2020年8月から高配当株投資を始めるとしたら【具体的な銘柄紹介】

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

 

こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。

  • もし、こびと株メンバーが今月から高配当株投資を始めるとしたら
  • 組むポートフォリオは、こんなのです!

という企画を毎月やっております。

いつもは月初に公開している「高配当株ランキング」に載せているのですが、今月はモデルポートフォリオを作りませんでした。

高配当株を探そう!配当利回りランキング【2020年7月31日時点】

2020.08.01

 

理由は2つ。

  1. 企業の4~6月期の決算が出揃うのを待ちたかった
  2. 多くの企業で「非開示」となっていた、通期の業績予想を見たかった

からです。

おおむね出揃いましたので、モデルポートフォリオを考えてみました。

こびと株
高配当株投資家の皆さんに、参考になれば嬉しいです

 

高配当株ポートフォリオ:2020年8月から始めるとしたら

 

こんな感じで始めます。

 

  • ピンクマーカーは、景気敏感な業種です。全体の30%未満にしています
  • 待機枠25%は、配当利回り3%前後の「中・小型株」を買い増しするための枠です
補足:中小型株候補(例)

  • 7820 ニホンフラッシュ 1.77% その他製品
  • 2391 プラネット 2.84% サービス
  • 7921 TAKARA & COMPANY 2.39% その他製品
  • 3763 プロシップ 2.44% 情報・通信
  • 4762 エックスネット 2.90% 情報・通信
  • 4732 ユー・エス・エス 3.14% サービス
  • 9986 蔵王産業 配当未定 卸売り
  • 8898 センチュリー21 配当未定 不動産

 

セクター別の割合は、こんな感じです。

※今月スタートではなく、すでに高配当株投資を始めていて、買い増しで調整していく場合は下記記事を参考になると思います

【超実践的】高配当株ポートフォリオを「安定的」に運用するためのメンテナンス方法

2020.03.11

 

以下、この順番で解説していきます。

  1. 銘柄選定のポイント
  2. 各社の状況(ひとくちコメント)
こびと株
できるだけ、コンパクトにまとめていきます~

 

銘柄選定のポイント

 

重視した3つの指標

銘柄選定の条件は数えきれないほどたくさんあるのですが、20個も30個も条件を出されたらみんなイヤになってしまうと思うので、ポイントを絞ります。

今回、特に重視したのは次の3点です。

重視したポイント
  1. 予想EPS
  2. 予想配当金
  3. 配当性向

 

EPSというのは、1株あたり純利益のことです。

  • 小学校に入学したばかりのピカピカの1年生は、国語・算数を習います
  • 株式投資家は、投資を始めたらEPSを習います

それぐらい重要です。

 

EPSが

  • 安定的で(赤字↔黒字をいったりきたりしない)
  • 長期的に右肩上がりで成長していると

優良企業。そういう理解でOKです。


(出典:IR BANK ニホンフラッシュより)

 

会社が稼いだ「純利益」というのは、株主のものです。

EPS(1株あたり純利益)が100円ならば、それは株主のもの。

このとき、会社の経営陣は、100円の全額を株主に渡すようなことはしません。なぜなら、会社の中に溜め込んで、将来の投資に備える必要があるからです。

 

将来の投資に使わない分を、株主に「配当金」というかたちで還元します。

  1. 予想EPS:100円
  2. 配当金:40円

②配当金÷①EPS=40%になります。これを配当性向と言います。稼いだ利益の何%を株主に支払うか、という指標です。

こびと株
高すぎる配当性向は、危険

この記事を読み進めていくにあたり、この点はしっかり意識しておいてください。

 

上記3つの指標を重視した理由

高配当株投資では

  • 株価よりも
  • 業績を重視します

業績に問題がなく、安定的に配当金を稼げるのなら、目先の株価にこだわりすぎる必要はありません。

 

日本株で年利5%のリターンを目指すとして

  • 配当金で、4%利益確定
  • 株価が、年利1%で成長

たとえば、これでトータルリターンは5%になります。

 

  • 10年間で、総額30~40%の配当金をもらって
  • 10年間で、10~20%ぐらい株価が増えてればいいや(最悪でも、長期的に元本を割りさえしなければ良い)

