ファンダメンタル投資の弱点。わたし達が株価でリターンを追及しない理由。

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

わたし達の投資スタイルは、一般的には「ファンダメンタル投資」に分類されると思います。個企業の財務状態や経営成績を吟味して、そのうえで投資対象銘柄を決定しているからです。

また、バリュー(割安)、グロース(成長)の分類で言えばバリュー投資でしょう。PBRができるだけ低い銘柄(人気のない銘柄)を好んで選定しています。

しかし、個人的な認識で言えば、わたし達の投資スタイルがファンダメンタル投資・バリュー投資として分類されることには違和感を覚えます。なぜなら、株価によるリターンを一切追及していないからです。

 

ファンダメンタル投資の弱点

ファンダメンタル投資にせよ、テクニカル投資にせよ、リターンの源泉を「株価」に求める場合、やっていることは1つだけです。それは、安く買って高く売ることです

しかし、わたし達は株式市場に参加しているものの、基本的には株を売ることを前提にしていません。なぜならファンダメンタル投資にはわたし達の力量では対処できない2つの大きな弱点があるからです。

 

弱点1:フェアバリューの算定が難しい

まず、安く買ったと言えるためには、2つの前提が必要となります。

  1. 投資家が、個人の技能において個企業のフェアバリュー(公正価値)を算定できる
  2. 現在の株価が、①のフェアバリューを下回っている(市場の値づけが誤っている)

この時、個人が企業のフェアバリューを算定するには大変な困難が伴います。これが1つめの弱点です。

まず、個人においてはフェアバリューを算定するために必要なすべての情報にアクセスできるわけではありません。投資家と企業の間には情報の非対称性があり、投資家がアクセスできる情報の内容は限られています。

次に、将来の正確な予測をすることがそもそも不可能な点があげられます。企業が頻繁に業績予測の変更を行っていることからも分かる通り、十分な情報を持っている企業ですら、正確な業績予測をすることが出来ていません。

最近では、東芝や郵政が買収した海外子会社について減損をするというニュースが話題になっていますが、このこともフェアバリューの算定の困難さを物語っているのではないでしょうか。

(※買収にあたっては、高報酬のアドバイザリーを利用してデューデリジェンスを行っていたはずなので、第一線で活躍するプロでさえも正確な将来予測が難しいことを物語っています)

 

情報量に乏しく、分析時間を十分に確保することもできない個人投資家にとって、正確なフェアバリューの算定(そもそもそんなものがあるのか?)は非常に困難です。

 

弱点2:いつフェアバリューに戻るのかが分からない

仮に、フェアバリューを算定できたとします。そして、現在の市場の値づけも間違っているとしましょう。要するに、「本来高い価値のある企業が、安い企業で売られている」状況です。

次の問題は、この株価がいつフェアバリューに戻るのか分からない、ということです。

来月には戻るかも知れませんし、来年戻るかも知れません。もしかしたらわたし達が生きている間には戻らないかも知れません。このことは、一定期間内で、市場平均または市場平均を上回る投資成果を求められている立場にある人にとってはかなり不利な要素となります。

株価が戻るタイミングが分からず、いつまでも塩漬けを続けている個人投資家もいることでしょう。もっとも、気の長い個人投資家であれば、時間無制限一本勝負で、いつまでも粘ることが出来ると思いますが…

このように見てくると、「市場に賭ける」ことの合理性が逆に際立ってきます。フェアバリューの算定などせず、株価がフェアバリューに収れんするタイミングも読まず、人類が行う経済活動の成長を頼りにもっともリターンとリスクのバランスがとれた投資をするわけですからね。

市場インデックスを打ち負かすことができるアクティブ運用が少ないことは、すでに実証分析で証明されている通りです。株価という指標をリターンの源泉とするならば、やはりインデックスが最も合理的です(零細個人投資家が大金持ちになれる可能性も低いですが)。

 

まとめ

以上見てきた通り、ファンダメンタル投資には2つの弱点があります。

  1. フェアバリューの算定が困難
  2. いつフェアバリューに戻るか分からない

当たり前の話ですが、安く買って高く売れば儲かります。シンプルな話です。

ただ、安く買って高く売ること自体が難しいのです。だから、わたし達は株価をリターンの源泉とせず、ファンダメンタルを頼りとして、安定的な事業活動を行い安定的に配当金を出すことのできる企業のオーナーになろうとしているのです。フェアバリューを算定しようとしているわけではありません。

株価はいつも正しいですし、市場を出し抜くこともできません(市場の歪みを利用できたとしても、勝ち続けることは難しい)。そういう意味では、市場で戦っていません。

ファンダメンタル投資やバリュー投資というより、個別の事業投資といった方がピンとくるでしょうか。

ただひたすらに、優良事業に分散投資を行い、安定した配当金が供給されるシステムを構築していこうと思います。

 

それではまたっ!

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シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛する1985年生まれ。一部上場企業の財務部で財務諸表を作成している会計職人。30歳以降の基本戦略は収入の分散・強化。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。40歳以降の夢については時々Twitterでつぶやいてます。