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こびと株の投資10原則
インカムゲインの獲得・拡大を目的とする
株式投資の利益にはキャピタルゲイン(売却益)とインカムゲイン(配当金)の2種類があります。同じ株式投資から発生する利益ですがその性質は全くの別物です。
キャピタルゲインは、投資家間のお金のやり取りから発生するものです。キャピタルゲインを狙う場合の一番の関心事は「株価」です。株価が上がるか?下がるか?その読みあいの中で、他の投資家達との真剣勝負に打ち勝つ必要があります。そして、そこで勝てば利益が得られますが、それは1回きりの利益です。継続的に勝ち続けるのは専業でも難しいと言われています。
一方、インカムゲインは、企業が稼いだ利益のうち一部を「配当金」という形でオーナーが受け取るものです。消費者は、企業から自分の好きな製品・サービスを購入し、自分の望む生活を送っています。社会に必要とされる企業のオーナーになるということは、オーナーと消費者(社会)で利益を分け合っていると言うことができます。このような企業のオーナーになることができれば、株価に惑わされることなく、まるで育てた野菜の収穫を待つように、じっくりと楽しんで投資に取り組むことが出来ます。ウインウインの関係に基づく、この平和的ともいえる利益を継続的に得られるようなポートフォリオを目指したいと思います。
配当は複利運用せず全て生活・趣味に使う
複利の力は偉大です。しかし、投資元本が小さいうちは、そのメリットも実感しづらいです。投資資金を作るために一生懸命節約する。節約して貯めたお金で株を購入する。そして、そこから産み出される配当も使うことを我慢して再投資し続ける。こんなことをしていたら、「我慢だけの人生」になってしまいます。これでは、そもそも何のために投資をしているのか分かりません。
生活を支え、人生を充実させるためのお金を得るための投資を目指しています。100万円を1億円にするような資産規模の拡大を目的にした投資ではなく、毎年安定して50万円の配当金が入ってくるようなキャッシュフローの改善を目的にした投資をしていきたいと思います。
利益の最大化を目指さない
利益(キャピタルゲイン)を稼ぎやすい流行のトレード方法を用いた投資や、レバレッジをかけた投資は行いません。こびと株投資の目的は、最高効率・最速で資産を拡大することではありません。将来にわたっての長期安定収入を、最小の労力で実現することが目的です。
時間的制限(いつまでにいくら)を設けない
プロ投資家達は、文字通り己のクビを賭け、ノルマの利益を稼ぐために日々戦い続けています。もし市況が悪くても、そのなかでライバル達よりも相対的に大きな利益を得るために、売買し続けなければなりません。
一方、個人投資家には時間的制限はありません。プロ投資家達と比較して、時間的な制限が課されていないことが一番の強みなのです。市況が悪いと感じれば買わなければ良いし、何か事件が起きるごとに急いで売り抜ける必要もありません。「いつまでにいくらにする!」というノルマを己に課すことは、長期投資の軸をブラす原因になるだけだと考えています。
個人(とその子孫)にだからこそ許される、時間無制限の投資をのんびり楽しみたいと思います。
余資で運用する(ナンピン資金も別途確保)
原則として売却を前提としていないため、余裕資金のみで運用します。また、余資全額を投資に充てるのではなく、下落相場に備えたナンピン資金も確保していきます。
毎年、一定額分を購入する
株価は誰にも読めません。様々な出来事の影響を受ける株価の予測は、どこまで行っても博打の世界です。「今の株価は高い!買うべきじゃない!」と感じていても、それから10年間株価が上がり続けるのであれば、実は「今の株価は安かった」ということになります。結局、安いか高いかは、「将来」が訪れない限り誰にも分かりません。
「株価がどうなるかは分からない」ということを前提に、一定期間に、一定額分を購入することで、購入機会を逃してしまうことを回避しつつドルコスト平均法のメリットを狙っていこうと思います。もちろん、極端な加熱相場だと感じるときは買いを控えます。「休むも相場」というやつですね。
銘柄は十分に分散する
どのような企業であっても、倒産リスク・減配リスク・無配リスクとは無縁ではいられません。複数のこびと株に投資をすることで、どれか1つのこびと株に困難が訪れても、全体としては持ちこたえられるようなポートフォリオを目指したいと思います。
取得した「こびと株」は原則売らない
人生、良いときもあれば悪いときもあります。企業だって同じです。選んだこびと株は、投資する段階で厳しい条件をクリアして選ばれた大事なこびと株です。困難な状況にあったとしても、そのこびとが荒波を乗り越えることを信じて持ち続けようと思います。
サラリーマン(好きな仕事)を継続する
こびと株投資は、脱サラを目的とした投資ではありません。あくまで生活を支えるのは本業による収入です。
「本当はこういう仕事がしたいけど、給料が100万円も下がってしまうので難しい」というような時に、「たとえ給料が下がったとしても給料+配当で見れば十分な水準があるから好きな仕事がやれる!」このような状況を目指していこうと思います。
配当収入によって、自分の個性に合った職業選択の幅が広がると信じています。
まだ見ぬ世界を夢見る
10年でも長期投資と言われるこの世界。
30年、50年と保有し続け、次の世代にバトンを渡し続ける。
そして、100年先、1,000年先には何があるのか?
人類が発明した最高傑作ともいえる、この「株式会社」という仕組みが持つ力を信じて、未来への投資を楽しみ続けようと思います。
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