こういうイメージの、地味な投資スタイルです。地味ですが、キャッシュフローを読みやすいという魅力があります。

※30代半ばで、すでに公的年金を超える金額の配当金を得ていますが、めっちゃ人生ラクになってます。今も、老後も、安泰です。

 

この「配当金生活」を支えてくれるものは、企業の「業績」だけです。

4~6月というのは、新型コロナウイルスの影響がダイレクトに反映される期間でした。今年1年は、企業業績が大きく低迷するキツい時期になるでしょう。

この「不景気」の期間において

  • 十分なEPS(1株あたり純利益)を稼ぐことができて
  • 配当金をしっかり出してくれて(減配しない)
  • 配当性向に余裕があるのなら

安心して、株を持ち続けられるというもの。

こびと株
とにかく「業績」をしっかり見ていきましょ~

 

指標について

  • 景気がすでに底打ちしていて
  • 企業がその「最悪期」を乗り切れているならば

減配を怖がらず、積極的に投資を進めることができます。最悪期の業績でも「満足のゆく配当金」が貰えるのなら、この先も怖くないよねという理屈です。

 

  • 景気は、底打ちしているのか?
  • 最悪期は、すでに脱しているのか?

この点、いくつか経済指標を見てみたいと思います。

 

景気動向指数」は、すでに反転していることが分かります。


(出典:内閣府「景気動向指数6月分(速報)」)

 

他の様々な指標についても、4~5月を底に改善傾向が見られます。

  • 景気ウォッチャー指数(4月:7.9→6月:15.5
  • 新設住宅着工戸数(5月:79.7万戸→6月:80.7万戸
  • 商業販売額(小売業)(4月:前年比▲13.9%→6月:前年比▲1.2%
  • 新車販売台数(5月:前年比▲41.8%→6月:前年比▲26.6%

 

米国のISM景気指数は、「景気が上向いている」と判断される「50」という数値を、6月で上回ってきました(4月41.5→6月52.6)。

  • 住宅の着工件数も増えているし
  • 個人消費も戻ってきているし
  • 失業保険の申請者も減ってきています

こういった背景もあって、S&P500は史上最高値を更新する勢いです。

経済政策が維持されるかどうかという懸念はあるものの、政府がこんな中途半端なところで景気回復の腰を折るようなマネはしないんじゃないかと思っています。

コロナの震源地、中国の実質GDP(4~6月期)は、すでに前年比プラスになっています。

 

こびと株
個人的には、すでに「最悪期」は脱しているという印象

しかし、現状における新型コロナウイルスの感染者・死亡者数は「少ない」と言えるレベルではありません。もし、第2波、第3波の感染拡大によって

  • 再度ロックダウン(都市封鎖)
  • 緊急事態宣言

が行われるようなことがあれば、その時は2~3月のような暴落相場に見舞われる可能性があります。

 

とりあえず

  • すでに底打ちしており、「最悪期」を脱している
  • 今後、「ロックダウン」「緊急事態宣言等による強力な自粛要請」は行われない

この前提で、8月から高配当株投資を始めるとしたら?というモデルポートフォリオを組みました。

 

  • くれぐれも、投資は自己責任で!
  • 企業の業績は、HPを見に行って自分でも確認しましょう!

この2点は、よろしくお願いしますm(_ _”m)

こびと株
では、「3つの指標」と「ひとくちコメント」のコーナーに移ります

 

各社の状況(3つの指標とひとくちコメント)

 

2914 JT(配当利回り7.60%)

  • 海外たばこ事業は、前年比で増収増益
  • 国内たばこ事業は、4~5月を底に回復中

経済はU字型に回復するという前提で、通期見通しを発表しています。

配当の状況
  1. 予想EPS:161.21円
  2. 予想配当金:154円(維持)
  3. 予想配当性向:95.5%(②÷①)

※第2四半期の実績EPSは97.23円

「利益を全部吐き出してでも配当を維持する…!」ということで、株主還元への熱意は感じます。

連続増配のストップが話題になっていましたが、もし増配してたら配当性向は100%を超えてましたね。

配当性向はギリギリ限界のところまできていますが、世界のタバコ会社は、どこも配当性向が高いです。大きな設備投資が不要なので、利益のほとんどを株主に還元できるというワケ。

ここが景気の底なら、悪くない水準かもしれません。ポートフォリオにスパイスとして混ぜるのはアリだと思います。買いすぎはダメです。

こびと株
株価の下落が激しく、配当性向も限界。投資家界隈では「ネタ枠」になりつつある可哀そうな会社です。

 

