米国会社四季報を買って通読したので、中身・構成を解説します

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米国会社四季報は米国株投資のバイブルです

米国こびと株を見つけるべく調査を開始しました。日本は人口どんどん減っていっちゃうけど、アメリカはそんなことないですからね。若者が増えていく数少ない先進国。それだけで買う価値がある。

( ゜∀゜)o彡゜USA!USA!

というわけで、盛り上がったこの熱い気持ちを抑えきれず、米国会社四季報の購入を検討し始めました。「米国株投資の必携の書」「米国株投資のバイブル」と言われていることは分かったのですが、東洋経済のHPで目次やサンプルを見てもいまいちピンとこなくて、買う価値があるのか全然判断がつかず…

半日ほど悩んだのですが、まぁ他に選択肢もない気がしたので結局買ってしまいました。税込3,240円のお買い物です。今回の記事では、買おうかどうか悩んでいる人のために、その中身を解説したいと思います!あんまり書店にも置いていないようですし、お役に立てれば幸いです。

米国会社四季報の発売日はいつ?

四季報と言っていますが、発行は年2回です。

春夏号が4月、秋冬号が10月みたいですね。参考までに、2016年春夏号は2016年4月11日発売、2016年秋冬号は2016年10月19日発売でした。

中身・構成はどうなってるの?

2016年秋冬号をベースに解説します。

ボリュームと目次はどんな感じ?

全531ページです。その内訳はざっくり

  • 米国会社四季報の見方・使い方 約10ページ
  • 巻頭解説(特集等) 約30ページ
  • INDEX 約60ページ
  • 掲載銘柄 約400ページ
  • 巻末ランキング 約10ページ

巻頭解説の特集は、「〇〇が選んだ安心〇銘柄!」とか「選挙後の相場は?」とかそういうやつですね。

全体の1割以上が索引ってどんな本だよ・・・と思いましたが、INDEXは使いやすくて便利でした。アルファベット検索だけじゃなくて、日本語社名で検索できたり、ブランド別に検索できたりします。たとえば「Xbox(ゲーム機器)」というブランドで検索すると、マイクロソフトのページにたどり着きます。日本人が検索しやすいようによく工夫されています。

掲載銘柄と巻末ランキングについて、具体的に見ていきましょう。

掲載銘柄数はいくつ?

632銘柄です。(さらに、日本で買える厳選ETFも251銘柄載っています。)

個別銘柄の内訳はこの通り。

  1. S&P500指数採用銘柄・・・468銘柄
  2. 2014年以降にIPOを行った新興銘柄・・・16銘柄
  3. 日本で知名度が高いまたは米国で話題の有力企業・・・154銘柄
補足:S&P500とは

米国の証券取引所に上場している代表的な500銘柄の株価指数です。上記で468銘柄になっているのは、日本からは取引できないREIT(不動産投資信託)が除かれているためです。

掲載企業について、どんな情報が載っているの?

全632社のうち102社が「注目企業」として扱われ、1社で1ページになっています。残りの530社は「有力・成長企業」として2社で1ページになっています。日本の四季報とかと同じようなイメージですね。

「注目企業」の102社については、次のような情報が載っています。

  1. 社名・ティッカーコード(日本でいう証券コード)
  2. 住所・上場市場・代表者等
  3. 企業概況・業績概況
  4. 株価チャート・株価・株価指標
  5. ライバル企業・同業種の日本企業
  6. 主な日本法人・採用インデックス等
  7. テーマ・ブランド・発行済株式数等
  8. 財務指標
  9. 株主・事業構成
  10. 業績チャート
  11. 業績
  12. 業種

③の企業概況には、事業の内容や事業規模・業界での地位等が書いてあります。業績概況は、直近の業績動向や、今後の見通しなどですね。コカ・コーラを例に挙げると

【企業概況】ノンアルコールの飲料メーカー。炭酸系飲料が売上の過半を占め、ブランドは粒ぞろい。爽快を売るイメージ戦略(以下略)

【業績概況】2016年1~6月期は、販売本数が北米や日本で増勢だが新興国が不振(以下略)

こんなイメージです。とても読みやすく、分かりやすく紹介されています。

④の株価指標では、「予想PER、実績PER、PBR、予想配当利回り」が載っています。どれも重要指標ですね。

⑦のテーマとは、クラウド・ビッグデータとかフィンテックだとか、そういうやつです。連続増配とかもテーマ扱いになっていて、これまた非常に分かりやすいです。一目見てその企業の特徴が分かります。

⑧財務指標で載っている指標は、「総資産、自己資本、自己資本比率、1株株主資本、非支配持分、有利子負債、営業CF、投資CF、財務CF、現金同等物、フリーCF、ROE、ROA、設備投資、減価償却、研究開発」です。2期分並んでいます。⑪の業績では、「売上ー営業利益ー税前利益ー純利益と、基本1株益、希薄後1株益、1株配当」が記載されています。5年分ほど並んでいます。

「有力・成長企業」の530社については、1ページ2企業になっているぶん「注目企業」と比較すると若干情報量が少なくなります(企業概況の記載が短い・業績概況がない、業績チャートがない、指標が少ない等)が、サッと基本的な情報を確認するには十分です。必要最低限の重要情報はカバーされています。

巻末ランキングにはどんなものがある?

