リターンの源泉を、株価ではなく”事業収益”に求める場合に注目すべきポイント

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

先日、ファンダメンタル投資には私たちの力量では対処できない2つの弱点があることを指摘しました。

  1. フェアバリューの算定が困難
  2. フェアバリューから乖離した株価が、いつフェアバリューに戻るか分からない

そこで、わたし達はリターンの源泉を株価ではなく基本的に「配当金」にのみ求めることにしました。企業が稼ぎ出した利益を配当金で受け取ることを目的として、株式を取得するわけです。

ポートフォリオの時価を倍々ゲームで増やしていくのではなく、収入分散の一環として、安定的な配当収入が得られる仕組みを構築しようという試みです。イメージでいくと、サラリーマンとしての給与収入〇〇万円に加えて、月額〇万円の配当金を得ようといった感じでしょうか。

若くして経済的自由を得ようという投資方法ではなく、じわじわと、しかし着実に家計を楽にしていこうというスタンスですね。

このような、株価を一切気にしない、配当金狙いの投資をする際のポイントについて考えてみたいと思います。

 

知人が、自分の会社に出資してくれと言ってきた。どのような企業になら出資できるか?

考えてみましょう。

長期債券利回りを上回る利息収入が期待できる

まず、本件の出資が銀行預金などに比較してはるかにリスクが高いということに着目する必要があります。企業が債務超過になった場合、株式はほぼ間違いなく紙クズになります。残余財産は債権者に優先的に割り当てられるため、順位の低い株主には取り分が残らないのが通常です。

そのため、このリスクの高さに応じたリターンが期待できなければ、出資に価値を見出すことはできません。市場に流されやすい株価でのリターンを見込んでいませんから、安定した配当政策のもと長期金利を上回る水準の安定配当が期待できなくてはなりません

長期金利水準との比較がポイントになります。

 

借主の現金収入は増えていくことが見込まれる

長期金利との比較のもと、安定して高水準の配当が得られることを目的にしていますから、借主のキャッシュフローも長期的に見て成長していかなければなりません。仮に短期的なスパンで下落することがあったとしても、中期的・長期的なスパン(中長期の債券と同じ残存年数の期間)では必ず増えていなければなりません。

重視すべきは会計上の利益水準ではなく、キャッシュフロー(現金収入)です。現金の裏付けがない利益は一切無用です(多額の売り上げ・売掛金を計上したものの、債権の回収が進まずに多額の貸し倒れ損失を計上し、倒産してしまう企業があります。)

この現金収入は、必ずしも本業からの収入である必要はありません。企業が保有する土地や有価証券からの収入でも構いません。とにかく、安定した現金収入を得るための仕組みを持っていること、それらが増大する見込みがあることが重要です。

利益が出れば株価は動くかも知れませんが、キャッシュがなければ配当金は出せません。出資時点の現金収入水準がMAXで、後は逓減するのみという会社は出資不適格と言えます。

 

負債を上回る十分な資産がある

仮に、将来的に現金収入の増加が見込まれているとしても、実際どうなるか分からないのが事業環境です。不測の事態に陥った時に

  • 配当を維持する
  • 打開策を打つ

には、負債を上回る十分な資産が必要です。

フローの変動で対処しきれない部分を、十分なストックで賄える必要があります。資産を持っているということも重要ですが、B/Sに記載されている資産価値は必ずしも市場価値を表していないため、負債側の観点から「そもそも債務が少ない」ということを重視してもOKです。

払うべきものが少なければ少ないほど、企業が保有するキャッシュが投資家に回る可能性が高くなります。

 

価格決定力のあるビジネスを持っている

良いビジネスを持っているかどうか判断するために重要なのは、利益”額”ではなく”率”です。利益率が高いということは、付加価値の高いビジネスモデルを持っているということです。市場規模が小さいニッチなマーケットであっても、利益率さえ良ければ企業は存続することができます。

逆に、いくら利益の絶対額が大きかったとしても、利益率が悪ければ(価格競争に陥っていて値下げ合戦が繰り広げられている)、崖に向かって突き進んでいるようなものです。価格競争の果てには、家電業界のようにいつか必ず崖から落ちる企業が現れます。

 

その他

  • 経営者は堅実で、無駄遣いをしない
  • 高い格付けを有している
  • 斜陽産業ではない(構造的に、長期的な成長が見込める。※高成長である必要はない)

 

まとめ

ここまで見てくると何となくお分かりのことと思いますが、「俺の企業に出資してくれ!」と言ってきた知人に対するコメントはこんな感じです。

「メガバンクが喜んでお金を貸したがる会社なら、出資してやろう」

つまり、わたし達が出資を想定する企業というのは

  • そもそも金融機関からお金を借りる必要がない
  • 市場からお金を集める必要もない

このような安定ビジネスを有するキャッシュリッチな企業です。金を貸してくれ、出資してくれなんて言わない企業に投資したいというわけです。地味でいいんです、派手な成長性は不要です(そのような企業は配当しません)。

このような企業に対してお金を貸し付けようとすると、きっとかなり低金利になるでしょう(そもそも借りてくれません)。新規発行株を取得しようにも、そもそも増資なんてしないでしょう。だから、流通している株を狙うしかないのです。

事業リターンを得るためにどうしても”株価”を経由する必要がありますが、本来、株価自体の動きはどうでもいいのです。狙った利回りをゲットできればそれでOKです。市場が弱気になっている時がチャンスです。

 

事業収益を狙う場合は、上記のようなポイントに留意すると良いのではないでしょうか。5年後10年後、自分たちの投資の結果がどのようになっているか楽しみです。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛する1985年生まれ。一部上場企業の財務部で財務諸表を作成している会計職人。30歳以降の基本戦略は収入の分散・強化。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。40歳以降の夢については時々Twitterでつぶやいてます。