経理マンが語るリアルなプロジェクト業務|場違いな若手の悩み

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経理のリアルな現場を伝える」シリーズです。経理歴8年のフルーツが、経理の現場のリアルなレポートをお届けしたいと思います。

こんな人に向けて書いてます
  • 経理の仕事に興味がある大学生
  • 未経験から経理に転職しようと思っているビジネスマン/OL
  • プロジェクト業務を未経験の経理経験者

この記事を読むと、プロジェクト業務(特別対応が必要な臨時業務)のリアルが分かります。就活転職などの参考にしてください。

 

プロジェクトの例

プロジェクトは、トピックスに対する特別対応のため、臨時に招集されたチームで行う仕事です。比較的、難易度の高い仕事が多い傾向にあります。

フルーツ
トピックスなので内容は様々ですが、いくつか例をみてみましょう。

 

プロジェクト①M&A(企業買収等)

複数の部署の担当者+外部アドバイザー、といったメンバーでチームを作ることが多いようです。

  • どの会社を買うのか?
  • いくらで買うのか?
  • いつ買うのか?
  • どうやって買うのか?(※)
  • 買った場合、どんな影響があるか?

※持っている現金で買う、銀行から借り入れをして買う、株式を使った複雑な方法で買う、など様々な選択肢があります。

といった事項を、ひとつずつ検討していきます。経理部員が求められる役割は、会計・税務への影響検討が中心になります。

フルーツ
極秘プロジェクトであることが多く、家族にも同僚にもナイショで業務にあたることになります。口の軽い人は気を付けてくださいね!

 

プロジェクト②組織再編

グループ内の組織再編に関するプロジェクトでも、たいてい、経理部員がメンバーに加えられます。その取引によって財務諸表がどう動くか、税金の支払いはどうなるか、といった点を考慮する必要があるからです。

プロジェクトの課題は

  • あの会社と合併すると、うちの会社はどうなるだろう?
  • この子会社はちょっと管理が複雑になりすぎてるから、事業別に2つの会社に分けようか?
  • この子会社は、あの子会社の下にくっつけて、孫会社にした方が管理がしやすいのではないか?

といった内容です。

フルーツ
こちらも極秘のプロジェクト。グループ全体の組織がどうあるべきか考える、かなりハイレベルな仕事と言えるでしょう。

 

プロジェクト③システム導入検討

システム導入の検討プロジェクトに経理マンが関わるパターンは、ざっくり2パターンあります。

  1. 他部署が中心になって行うシステム導入
  2. 経理部が中心になって行うシステム導入

①は、例えば営業の成果管理システムや発注システムなどの導入です。この場合、プロジェクトの中心は、IT関係の部署や、主としてそのシステムを使う部署です。

経理マンの役割は、

  • 導入するシステムと会計システムの連携が、うまくいきそうかどうかのチェック
  • 導入するシステムと現在の会計処理関係の業務フローが、整合するかどうかの検討

といった部分です。

 

②は、例えば会計処理ソフトや外部開示資料作成システムなどの導入です。この場合は、経理マンが主役になります。

  • システム導入によってどんな効果が得られるか?
  • どの会社のシステムを使うのか?
  • 導入時期はいつにするか?

といったことを決定していきます。

フルーツ
システム会社の営業さんと会う機会もあるかもしれません。経理マンにとって数少ない「営業される」経験。なかなか楽しいですよ♪

 

プロジェクト④制度変更対応

税金に関する法律は、毎年変更がされています会計のルールにも、しょっちゅう改正が入ります。自分の会社に大きな影響のある変更がなされたときには、プロジェクトを立ち上げて対応を検討する場合があります。

  • 消費税率がアップした
    →請求書作成システムや会計処理システムを変えなきゃ!
  • 税金の金額を安くしてくれる仕組みができた
    →うちの会社で使えるか検討しよう!
  • 会計基準が変わって、「売上」の計算の仕方が変わる
    →必要な情報はなにかな?どこの部署からどうやって集めようかな?

といった具合です。

フルーツ
これの特大のパターンが「日本会計基準」→「国際財務報告基準」への変更。会計の基本ルールを「日本独自のもの」→「いろんな国で共通して使っているもの」に変更しよう!というプロジェクトです。

 

プロジェクト業務のやりがい

 

やりがい①機密事項に関われる

プロジェクト業務のいくつかは、機密事項を取り扱います

  • まわってくる書類には「マル秘」の文字
  • 同僚にもナイショ
  • プロジェクトメンバーと、「関係者以外立入禁止」の札のかかった会議室で作業

といった状況は、ちょっとワクワク・ドキドキします。

フルーツ
誰も知らない会社のヒミツを、私だけが知っている…これは、ちょっとした優越感ですよねー!w

 

やりがい②インパクトが大きい

プロジェクトによっては、会社へのインパクトが大きい内容を取り扱うことができます。

  • 会社名が変わる
  • 支店が半分になる
  • 給与体系が根本的に変わる
  • 会社が扱う事業が変わる
  • 財務諸表の数字が何十億単位で動く

などといったインパクトです。

インパクトを考えながら、会社にとって何が良いのか考える(または、考えるための材料を提供する)ことにより、経営層に近いところで仕事ができる可能性があります

フルーツ
自分の仕事が会社の今後に直接影響すると思えば、ヤル気も出てきちゃいますよね!

