高配当株を探そう!配当利回りランキング【2017年7月31日時点】

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

というわけで、毎月更新の定例記事です。

2017年7月31日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ!

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2017年7月31日時点

全体指標

  • 日経平均:19,925.18
  • 日経平均高配当株50指数:36,039.46
  • 日経高配当株50配当利回り:3.40%(前月比+0.01%)
  • TOPIX :1,618.61
  • 円/ドル:1$=110.25円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場  :20社(前月比- 8社)
  • 二部上場  :  8社(前月比±0社)
  • JASDAQ上場:23社(前月比- 2社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

先月(2017年6月末)時点と比較すると、配当利回り3.75%を超える銘柄は-8社となっています。配当利回りを重視する観点からは、引き続き株価が高い印象です。この毎月の定例チェックで「買い場だ!」と書く日がくるのはいつになるのでしょうかね。

ランキング登場回数の列をご覧頂けるとお分かり頂けると思いますが、初出の企業はありません。先月ランキング外だった[8316]みずほフィナンシャルグループ[8411]三井住友フィナンシャルグループが入ってきていますが、ランキング初登場というわけではありません。

 

今月は初登場の企業がないため、普段ウォッチしている企業についてコメントしたいと思います。

まずは3位の[7615]京都きもの友禅。高配当銘柄として有名な同社ですが、最近の業績はかなり苦戦しています。2017年7月26日に発表された第1四半期決算発表では、売上29億円(前期比▲13.1%)、営業利益1.5億円(前期比▲46.7%)となっています。悲劇的とも言える状況です。

タイミングがタイミングなら「こびと株だ!」と目をつけるような利益率・財務体質の企業でしたから、この状況についてはかなり興味深く観察しています。今でこそこびと株達の業績は良いですが、きもの友禅のような厳しい状況になった時にどのような判断をするか、今から考えておかないといけません。

永久保有という言葉は、上昇相場・業績好調時に抱く夢物語に過ぎないのか?投資の経験を積みながらじっくりと向き合っていきたいと思います。

きもの友禅は、過去築き上げてきたストックがあるためこれだけ長い間業績低迷が続いていても減配には至っていません。しかし、直近では配当性向が100%近くになり、キャッシュもどんどん減っている状況です。このまま株価が低迷し、減配されたらどうするべきなのか?重要なケーススタディになりそうです。

 

お次は11位の[1928]積水ハウスです。前月から11位ランキングを上げてきました。

業績好調で財務体質も悪くない企業なので動向を観察していたのですが、ビジネスの方ではなく株主還元姿勢の方に若干マイナスポイントがありそうです。バフェット太郎さんの記事を引用します。

昨年の1~6月の間に220億円規模の自社株買いをした積水ハウスも、自社株買いより投資を優先する姿勢を鮮明にしており、株主に対する総還元性向(純利益に占める配当と自社株買いの合計額の比率)を60%とする目標数値を撤回し、今期から40%に下方修正しました。

(出典:バフェット太郎の秘密のポートフォリオ 【悲報】日本企業、株主を裏切り始める?株主還元から投資へ軸足を移すことは投資家にとってマイナスの影響の方がデカい!

株主還元に関する目標数値を撤回し、下方修正したようですね。株高も関係しているのかもしれませんが、株主への還元目標を簡単に撤回するような姿勢は、株主の立場から見るとかなり不安です。こういう企業は少し業績が低迷するとすぐに減配するので注意が必要ですね。

余談ですが、地面師に騙されて63億円もの損失が出るかもしれないというニュースが出ています。

 

次は12位の[9437]NTTドコモです。こちらは14位ランキングを上げてきました。以前配当利回りが3.75%を超えた時点で打診買いしようとしまいしたが、PBRが高いため諦めました。

現在は配当利回り3.90%まで上昇しています。要するに株価が下落しています。決算内容が嫌気されたようで、結果的には「あの時に買わなくて良かった」という結果になっています。うーん、ルールを守るのは大切ですね。欲しいからと言って手を出してはいけないという良い反省になっています。

もう1つ、NTTドコモについてはKDDIと沖縄セルラーとの関係も気になっています。KDDIと沖縄セルラーは株主還元に積極的な連続増配企業でファンダメンタルズも良好です。

セクター分散の観点から情報通信系の企業が欲しいのですが、ドコモにするかKDDIにするか、はたまた両方持つかについて今後検討が必要になるでしょう。少しずつ調べていきたいと思います。

ん?AT&T?そっちも気になってますよ、もちろん!

 

最後に[8316]みずほフィナンシャルグループ[8411]三井住友フィナンシャルグループです。

こちらについてもセクター分散の観点からポートフォリオに入れようか悩ましいところがあります。(今のところ、私のポートフォリオには金融セクターの銘柄はありません)この業績・配当性向・PBRを見るにつけ、超低金利時代で不人気な今のうちは買い場なのでは?と思うこともあります。

しかし、どうしても決め手にかけるのが金融株です。金融業に関しては個社のファンダメンタルズを比較して優劣をつける分析力・判断力は今の私にはありません。優先順位は低いですが、時間がとれれば金融業界の勉強もしないといけないですね。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

配当性向が50%を切っている銘柄が3銘柄しかないのですが、これら3社の営業利益率はいずれも5%強と物足りない水準です。日本株の連続増配銘柄ランキングを見ていただければ分かるように、長期的に高配当を維持するためには高い利益率は欠かせません。

いくら配当利回りが高くても、この水準では保有したいとは思えないですね(もちろん、長期的な観点からのコメントです)

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

JASDAQは参考扱いですが、[8886]ウッドフレンズという名前の、木と友達っぽい雰囲気の会社が初ランクインしてきたのでコメントしておきます。

ウッドフレンズは名古屋圏を商圏とする戸建て分譲・注文住宅会社です。営業利益率は3%少々と、どう贔屓目に見てもオーナーになりたいと思えるビジネスではないですね。

手堅い配当金投資を心がけようと思った場合、ほとんど営業利益率10%の壁を越えられずにスクリーニングできてしまうので楽ですね。それだけ、日本企業にとって営業利益率10%というのは難しい数値です(米国企業は、簡単に越えてきてしまうんですけどね~)

 

まとめ

高配当利回りの銘柄は先月よりさらに減少して、配当金投資を選好する投資家にとっては「やることがない」状況が続いているように思います。

私個人としては、2017年8月現在、株式ポートフォリオ:現金(投資用)の比率が3:7ぐらいになってしまっています。もう明らかにキャッシュの積みすぎなのですが、買える株がないのでしょうがないです。

  • 買えないまま一生を終えたならそれでも良い

ぐらいの気持ちでのんびりと構えたいと思います。大切なのは負けないこと。長期的目線の配当金投資は、不動産等の購入に近いようなイメージで株を仕入れるので、絶対に高値掴みしないよう肝に銘じておきたいですね。条件に合うものがなければ買いません。

この姿勢は、ドルコスト平均法でインデックスを積み立てる投資手法とは全く異なるところなのですが、そもそもやろうとしていることが違うので、雰囲気に流されず自分のスタイルを守りたいと思います。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。