8316 三井住友フィナンシャルグループ(配当利回り6.18%)

コロナの影響をバッチリ受けて、純利益は前年比で半分以下

信用リスク増加→与信関係費用増加ということで、1Qは与信関係費用を1,148億円計上。なかなか苦しい局面ではあります。

累進配当(減配しない)を宣言していますが、100%の信頼はできません。不景気の入り口で金融株を買うのは勇気がいりますね。

悪いニュースがどんどん出てくることを前提にしておく方が良いです。

配当の状況
  1. 予想EPS:292.06円
  2. 予想配当金:190円(維持)
  3. 予想配当性向:65.1%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは62.86円

※EPSが約半分になっても配当を維持できるのは、元々の配当性向が抑えられていたからです。

 

8306 三菱UFJフィナンシャルグループ(配当利回り5.74%)

三井住友FGと同じく、コロナの影響を受けています。

与信関係費用は1Qで1,450億円計上。かなりの利益が吹っ飛んでいます。

配当の状況
  1. 目標EPS:約42.83円(目標純利益から概算)
  2. 予想配当金:25円(維持)
  3. 予想配当性向:58.4%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは14.29円

こちらも、”とりあえず”の配当維持です。不景気が長期化しなければ、減配する必要はないと思いますが…

 

8058 三菱商事(配当利回り5.75%)

自動車・金属資源・天然ガス・素材などのセグメントで減益が大きいものの、石油・産業インフラ・食品といったセグメントでは、増益を実現しています。

全体としては7~8割減益で超ボロボロと言わざるを得ないのですが、リーマンショックのときのような赤字転落はしなかったので、「まぁ…頑張ってはいるね…」という印象。

総合商社の「昔の体質」のままなら、大赤字でしたね。

  • 不景気をこのレベルで耐えきって
  • 好景気時にたっぷり利益を乗せてくれるなら

悪くないと思います。

配当の状況
  1. 予想EPS:135.47円
  2. 予想配当金:134円増配
  3. 予想配当性向:98.9%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは24.79円

こちらも累進配当(減配しない)を宣言していますが、私は信用していません。現状は、ある程度の減配を前提した配当利回りと見るべきでしょう。

こびと株
決算は、アナリストの予想より悪かったんですよね~。みんなの期待を裏切ってしまった三菱商事。これからに期待。

 

8031 三井物産(配当利回り4.49%)

一部関係会社にかかるコロナ影響の本格反映は、翌四半期以降となっているのが気になります。

セグメントとしては、鉄鋼製品/機械・インフラあたりが期ズレしている模様。

1Qの実績EPSに対して、通期の予想EPSが低めなのは、このあたりの状況を見込んでのことかと思われます。

配当の状況
  1. 予想EPS:106.74円
  2. 予想配当金:80円(維持)
  3. 予想配当性向:75.0%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは36.92円

 

8001 伊藤忠商事(配当利回り3.42%)

前年比3割程度の減益。コロナの影響を受けつつ、この程度の減益幅で済んでいるのは、商社の中では異色と言えます。新王者ですね。

通期予想の前年比20%減益と3円の増配を考慮しても、余裕のある配当性向。

配当の状況
  1. 予想EPS:268.41円
  2. 予想配当金:88円増配
  3. 予想配当性向:32.8%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは70.29円

700億円を上限に、自己株取得を実行中です(7/31時点で56億円分実施済み)。

 

6087 アビスト(配当利回り3.81%)

設計開発アウトソーシング事業が主力の会社です。取引先は、トヨタ等自動車関連が多いですね。

2019年10月~2020年6月で、前年比3%増収30~40%減益の決算でした。

減益の主な理由は、「従業員の待遇面での見直しにより人件費が高騰したことなどから」ということで、これはコロナに直接関係のない事情であるようです

では、コロナの影響は…というと、

  • 生産の上流工程だから、自動車メーカーの稼働停止・減産の直接的な影響は少ない
  • 感染症の流行が長期化・深刻化すると影響があるかも

なのだとか。

 

この業績がコロナによって一時的に悪化したものでないとすると、今後もこの水準が続く前提で、投資可否を考える必要がありそうです。

配当の状況
  1. 予想EPS:215.74円
  2. 予想配当金:102円(維持)
  3. 予想配当性向:47.3%(②÷①)