どれも有用なランキングなので、すべて載せてしまいます。

  • 時価総額トップ50
  • 売上高(営業収益)トップ50
  • 純利益増益額トップ50
  • 連続増配年数トップ50
  • 高配当利回り(予想)トップ50
  • 低PBRトップ50
  • 低PERトップ50
  • 高ROEトップ50
  • フリーCF高増加率トップ50
  • 経営者報酬高額トップ50

です。黄色マーカーは、私が大好きな項目です。しかし、連続増配年数ランキングみて驚きました。1位のP&Gはなんと60年!しかも同着で他にも2社いるという…50位ですら23年ですよ?連続増配日本一の「花王」ですら26年ですから、このランキングだとギリギリ50位です。

おそるべし米国企業の株主還元姿勢世界は広いね

優秀な「こびと株」が潜んでいそうです。なんだか夢が膨らみました。

( ゜∀゜)o彡゜USA!USA!

その他のメリットは?

パラパラめくることでいつの間にか相場観がつく」ということですね。

ピンポイントで企業を見ているうちは分からないんですよね、その企業の財務数値が優れているのか普通なのか。スクリーニングで条件設定して絞っても、そこで選ばれた企業がどれくらい優秀なのか「ピンとこない」って経験ありませんか?検索結果に自信が持てないというか。

米国会社四季報を紙ベースで買うことの価値は、ここにあると思います。パラパラと通読していると、自分の見ている企業がどういう状況にあるのか雰囲気がつかめてくるのです。横の情報(同業他社)縦の情報(個社の時系列データ)を同時に見ることができるおかげでしょうか。

分母も中小企業と大企業がごっちゃになっているわけではなく、S&P500が中心になっているのでベースがそろっています。そして、各企業は業種ごとに並んでいるので、本当に比較性は抜群です。PERやPBRについては業種ごとの平均値まで集計してあります。至れり尽くせりですね。

個別の情報に価値があるだけではなく「1つにまとめられた全体の情報としても」価値がある1冊になっていると言えると思います。

まとめ(米国会社四季報をオススメできる人・できない人)

特集のおもしろさINDEXの引きやすさ掲載企業の情報量・質ランキング、どれをとってもまったく文句なしです。競合書籍が他にない?ことを考えると、半年に1回約3,000円払うだけでこれだけの情報が得られるのはお買い得でしょう。個人的には4,000円で売られていても買ってしまうな、と思いました。

確か、マネックスでは約3,000銘柄、SBI証券や楽天証券では約1,500銘柄弱ほど米国株の扱いがあったと記憶していますが、私のような米国株初心者はここに掲載されているS&P500銘柄や話題銘柄を重点的にチェックするだけで十分な気がしますね。

米国会社四季報をオススメできる人

  • 米国株初心者で、米国株に興味がある人
  • 英語が苦手な人
  • 選択肢がS&P500中心で十分な人

米国会社四季報をオススメできない人

  • S&P500に採用されていないような、もっとマニアックな銘柄を探したい人
  • グーグルファイナンスなどで自分でスクリーニング/整理/分析できる人
  • 英語が得意で現地の企業HPなどから情報がとれる人

大きい本屋に行かないと手に入らないみたいなので、ネットで購入してしまった方が手っ取り早いかも知れません。

以上、米国会社四季報の解説でした。

 

追記:※2017年4月19日に、最新版の米国会社四季報が発売されています。

構成は基本的に上記の通りですが、掲載銘柄や特集については下記の通りです。

【掲載銘柄】
◎ニューヨーク証券取引所・ナスダック上場企業 636社
――日本で取引可能なS&P500採用全銘柄+IPO(新規公開)などで話題の新興・有力企業
※今号ではラッセル2000中小型株から編集部が選んだ銘柄を収録
◎日本で売買可能な米国上場ETF(上場投資信託)全254銘柄

【特集】
特集1 トランプ相場第二幕、2017春夏のテーマ注目株
あなたの見方は?トランプVS米議会の行方
インフラ投資/資源高/金融/防衛/クラウド/SNS/株主還元/金
○投資テーマと設定銘柄一覧(テーマ索引)

特集2 中小型株の代表ラッセル2000から独自収録
今が熱い! 米国中小型株を狙え
建機レンタル/建設資材/オフィス家具/人材派遣/航空宇宙

特集3 ランキングで選ぶ有望銘柄
「伸びる、魅力的、今が買い時、M&A」銘柄はこれだ!
米国の成長株、配当株、割安株トップ100

それでは!

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛する1985年生まれ。一部上場企業の財務部で財務諸表を作成している会計職人。30歳以降の基本戦略は収入の分散・強化。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。40歳以降の夢については時々Twitterでつぶやいてます。