事業会社でキャリアアップに悩む経理マンの憂鬱Vol.2(税理士狙う?USCPA狙う?)

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

これの続きです。

事業会社でキャリアアップに悩む経理マンの憂鬱Vol.1(税理士狙う?USCPA狙う?)

2017.04.19

 

税理士とるか?USCPAとるか?で悩んでいるわけです。ちなみに、こんな記事を書いている間にも刻一刻と証券アナリストの本試験日が近づいてきております。考えないようにしています。

さて、長年経理/財務の仕事に携わっていると、やっぱりその方面の最高峰の資格が欲しくなっちゃうわけです。日本の公認会計士はどうかって?

あ れ は 無 理

時間が足りないですよ、圧倒的に。科目合格制で、失効期限がなければまだマシなのでしょうが、失効して諦めた同僚を何人も知っています。膨大な量の知識をキープした状態で試験に臨まないといけませんから、時間の足りない社会人は圧倒的に不利です。

働きながら合格、というのを大前提とするならば、残念ながら私の頭脳では公認会計士は選択肢に入りません。公認会計士とると税理士登録もできるし、ほんと会計界のプラチナ資格なんですけどね…

 

税理士資格の取得について

税理士試験で会計2科目・税法3科目に合格すると、晴れて税理士登録できるようになります。会計2科目は「簿記論・財務諸表論」というのですが、これは日商簿記1級を持っているとその試験範囲のほとんどをカバーできています。さらに、上場企業で最新の会計基準に触れながら仕事をしている私にとっては、ますますハードルが低いです。

今過去問をみてもそれなりに解けてしまうようなレベル感なので、独学で十分対応可能だと思います。テキスト代だけ払えば対策できるので、金銭面での負担もかなり少ないですね。受験費用込みで2科目で5万円もかからないのではないでしょうか。

一方、税法科目はハードルが高いです。膨大な量の条文(というか資格学校が作ったテキスト)の丸暗記が必要というとんでもない試験のうえ、とある理由で受験者のレベルがかなり高いです。

実は税理士になるルートって、税務署に何十年と勤めて自動的に資格を貰うのが王道なんですよね。試験5科目合格は、むしろ別ルートって感じなのです。で、税理士が飽和しないように行政側がやたらと合格率を絞っているので、試験組には受験ベテランが大量に滞留してるんです。

なので、税法科目の受験者のレベルは異常に高いです。

合格するには予備校の利用が必須ですし(1科目15~25万円程度)、勉強時間についてもかなりの工数を割く必要があります。法人税法や所得税法であれば1科目につき軽く1200時間超、ミニ税法と呼ばれる消費税法や固定資産税などであれば700時間超でしょうか。(※予備校が公表している必要勉強時間は少なすぎる!と言われています)

 

大学院に行くと、科目免除が受けられる

で、もし私が税理士資格の取得を狙うとしたら、大学院を利用しようと思っています。大学院(修士課程)において、税法に関する修士論文を書くと、税法2科目について免除が受けられます。

つまり、会計2科目+税法1科目に試験合格するだけで税理士になれるのです。

となると、私の場合、簿記論・財務諸表論はさておき、税法1科目だけ根性出して合格できれば、あとは大学院に通えば税理士になることができるというわけです。もともと修士課程で専門的な知識を身に着けたいという願望もあるので、そういう意味でも2度おいしい選択肢です。

 

コストパフォーマンスはいかほどか?

簿記論・財務諸表論+ミニ税法の合格に必要な時間が合計1,000時間、教材費などのコスト総計が大体30万円弱でしょうか。これに加えて、大学院2年間の授業料150~300万円(大学院による)かかります。これが総コストです。

 

一方、事業会社に勤める経理マンにとって、税理士資格を取得することのメリットは何でしょうか?一般的に言われているのはこのような感じでしょう。

  1. 居心地がよくなる(できる仕事が増える、一目置かれる)
  2. 転職時のアピール材料になる
  3. 昇格時に考慮される可能性があみる
  4. 退職後、独立開業できる

で、個人的な、あくまで本当に個人的な感想なのですが、①居心地がよくなるというのはあまりないと思います。事業会社の申告業務なんて、資格がなくてもできますからね。むしろ、資格を持っていると居心地が悪くなるケースが見受けられます。

税理士であるがゆえに、変なバイアスがかかるんですよね。

「税理士なのにそんなことも知らないのか」

「税理士なんだから、税務やらせておけばいい」

「税理士だからって頭が硬くて使いづらい」

こんな扱いを受けるぐらいなら、ない方がよいですよね(笑)尊敬されたい!という人は、資格うんぬんより、人格の方が重要です。中身がダメなのに、資格だけで尊敬されるようなことはありません。ありきたりですが、承認欲求を充足させたいならコミュニケーション能力が高い方がよっぽど重要だと思います。

 

②の転職時にアピール材料になるかどうかですが、リクナビネクストで転職活動をしてみた結果、日商簿記1級+TOEIC840+実務経験10年で、それなりに会社を選べる立場で転職活動ができました。税理士資格が決定打になるような案件は、あまりないように思いました(会計事務所や税理士法人などに行く場合は別だと思いますが、私は事業会社志向です)。

 

③昇格時に考慮されるかどうかですが、これもないなと思います。社内政治力と運の方が重要です、サラリーマンの場合。細かいことを書けないのであまり説得力を持たせられないのが申し訳ないですが、出世に必要なのは能力というよりは、運です。もちろん準備は必要ですが、準備したからと言って叶うとは限らないのが難しいところです。

出世に関してはコントロールできない、と思っていた方が良いと思います。むしろ資格でどうこうしようと思うと、

「資格をとったのに、資格がないアイツの方が先に出世するなんて!」

とか

「いつまで経ってもこの資格が評価されない!いつになったら価値を認めてもらえるんだ!」

というような発想に陥るリスクが高いと思います。

出世の手段としての資格、というのはあまり考えない方が実態にもあっているしメンタル的にも良いのかなというのが個人的な意見です。

 

④退職後の独立開業についてですが、税理士に関して言えばこれは間違いなくプラス要素です。税理士には絶対的な独占業務(税務代理、税務相談)があるため、生涯現役を貫きたい!という方であればかなりオススメできると思います。年金の足し、という程度であればいくらでもやりようはあると思います。

私が税理士に魅力を感じているのは④ですね。

仕事で法人税や消費税の申告をやっているので、税務にはそれなりに詳しい方だとは思うのですが、残念ながら他人の税務相談に乗ってあげることは厳密にはできません(税理士法上、税務相談に乗ることは有償・無償を問わず禁止されています)。

税理士として、他者・他社の税金の悩みに乗ってあげたい、という気持ちはありますので私が税理士を目指すとしたら④退職後の独立開業が一番の理由になると思います。

 

優先順位の問題

となるとここで悩ましいのが、優先順位の問題。

退職時に税理士資格を持っていればよい、という話になると、今急いで税理士試験の勉強をする必要はありません。社内で役に立つスキル、転職時にアピールできるスキルを優先的に磨いた方が良いということになります。

その方が無駄がないです。

というわけで、考えているのがUSCPAです…

 

あぁ悩ましい!

 

というわけで次回に続きます。

事業会社でキャリアアップに悩む経理マンの憂鬱Vol.3(税理士狙う?USCPA狙う?)

2017.04.23

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計職人。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。