高配当株を探そう!配当利回りランキング【2017年2月28日時点】

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フルーツ@時間たつの早い!です。今年もすでに6分の1が過ぎました。時間は信じられない速度で進んでいきます。30代に突入するとさらに、40代に突入するとさらにさらに、早くなると聞いています。おそろしい…。

そんなわけで、2月も終わってしまいましたので、2017年2月の日本株「配当利回りランキング」をご紹介しようと思います。市場の過熱感の確認や高配当銘柄の特徴探し、取得候補銘柄探しのきっかけなどに使えるといいな、と考えております。

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2017年2月28日時点

全体指標

  • 日経平均:19,118.99
  • 日経平均高配当株50指数:35,805.32
  • 日経高配当株50配当利回り:3.01%
  • TOPIX :1,535.32
  • 円/ドル:1$=112.78円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場  :34社(前月比▲8社)
  • 二部上場  :  6社(前月比▲8社)
  • JASDAQ上場:28社(前月比▲4社)

TOPIXが前月比で+13.65ポイントになったことに伴い、高配当利回りの企業数は前月より低下しました。配当金狙いの投資家にとってはますます投資先が限られてきているような気がします。今は我慢の時であるという認識は変わっていません。

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます


※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

2位のビーピー・カストロールは高配当で有名ですが、PBRは3倍以上と高い水準にあり、配当性向は100%を超えています。いつまでもこの配当水準を維持するのは厳しいでしょう。また、高値掴みをして含み損を抱えてしまうリスクも相対的に高いため、あまりおすすめできる状況ではありません。

6位の京都きもの友禅も、高配当・安定配当で有名な銘柄です。実はこの銘柄、数値的にはこびと基準を満たしている優良銘柄です。しかし、こびと株.comとしては今の経営陣の方針では「事業の将来性に対する期待が持てない」ことから、現在は投資を見送っています。財務優良でも、このような判断をすることはあります。

15位のアイダエンジニアリングは、現在こびと株.comで調査中の銘柄です。

17位のCDSは、最近ファンダメンタルズ分析で紹介した銘柄です。前月はランキングに入っていませんでしたが、最近の株価下落を反映してランクインしました。こういう銘柄の中に、検討に値するものが紛れ込んでくることがあるので配当利回りランキングの出入りには注意です。

配当利回りが高い銘柄のうち、本当に配当金投資に向いている銘柄は実はかなり限られているのではないかと思っています。慎重に検討を重ねたいと思います。

 

ちなみに、小中型株の紹介が多くなっているこびと株ですが、実はこのランキングに載っていない「商社株」もこびと株です。もっとも、上位5社を業界買いしてはじめてこびと株というかなり特殊な例です。この5人兄弟こびと株については、後日ご紹介させて頂きます。商社株は、最近の値上がりですっかり姿を見せなくなってしまいましたね。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます


※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

現在、2部上場の銘柄で検討中の銘柄はありません。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます


※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

22位のスーパーツールは、現在こびと株.comで調査中の銘柄です。

その他、現在は特に気になっている銘柄はありませんので、このランキングをもとにスクリーニングを続けたいと思っています。オススメの銘柄などございましたら、コメントを寄せて頂けますと幸いです。

 

ランキングの様式変更

2017年1月の配当利回りランキングには、順位と会社名、そして配当利回りのみを記載していました。しかし、コチラの記事でもご紹介した通り、それだけでは銘柄選定用の情報としては少なすぎます。配当利回りだけで投資をするのはとても危険です。

そこで今回、記事の様式を変更してみました。まずサマリーに以下2点の情報を付加しました。

  • 日経平均高配当株50指数(※)
  • 日経高配当株50配当利回り

日経平均高配当株50指数については、さいもんさんが運営しているブログ「ひとり配当金生活」で詳しく解説されています。配当金狙いの投資家にとっては参考になる指標ですので、一通り目を通して理解を深めたうえで、今後も注視すべき指標だと思います。

個別株式に対する個別リスクをできるだけ軽減したいと思うのであれば、2017年2月13日に上場されたETFも悪くない選択かも知れません。こちらの利回りは3%程度のようなので、やはり個別株に投資するなら高いリスクを背負う分、配当利回りは3.75%程度欲しいところです。

 

さらに、ランキングのエクセルシートには次の4点を追加しました。

  • PBR
  • 配当性向
  • 前月からの順位変動
  • ランキング登場回数

PBRについては、高値掴みを避けるためには参考にせざるをえない指標です。PBR2倍で掴んでしまった場合、その水準が1倍まで下落すると、配当金で取り返すのに30年以上かかります。自分が生きている間に投資回収したいと思う方は、特に気をつけて下さい。一方、末代まで配当株を相続させる方はあまり気にする必要はありません。むしろ、PBRが高めな(成長力に期待が持てる)銘柄にメリットがあるかも知れません。

配当性向については、当期利益の水準がたまたま低下しているタイミングで高く出ている分には構わないのですが、安定利益水準に対して80%90%と高い水準になっている場合は注意が必要です。

ランキングの順位変動や登場回数については、記念配や株価急落を要因とするポっと出の高配当株と、しっかりした実績のある高配当株を見分ける参考になればいいなと思っています(実際にどれだけ使えるかはまだ分かりませんが)

銘柄選定の参考情報として少し充実したかな、と思います。本当は「営業利益率」を載せたいのですが、マッチングできるデータベースがないのでデータがとれません。悔しいところです。また、記念配を含んでいるか否かの情報が足りていないので、その点には相変わらず注意が必要です。

しばらくはこの様式でデータを取りためていきたいと考えています。みなさまのご参考になれば幸いです。

 

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。