日本の古い大企業は株式投資のお手本?配当金投資の先生について

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

私が株式投資を始めたのはちょうど3年ほど前(2014年)になります。28歳の時ですね。

以前言及したのですが、私が株式投資を始めたきっかけは「母」です。

【雑談】株式投資を始めたきっかけ

2017.05.13

大学生の頃にはすでに株式投資に触れていたことを考えると、28歳で株式投資を始めたというのは若干遅い気がします。「もっと早く始めていれば良かった!」と思うことがある一方で、社会人になってから株式投資を始めるまでの5~6年間が非常に重要な期間であったのもまた事実です。

 

なぜ社会人になってからすぐに株式投資を始めなかったのか

漠然と「投資は余剰資金でやるもの」という考えがあったからです。昔から、短期売買についても頭の中にはありませんでした。

社会人になったばかりの頃は、貯金がほぼ0円でした。母に資格スクール(TAC:日商簿記1級)の通学費十数万円を借りていたことを考えると、むしろマイナススタートです(遺憾ながら、この借金は踏み倒すことになります)。

貯金が全くない状態でしたから、初任給の手取り20万円がとても嬉しかった記憶があるのですが、一方で「これを気軽に使ってはならん。しっかり貯蓄せねば」と考えておりました。

  • 独立費用(社会人なり立ての頃は、お情けで実家暮らしスタート)
  • 結婚費用
  • 住宅取得の頭金
  • 生活防衛資金etc

株式投資に充てる余裕なんかあるはずもありません。

投資をしなきゃ!という思いとは裏腹に、全く投資に関わることができないまま時間だけが流れてゆきました。

 

株式投資の先生

舞台は「職場」へと変わります。

私は入社してすぐに財務部に配属され、「有価証券管理」の担当になりました。有価証券の管理担当者の業務は主に次のようなものです。

  • 保有株式の評価損益の月次報告
  • 帳簿管理(購入・売却の履歴作成)
  • 有価証券に係る会計処理(評価損益の計上、配当金の入金処理など)

銘柄の種類は数十種類、金額規模は数百億円ほどです(債券も含めると数千億円の規模になります。)

評価損益の月次報告は年間12回。私はなんだかんだでこの業務を5年間担当しましたから、約60回ほどレポートを作成したことになります。

この60回のレポートを作成する間に、株価に大きな影響を与えるたくさんの出来事が起きました。

  • サブプライム問題
  • リーマンショック
  • 東日本大震災etc…

このような出来事が起きるたび、私が作成している時価評価報告は評価損で真っ赤になっていきました。それでも、会社としては「どこ吹く風」だったのです。

 

会社の有価証券保有目的

会社として評価損益を気にしない理由は明確でした。それらの株式は単なる持合い株だったのです。つまり、売買を前提としておらず、時価がどうなろうが持ち続けるスタイルです。

現在の会計基準では、売買目的の有価証券でなければ、その時価評価はP/Lに影響しません。純資産直入法という会計処理により、B/S上の数値が調整されるだけです。いくら評価損が膨らもうが、会社業績にはインパクトしないのですから(減損レベルになれば話は別ですが)、会社としては評価損を気にする必要がありません。

一方で、配当金の入金については営業外収益として計上されます。配当金については、リアルな収益として会社業績を上方に修正しているわけです。その額数十億円です。常にこれだけの金額が利益を押し上げるのです。なんと頼もしい金額でしょうか。

資金繰りに窮しており、保有有価証券を強制的に売却しなければならない理由があるならともかく、豊富なキャッシュを抱えており株式を売却する必要がないのであれば、評価損益なんて気にする必要がありません。配当金だけもらい続ければ良いのです。

ロングオンリー、過去数十年に渡り「買い」「継続保有」しかしていない会社の投資スタイルを見て、これが「金に余裕がある大企業の戦い方」なのかと感じました。そんなに金があるなら俺にくれ…

 

時間が経つと、時価は元に戻った

月次報告が真っ赤な時期はかなり長期に渡りましたが、株式市場の回復に伴い、いつの間にか保有証券の含み損は無くなってしまいました。もともと、かなり古い時期に取得していた株式が多く、平均取得単価も低く抑えられていますから当然と言えば当然です。

結局、会社にとって評価損益は「永遠にバーチャルな数値」であり、配当金だけが「本業の業績を上方修正してくれるリアルな数値」であったわけです。

配当金のすばらしさよ…!

日本の古い大企業は、営業利益より経常利益の方が大きい企業が多いです。私も本業を支えてくれる財産所得が欲しいと思うようになりました。

 

会社の投資スタイルを「先生」にしようと思った

  • 評価損益を気にせず(長期的には元本割れしないタイミングがあるという前提)
  • 配当金を貰い続ける

このスタイルは、自分の性格にも資金ニーズにも合っていると感じました。大企業と私とでは資本力が違いますが、「売らなければならない状況を作らない」ということをマネすることは可能です。

会社は「持合い株」ということで、必ずしも高配当株ではないものも保有しています。そういう意味では、こちらについてはそっくりそのままマネする必要はありません。改善の余地があります。

幸い、私は経理の仕事を通じて財務諸表分析に慣れていますから、この知識をうまいこと活かしながら(そして、足りない知識を補いながら)投資をしていきたいと思うようになりました。

この時期から、配当金目的の投資スタイルや、株式の超長期保有がもたらす効用などについて、関連する情報を収集しはじめるようになります。

こうして、入社してから5~6年の間に

  • 会社から株式投資スタイルのヒントをもらい、そのアイデアをブラッシュアップし
  • 経理業務を通じて財務諸表分析のスキルを高めながら
  • 結婚費用や住宅取得金、生活防衛資金などを貯蓄し
  • 株式投資に充てる余裕資金を準備した

わけです。これでようやく私(今では私たち)株式投資がスタートしたのです。

 

現在の投資状況

これだけの準備期間があったので当然と言えば当然ですが、

  • 株式投資を始めてから、ただの1回も株を売ったことがありません
  • ポートフォリオ全体として予定通りの配当金を得られています
  • 元本割れしている株式はありません
  • 十分なキャッシュを確保しており、株を売らなければならない状況は想定されません

ただ、配当金も評価損益も、現在の好調な市況に支えられています。投資アイデア/銘柄選択が良い悪いということを判断できる状況ではありません。

いつかくる大不況を乗り越え、超長期に渡りこの状況を維持できるかどうかがポイントです。5年、10年、30年と続けていかなくては、投資の成否は判断できないですね。

長旅の始まりです。

 

まとめ

というわけで、私の投資の先生は「会社」でした!

会社に対しては「すいませんね~、給与だけじゃなくて投資アイデアまで貰っちゃって!」という思いでいっぱいです。ありがたやありがたや。もしうまくいけばの話ですが!

こんな投資遍歴なので、株式投資に関する知識はかなり偏っていると思います。そういう思いもあって、証券アナリストの試験などの学習を通じて、基本的な素養を身に着けようとしていたわけでございます。冗談抜きで「安定して配当金を出す企業を買って放置してるだけでOKだよね」くらいのことしか考えていませんでしたからね。

これからも一生懸命勉強して、長く市場で経験を積みながら、洗練された投資家になれたら良いなぁと思いました、まる

皆さんの投資の先生は誰ですか?

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計職人。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。