【ベンチャー経理を徹底解説】特徴は?受かるには?キャリアとしてどう?

経理部員
ベンチャーの経理って、どうなのかな?
経理部員
ベンチャー企業の経理をやりたいの。どうすれば内定とれるかしら?

こんな人のための記事です。

 

私フルーツは

  • 現役の経理部員
  • ベンチャーでのバイト経験アリ
  • ベンチャー経理の転職面接の経験アリ

ということで、ベンチャーのことも経理のことも、それなりに知っているつもりです。

ベンチャーへの転職面接は落ちましたが、落ちたからこそ分かった「内定のためのポイント」もあります。

フルーツ
というわけで、この記事ではベンチャーの経理について解き明かしていきたいと思います

 

ベンチャー経理の内情:大企業とはココが違う!ポイント5つ

まずはベンチャー経理の特徴を5つご紹介します。

経理部員
うんうん。今ボクは大企業で経理やってるけど、ベンチャーに転職すると大きく変わることは何なのか、聞きたい。

 

経理はもともと、サポートする職種です。まずは会社の事業があって、それをうまくまわしていくためのサポート役を勤めるわけです。

フルーツ
まずは事業。経理はそのサポート。…この関係を、強く実感できるのがベンチャーの経理部でしょう。

 

ポイント①人数が少ない

大企業の場合、経理関係の部署だけで、何十人~何百人の人員を抱えていたりします。

良いにつけ悪いにつけ、

  • 専門性特化の仕事の仕方になりやすく
  • 事業部との絡みが少ない

ことになりがちです。(もちろん会社によりますが。)

 

ところがベンチャーの経理部は、フェーズや規模にもよりますが、1~数名ということが多いでしょう。

自然、大企業とは仕事の仕方も変わってきますし、人間関係への気配りも変わってくると思います。

フルーツ
人数が少ないだけに、「新しい経理部員」は、他部署からも注目の的です。職種の違う人とも、上手に信頼関係を築く必要があります

 

ポイント②業務の範囲が広い

「ポイント①人数が少ない」とも関係しますが、ベンチャーの経理は業務の範囲が広くなりがちです。

  • 単体決算も
  • 連結決算も
  • 税務申告も
  • 管理会計も

全部把握しながら回さないと!というケースも出てきます。

 

さらに、会社によっては、

  • 資金調達
  • 配当政策
  • 事業買収
  • 上場目指すから、内部統制構築
  • ついでに給与計算と人事労務
  • できれば備品管理と総務も

みたいな感じで、「できることはなんでもして(できないこともストレッチしながら)、仕事をさばく」ことが求められる可能性があります。部署の垣根もなんのその、ですね。

フルーツ
キャリアとしては、良い経験になると思います。でも、この話をきいて「楽しそう!」と思えない人にはベンチャーは合わないかもしれません。

もちろん、ベンチャーとひとくくりにしてみても、社長や経営層の方針・会社のフェーズなどによって状況はずいぶん違います。入社を考えるときは、イメージを会社側と擦り合わせておく必要があります。

 

ポイント③経営者層との距離が近い

大企業だと、経営者は

  • 役員室にいるから、基本会わない
  • 経営者と話すのは、上司の上司
  • 経営者に何か言われたら、反論の余地なし

みたいなことが多いかな、と思います。

 

けれどもベンチャー企業だと

  • 経営者も、普通にそこら辺のデスクにいる
  • 普段から冗談を言い合ったりもする
  • 仕事のことでも、意見を述べてかまわない
  • 人柄がわかる。考えていることがわかる。進みたい方向がわかる。

経営者がたくさんいます。

フルーツ
ベンチャーの場合「経営者が創業者本人なので、しっかりしたビジョンを持っている」ということも関係するのかもしれません。

 

「起業しよう!」と思うエネルギーのある人なので、性格的には

  • 新しいものを受け入れる
  • 人を巻き込むことが上手
  • 社内政治よりも、会社がつくる付加価値に興味がある

というタイプの経営者が多いでしょう。

フルーツ
「自分の専門性を使ってこの人を(この人のやっていることを)サポートしたい」と強く思えたら、エキサイティングに仕事ができると思いますよ!

