確定拠出年金のアセットアロケーション・運用に関する不思議

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

私の勤務先は企業型DC(確定拠出年金)を採用しています。定期的に、社員に対して次のような教育が行われます。

  • 確定拠出年金とは何か?
  • 確定拠出年金のメリット・デメリット
  • 確定拠出年金の(社員の)運用状況

直近の勉強会で、他の社員達の運用状況を聞いて「不思議だな~」と思うことがあったので記事にしておきたいと思います。アセットアロケーションに関する不思議あれこれです。

 

アセットアロケーションとは

資産配分のことです。

自分の資産を、国内株式・先進国株式や債券など(アセットクラスと言います)にどのように割り当てるか考えるということですね。

(画像:本気のインデックス投資.comより)

 

確定拠出年金のアセットアロケーション・運用に関する不思議

定期預金のみで運用している人が多い

筆頭はコレです。なんと、数千人に社員のうち7割以上の人が100%定期預金で運用しています。

確定拠出年金の大きなメリットは2つあります。

  1. 掛金を支払うことによって、税負担を減らせること
  2. 運用益が非課税であること

企業型DCの場合、掛金を拠出するのは個人ではなく企業です。したがって、個人は節税の恩恵を受けられません。となると、会社員が確定拠出年金制度を最大限に生かすためには②運用益を非課税にすることが重要になります。

定期預金では運用益が出ないですよね…

雀の涙ほどの利息の税金をなくすことに意味があると思ってる人はさすがにいないと思います。もちろん、リスク許容度が低く、「すべての資産を元本保証の商品で運用する!」というスタイルなら別に不思議だとは思いません。リスク許容度は人それぞれなので。

不思議だと思うのは、、リスク資産を別途運用して、確定拠出年金を定期預金で運用するパターンです。税金のメリットを考えた場合、貯金は貯金で別途やっておいて、確定拠出年金ではリスクをとって運用益の獲得を目指すのが合理的だと思うのですが。

  • 確定拠出年金の枠組みでは運用したい商品がない

とか

  • 退職金見合いは元本保証の確定額でもらいたい

とかそういう事情があるのかも分かりませんが。

ちなみに、当社の「従業員持株会」の加入者比率は50%を超えています。株はギャンブル!確定拠出年金は定期預金が正義!と言っている人に限って嬉々としてリスクの高い従業員持株会に加入していたり、手数料の高い投資信託に投資していたりするのも不思議です。

 

トレードしている人がいる

少数派ですが、頻繁に売買を繰り返している層がいるそうです。意外でしたが、そういう人もいるんですね。

言われてみれば、私の周りにもトレードを繰り返した挙句市場から退場してしまったケースを知っています。先輩社員で、こういう人がいました。

ボックス相場を利用して、

  • 下がったらリスク資産を買う
  • 上がったら定期預金にして利益確定

これを繰り返していたのです。周りの年利がせいぜい数%の中、調子の良い時は30%近い利益を出していたようです。その人は、リーマンショックの時に大打撃を受けて、一気に資産を減らしてしまいました。結果的には元本割れで大損です。

今では、100%定期預金のみで運用しているそうです。

確定拠出年金の資産預け替えではタイムリーな売買は不可能ですし、確定拠出年金は

  1. 長期
  2. 分散
  3. 低コスト

という資産運用の大原則を満たした素晴らしい制度だと思うのですが、これを使ってトレードのようなことをする人もいるんですね。少数派…?ですよね、きっと。

 

システムにログインして運用状況を確認している人は2割未満

全体の8割もの人が「加入時から一切アセットアロケーションを動かしていない」そうです。というか、

  1. ログインIDが分からない
  2. パスワードが分からない
  3. というか、ログインしたことがない

という人がほとんどだそうです。アセットアロケーションどころの話ではないですね。頻繁に資産残高を確認する性質のものではありませんが、システムへのログイン方法すら分からないというのはいまいちですね。

アセットクラスや相場環境の説明をする前に、「ログイン方法が分からない人」に対してレクチャーしなければならない確定拠出年金担当者にはちょっとした同情を覚えます。伝えたいことはそうじゃないと思うんですがw

