高配当株を探そう!配当利回りランキング【2019年7月31日時点】

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こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。

※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2019年7月31日時点

全体指標

  • 日経平均:21,521.53
  • 日経平均高配当株50指数:31,923.21
  • 日経高配当株50配当利回り:4.72%(前月比+0.08%)
  • TOPIX :1,565.14
  • 円/ドル:1$=108.74円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

前月より減りましたね。

  • 一部上場   :282社(前月比-27社)
  • 二部上場   :  42社(前月比-  4社)
  • JASDAQ上場 :  58社(前月比-  3社)

 

全体感

全体感としては、以下の感じです。6月と同じトレンド。

7月の所感
  1. ダウやS&P500は最高値にタッチするほど好調
  2. 日経平均は伸び悩み

 

S&P500がまた最高値を更新しました。

26日の米株式相場は反発。S&P500種株価指数とナスダック総合指数が最高値を更新した。

グーグル親会社のアルファベットの決算が堅調だったことを受け、テクノロジー株が上げを主導。

(出典:ブルームバーグ【米国株】S&P500種が最高値更新、テクノロジー高い

 

私が保有している米国高配当株ETFである「HDV」も絶好調です。年初来リターンで13%超だそうで。(私の買値ベースで)4%近い配当金を出しながらキャピタルゲインまでくれる超可愛いやつです。

ちなみに、私は米国株は買われ過ぎだと思っているのでしばらく買ってません。

一方、日本株の方はパっとしないですね。消費増税やら何やらで、まるで「上値をおさえる天井」が張ってあるような感じです。

 

私は日経平均のPBRの水準を重要視しているのですが、現在は1.06倍。これが1.0倍を切るような水準になると、全体としては「明らかに割安」と言えるレベルかなと思います。

この水準を切るかどうか、注視していきたいところです。

 

日経高配当株50ETFの利回りも4.72%とかなり高い水準にあり、日本株に関しては物色しても良さそうな高配当株がいくつかあります。

というわけで、今月のランキングを見ていきましょう。

 

当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます

※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

投資を検討しても良さそうなもの
  1. JT 6.36%
  2. 住友商事 5.54%
  3. 丸紅 4.93%
  4. 三菱UFJフィナンシャルグループ 4.77%(あと15%前後下落待ち
  5. 三井住友フィナンシャルグループ 4.73%(あと15%前後下落待ち
  6. NTTドコモ 4.59%
  7. 蔵王産業 4.56%
  8. 三井物産 4.50%
  9. 三菱商事 4.26%
  10. 兼松エレクトロニクス 4.17% ※新規監視銘柄
  11. インターワークス 4.14% ※決算ズッコケ
  12. 伊藤忠商事 4.08%
  13. アマダホールディングス 3.97%
  14. ブリヂストン 3.90%
  15. NTT(日本電信電話)3.86%
  16. KDDI 3.85%
  17. アビスト 3.77%
  18. クニミネ工業 3.26% 監視中だったのですが年初来高値に…

全体の顔ぶれは先月と変わりません。配当利回りもそれほど変わってないですね。

  1. 日本タバコ
  2. 総合商社5社セット
  3. 蔵王産業
  4. NTTドコモやKDDI

このあたりは常連です。

エクセルオンラインの表に載せている「ランキングの登場回数」を見てもらえれば、どれぐらいの期間「高配当株」として不人気になっているか分かるかと。

※ちなみに、この不名誉ランキングの1位は[7201]日産自動車(30回登場)です。高配当株ランキングにずーっと載ってる=永遠の割安株。JTもずいぶん長い間このランキングにいますね。

  • ちょろっとこのランキングに載ってきて
  • あという間に抜けてしまう

そういう銘柄こそ優良高配当株です。ニホンフラッシュとか宝印刷はそうでしたね。

 

さて、当月は監視銘柄が1社増えました。

[8096]兼松エレクトロニクスです。

総合商社8位「兼松」の傘下企業で、ITベンダーですね。

  • 直近売上高は約670億円
  • 営業利益率は15%前後
  • 自己資本比率は70%超
  • 無借金でキャッシュフローの動きも盤石

といった感じで、スクリーニングの条件はクリアしています。

総資産680億のうち420億が現預金です。無駄に貯めこんでますね。連続増配中であり(2020年3月は据え置き予想ですが)、中期経営計画では2023年に向けて増収増益路線です。

ROEも13~14%と比較的高水準にあり、ひとまず監視銘柄としてのポテンシャルは十分といったところ。1Q決算が微妙にコケてるので、当分株価はパッとしなさそうです。

 

監視銘柄の[6032]インターワークスはズッコケ決算をやらかしました。

営業利益前期比▲84.6%ということで、8月2日はどれだけ売りこまれることやら。とはいえまだ第1四半期。通期予想は据え置きですし、この決算をどう評価するかは難しいところですね。

もともと

  • 高収益体質(営業利益率15%前後)
  • 財務は鉄壁(自己資本比率87.5%。総資産28億のうち17億が現預金)

なので、予想以上に売り込まれたら購入に踏み切るかもしれません。2~3年後に増収増益になるだろうという見込みが持てればの話です。

 

ずっと狙っていた[5388]クニミネ工業は、営業利益前期比+25%の好決算。

株価は上昇し、高配当とは言えないところまでいってしまいました。残念ですね。しばらく触れないと思います。無念。

 

