配当利回り5~7%の高配当株は不安がいっぱい。配当利回りだけに目を奪れないように注意!

こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。

最近の下落相場で、高配当株が一気に増えました。

 

ここ2年の配当利回りの推移

約2年前、2017年1月の日経平均配当利回り(オレンジのグラフ)は1.67%ほどしかありませんでした。

それが、今や2.32%にまで上昇しています。高配当株50指数(青いグラフ)に関して言えば、3.05%から4.63%とかなりの高水準になっています。

普通の株式と、高配当株の利回りの差は開く一方ですね。これには、2つの要因が考えられます。

  1. 高配当株の方が増配幅が大きい
  2. 高配当株の方が売り込まれている

日本の成熟企業(高配当株)は、米国を見習い配当性向を高め株主還元の姿勢を強めていますが、「配当金は株価を下支えする=高配当株は低リスク」なんてことは全然ない相場が続いていますね。

増配しているにもかかわらず、容赦なく売られています。

 

債券の利回りとの比較

債券との比較も見ておきます。

現在、10年モノの日本国債の利回りは0.02%ほどしかありません。米国では利上げが進んでいますが、日本では未だに超低金利の水準が続いています。国債と株式の金利差も開く一方ですね。

結局、まとめるとこんな感じ。

利回りの比較
  • 10年モノ日本国債・・・0.02%
  • 日経平均の配当利回り・・・2.32%
  • 日経平均高配当株50の配当利回り・・・4.63%

 

配当利回り上位銘柄の利回りがスゴい→不安の裏返し

平均で見ても高水準になっていますから、配当利回り上位の株式はスゴイことになっています。

東証一部に限っても、5%以上の銘柄がゴロゴロしてますね。

ただし!これらのうち投資に値する銘柄は多くはありません。こびと株.com的な目線では、上記一覧のなかではJTぐらいしか投資対象にならないですね。

 

いくら配当利回りが上昇してきても、重要なのは

  1. 業績
  2. 財務
  3. 株主への姿勢

この3つです。いくら株価や配当利回りが(短期的に)乱高下したところで、この3つはそう簡単には動きません

動いているものに目を奪われて、あっち行ったりこっち行ったりしている状況は少し危ないですね。

 

あくまでも、投資目線は「業績」「財務」「株主への姿勢」に固定しましょう。

  1. 業績が良く(高収益体質or将来の成長見込み)
  2. 財務が優れていて(借入が少ない、手元に豊富な現金・有価証券がある、格付けが高い)
  3. 株主重視(簡単に減配しない。自己株買いを行う、オーナー企業etc…)

こういう企業のなかから、配当利回りが高いものを探すべきというわけです。

こういう銘柄は、通常は高利回りにはなりません。市場からの評価が高く、株価が高水準にあることが多いからです。

だからこそ、優良銘柄もそうでない銘柄も、軒並み株価が下落する今回のような相場がチャンスになるのです。

もともと高利回りで、さらに高利回りになっているような銘柄は投資家の不安が詰め込まれたパッケージ品です。

業績後退懸念、高い財務リスク…みんなが不安で投資を嫌がるからこその高利回りということを忘れてはいけないですね。

 

どこまでも地味に、慎重に

インカムゲイン狙いの投資は、キャピタルゲイン狙いの銘柄に比べて非常に地味です。

こういう地味な投資スタイルを選択しているはずのインカムゲイン狙いの投資家が、高配当利回りに目が奪われてしまうのは、つまるところ「やっぱり早くたくさんのお金が欲しいから」に他なりません。

  • 配当利回り6%の株式に100万円投資すれば、配当金は6万円
  • 配当利回り3%の株式に100万円投資すれば、配当金は3万円

どう見ても、①の方が魅力的に見えてしまいますよね。投資できるお金が少ないうちは、なおさら資金効率の良い①が素晴らしい選択肢だと感じることでしょう。

その気持ちは分かります。ぼくもはやくたくさんおかねほしい

しかし、投資の世界では、焦ってお金を欲しがるとロクなことが起きません。

分散された株式ポートフォリオの場合、(成長株の伸びを含んでも)そのトータルリターンはせいぜい5~7%ほど(※この数値ですら、次の10年では楽観的すぎる見積りかもしれません。

このリターンのうち、3~4%以上を配当金というかたちで都度利益確定してしまおうというスタイルですから、もともと株価上昇に過度な期待をすべきではありません(※短期的に株価の反発による値上がり益を狙うなら、配当利回りではなく、もっと別な要素に着目すべきでしょう

これが目的!
  1. 安定的に配当金を獲得できて
  2. あわよくば増配によるインカムの増強ができて
  3. 割安に買うことで(長期目線で)元本を割るリスクを軽減していく

超高配当利回り銘柄ばかりに投資すると、こうなりかねません。

どうしてこうなった
  1. 配当金の水準がブレブレで
  2. 大幅減配がいつも隣り合わせで
  3. 業績悪化→減配→株価下落で元本すら簡単に割れる(そして、復活には長い時間がかかる)

何度でも言いますが、高利回りの銘柄の大半は罠銘柄です。優良銘柄は限られています。

そして、焦らずじっくりと優良企業を探して「これだ!」と思える銘柄に出会っても

  • 一括で投資することなく(計画的なナンピンを想定しつつ、分割購入する)
  • 集中投資をすることもなく(とにかく分散)

慎重に投資していきましょう。

こうやって、慎重に、慎重に、コツコツと積み上げた高配当株ポートフォリオだからこそ、枕を高くして安心して寝られるというわけですね。

せっかくのチャンスですから、優良銘柄を拾いましょう。

※追記:

日本時間、2018/12/27の6:30時点ではダウが1000ドル以上(5%弱)反発しているので、日経も反発すると思われます。とはいえ、いまだボラティリティの高い相場にあることは間違いないので、底値で拾おうと躍起にならず、淡々と相場をウォッチしましょう。下がっても良し、上がっても良しというポジションで臨みたいですね。

それではまたっ!

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シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。