※第3四半期の実績EPSは107.23円

 

5108 ブリヂストン(配当予想なし)

最新の決算で、赤字転落・減配を発表しています。

中間配当が前期80円→50円になりました。もし期末も50円配当をするのなら、配当利回りは3.0%程度になりますね。

もし、頑張って年間100円の配当を出せたとしても、まったく高配当にならないという状況です。

配当の状況
  1. 予想EPS:未定
  2. 予想配当金:未定
  3. 予想配当性向:-%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは▲31.31円

 

  • キヤノン(電気機器)
  • コマツ(機械)
  • ブリヂストン(ゴム)
  • トヨタ(自動車)
  • 総合商社、銀行株

といった景気敏感株は、不景気になれば株価が下がり、減配するのは当然のことです。

 

逆に言えば、景気が良くなりさえすれば

  • 株価が上がり
  • 増配するわけですから

買い増すとしたら、こうやって皆に見捨てられて嫌われる不景気の局面です。

皆と違うことができるか、リスクをとって買い向かえるか、これが将来のリターンに影響します。

 

本当はもっとボロボロに売られて欲しいのですが、世界各国政府が行っている金融緩和の影響で、思いのほか株価が崩れていません。そういう意味では、非常に難しいですね。

5年後10年後を見据えつつ、買うにしても「ちょこっとずつ」という感じでしょうか。国際優良株であることに変わりはありません。

こびと株
見捨てられた景気敏感株をどう拾っていくかが、ウデの見せ所になりますね

 

4502 武田薬品(配当利回り4.53%)

減収・増益です。

武田薬品は、下記の通り会計上の利益はボロボロなのですが、独自で算定しているCore EPSは420円です。

配当の状況
  1. 予想EPS:58.91円
  2. 予想配当金:180円(維持)
  3. 予想配当性向:305.6%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは52.93円

武田薬品は、以前から

  • 一般的な会計ルールに従ってやると、儲かってないように見えるけど
  • 色々な調整を加えて数字を出してみると、ちゃんと儲かっています

こんなこと言ってるんですよね。”実質的には”成長してます、とのこと。

会社の言うことを信じられるのなら、ヘルスケアセクターの一角として、少額投資するのはアリです。リスクは高め。

 

8750 第一生命(配当利回り4.11%)

新型コロナ感染拡大に伴う

  • 営業自粛
  • 保険金支払い増加

による「売上・利益の減少影響」は小さくないけど、踏ん張れている感じ。300億円の自社株買いをやるぐらいの余裕もあり。

もしこの業績で「減配します」ということになると、株主ナメてると思います。減配したらあかんで。

配当の状況
  1. 予想EPS:162.95円
  2. 予想配当金:62円(維持)
  3. 予想配当性向:38.0%(②÷①)

※第1四半期の実績EPS:36.14円

 

8766 東京海上HD(配当利回り4.10%)

為替影響を除く保険料収入は、前期比プラス。本業(実力)は、着実にレベルアップしているというのが会社見解。

損保の会社なので、自動車が売れないと保険料収入に影響あり。コロナとは無縁でいられないが、なんとか踏ん張っている感じ。

本来、350~400円ぐらいのEPSを稼ぐ実力のある会社なので、ぜひこの局面を乗り切って欲しいところ。

配当の状況
  1. 予想EPS:250.69円
  2. 予想配当金:200円(維持)
  3. 予想配当性向:79.8%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、142.14円

 

2169 CDS(配当利回り4.60%)

売上27.3%減少・利益38.0%減少と大ダメージですが、屋台骨は揺らいでいません。

自動車関係のビジネスをしているだけあって、コロナの影響は小さくありませんが、倒産なんてありえない!という収益性・財務体質。

減配どころか、記念配コミで増配になっています。これだけダメージを受けていても、配当性向にはまだ余裕があります。この不景気も乗り切れると踏んでいますが、果たして。

配当の状況
  1. 予想EPS:106.23円
  2. 予想配当金:55円増配(維持+記念配)
  3. 予想配当性向:51.8%(②÷①)

※第2四半期の実績EPSは、42.57

 