シーさん
今月の高配当ランキング、最後の話題は製薬業界

製薬企業が何社かランクインしていますね。

製薬企業
  • [4502]武田薬品工業 4.95%
  • [4508]田辺三菱製薬 4.53%
  • [4569]キョーリン製薬HD 4.08%

製薬企業と言えば

  • ディフェンシブ(不景気に強い)
  • 高収益
  • 好財務

ということで、保守的な投資家に人気のイメージがあります。ところが、最近の実態は「研究開発競争に疲弊しきったおじいちゃん」といったところ。

特許が切れ既存品の収益性はダダ下がり、新薬の開発はおぼつかず次の収益源も見つからない。M&Aに活路を見出すも難航…という感じです。

まぁ一言で言って「バクチ業界」になりましたね。

 

日本の製薬企業は、世界の医薬品市場ではそれほど大きな存在感がありません。

グローバルに熾烈な競争にさらされている業界ですから、研究開発能力の低い日本企業を長期投資の対象としてあえて選択するというのは理由付けが難しいかもしれません。

※ちなみに、私は日本の製薬企業は買っていませんがファイザーやメルク、J&Jやアッヴィには投資しています。

武田薬品はシャイアーの買収発表以来、株価が低迷していますね。

高配当株投資家のなかでも全然話題になってない株なので、そういう意味では狙い目かもしれません(追記:好調な決算が発表され、8/1時点で前日比+7.40%と株価が大幅に伸長しています

 

シーさん
自動車、建設、証券、不動産、製薬業界にはあんまり手を出す気にならないですねぇ。とはいえ、絶対に投資しないと決めているわけでもないので、ダラダラとチェックしていこうと思います。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

二部上場企業では、これといって投資したい企業が見当たりません。

2ヵ月前のランキングで[2393]日本ケアサプライが初登場しましたが、今回のランキングからも落ちています。おさらいしておくと、こういう企業でした。

  • 福祉用具(車いすとか)のレンタル卸の最大手
  • 時価総額約200億円
  • 大株主は三菱商事(約75%の株式を保有)
  • 配当性向はほぼ50%で減配もある
  • 長寿社会の到来にともない長期的に増収増益傾向
  • 自己資本比率66.5%
  • 売上高約170億円、営業利益20億円
  • 営業利益率12%前後
  • ROE10%超
  • リーマンショック時も余裕の黒字

ストックビジネス的なモデルで、介護需要は今後も伸び続けるでしょうから、チャンスがあれば必ずこの銘柄は拾っていきたいと思います。

 

[3597]自重堂も悪くない(無借金自己資本比率83.2%。営業利益率15%前後)ですが、なんせ単元株が高い。100株買うと70万円以上かかります。

SBIネオモバイル証券で「単元未満株を買う」というスタイルじゃないと、ナンピン計画も立てられないですね。

二部上場の監視銘柄はこのあたりでしょうか。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

このランキングの中でこびと株認定しているのはこの1つだけ。

  • [8898]センチュリー21ジャパン

 

[9436]沖縄セルラー[4327]日本エス・エイチ・エルもこびと株認定しておりますが、あっという間にランキングから消えてしまいましたね。顔を出していた期間は短かったですね。

上記企業の他は、[6889]オーデリックが気になるぐらいですかね。こちらについては投資していません。10万円なら買ってもいいけど…みたいな感じですw 100株買うと40万円もかかるんで、そんなにはいりません。

 

まとめ:もしこびと株メンバーが今月から高配当株投資を始めるとしたら?

ランキングの解説は以上です。

最後に、「もしこびと株メンバーが今月から高配当株ポートフォリオを作るとしたら」という例を出して終わりにしたいと思います(結構こういう要望があるのですm(_ _”m))

※「私たちならこうする」という事例であって、下記銘柄への投資を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがありますので、くれぐれも自己責任でお願い致します。

 

30万円で今月スタートならこんな感じにします。


※実際には1株458円×〇株みたいな感じで買うので、端数がでます。

  • ポートフォリオ全体の配当利回りは4.26%
  • 各銘柄の最大投資割合は5%に設定
  • セクター割合はこんな感じ(手堅い情報・通信セクターが一番多いです)

 

このポートフォリオでスタートして、

  • 毎月少しずつ割安な銘柄を買い増したり、
  • 割安になった新規銘柄を入れたりして
  • 各セクター、各銘柄への投資割合を下げつつ分散を徹底させる

という方向でやっていくと思います。少なくとも50銘柄ぐらいまでは増やしたい。

 

ちなみに、上記のような買い方ができるのは低コストで単元未満株投資ができるSBIネオモバイル証券だけだと思っています。

100株ずつ購入したら、400~500万円ぐらいかかりますからね。

SBIネオモバイル証券には、大手ネット証券にはないメリットがあります。

SBIネオモバイル証券のメリット
  • 1株から購入できる(NTTドコモやKDDIなどの注目している企業を3000円前後から買える)
  • 月額50万円までの投資なら、サービス利用料が固定で220円(税込)かかるが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200pt貰える
  • Tポイントを使って株が買える

※大手ネット証券を使って少額分散投資をすると、手数料負けします。

※SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方はこちらの記事をどうぞ。

【配当金月3万円の第一歩】SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方を解説します

2019.08.20

日本株の優良高配当株に数百円から分散投資したいなら、SBIネオモバイル証券は良い選択肢になります。

千里の道も一歩からなので、配当金を積み上げたい人はご検討くださいまし。

2022年10月追記

2022年9月26日、

株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。

これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。

こびと株
なお、2022年10月時点では、新しく投資を始める人に最もおすすめの証券口座は【SBI証券】です。
SBI証券の特徴
  • 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
  • 口座開設・口座維持手数料無料
  • 1株から購入可能(単元未満株の買付手数料無料)

 

ちなみに、米国株の場合はVYMHDVSPYDといった優良高配当ETFがあるので、日本株みたいにこんなめんどくさいことしませんw 個別株いじるの、楽しいのでいいんですけどね~。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。