【ハードモード】経理は本当になくなるのか?富士通が5000人規模配置転換

こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

大学卒業後、上場企業にて一貫して10年間以上の経理経験を積んでいるベテランです。願わくば、生涯経理でラクに生きていきたい…

【本音】経理は楽な仕事なのか?|回答→暇だし楽すぎです

2018.08.14

と思っていたら、先日(2018年10月26日)、こんなニュースが飛び込んできました。

富士通は26日、2020年度までにグループ全体で5000人規模の配置転換を行うと発表した。

対象となるのは総務や経理などの間接部門で、研修を通じて営業職やシステムエンジニアとして育成する。IT(情報技術)サービスなどの成長分野を強化する狙いがある。

(出典:富士通が5千人配置転換、合わなければ転職提案

経理さぁ、君たち付加価値が低いから、営業とかSEやってくんない?

ということですね。

ちょっとマジメに考察してみたいと思います(経理は5000人のうち何%ぐらいだろう…

 

経理はなくなるのか?

経理はなくなるのか?

このことを考えるには、社内における経理の役割を知っておかないといけません。経理の役割は、ざっくり2種類に分けられます。

経理の役割
  • 制度会計・・・法令等の要請に基づいて、利害関係者に業績を報告する
  • 管理会計・・・経営者からの要請に基づいて、社内関係者に経営情報を提供する

経理はなくなってしまう!ということを考えた時に、話題に上がるのはいつも制度会計の方です。

 

制度会計が軽んじられる理由

なぜかというと、こういう特徴があるから。

  1. 会社規模の拡大に伴って業務量も増える(大量
  2. 毎日・毎月・毎年、反復して行う業務が多い
  3. 正解のでる業務が多い(法令の要請に答えればOKだから)

答えのある大量反復の大量業務。これがキーワード。

まさに、AI・機械の得意分野ですよね。

制度会計の業務自体は、法令の要請に行っておこなうもの(※)ですから、会社としては「やらなきゃいけないからやっている」に過ぎません。

補足:法令の要請

  • 会社法→決算書を作って、株主に業績を報告せよ
  • 金融商品取引法→決算書を作って、銀行や取引先などの利害関係者に業績を公表せよ
  • 税法→申告書を作って、国や市町村に所得を報告せよ
  • 会計基準→決算書を作るときは、このルールに従え

つまり、それ自体に付加価値があることではないんですよね。

制度会計の仕事を頑張ったところで、会社の売上は伸びませんし、売り上げが伸びないどころか販管費にコストが計上されるため利益の圧迫要因になります。

 

とはいえ、法令違反をするわけにはいかないので、やらざるを得ない。

結局、制度会計の意義(価値を認められる要素)は、こういうことになります。これもキーワード。

  1. 早い
  2. 正確
  3. そして、安い

 

人間がやるより、機械がやる方が早い。

人間がやるより、機械がやる方が正確。

こういう状況にもかからわらず、今まで(人間がやる)制度会計の仕事がなくならずに済んできたのは、AI・機械化の方がコストが高くつくからです。外注の方が高くついたからです。

コストが見合うようになったら、機械化・外注に流れるのは当然ですね。

 

富士通が配置転換を行うという判断をしたのは、コスパの悪い間接部門の人員が増え過ぎたからでしょう。古き良き時代は、終わりつつあるということです。

 

管理会計が重視される理由

比較で出しておくと、管理会計は重視されていますし、おそらくなくなることはないでしょう。

しかし、管理会計とは言っても、もはや企画系の職種としてイメージしておいた方が良いとは思います。事業部で利益貢献できない人材は、結局のところ重宝されることはありません。

会計は、ツールに過ぎないということです。

 

階層別に「なくなる仕事」を見てみる

制度会計/管理会計という切り口とは別に、もう1つの切り口で見てみます。

経理という仕事には階層があります。

経理でのキャリアアップを考える時は「階層」を意識する必要がある

2017.11.06
経理の階層
  • 第1階層:CFO候補
  • 第2階層:システムオペレーター
  • 第3階層:専門家
  • 第4階層:何でも屋

経理がなくなる!という時に話題に上がるのは、

  • 第2階層の会社で、システムの末端で作業をしている一般事務・派遣職の人(管理者は生き残る)
  • 第3階層の会社で、特別な専門知識を持たない人、社内政治力を持たない人