9432 NTT(日本電信電話)(配当利回り3.78%)

減収(前期比▲5.1%)・減益(前期比▲1.5%)と若干弱めですが、配当にダメージがあるレベルではありません。なお、通期では増益までもっていく予想です。

10期連続の増配企業であり、安定的に多額のキャッシュを稼いでくれる優良企業。不景気でもこれだけの業績の維持してくれるのは頼もしい限りですね。

配当の状況
  1. 予想EPS:231.40円
  2. 予想配当金:100円増配
  3. 予想配当性向:43.2%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、73.51円

こびと株
まさにキャッシュマシーン

 

9437 NTTドコモ(配当利回り4.00%)

売上減(前期比▲5.3%)・利益微増で底堅い決算を出されました。

実は、ファンダメンタル的にはライバルのKDDIの方が強いです。増配を続けてくれていますが、わりと厳しくなってきています。

悪い会社ではないですが、業績の伸び悩みについては頭の片隅に置いておくべきです。

配当の状況
  1. 予想EPS:187.39円
  2. 予想配当金:125円増配
  3. 予想配当性向:66.7%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、60.48円

 

9436 沖縄セルラー(配当利回り3.67%)

コロナはどこ吹く風で、増収増益で過去最高の業績を出しました。素敵。

株主優待もあるカワイイやつです。19期連続増配中ですが、今後にも期待が持てますね。

配当の状況
  1. 予想EPS:362.48円
  2. 予想配当金:154円増配
  3. 予想配当性向:42.5%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、94.89円

 

9433 KDDI(配当利回り3.64%)

売上微減(前期比▲0.3%)・2桁増益でお美しい決算を出されました。通期の予想は、ほとんど前期比並みですが、経済全体の状況を考えると、強い決算です。

18期連続増配企業ですが、今後も期待が持てます。

※KDDIの経理・財務職でスカウトがありましたが、蹴りました。後悔してます。

配当の状況
  1. 予想EPS:278.27円
  2. 予想配当金:120円増配
  3. 予想配当性向:43.1%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、79.27円

 

4327 日本エス・エイチ・エル(配当利回り3.32%)

採用や人事評価の診断ツール・人事コンサルを2本柱とする会社。

コロナはどこ吹く風で増収増益。

  • 営業利益率40%超
  • 自己資本比率85%前後

超高収益・好財務で、鉄壁。減配しないマン。

配当の状況
  1. 予想EPS:143.74円
  2. 予想配当金:72円増配
  3. 予想配当性向:50.1%(②÷①)

※第3四半期の実績EPSは、145.77円

 

2393 日本ケアサプライ(配当利回り3.23%)

車いすなどの福祉用具のレンタル卸。

コロナ影響はどこ吹く風で、第1四半期は増収増益。

単なる「福祉用具のレンタル屋さん」から、「高齢者生活支援会社」への脱皮を図っており、長期的な成長にも期待が持てます。成長する高配当株になって頂きたい。

配当の状況
  1. 予想EPS:93.32円
  2. 予想配当金:46円(維持)
  3. 予想配当性向:49.3%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、31.53円

 

8591 オリックス(配当利回り5.79% ※配当維持を仮定)

営業利益が4割減となっています。コロナ影響の影響額は240億円程度。

業績予想も期末配当予想も出せていませんが

  • 中間配当は前年と同額を維持
  • 配当性向は50%
  • コロナ収束後には、自社株買いも検討

としています。

1Qの3ヶ月間で、実績EPSは約40円。

あと9ヶ月でEPS112円を稼げるのなら、前年と同額の配当(76円)の配当が維持され、配当利回りは5.79%ということになります。

配当の状況
  1. 予想EPS:未定
  2. 予想配当金:未定(中間配当は35円で前年と同額)
  3. 予想配当性向:50%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、40.08円

こびと株
95%も株価が暴落した「リーマンショック時の悪夢」と比べると、今はまるで「無風」です(笑)

 

8593 三菱UFJリース(配当利回り4.86% ※配当維持を仮定)

その名の通り、リースの会社です。主力は、

  • 不動産
  • 航空機
  • カスタマービジネス(設備機器)

など。

パッと見て思うのが「航空機リースってコロナ影響ヤバくない!?」というところ。実際、航空機セグメントの利益は前年比43%減となっています。

とはいえ、会社のIRでは「当社航空機ポートフォリオは~(中略)~相対的に優位性の高いポジションにある」と、かなり強気。

全体で言えば営業利益の減益幅は16.6%程度ですし、会社の発言に信頼性が置けると判断するなら、投資してみる価値のある利回りかな、と思われます。

21年連続増配企業で、現状のEPSを前提とすると、前期と同水準の”25円”は難しくないように思われますが…どうなることやら。

配当の状況
  1. 予想EPS:未定
  2. 予想配当金:未定
  3. 予想配当性向:-%(②÷①)