 

ポイント④福利厚生は薄め

大企業と比べると、どうしても福利厚生は薄くなるのが一般的です。

経理部員
なるほど~。給料はあんまり変わらないのかなって思ったけど、そういうところで差がつくんだね。
  • 家賃補助がない
  • 退職金が手薄
  • 提示された給料が「交通費込」

なんて例を耳にします。

フルーツ
年収に占めるボーナスの割合が高く、業績によって収入の増減が激しくなりすぎる…なんてこともあるようなので、要注意ですね。

 

一方で、ユニークな制度が作られている会社もあります。

  • 誕生日休暇
  • 会社の近くに住むことに対する手当
  • 保育に関する補助
  • お菓子やコーヒーの支給
  • 在宅勤務OK
  • 就業時間中の仮眠・マッサージチェア利用OK
  • 早上がりOK
  • 長期休暇の取得OK(1ヶ月以上など)

といった感じですね。

企業規模が小さくて小回りが利く分、経営層の思いを反映し、優秀な人材を採用・維持するための手段として、様々な制度が作られるわけです。

 

ポイント⑤スピード感が違う

大企業との、一番の違いはココに集約されるかもしれません。

ベンチャーの場合、

  • 人の入れ替わりが早く
  • 業務自体も構築中なので柔らかい
  • 決裁者が少ない

ということで、物事が変わっていく速度が違います

フルーツ
大企業でありがちな「スタンプラリー(大勢の決裁を得る手続きとして、ハンコをもらって歩く作業)」も、ベンチャーにはほとんど見られません。

経理部員の中には「しっかりと固まった仕組みの中で働きたい」という人も少なくないと思います。こういう人にとっては、ベンチャー経理はストレスが溜まる仕事かもしれません。

 

ベンチャー経理に受かるには:内定のためのポイント3つ

経理部員
ベンチャー経理のイメージはついたわ。…で、実際、内定とるには何に気を付けておけば良いの?

ベンチャーの採用では、経営層が直接、それなりの時間をかけて面接をする可能性が高いです。

役員面接は、その位置づけが大企業とは違っていて、

×  ほぼ内定した人のための儀式
×  集団面接・時間は30分
  採用可否を決めるキーになる面接
1:1の面接をがっつり1時間

みたいなイメージです。

 

フルーツ
経理畑でない役員にも、自分の能力とヤル気をアピールしなくてはならないのが、なかなか難しいところ。

社長面接でも普通に落とされますから、最後まで気を抜かずに取り組む必要があります。

 

ポイント①受けるベンチャーのステージが大切

まずチェックすべきは、「採用選考を受ける会社がどんなステージにあるか」という点です。

一口にベンチャーと言っても、その規模・成長度合いは様々。ビジネスが動きだしたばかりの会社から、IPO前後の会社まで、事情はそれぞれです。

フルーツ
会社のステージが違えば、経理が求められる役割も随分と違ってくるのは当然のこと。

 

基本的には、会社のステージが若いほど、事業に近いところで財務的な役割(資金調達、投資判断など)を、即戦力で行える人材が求めらるでしょう。

ベンチャー経理の内定を得るには、会社側のステージ等から会社の求める人物像を理解した上で

  • 自分はどんなスキルを持っていて
  • どうして会社に貢献できるのか

を、ぴたりとハマる形でアピールする必要があるのです。

フルーツ
ベンチャーでは、大企業に比べ、一人の社員の仕事が会社全体に与える影響が大きくなります。ぴたりとハマるところに就職できれば、かなりワクワクと仕事ができるでしょう。

 

