【20万円未満で作成可能】日経高配当株50ETFをメインにした65銘柄高配当株ポートフォリオの作り方を解説

 

個人投資家
高配当株は分散が大事って言ってもさ~。イチから始めるのは大変だよね。50銘柄とか100銘柄とか、買う気にならないよ…
個人投資家
日本株の高配当ファンドで良いのがないって言っても、やっぱりファンドはラクなのよね。うまく活用できないかしら?

こういった質問を頂くので、ちょっとした運用プランを考えてみました。

※あくまで「もし、こびと株のメンバーがETF(ファンド)を使うならこうする」というプランです。このプランを推奨しているわけではないので、十分ご留意ください。

 

先に結論を見せてしまうとこんな感じ。175,000円で65銘柄に投資するイメージです。


※1.配当利回りは8月23日終値に基づいて計算
※2.あくまでイメージなので、上記金額で各銘柄を買えるとは限らない

 

この記事では、何を考えてこのプランを作っていったか、解説します。

高配当株ポートフォリオの組み方
  1. 株、債券、REIT等への投資比率を決める
  2. 株式のうち、どの国にどれぐらい投資するか決める
  3. 高配当株ETFを中心に個別株をトッピングする

複雑そうに見えるかもしれませんが、やっていることはシンプルです。

順番に見ていきましょう。

 

高配当株ポートフォリオの組み方

手順①:株、債券、REIT等への投資比率を決める

まずは、

  1. 株式
  2. 債券
  3. REIT(不動産に投資するファンド)

などへの投資比率を決めます(これを「アセットアローケーション(資産配分)」と言います)。

例えば、下記の感じです。

 

どんな銘柄に投資するか決めるより、この配分を考えることが最重要です。

こういった前提を抜きにして、

  • JT(日本タバコ)が良いだの悪いだの
  • オリックスが良いだの悪いだの
  • 日産自動車が良いだの悪いだの

個別銘柄を一生懸命ウォッチするのはナンセンスです。そういう状況は、まさに木を見て森を見ずといったところ。どんな森を作ろうとするかが投資の成否を決めるといっても過言ではありません。

 

楽しい楽しい銘柄選びはあとに取っておいて、この配分を決めるのが先決です。

補足:資産配分、どう決めればいい?

結論としては「投資をしながら心地良い水準を探していく」ということになります。自分の置かれた状況に最適な資産配分を決められるかどうかは、まさに投資経験が問われるところ。

ポイントは

  • 一般論として、年齢ぶんぐらいの債券を保有しておくと良い(30歳なら、債券は30%)
  • 自分が思っている以上に、人はリスクをとりすぎる(株式を多くしすぎる)
  • 完璧を求めない(答えはない)。常に改善し続ける。

といったところですね。

シーさん
ちなみに私は株式100%のポートフォリオです。共働きで投資に使わない現金をかなり厚めに持っているとはいえ、人にオススメできる配分ではありません。

 

手順②:株式のうち、どの国にどれぐらい投資するか決める

次に、どの国にどれぐらい投資するか決めます。

個人投資家
そんなこと言われても決められないよ~。なんかさ、基準になる数値はないの?

 

あります。

各国の株式時価総額を基準に考えるというやり方です。

 

世界最高峰の資産運用会社であるバンガード社が作った「VT」というファンドを買うと、

  • これ1本で約8,000銘柄への投資が可能となり
  • 世界の株式市場の98%をカバーすることができます

このファンドの国別構成比を見てみるとこんな感じです。

世界の株式市場の半分以上は、アメリカが占めているんですね。

ざっくりこの比率に従って投資をするというのが、無難な投資割合の決め方ということになります。上記比率を基準として

  • 先進国に期待できると思うのなら、先進国の割合を増やして
  • 新興国に期待できると思うのなら、新興国の割合を増やす

そういった感じで調整していくのが良いですね。

 

ちなみに、高配当株に投資しようとすると

  • 金融法制がしっかりしている
  • 配当による株主還元を重視している(軽視していない)
  • 安定業績の成熟企業が多い

といった要素が必要になってきます。この点を考慮して、現状私の株式ポートフォリオには新興国がほとんど含まれていません(新興国の高配当株ファンドは分配金の推移が微妙すぎる)

 

シーさん
ざっくりですが、最近の私のポートフォリオは日本40%:米国50%:その他10%ぐらいの比率になっています。日本株への投資比率が高いのはご愛嬌といったところ
補足:ホームカントリーバイアスについて

自国の投資商品への投資が偏ることを「ホームカントリーバイアス」と言います。ついつい「自分の理解しやすい身近なもの」に投資してしまうという、経済的には合理性のない行為です。

国内株・外国株という区分自体が、このバイアスによるものです。あくまでも、先進国株・新興国株という区分で考えるのが合理的です。

 

