こんな人のための記事です。
この記事は、
- 転職活動を開始するかどうかの決断
- 選考の場で転職理由を尋ねられたときの回答準備
に役立ちます。
複数の転職経理マンからのヒアリング結果を使って解説しますので、ワンランクアップした経理マン生活のために、ぜひお読みください♪
ホンネの転職理由は
- 待遇
- 仕事内容
- 人間関係 …etc.
面接で転職理由を語るときは
- ポジティブとネガティブをセットで語ろう!
- ポジティブ:今の会社ではできないこういう仕事をしてみたい
→やりたい仕事内容をアピール! - ネガティブ:今の会社はこういうところが辛くて、違う環境で働きたい
→絶対イヤなポイントをアピール!
※転職活動を考える経理マンは、以下の記事もご覧ください。日本では、”何をやるか”より”どこで働くか”で給料が決まる仕組みになっています。待遇が不満なら場所を変えれば解決ということです。
目次
経理マンのホンネの転職理由
では早速本題。
「実際に転職した経理マンたちは、一体どんな理由で転職活動をはじめたのか?」
経理マンのホンネの転職理由をご紹介します!
データで紹介:転職者たちのホンネ
退職理由の本音ランキング
- 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
- 労働時間・環境が不満だった(14%)
- 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
- 給与が低かった(12%)
- 仕事内容が面白くなかった(9%)
(リクナビネクスト「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」より。太字は筆者)
おおまかに言えば、1~5位まででざっと7割の人が「人間関係」「待遇」「仕事内容」あたりを原因として転職・退職を決意しているようです。
生の声を紹介:経理マンのホンネ
実際に周囲の転職経理部員にヒアリングしてみると、ホンネの転職理由はこんな感じでした。
私の周囲で一番多いのは、待遇絡みの転職理由です。やはり経理マンですから、給料をはじめ数字で比較できるポイントで転職を決意する人が多いのかもしれませんね。
キャリアパスを意識した転職も多いようです。専門家としての意識が強い経理マンは、どんな仕事をどのタイミングで経験するのが自分のためになるのか、よく考えているのかもしれません。
人間関係も、働いていく上ではとても重要な要素ですよね。人間関係が良いのと悪いのとでは、ストレスの大きさが随分違ってきます。
こういうやむを得ない事情の人も、時々みかけます。前の会社が
- 倒産した
- 早期退職の募集をはじめた
- 他社に買収されて人員縮小が始まった
などといった理由です。
経理マンのホンネの転職理由まとめ
ホンネの転職理由は
- 給料や残業時間をはじめとする待遇
- 仕事の内容
- 上司や同僚・先輩・後輩との人間関係
が多いようです。
あなたが転職を気にしはじめた理由は何でしょう?
その理由がデータや実例にみた「よくある理由」であったとしても、それらとは違う「めずらしい理由」だったとしても、転職活動はするべきです。
ここまで読んでくださったあなたは、転職が気になっているはず。転職が気になっているということは、今が自分の市場価値を知るチャンスだということです。
転職活動には、
- 自分の経歴がどう見えるかチェックできる
- 自分の今いる場所を見つめ直せる
- 新しい世界に触れることができる
- 自分の新しい可能性を信じられるようになる
- 自信がつく
- 今の会社の常識と世間の常識のギャップに気付ける
といったメリットがあります。
実際の転職活動は、転職サイトの登録からはじまります。ぜひ一歩、踏み出してみてくださいね。
経理マンのタテマエの転職理由
さて、お次はタテマエの転職理由について。
データで紹介:転職者のタテマエ
転職者が、面接で答えた転職理由(退職理由)は以下の通り。
退職理由のタテマエランキング
- キャリアアップがしたかった(38%)
- 仕事内容が面白くなかった(17%)
- 労働時間・環境が不満だった(11%)
- 会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)
- 給与が低かった(7%)
(リクナビネクスト「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」より。太字は筆者)
ホンネと大きく違うのは、「仕事内容」関係の理由が前面に押し出され、「人間関係」に関する理由が隠されがちなこと。
やはり、面接官に「コミュニケーションのとりにくい人なのかも?」と思われるのを、警戒してしまうからでしょうか。
実例で紹介:経理マンのタテマエ
実際に面接官を担当した先輩・上司に聞いてみると、「面接で述べられる転職理由」は、こんな感じでした。
キャリアアップや、仕事内容に着目した転職理由です。当たり障りがなく、メジャーなのはこのあたりのようです。
ストレートに転職理由を告げています。面接官側の感想は
- 正直だな
- 本当に疲れてそうだけど大丈夫か?