※第1四半期の実績EPSは、15.38

 

まとめ:引き続き、買い進めていく

コロナの影響で色々とありましたが、

現状
  1. こびと株メンバーは、何も株を売っていません
  2. 減配も食らいましたが、影響は微々たるものです(分散のおかげ)
  3. ポートフォリオ全体では普通に含み益です

元本を守りながら、毎年安定的にキャッシュフローを獲得するという「投資の目的」はしっかり叶えられています。

 

日本株の高配当ETFは、景気敏感株が多すぎて私は好きではありません。

日本株の高配当株ETF(ファンド)に手を出す気にならない3つの理由

2019.08.04

予想通り、1489などの高配当ETFは市場平均を大きく下回っています。

 

  • 市場平均に勝ちつつ
  • 安定した配当を得ようとすると

優良な中・小型株を含むポートフォリオを作る必要があります。残念ながら、市販されているファンドにこういうものはないのですね。

 

というわけで、日本株の高配当株投資をやるのなら、やはりSBIネオモバイル証券を使った自作がおすすめです。

SBIネオモバイル証券には、大手ネット証券(楽天証券やSBI証券)にはない圧倒的なメリットがあるからです。

SBIネオモバイル証券のメリット
  • 1株から購入できる(NTTドコモやKDDIなどの注目している企業を3,000円前後から買える)
  • 月額50万円までの投資なら、サービス利用料が固定で220円(税込)かかるが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200pt貰える
  • Tポイントを使って株が買える

※大手ネット証券を使って少額分散投資をすると、手数料負けします。

※SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方はこちらの記事をどうぞ。

【配当金月3万円の第一歩】SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方を解説します

2019.08.20

 

日本株の優良高配当株に数百円から分散投資したいなら、SBIネオモバイル証券は良い選択肢になります。

手間はかかりますが、オオヤケドせずに資産運用の経験を積むにはもってこい。身につけた資産運用のスキルは一生モノです。

2022年10月追記

2022年9月26日、

株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。

これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。

こびと株
なお、2022年10月時点では、新しく投資を始める人に最もおすすめの証券口座は【SBI証券】です。
SBI証券の特徴
  • 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
  • 口座開設・口座維持手数料無料
  • 1株から購入可能(単元未満株の売買手数料無料)

 

ちなみに、米国株であればHDVやSPYDといった優れたETFがあるので、これらを活用すれば個別株への投資は不要です。圧倒的にラクですね。

【高配当ETF】高配当株マニアがHDVに投資している7つの理由

2019.11.06

【高配当ETF】高配当株マニアがSPYDに投資している7つの理由

2019.09.14

※米国株市場の暴落に伴い、かなり良い利回りになっています。市場平均より下落がキツいですが、かえって投資妙味があります。嫌われているものに投資するのが、割安株投資(高配当株投資)です。

人気がないから”こそ”買うんです。人気なんてない方が良いです。

 

  • 日米の高配当株を中心に、よく分散された高配当株ポートフォリオ(30~50銘柄)を作る
  • ①追加投資、②配当金再投資、③増配でひたすら配当金を増やし続ける

こうすることで、誰でも月10万円ぐらいの配当金は作れる可能性があるんじゃないかなと思っています。

 

月10万円あれば、

  • 水道光熱費が払える
  • 家賃が払える
  • 通信費(スマホ代など)が払える
  • 保険料が払える

といった感じで、独身なら固定費のほとんどを賄えるでしょう。

ちょっと働けば生きていける水準ですから、セミリタイアも視野に入ると思います。

 

あるいは、月10万円の配当金を趣味に使えば、相当遊び倒せるでしょう。サラリーマンのお小遣いの平均は3~4万円ぐらいですからね。

全部使っても「老後は安泰」ってのは良いですよね。

 

いずれにせよ、配当金は人生の選択肢を増やしてくれます。コツコツと配当金を増やして、生活を豊かにしていきたいですね。

それではまたっ!

スポンサーリンク
スポンサーリンク


ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。