手順③:高配当株ETFを中心に個別株をトッピングする

今までの話の流れを整理すると、こういうことになります。

個別銘柄を選定する前に
  1. 株、債券、REIT、金などの投資比率を決める
  2. 株のうち、どの国にどれぐらい投資するか決める

 

具体的な数字で示すと、たとえば50万円の予算があるとして、

  • 債券30%:株式70%
  • 米国株50%:日本株50%

こういう比率でやる場合、日本株への投資額は

50万円×70%(株式比率)×50%(日本株の比率)=175,000円

になります。本当にざっくりで良いので、こういう全体感を持っておくことが重要だと思います(もちろん、特定の銘柄への集中投資でお金を増やせると思うのなら話は別です)

 

さて、ここでようやく日本株の選定の話に入ってきます。

 

どの国にどれぐらい投資するか決めたら、

  • ファンドなり
  • 個別株なり

を選んで投資していくことになります。ファンド1本で済めばラクなのですが、日本株の場合はそうもいかないですね。

優れたインデックス(指数)がないからです。

なので、自分で銘柄をチョイスしながら、イイ感じで分散投資していく必要があります。

個人投資家
175,000円で効果的な分散投資なんてどうやってやるの?こんな金額で高配当株なんて買えるの?

ここで使い道があるのが、日経高配当株50ETF(ファンド)というわけです。

日経高配当株50ETFとは、日経平均を構成する225銘柄のうち、特定の条件を満たした高配当株50銘柄を集めたファンドです。これ1本でそこそこの分散投資が可能です。

 

※現在の指数配当利回りは5.0%近くあり、過去に例を見ないほど割安な水準になっています。

 

私は下記の記事の通り、このファンドには投資をしていません。

日本株の高配当株ETF(ファンド)に手を出す気にならない3つの理由

2019.08.04

しかし、資金の少ないうちは活用する余地がないわけではありません。とにもかくにも、高配当株投資で重要なのは分散(たくさんの銘柄に投資すること)だからです。

小さな金額で特定の業種・銘柄に偏るぐらいなら、ファンドを使いながら幅広く投資した方がバランスが良いと思います。

 

日経高配当株50ETF+15銘柄ぐらいの投資で、割とバランスのとれた日本株ポートフォリオを作ることができます。どんなイメージのポートフォリオができるのか、見てみましょう。

 

運用プラン:日経高配当株50ETF+15銘柄

日経高配当株50ETF

まず、日経高配当株50ETFを活用すると、どんな株式に投資できるか見てみます。

日経高配当株50ETFの構成銘柄(上位10社)は以下の通り。

構成銘柄(比率順)
  1. 三菱UFJフィナンシャル・グループ(全体の3.3%)
  2. SUBARU
  3. NTTドコモ
  4. みずほフィナンシャルグループ
  5. 武田薬品工業
  6. 日本たばこ産業
  7. キヤノン
  8. 日産自動車
  9. 三井住友フィナンシャルグループ(全体の3.0%)

景気敏感業種に偏っていますが、高配当株投資家なら投資を検討したことのある銘柄も多いでしょう。大型株でめぼしい高配当株は、一通りカバーできる感じです。

 

全50銘柄を、業種別(セクター別)に集計すると、下記の通り。

特定の業種に偏りすぎているということはないですね。こうやって業種(セクター)をしっかり分散させることが、配当金水準を安定させるためには重要です。

 

2019年8月現在、[1489]日経高配当株50ETFの株価は1株30,000円程度。

予算175,000円のうち、120,000円を使ってこれを4株購入します。

日経プロフィルというサイトで日経高配当株50ETFの各構成銘柄を見ると、各銘柄の比率は最大でも3%ちょっとになっていることが分かります。

 

つまり、今作成中のオリジナル高配当株ポートフォリオの1銘柄あたりの最大投資金額

120,000円×3%=3,600円

になります。これからトッピングする個別株も、このぐらいの値段を上限にするとバランスがとれるというわけです。

  • 175,000円-120,000円=55,000円←個別株ぶんの予算
  • 55,000円÷3,600円=15←購入銘柄数

 

ということで、ゴチャゴチャしてきたので結論をまとめるとこうなります。

これが結論

予算が175,000円なら

  • 日経高配当株50ETFを4株買う
  • 3,600円で日経高配当株50ETFに含まれていない個別株を15銘柄買う

→高配当株65銘柄に分散投資した日本株ポートフォリオの完成!

