【夢の利息生活】30万円の定期預金が満期を迎えた結果、リスクをとらねばならぬと再確認

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。

5年ほど前に預け入れた定期預金が満期を迎えることになりました。

利息はいったいいくらついたのでしょうか?

 

30万円を定期預金で5年間運用した結果は!?

お利息2,253円!

シーさん
わーい?

年利0.15%の運用なので、1年あたりの利息は450円。

450円×5年=2,250円。残りの3円は複利ですね。

アインシュタインが複利を「人類最大の発明」と呼んだとか呼んでないとか色々な説がありますが、3円ですよ3円。5円チョコすら買えない複利

これが現代のジャパン・クオリティ。

ちなみにこれは税引前の数字なので、手取りは1,796円です。血も涙もねぇ…

 

さて、月の生活費を20万円とすると、年間の生活費は240万円です。これだけの金額を定期預金の利息から出そうとすると、元本はいくら必要になるでしょうか?

答えは20億円です。

20億円です。

こんなの、人生30回『強くてニューゲーム』しても無理ですね。

 

シーさん
では、もし定期預金ではなく高配当株に投資していたら…

仮に、表面利回り4%の高配当株に投資していた場合

  • 30万円×4%=12,000円
  • 12,000円×5年=60,000円

60,000円もゲットできていたことになります。税引後でざっくり48,000円ですね。

年間240万円の配当を得ようと思ったら、7,500万円あれば足ります。定期預金の20億円に比べると良心的に見えますね。それでも、途方もない金額ですけど。

 

結論:預金利息で十分なインカムを確保するのは無理

今の日本においては、預金利息で十分なインカムを確保するのは無理です。

金利が7%とか8%とかの時代もあったみたいなので、今後もこの超低金利の時代が続くかどうかは分かりません(リスク資産は、この金利以上に大きく成長する時代だったんでしょうね)。

 

とにもかくにも、どんな時代であっても、

  1. 物価(&インフレ率)
  2. 金利
  3. 配当利回り

この3つの水準をにらみながら、上手に資産運用する必要があります(安定した資産収入が欲しいのなら)。

※ちなみに、米国の長期金利(10年国債)は2.5%ちょっとです。つまり、ドルで暮らしている人たちは、

  • 為替リスクなしに
  • 超低リスクで

安定して2.5%の利息収入が得られるということです。ズルい…?

 

残念ながら、今の日本においてミドルリスク・ミドルリターンのペーパーアセットはなかなか見当たりません。

REITはどうなの?と思う方がいるかもしれませんが、あれはあれで十分ハイリスクな資産です。

優良社債のETFとか、ハイイールド債のETFみたいなのがあればいいんですけどね。やはりこういう時こそ債券を頼りたいもの。

しかし、日本では社債市場があまり発達していないので、イケてる投資商品がないのです。

  • 国債はダメ
  • 社債はダメ
  • ソーシャルレンディングもダメ(並べたら国債・社債に失礼ですかね)

こうなると、(ハイリスクな)高配当株で(できるだけ低リスクな)ポートフォリオを組むしかありません。

 

こびと株.comメンバーがとにかく分散に徹しているのは、そういう理由です。

もし為替リスクのない十分な利回りの債券があれば、おそらくそういったものにも投資しているでしょう(もちろん物価やインフレ率次第ではありますが。)

安定したインカムゲインが欲しい。

 

利息・配当で高い利回りが欲しいのなら、とにかく分散すること

先日、ソーシャルレンディングサービスの運営会社「クラウドクレジット」のブログでこんな記述がありました。

クラウドクレジットのファンドも、30程度のファンドに分散投資をしていただければ、もちろん確率論ではあるものの、投資家の方の資産が大幅に目減りしてしまうリスクをある程度は低減させることができます。

(出典:分散投資のマジックナンバーは「30」

簡単に解説すると、

  • クラウドクレジットでは8~13%程度の利回りの商品に投資できます
  • とはいえ、米国株でさえ長期の期待リターンは5%ほどになると見込まれている
  • 一般論から言って、クラウドクレジットのファンドはハイリスク(利回りが高いというのはそういうこと)
  • でも、上記の通り30銘柄ぐらいに分散すればかなりリスク低減できる

ということです。

 

この点、私は30銘柄の分散投資では不十分だと思っています。その理由は、山崎元氏が解説してくれている通りです。

※ちょっと長いですが大事なので全部引用します。

それにしても、100銘柄程度でも「ほとんどインデックス運用と変わらない」としたり顔で言う人が多いのはなぜか。

たぶん、分散投資を説明する時に、古い投資の教科書では、銘柄間の相関関係が独立な(リターンの相関係数がゼロ)のケースを前提として、20銘柄もあれば十分リスク分散されているという計算例(とグラフ)を見せることが多いので、これが記憶に残っているからではないか。

(出典:楽天証券 トウシル 株式ポートフォリオの銘柄数について

 

20とか30銘柄の分散投資十分というのは、銘柄間の相関関係が独立な場合です。でも、実際のマーケットではこんなことはありません。

ちなみに、1.5兆円にものぼる運用総額を誇るハイイールド債ファンド「HYG」では、1,000銘柄ものハイイールド債に投資しています。利回りは5~6%ほど。

一見クズに見える債券(ジャンク債)も、大量にかき集めてみれば「数学的・確率論的」に十分なリターンが出せるという大発見をしたのはマイケル・ミルケンです。

ジャンク債の帝王と言われた彼は、超高利回り銘柄への投資が20~30銘柄で十分だと判断するでしょうか。

 

まとめ:何が言いたいのかというと、これが言いたい

ということで、これが言いたい。

まとめ
  1. 日本の無リスク金利は低すぎる(0.1%とか)
  2. 利息・配当で高い利回りを得るにはそれなり(かなり?)のリスクを取らなければいけない
  3. リスクを取るときには可能な限り分散を心掛ける

ということ。30銘柄でいいのか、100銘柄がいいのか、そのへんはもう最終的には個人の匙加減です。

ですが、銘柄間の相関が低いものに、幅広く投資した方がキャッシュフローが安定することは間違いありません。

※もちろん、短期で金持ちになりたいのなら、分散投資はやめましょう。

 

少なくとも、インカムゲインを目的に投資をしている私は、どれだけ優良な個別銘柄があったとしても、集中投資することは絶対にありません。

この超低金利の時代だからこそ、なんとかうまいことやってインカムを稼いでいきたいと思います。

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。