 

やりがい③人脈と実績ができる

わざわざプロジェクトを立ち上げて行われる業務は、重要度の高いものがほとんどです。ですから

  • 社内の優秀な人と人脈ができる
  • 社外の優秀なアドバイザーとも人脈ができる
  • 成功しても失敗しても、大きな経験になる
  • うまくいけば、実績になる

といったメリットがあります。

フルーツ
社内でも評価されやすく、転職などでもアピールしやすいテーマが多いですね。達成感も味わえますし、自信もつきますよ♪

 

プロジェクト業務の1コマ:極秘プロジェクトメンバーはベテランばかり!

重要性の高いプロジェクトは、大変だけどやりがいのある業務です。なかなか面白い仕事と言っていいでしょう。

フルーツ
だけど、プロジェクトに参加する経理マンには、ちょっとした悩みのタネがあります…!

 

まず、あるプロジェクトの初回ミーティングの様子をお伝えしましょう。

課長
フルーツ、これからこの間お願いしたプロジェクトの会議があるよ。部長と一緒に参加しといてね。
フルーツ
はーい。(部長と2人かぁ…ちょっと緊張するなぁ。まぁでもミーティング自体には他の部署の人もいるし、大丈夫でしょ。)

 

<会議室前>

部長
ちょっと遅くなっちゃったな…まずいなぁ…
フルーツ
…?(この人の5分遅刻はいつものことなのに、今日に限ってどうしたのかな?)

部長が遅刻に焦るのには理由がありました。会議室のドアが開くと、そこには…

  • 取締役(60代男性)
  • 執行役員(60代男性)
  • 執行役員(50代男性)
  • 部長(60代男性)
  • 部長(60代男性)
  • 部長(50代男性)
  • 社外のコンサルタント(50代男性)

なかなかスゴいメンバーが顔をそろえていたのでした。

フルーツ
…私平社員なんですけど!?20代女性ですけど!?ホントにここにいて良いんですかね…?(涙目)

 

全社的なプロジェクトのメンバーは、たいてい、

  1. プロジェクトのメインになる各事業部門
  2. プロジェクトをサポートするスタッフ部門(主として経理・財務部と法務部)

の各部署から集められます。

 

参加するメンバーは、所属部署によって、それぞれ違った役割を求められます。

  • ①の部署:メインとなってプロジェクトを推進すること
  • ②の部署:専門分野への影響を検討し、プロジェクトをサポートすること

結果として、選ばれるメンバーは

  • ①の部署:意思決定ができる人
  • ②の部署:責任者+実務担当者

となるケースが多いでしょう。

「意思決定ができる人」や「責任者」は、役職のある人。具体的には、部長や執行役員です。

フルーツ
つまり!プロジェクトメンバーの中で若手は、経理部と法務部の「実務担当者」くらいのものだったりするのです!

※プロジェクト推進の体制には、会社の方針によって、プロジェクトの内容によって、その時々の状況によって、差があります。あくまで一例とお考え下さい。

 

フルーツ
ベテランの中に若手ひとりは、正直心細いですが…若手のうちから大きなプロジェクトに関わるチャンスがあるのは、経理部員のイイところでもあります♪

 

プロジェクト業務は、実績になる仕事!

プロジェクト業務は、実績になる仕事です。

  • 機密事項に触れられる
  • 会社に与えるインパクトが大きい
  • 人脈が作れる

といった特徴があります。経理マンならぜひ、どこかのタイミングでチャレンジしておきたい業務です。

フルーツ
社内でも社外でも評価されるし、自信もつくし、それより何よりおもしろいですー!

 

おまけ:プロジェクトに参加する方法♪

プロジェクト業務、楽しそうかも!私もやってみたい!
フルーツ
そんなあなたに、プロジェクトメンバーに選ばれやすくなる方法をご紹介しておきます♪

それは、ズバリ、税金(特に法人税)に詳しくなることです!

 

プロジェクトでの経理部員の役割は、主として「財務諸表や税金への影響検討」です。メンバーに選ばれるには、この役割を果たせる人材だと思われる必要があります。

特に税金面の検討は、

  • 実際に会社から出ていくキャッシュの話なので、重要性が高い
  • 経理部内でもできる人とできない人がいるほど、専門性が高い

という特徴があります。

フルーツ
だから、部内で日頃から「アイツは税金に詳しいぞ」と評価されていれば、プロジェクトメンバーに選ばれる可能性はグッと高まるのです♪

 

ちなみに、税金に詳しくなる方法は、とてもシンプルです。

  1. 税金について学ぶこと
  2. 税金の実務を担当すること

①学んで→②実務をやる、という順序が王道ですから、まずは税金(特に法人税)の勉強を始めましょう。

フルーツ
プロジェクト以外でも、とても役にたつ知識です。法人税の学習は、経理マンや経理マンを目指す人にとっては、かなりコスパの良い自己投資だと思います♪

 

法人税の学び方

法人税はかなり複雑なので、学ぶときには予備校を利用するのが近道です。

大原かTACの税理士試験用の講座を受ければ、知識習得には十分すぎるほどです。(私フルーツ、大原でもTACでも講座受講の経験があります。どちらも圧倒的にわかりやすいので、自信をもっておすすめできます!)

フルーツ
税理士試験そのものを受験するつもりがなければ、講義時間だけの勉強でも足りちゃうかも!?予備校講師の授業は、それほどまでにわかりやすいのですっ!

※税理士試験講座はちょっと大変そう…というあなたは、実務講座という選択肢もあります。ぜひ、大原とTACの資料を見比べつつ、検討してみてくださいね。

 

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

フルーツ

こびと株.comのメンバー(役割:保有銘柄のウォッチ)。某有名大学で会計を学んだ後、一部上場企業の経理/財務部で働いている。持ち前の情報収集力・財務分析力を武器に、保有銘柄のウォッチを行っている。