こういう人に限って、年に1回送られてくる紙のレポートを見て、「元本割れしてる!やっぱり投資は危ないから定期預金にしよう」となるのはお約束です。

  • そもそも自分が何をしているかも分かっていないし
  • どうなっているかにも興味がない

なんともはやな感じです。

(まぁ、入社するまで一切金融教育を受けてこずに、入社したらいきなり「確定拠出年金は個人で運用するものだから頑張りなさい」と言われてもそもそも無理な話な気もします)

 

アセットアロケーションが個別に考えられている(確定拠出年金とその他の運用資産が別物のように扱われている)

さて、一般に「加齢に伴ってリスク資産の比率を減らしていくべき」という考えがあります。この考えによると、確定拠出年金についても、年次を重ねるにつれて徐々に債券や定期預金などの比率を高めていくべきということになります。

個人的には、これには手放しで賛成はできません。なぜなら、アセットアロケーションは、確定拠出年金の中だけで考えるのではなく総資産全体で考えるべきだと思うからです。

  • 預金がいくらあるか
  • 退職金はいくらもらえるか
  • 国民年金や厚生年金はいくらもらえるか
  • 保険の解約返戻金や私的年金などはどうなっているか
  • リスク資産の積立・運用状況はどうか

これらを踏まえたうえで、その全体感の中で確定拠出年金をどうするか考えるべきだと思います。運用益が非課税という大きなメリットがありますから、アセットアロケーション全体に占めるリスク資産は、優先的に確定拠出年金に割り当てるのが合理的です。

仮に、60歳時点で資産の6割を無リスク資産に充てるとしても、残り4割はリスク資産になるわけです。このぐらいの割合であれば、確定拠出年金制度の範囲内じゃないでしょうか。つまり、確定拠出年金はフルにリスク資産でOKということになります(※繰り返しになりますが、もちろん個々人のリスク許容度によります)。

 

私の同僚に、

  • インデックスファンドのアセットアロケーション
  • 確定拠出年金のアセットアロケーション

を分けて考えて、別個に比率をいじくり回している人がいます。

私個人としては確定拠出年金は100%海外株式にしていますが、その同僚からは「うお~、さすがシーさん!ギャンブラーだね~!」と言われました。その同僚に限らず、部内では完全にばくち打ちだと思われています。

全体のアセットアロケーションのなかで確定拠出年金分の資金を海外株式に充てているだけなので、総資産全体をリスク資産にしているわけではありません(※むしろ、私は現金の比率が高すぎるくらいです。)。それなのに、ギャンブラー扱い…(; ◇  ;  ) まぁギャンブラーだとしても何が悪いんだという話もありますが。

とにかく、確定拠出年金専用のアセットアロケーションを考える人は多いように思います。新人に聞いたところ新人教育セミナーでも各アセットクラスへのバランスの良い投資を勧められたと言っていました。

個人の性格・属性を踏まえた資産全体のアセットアロケーション・リスク許容度が大事なのであって、確定拠出年金のアロケーションだけをいじくり回しても木をみて森を見ずだと思うのです。なぜ、確定拠出年金とその他の投資資産を別物として考えてしまうのか…

 

確定拠出年金のアセットアロケーション・運用に関する不思議まとめ

以上、最近感じた「確定拠出年金のアセットアロケーション・運用」に関する不思議でした。人の投資スタイルにケチをつけるのはあかんと思うのですが、皆にギャンブラー扱いされてちょっとおこなのかもしれません(笑)

  1. 定期預金のみで運用している(※他に税金を払ってリスク資産を運用している)
  2. トレードしている人がいる
  3. 運用状況を確認できない人が大半
  4. 確定拠出年金とその他投資資産が別物として考えられている

多分、ちょっと勉強すれば取り組み方を変える人がほとんどだと思います。

社内で行われた確定拠出年金のセミナーに参加したことで、大半の人とって「投資は身近なものではない」ということをあらためて感じました。

同僚達のために私にも何かできることがあれば良いのですが、ギャンブラーと揶揄されるのもアレですし、人にアドバイスできるほど自分がうまくいくとも限らないので(一寸先は闇)、自分を幸せにしてあげられるように淡々と頑張りたいと思います。

 

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計職人。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。