予算が決まったので、日経高配当株50ETFに含まれていない中・小型の優良高配当株をトッピングします。

 

個別株の候補

候補銘柄は、下記記事を参照してください。

上記ランキングから選別した結果、この高配当株ポートフォリオが完成しました。金のタマゴを産むニワトリ(ミニVer)といったところ。かわいいですね。

 

特徴としては

  • 中小型も含め65銘柄の高配当株に分散
  • 1業種あたりの比率が最大でも15%未満
  • 1銘柄あたりの比率が最大でも3%程度
  • それでいて配当利回りは全体で4.3%

といった感じ。適当な高配当株1銘柄に突っ込むより、はるかにまともな高配当株運用だと思いますがいかがでしょうか。

高配当株投資というのは、単に配当利回りが高いだけの銘柄を順に買っていく無策な投資ではないのですね。

 

こうやって「基盤」を作ってから、毎月3万円なり5万円なり、

  • 既存の銘柄を買い増しするなり
  • 新しい銘柄を追加するなりして

厚みを持たせていければ良いのかなと思います。

 

最初はチマチマしてると感じるかもしれませんが、結果的にこうなります。千里の道も、一歩から。

高配当株のポートフォリオは、金のタマゴを産む”痩せない”ニワトリのようなものである

2019.08.03

【高配当株でじぶん年金】元本860万円で65歳から死ぬまで毎年90万円受給するプランと、そのメリット・デメリット

2019.06.25

配当金積み上げのパワーは恐ろしいですね。人生を変えます。

シーさん
こういうプランを考えるのは実に楽しいですな~

ちなみに、

  • 日本株以外の高配当株
  • 債券ETF
  • REIT

これらについても、ニーズがあるようだったらそのうち記事にしようかなと思います。一部についてはこびと株の一覧に載せてますので、もし良かったら覗いてみてください。

 

まとめ:日経高配当株50ETFに中小型株をトッピングするとバランスを補正できる

本記事の内容をまとめます。

  • 投資初心者が
  • ゼロから

高配当株に投資して「毎月〇〇万円」のキャッシュフローを作りたいと思ったら、下記のようなステップを踏むと良いと思います。

高配当株ポートフォリオの組み方
  1. 株、債券、REIT等への投資比率を決める
  2. 株式のうち、どの国にどれぐらい投資するか決める
  3. 高配当株ETFを中心に個別株をトッピングする

※もちろん、ETFがイヤな人はすべて自分で銘柄を選んでもOKです。

 

①株や債券への投資比率をどうするかは、ざっくり決めたあとは実際に運用しながら心地よい水準を探していくしかないでしょう。

人は思った以上にリスクをとりすぎてしまうということは念頭に置いておくと良いかと。

 

②どの国にどれぐらい投資すべきかは、世界の株式市場の時価総額を基準に考えると無難です。

ざっくり、世界の株式市場の半分以上をアメリカが占めているということは知っておいて良いでしょう(日本も大きな市場ではあるが、1割にも満たない)。

 

③日経高配当株50ETFは大型株のファンドです。個別銘柄では中小型の優良株を中心にトッピングしていくとバランスが補正できると思います。

ファンドに含まれていない高配当株を探してプラスしていくと良い感じですね。

 

個別銘柄の値動きに囚われすぎずに、あくまでの資産全体のバランスを考えながら、高配当株のコレクションを増やしていくイメージです。しょせん、個別株はどれも「分散投資の一角」に過ぎません。

 

  • 資金力のある人(2,000万円とか)は、SBI証券や楽天証券で
  • それほど資金を用意できない人は、日本株に関してはSBIネオモバイル証券

を活用すると良いと思います。

SBIネオモバイル証券では最安の取引コストで1株から購入できるので、今回示したようなポートフォリオをお手軽に作成することが可能です。

※私が高配当株投資を始めた時はSBIネオモバイル証券のようなサービスがなかったので、数百万円貯めてから投資を始めました。今はずいぶんとやりやすくなりましたね。

シーさん
以上、参考になりますれば幸いです。

それではまたっ!

 

参考:最安コストで少額分散投資をするための証券口座

上記の通り、高配当株投資は「財務優良銘柄への分散投資」がキモになりますが、個別株に投資する場合は投資額が1,000万円とか2,000万円を超える人でなければ効果的な分散投資は難しくなります。

ところが、最近登場したSBIネオモバイル証券を活用すれば、最安コストで少額分散投資をすることが可能です。

SBIネオモバイル証券の特徴
  • 1株から購入できる(NTTドコモやKDDIなどの超優良企業を3000円程度で買える)
  • 月額50万円までの投資なら、取引手数料が200円で固定(毎月Tポイントが200貰えるので実質ほぼ無料
  • Tポイントを使って株が買える

※SBIネオモバイル証券以外のネット証券会社でも「1株から買える」ところはありますが、どこも最低手数料が設定されているので、少額分散投資をやると手数料負けします。

口座開設・口座維持手数料がかからないのはもちろんのこと、取引手数料もほぼ無料と言える水準です。

個別株投資では信託報酬なども取られませんから、コスト面では一切文句なしですね。

総合商社やリース業界の上位企業をまとめ買いしたい時などは、まさに最適な証券口座です。

 

もっと詳しく知りたい方は、下記記事を参照してください。

【日本株の高配当株投資】最安で適切な銘柄数に少額分散投資する方法

2019.08.10

【配当金月3万円の第一歩】SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方を解説します

2019.08.20
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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。