- やっぱり長時間労働はダメだよね。うちとしては、決算のときだけちょっぴりがんばってくれれば十分かな
と言ったところだったようです。
経理マンのタテマエの転職理由まとめ
タテマエの転職理由は
- キャリアアップ
- 仕事内容
- 待遇・労働環境
が多いようです。
経理マンの転職理由:面接での受け答えポイント
経理部員の転職理由のホンネとタテマエ。
これを受けて、実際に「面接では、どんな受け答えが望ましいか?」について考えてみましょう。
ネガティブな転職理由はNGか?
よくあるアドバイスは「今の職場についてネガティブなことを言うのはやめましょう」というものです。
一見、選考に合格するためのアドバイスとして合理的です。
でも、よくよくよーーく考えてください。転職活動の目的は、「選考に通ること」ではなく、「自分にとってよりよい会社に転職すること」のはずです。
- 残業が多すぎるから転職した! → 転職先も残業が多すぎた…
- 連結決算の仕事がしたいから転職した! → 転職先でも連結決算は担当させてもらえなかった…
- 裁量が小さすぎてつまらないから転職した! → 転職先も裁量が小さい会社だった…
転職で得るべきモノは「入りたい会社からの内定」だけ
転職活動では、
- 自分が入りたい会社から「合格通知」を
- 入りたくない会社から「不合格通知」を
もらうことが重要です。
繰り返します。
入りたくない会社からは「不合格通知」をもらうことが重要です。
転職理由を伝えることで、そこが「入りたい会社」かどうかチェックできる
面接で転職理由について聞くとき、面接官は
ということを心配しています。
そこに転職者が
という転職理由を話したら、面接官はどう思うでしょうか?
①残業が100時間を超える会社の面接官
②残業がほとんど無い会社の面接官
これなら、転職者は「①残業が100時間を超える会社」に入らなくてすみます。
長時間残業がイヤで転職を考えるなら、同じことを繰り返さないためには、正しく転職理由を伝えておくことが効果的なのです。
面接での受け答えのポイント
重要なのは「どんな会社に転職したいか」と「どんな会社には転職したくないか」の2つです。転職理由を通じて、その2つをきちんとアピールしましょう。
印象を悪くしないコツは、ポジティブな転職理由とネガティブな転職理由をセットで語ること。
- ポジティブな転職理由
例:連結決算という業務にチャレンジしたい - ネガティブな転職理由
例:今の会社では残業が毎月100時間ある - ②のフォロー
例:決算時に忙しくなるのは仕方ない。でもそれ以外のときは自己投資の時間がとれる環境で働きたい
といった話し方がおすすめです♪
経理マンの転職理由まとめ
ホンネの転職理由は
- 待遇
- 仕事内容
- 人間関係 …etc.
面接で転職理由を語るときは
- ポジティブとネガティブをセットで語ろう!
- ポジティブ:今の会社ではできないこういう仕事をしてみたい
→やりたい仕事内容をアピール! - ネガティブ:今の会社はこういうところが辛くて、違う環境で働きたい
→絶対イヤなポイントをアピール!
※転職活動をすすめる経理マンは、以下の記事もチェックしておいて下さいね。
それではまたっ!
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