【長期投資で損切り?】投資経験の浅い人が長期投資を継続できないたった1つの理由

 

こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。

ダウが急落しましたね。今年に入って最大の下落幅を記録しています。

米国株式市場は大幅安となり、主要3指数は揃って約3%下落した。ダウ工業株30種は800.49ドル安で終了し、下げ幅は2018年10月以降で最大だった。

米国債の長短金利が12年ぶりに一時逆転したことを受け、景気後退懸念が高まった。

(出典:Reuters ダウ800ドル安、長短金利逆転で景気後退懸念

 

  1. 米中貿易戦争の激化
  2. イギリスのEU離脱
  3. ドイツのマイナス成長…

急に、先行きの暗いネガティブなニュースが増え始めましたね。

こういうニュースが出てきた今だからこそ、「長期投資を継続できないたった1つの理由」について私の考えをまとめてみたいと思います。

 

長期投資が続かないたった1つの理由

 

含み損に耐えられないから。

それだけです。

 

資産運用の目的は、お金を増やすことです。それなのにお金が減っていっているわけですから、投資を継続する合理性がどこにもないように感じられるはずです。

 

人間は本能に忠実な生き物です。

誰かが蹴ったサッカーボールがすごい勢いで自分の方に飛んで来たら、目をつぶって腕を上げて顔を守ったり、避けようとするでしょう。

一方で、ゴールキーパーがそんなことをしていたらゲームになりませんから、彼らはトレーニングによってその恐怖を克服して、ボールに向かっていくわけです。

 

投資にも似たようなところがあって、目的を達成するため(利益を出すため)に「あえて本能に逆らわなければならない」というシーンが多々訪れます。

長期投資で利益を出していくなんていうのはまさにそれで、

  • 10年20年先の大きな利益を目指すのなら
  • 目先の含み損には目をつぶらなくてはいけないこともあります

含み損になる度に投資をやめていたら、いつまで経ってもお金は増えません。

シーさん
お金を増やそうとしているのに、お金が減っていることを受け入れるなんて、難しいですよね~

 

含み損に耐えられない3つの要因

なぜ含み損に耐えられないかと言うと、3つの要因があるのかなと。

含み損に耐えられない3つの要因
  1. 複利を説明したグラフがダメ
  2. 絶対リターンを求めている
  3. 下がる不安・恐怖に耐えられない

 

複利を説明したグラフが浸透しすぎている

これですよ、これ。

書籍・雑誌なりブログなりで、誰もが見たことのあるグラフだと思います。

  1. 100万円で投資をスタートして
  2. 毎月5万円積み立てて
  3. 年利5%で30年運用できれば

投資元本約2,000万円が4,500万円になります!

 

このグラフ、私は「世界で一番その通りにならないグラフ」と呼んでいます。

順番がおかしいんですよ。

  • 年利〇%で〇年運用するから、〇円になる

んじゃなくて

  • 〇円投資して〇年で〇円になったから、年利〇%で運用できたことになる

こういう順番が正しい。

生の債券ならともかく、株式投資では年利いくらで運用できたかというのはあくまで結果。後から分かるものです。

 

期待リターンをいくらで予想するかは個人の自由ですが、毎年その通りに運用できるなんて、ほとんどありえません。

どこまでいっても「取らぬタヌキの皮算用」の域を出ませんから、この利回りに固執する意味はほとんどないのです。

上記のグラフに惹かれて、毎年同じような利回りで資産が増えていくと思ったら大間違いというわけ。

こういう見通しで投資を始めていたら「思ってたのと違った」となって投資を辞めてしまっても当然ですね。

 

毎年の絶対リターンを求めている

個人投資家が求めているのは絶対リターンです。

インデックスファンドとアクティブファンドという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

  • インデックスファンド:市場平均に連動した成績を目指すファンド
  • アクティブファンド:インデックスファンドに勝つことを目指したファンド

不景気になって市場が大荒れして、インデックスファンドの成績が▲30%だったとします。そんなとき、アクティブファンドのマネージャーがこう言いました。

ファンドマネージャー
当ファンドの成績は年初来で▲20%となり、インデックスファンドをなんと10%も上回りました!褒めてください!さぁ惜しみない賞賛を!

これ、納得できますか?

 

このアクティブファンドに投資した投資家の感想は、きっとこれでしょう。

金返せこの野郎

 

これが、絶対リターンの意味です。多くの個人投資家は、インデックスファンドや他の投資家との「相対的な成績」を求めているわけではなく、とにかくプラスの成績を求めているのです。

▲20%も金を減らしておいて、よくやったもクソもないわけです。

※このファンドマネジャーは、人事的には評価されると思いますけどね。

 

投資経験の長いベテラン投資家なら、ファンドに投資していようが自分で投資していようが

「まぁ、市場全体がこんな感じなんだから、損が出たってしょうがないよね。」

の一言で済ませられます。

でも、お金が減るのを黙って見過ごせる人は少ないですよね。

 

絶対リターンを求めている限りは、含み損が出る→投資を辞めるという流れになることは当然のような感じがします。

シーさん
毎年必ずプラスの成績を出している凄腕の投資家さんもいますけどね。すごいー

 