です。

制度会計の業務が、法令の要求によって行っている「やらざるをえない仕事」である以上、全員が経理から配置転換させられるということは考えられません。

第2階層の管理者ポジションの人、第3階層で外注をコントロールする人・経営層に報告を行う人間は必ず残ります。

※第4階層の会社では、そもそも経理屋は1~3人ぐらいしかいませんし、これ以上コスト削減しようもないのでかえって生き残れる可能性があります

 

個人的な予想ですが、富士通って第2階層~第3階層にある会社なんじゃないかと。

  • 第3階層の中途半端な人材を切る(さすがに、年収1000万円の伝票起票者はいらんでしょ…)
  • 第2階層のオペレーター人員を削る。同時に、末端作業者は低コスト化する

ムダを省いて、経理階層を第1~第2に完全シフトしていく過程なんじゃないですかね。

会社の経理(制度会計)の仕組みを維持するには、明らかに過剰人員なんでしょう。もっと少なくても回せるよな?というプレッシャーにさらされているものと想像します。

 

ここまでのまとめ

ごちゃごちゃしてきたのでいったん整理しておくと

  • 制度会計の仕事は、システム化・外注化の流れから逃れられない
  • 早い、正確、低コスト、という価値観の制度会計において、人間に勝ち目はない
  • マネジメント能力のない第2階層オペレーター、末端事務員は切られる
  • 専門性/社内政治力を持たない第3階層人員は切られる

こんな感じですね。

じゃあどうすればいいのか?その辺をカンタンにコメントしておきたいと思います。

 

経理がなくなる!と言われる時代で生き残るために

人を大切にしない会社に居続けるのはやめよう

じゃあどうすればええねん、という話ですが

  • 第1階層(CFO候補)を目指す
  • 第2階層の有能オペレーターを目指す
  • 第3階層のマネージャーを目指す
  • (事業貢献できる)管理会計のスキルを身に着ける
  • 第4階層の部長を目指す

結構色々選択肢はありますが、こういうことになります。ピンとこないでしょ?

※一番気楽なのは「めちゃくちゃ儲かっていて、コストセンターのコストなんていくら垂れ流しても気にならない金満企業で働く」ということなんですけど、そんな企業は多くないのでしょうがない。

 

ピンとこなくても大丈夫です。

いちばんマズいのは、「~を目指す」という意識高い行動をとれないことではなく

  1. ローテーションなどで経理人材を教育する仕組みがない会社
  2. 制度会計を軽んじる経営者がいる会社
  3. 働かないおじさんを放置し続ける会社

こういう会社になんとなく居続けることだからです。なぜなら、飼い殺しにあったあげく、ある日突然切られることになるので

ぶっちゃけ、自ら意識高い系スキルアップをしなくても、まともに人材教育してくれる(良い経験を積める環境のある)会社なら、何かあったときに社内だろうが社外だろうが、どこでも通用するんです。

  • ローテーションもしない
  • 人材への教育投資もしない
  • それ、総合職にやらせる?という仕事をやらせる

こういう会社にいたら、ある日突然切られることになった時、にっちもさっちもいかなくなって当然です。

 

このニュースを他人事だと思わず、不安を感じた人は転職の検討を

富士通の配置転換は、実質的には肩たたきみたいなもんでしょう。

富士通はグループ全体で間接部門に約2万人の従業員がいる。配置転換後の仕事に合わない従業員には、転職を支援する制度を提案することもあるという。

(出典:同上)

完全に、リストラですよね。

今回の配置転換は、今後珍しいニュースではなくなります。経理マンにとっては、他人事じゃないと思いますよ。それは、うっすらと自分自身でも感じているのではないでしょうか。

このままで本当に大丈夫…?

 

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2018.05.23

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経理の年収にまつわる3つの「残酷な真実」と年収アップ戦略

2018.06.20

↑の記事でも書きましたけど、搾取される経理マンが減るといいなと思います。沈没船からの飛び移りゲームみたいになってきたので、フットワーク軽めでいきましょう。

 

まとめ:経理マンは4つの財布を作ろう

経理の仕事の将来が悲観される時代ですが、4つの財布があれば大丈夫。

  • 本業収入:20万
  • 配当収入: 5万
  • 副業収入:10万
  • 不動産 : 5万
  • 共働き :10万

これでトータル50万円ですからね。独身でも40万円。

金融資産を貯めて配当収入を得るにも、

副業しやすい環境を作るのにも、

与信を活かして不動産投資するのにも

やっぱり少しでもホワイトな会社に入っておいた方が有利ですよね。ある日突然切られる前に、自分から動いておきましょう。

それではまたっ!

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シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。