ポイント②事業内容に興味がないとムリ

ベンチャーの採用では、創業者である経営層が、直接に選考に関わることがよくあります。

  • 大企業の経理担当課長
  • ベンチャーの創業社長

それぞれの関心が、同じであるはずはありませんよね。

 

面接官が経理担当課長なら、経理実務の専門的な知識をアピールすれば、きっと良い印象をもってもらえるでしょう。

でも、創業社長は、経理実務の細かなスキルについては興味がありません。彼(彼女)の関心は、とにかく、自社の事業内容です。

ですから、ベンチャーで内定をとるには、その会社の事業に興味をもち、その事業の発展のためにどう貢献できるのかを語らなければなりません

フルーツ
創業者は、自社の事業にハンパない愛着を持っています!内定をとるには、こちら側にも事業に対するそれなりの興味が必要になってきます。

 

実際、ベンチャーの面接ってどんな感じ?

私自身がベンチャー経理の選考を受けたときの様子を、記事にまとめてあります。

【経理の転職】役員面接が楽しい!? CFO面接のリアルな体験談

2019.01.15

【経理の転職】ベンチャー社長面接でボロボロに失敗!そんな面接もいい練習!いい経験!

2017.03.16

ざっくり言うと

  1. CFO面接では、経理のキャリアの話で盛り上がって、即合格
  2. 社長面接では、事業に関する話が全然できなくて、即不合格

という感じでした。

フルーツ
事業の話ができるのは、マジ重要。スキルだけじゃ内定までいけないですよ~!

 

ポイント③会社と一緒に成長する意欲を見せる

最後のポイントは、会社と一緒に成長していく意欲を見せること。

ベンチャー経理では、即戦力を求められることが多いです。しかしその一方で、必要とされるスキルの全てを現時点で備えている必要はありません。実際、

  • ベンチャーが初めて
  • カッチリした仕組みの中で働いてきた
  • 細分化された業務に集中して専門性を発揮してきた

という経理部員にとって、ベンチャーでの実務は「新しいことだらけ」になる可能性がかなりあります。

 

これは、なにも経理部員に限ったことではありません。

新しい事業を立ち上げるときや、はじめてのチームで仕事をするとき、「全部経験済みです」「必要スキルは全部もっています」と言える人は、あまりいないでしょう。

「今」できないことがあるのはOKです。

大事なのは、新しいことにでも挑戦する意欲。そして、スキルを磨きながら成長して、やりぬくだけの覚悟

フルーツ
こういう姿勢を堂々とアピールすれば、ベンチャー経理の内定は、グッと近づきますよ♪

 

ベンチャー経理 Q&A

 

Q1:ベンチャー経理に転職したい。具体的にはどうすれば?

A1:今すぐするべきことは、優秀な転職エージェントと面談すること。

  • 本当に自分はベンチャーにあっているか?
  • 今の自分のスキルだと、どんなステージのベンチャーがハマるか?
  • 具体的に、ベンチャー経理の求人はどんなものがあるか?

こういったリアルな情報を得るには、やはり転職エージェントに相談してみるのが一番です。

 

特におすすめしたいのは、MS-Japanのエージェント。

管理部門特化の転職エージェントなので、なんといっても経理の仕事に詳しいです。

フルーツ
正直、実務の話ができないエージェントでは、いくら話しても時間のムダ…。この点、MS-Japanなら安心です。

自分にあったベンチャー企業をみつけるためにも、しっかり内定をとりにいくためにも、MS-Japanは強い味方になってくれることでしょう。

 

Q2:初の就職にベンチャー経理ってどう?

