【雀の涙?】年30万円の配当金は少ないのか?増配率を加味した30年後の世界を見てみる

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こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。

こびと株
20代~30代のうちにさ、年間配当金を30万円にできたら人生だいぶラクになるよね

 

と言うと

友人
月3万円にも満たない金額でしょ?たったそれだけじゃ人生何にも変わらないよ。もっとガツンと儲けないと

と言われます。

「そうかなぁ?」と思ったので記事にしました。

 

年30万円の配当金も、増配率を加味すると世界が変わる

増配率3~5%でシミュレーションしてみた

長い目で見てみましょう。

仮に、35歳時点で年間30万円の配当金が得られる「高配当株ポートフォリオ」を構築していたとします。税引後配当利回りを3%とすれば、投資元本は1,000万円です。

※単に配当利回りが高いだけの「罠銘柄」で組まれたポートフォリオはダメです。

 

35歳で結婚し、数年以内に子供ができたとします。妻・子供を養うことを考えると、これ以上投資額を増やす余裕はありません。

つまり、高配当株ポートフォリオはそのまま放置するということですね。

その後、年金の受給が始まる65歳までで、配当金はどうなるのか?

シミュレーションの結果がこちら。

 

増配率というのは「配当金の増加率」のことです。

例えば、増配率3%のポートフォリオの場合、初年度に年間300,000円だった配当金は、2年目には309,000円に成長します。

増配率3%の場合、増配を繰り返すことで最終的にはこうなります。

  • 65歳時点での年間配当金:75万円
  • 30年間の配当金累計額 :1,545万円

 

増配率5%だとコレ。

  • 65歳時点での年間配当金:136万円
  • 30年間の配当金累計額 :2,186万円

もともとは「たった(?)」30万円の配当金なんですけどね。時間を味方につけるというのは、きっとこういうことなのでしょう。

 

年間配当75万円・配当金累計額1,545万円の意味

こびと株
老後資金教育資金を賄えてしまうということですな

2022年現在、国民年金の受給額(満額)は約80万円程です。65歳時点で年間75万円の配当金というのは、国民年金に匹敵する金額になります。

「ゆとりある老後のためには公的年金の他に月5万円程度の追加収入が必要」と言われることがありますが、75万円の配当ならこれを賄えてしまいますね。

90歳まで生きるとしたら、25年間の受取配当金は約2,000万円(増配率ゼロ想定)。少子高齢化の進む厳しい日本においても、頼れる老後資金になります。

 

そして、35歳~65歳までの配当金総額1,545万円については、子供の教育資金に充てることも可能です。

幼稚園から大学までの19年間、すべて国公立に通った場合の総額は約1,000万円、これに対してすべて私立に通った場合には約2,700万円です。

(出典:【保存版】教育費はいくら必要?幼稚園から大学卒業までにかかるお金をFPが解説

児童手当の累計額が200万円程度になりますから、配当金と合わせると約1,745万円

 

子供の生まれたタイミング・配当の受け取りタイミングにもよりますが、ざっくり1,200万円程度は学費に充てられるでしょう。

  • 中学(公立):150万円
  • 高校(私立):300万円
  • 大学(私文):700万円

このぐらいならバッチリ賄えます。

増配率3%という割と控えめなシミュレーションでもこのぐらいはイケるわけです。

さすがに2人分の教育費となるとキツイですけどねw

 

人生の3大資金は、住宅・教育・老後

 

一般に、人生の3大資金はこれです。

人生の3大資金
  1. 住宅
  2. 教育
  3. 老後

35歳の時点で1,000万円の投資元本・年間30万円の配当金があると、未来の②教育費と③老後費用の2つをある程度やっつけることができます

こびと株
もう考えない。配当に任せる。こびと株ラブ。

あとは住宅購入で大きな失敗をしなければ、家計が破綻することはありません。

 

個人的には、上記の3つに加えて「」「保険」についてもカバーすべきだと思いますが、そこまで触れると長くなりすぎるのでまた今度w

 

リスクはないのか?→もちろんリスクだらけです

 

友人
増配がスゴイのは分かったけどさ、そんなに都合よくいくもんかね。

こういう指摘はごもっともで、「年利〇%の複利シミュレーション」は完全に机上の空論です。

株式市場の未来はいつも不透明で、確かなことは何1つありません。

 

都合のよいシミュレーションで「」ばかり見続けてもしょうがないので、リスク要因もさらっと上げておきます。

こういうリスクもある
  • 元本毀損リスク:投資元本1,000万円が半値以下になるタイミングもあるかもしれない
  • 減配リスク:増配ばかりとは限らない。不景気になれば減配もありうる
  • 為替リスク:外国株からの配当の場合、いくら増配しても円高になれば日本国内での価値は下がる
  • インフレリスク:いくら増配しても、それ以上のペースでインフレが進めば貨幣の価値は下がる(投資しないよりはマシだけど)

 

リターンの多くを「配当」というかたちで確定する高配当株投資の場合、元本成長まで見込むのは欲張りかもしれません。

極端な話、元本はそのままで配当が減らなければもうそれでいいぐらいの気分でいた方がよいかも、ということですね。

 

こびと株
リスクを受け入れて、配当金をしっかり出してくれる優良企業に分散投資し続けるのである

 

まとめ:年30万円の配当金が少ない!というのは近視眼的かも。

こびと株
年30万円。月3万円弱の配当金を「たったの」と考えるかどうかは、その人次第

こういう数字を見る限り、私はリスクを取って投資する価値があるなと感じます。

これ、元本1,000万円のままで配当再投資してないですからね。

※もちろん、配当再投資した方が資金効率は良いですが、そもそも「(教育費など)支払いのために」配当金を増やして家計にゆとりを持たせようという趣旨です。趣味に充ててもOKと思います。

 

私こびと株は、日米高配当株に1対1の比率で分散投資しています。

  • 日本株:優良企業に分散投資
  • 米国株:HDVを中心に、分散投資

日本株についても本当はETFで投資を済ませたいのですが、優良と思えるETFがないのでしょうがなく個別銘柄をピックアップして投資しています。

 

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できるだけ早く投資のタネ銭を作った方が有利なのは言うまでもありません。

そのための倹約にまつわるお得ネタも書いていますので、お役に立てば幸いです。

コツコツと配当金を積み上げていくと、教育資金・老後資金どころか、生活費の全般を賄えるレベルにまで成長します。夢がありますね~

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。