※買値からプラスになったりマイナスになったりする株価とは異なり、配当金というのは毎年必ずプラスになります。マイナスの配当金というのはないからです。

そして、増配株に投資する&毎年投資額を増やしていくと、受け取れる配当金の水準は右肩上がりになります。

株価に目をつぶることさえができれば(それが良いか悪いかは別として)、配当金を軸にする投資は継続しやすいのです。絶対リターンを確保できているように”錯覚”できるからです。

最終的には、株価でも勝たないと無意味なんですけどね。

 

永遠に下がり続けると思ってしまう

最後はこれですね。単純に、永遠に下がり続ける恐怖・不安を抱いてしまうということです。

人間には「直線本能」というのがあるそうです。

 

直線本能というのは、例えばこういうやつですね。

  • 地球上の人口は増え続ける
  • 日本の人口は減り続ける

統計学者からすると、どちらも正しくない主張です。人間は、「トレンドが永続する」という勘違いを抱きやすい生き物なのだそうです。

 

言われてみれば、そもそも多くの人が投資に参加するのも「経済は成長し続ける(はずだ)」という考え(思い込み?)があるからです。

  • 右肩上がりのトレンドが始まると、まるでそれがいつまでも続くように錯覚する
  • 右肩下がりのトレンドが始まると、まるでそれがいつまでも続くように錯覚する

そういう本能に振り回されているということですね。

 

だから、ひとたび景気が悪くなって右肩下がりのトレンドに入ると、含み損が永遠に大きくなり続けるのではないかという不安に駆られます。そして、含み損に耐えきれずに損切りしてしまうというわけです。

シーさん
直線本能は、投資判断を誤らせる大きな要因だと思いますね

 

まとめ:長期投資を継続するためには本能に逆らう訓練が必要

以上、この記事の内容をまとめると次の通り。

長期投資を継続できない理由=含み損に耐えられないから。

 

含み損に耐えられない要因は次の3つ。

含み損に耐えられない3つの要因
  1. 複利を説明したグラフがダメ
  2. 絶対リターンを求めている
  3. 永遠に下がり続けると思ってしまう

 

基本的には、どれも過剰な期待・単純な思い込みです。

年利〇%で〇年運用したら〇円になる、というのは純度100%で机上の空論です。毎年の成績がこの通りになることはまずありません。

個人投資家は、相対リターン(市場平均と比べてどうか、他の人と比べてどうか)なんて気にしていません。気にしているのは絶対リターン(プラスになったかどうか)だけです。

毎年絶対リターンを確保するのは容易なことではありません。脱落者が多数出るのは、当然のことですね。

そして、最終的には直線本能に振り回され、「永遠に下がり続ける恐怖」に負けて損切りしてしまうというわけですね。

 

※私は「長期投資が必ず報われる」と主張するつもりはありません。後になってみれば、ゆでガエルになる前に損切りしておいて正解だったという場面も多々あるからです。

結局のところ、何が起きるか分からない投資の世界で信じられるのは、自分のアタマと行動力だけ。陳腐な言葉ですが「正解はない」という言葉ほど正しい言葉もないのかなと思います。

 

長期投資(インデックス投資)はこういうもの
  • 右肩上がりになると信じられるものに賭ける(右肩上がりの直線本能は信じる)
  • 毎年必ず〇%増えるなんて思わず、ジグザグすることを理解する
  • 絶対リターンを求めず、ひたすら市場平均を受け入れ続ける
  • 右肩下がりになるとは信じない(右肩下がりの直線本能には抗う)

本能のままに相場を眺めるのではなく、上記のような姿勢でどっしりと構えることが大切ですね。

 

こびと株.comのメンバーは

  1. 経済は成長を続ける
  2. 株価はどう動くか分からないが、業績安定・財務良好の企業の配当金は予測できる

この2つの前提に基づいて投資をしています。そして、高配当株投資は長期投資を継続できない3つの要因にある程度対応できているので、長く相場に居続けることができると思っています。

 

× 年利〇%で〇年運用すれば~(実現可能性低い)
◎ 配当利回り〇%の株を買えば〇年でいくら貰える(実現可能性高い)

× 毎年必ずプラスの成績にしたい(株価での絶対リターン追求)
◎ 毎年必ず昨年より多くの配当金を受け取り続けたい(配当ベースでの絶対リターン追求)

× 永遠に下がり続けるから損切りしよう
◎ 配当金が出る限りは売る理由はない

 

こうやって長期的に相場に居残り続けた結果、株主としての立場で経済成長を享受できればOKかなと。

もし予想通りにいかなかったとしても、それはそれとしてやっていけるようにリスクコントロールをしているつもりです。だから、致命傷にはならないはず。声出して泣くけど。

 

日本株は、結構割安な株が増えてきた感じがしますね。日経平均が20,000円を割るようなことがあれば、積極的に拾っていきたいと思います。

しばらく大きな買いはしてなかったけど、日本株の高配当株に手を出すには悪くないタイミングかな~。

それではまたっ!

 

関連記事です。

高配当株は分散してナンボです。「分散しようにも、2,000万円も3,000万円も投資資金を用意できないよ!」という人は、下記記事が参考になるかと。

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。