A2:最初からベンチャーだと、大企業への転職はちょっと大変。それでも良ければアリ。

  1. 大企業→ベンチャー企業
  2. ベンチャー企業→大企業

だと、転職がカンタンなのは①大企業→ベンチャーのルートです。

①最初は大企業を選んでおいた方が、後々選択肢を広げやすいのは間違いないでしょう。(これは、経理職の話に限りません)

 

とはいえ、ベンチャー経理で、広いスキルや速いスピード感を身に着けるのも、キャリア選択としては悪くありません。

「ぜひベンチャーで働きたい理由がある」「強く惹かれる事業を行うベンチャー企業がある」という人は、検討してみるのもアリだと思います。

 

また、創業後間もないベンチャーほど即戦力を必要としています。

ベンチャーに就職すると、ゆっくり研修してもらえるというよりは、早々に実務に取り組みながら短期間で成長することが求められるでしょう。

フルーツ
これを「おもしろそう」「やってやるぜ」と思える人は、チャレンジしてみるのも良いかと思います。

※そもそも、新卒採用を行っていないベンチャー企業もありますので、ご注意下さいね。

 

Q3:大企業の経理→ベンチャーの経理に転職を考えてる。どう思う?

A3:事業と経営者への想いがあればアリ。

条件面だけで考えると、やはり大企業は有利です。もちろん会社にもよりますが、年収や福利厚生などは今より手薄になる可能性が高いでしょう。

フルーツ
私が「それでもベンチャー経理に移ろう」と思うとしたら、それは事業や経営者に惚れ込んだときかな、と。
  • 事業への想い:これを実現するためのサポートがしたい
  • 経営者への想い:この人の力になりたい/この人についていきたい

が強くあれば、条件面でのアレコレは一旦置いて、仕事を楽しむことができると思います。

 

Q4:経理未経験からベンチャーの経理ってどう?

Q4:覚悟があれば、アリ。

フルーツ
多分かなり苦労するけど、その覚悟が決まってればアリだと思います!

ベンチャー企業の経理は

  • 即戦力が求められる
  • 教育の仕組みがない
  • 詳しい人も少なくて、とにかく自分でなんとかしないといけない

という環境が想定されます。

その意味で、経理未経験の人には、かなり大変な職場だと思います。

 

ただ、そこを乗り切ることができれば、

  • 会社にインパクトのある、面白い仕事ができる
  • 幅広い業務を経験できる
  • ビジネスに役立つ経理部員(=付加価値の高い経理部員)になれる

ということで、なかなか良いキャリア形成になる可能性も。

フルーツ
その意味で、「覚悟があれば、アリ」だと、私は思います。

 

Q5:ベンチャー経理って楽しい?

A5:

一般的に言えば、大企業経理と比較して

  • 仕事は大変
  • 条件はイマイチ
  • 裁量は大きい
  • 自分の

 

ベンチャー経理まとめ

ベンチャー経理には

  • 人数が少ない
  • 業務の範囲が広い
  • 経営層との距離が近い
  • 福利厚生は薄め
  • とにかくスピードが速い

という特徴があります。

 

ベンチャー経理で内定とるには

  • 受けるベンチャーのステージを確認し
  • 事業内容に興味をもって
  • 会社と一緒に成長していく意欲を見せる

ことが大切。

 

ベンチャー経理に興味が出てきたあなたは、一度転職エージェントと面談して、具体的な話を聞いてみてください。

最終判断は、エージェントからリアルな情報をGETした後でも遅くないはずです。

※MS-Japanのエージェントさんは、経理に詳しい&親切なので、おすすめです。

 

フルーツ
結局のところ、ベンチャー経理では、「事業と創業者に惚れこめるかどうかが満足度を大きく左右する」かなと思います

求人案件を定期的にチェックして、「やってやろうじゃん」と思える会社がでてくるのを待つのも悪くないと思います。

MS-Japanなら、良い案件が出てきたら教えてもらうための情報網としても最適ですよ。

 

ベンチャーを選ぶにしろ、大手を選ぶにしろ、それぞれがそれぞれに合った経理部員生活を送れますように。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

フルーツ

こびと株.comのメンバー(役割:保有銘柄のウォッチ)。某有名大学で会計を学んだ後、一部上場企業の経理/財務部で働いている。持ち前の情報収集力・財務分析力を武器に、保有銘柄のウォッチを行っている。