こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。
※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)
抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視
目次
サマリー
2020年8月31日時点
全体指標
- 日経平均:23,139.76円(前月比+1,429.76円)
- 日経平均PBR:1.10倍
- 日経高配当株50配当利回り:4.14%(前月比-0.83%)
- 円/ドル:1$=105.89円
配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数
全部で268社。先月より29社減少しました。
- 一部上場 :191社(前月比-28社)
- 二部上場 : 29社(前月比 +1社)
- JASDAQ上場 : 48社(前月比 -2社)
全体感
8月の投資トピックスについては、こちらの記事で解説しています。
ダイジェストで、要点をまとめるとこの通り。
まずは日本株。
- 日経平均株価・TOPIXは、ほぼほぼコロナ前の水準
- J-REITはオフィス・ホテル系REITが弱く、まだまだ暴落前水準に戻らず
- 景気動向指数・景気ウォッチャー指数などの「景気の全体感」を見る指標は弱い
- 2020年4月~6月のGDPは戦後最大の落ち込み
- 東証一部上場企業の3割が赤字転落
結論:不景気の株高状態 → あんまり株買いたくない雰囲気
次に外国株。
先進国G7の、直近1年のパフォーマンスはこの通り。
- S&P500(米国):+21.25%(コロナ前の水準突破)
- 日経平均(日本):+13.35%
- DAX30(ドイツ):+12.45%
- S&P TSX(カナダ):+3.75%
- FTSE MIB(イタリア):▲4.07%
- CAC40種(フランス):▲6.29%
- FTSE100(イギリス):▲14.73%
- 歴史的な大規模金融緩和の継続により、S&P500やナスダックは最高値更新
- ゴールドや債券も高い
- 米国株市場は、史上最速で弱気相場を抜け、GAFAMを中心とするハイテク株は暴騰中
- 米国株のバフェット指数は180%超(歴史的な超高水準。100%超えたら要警戒)
- 米国株のシラーPERは32倍(25倍を超えたら要警戒)
- ゴールド・シルバーレシオは70倍超(80倍を超えたら要警戒)
結論:株高・債券高・ゴールド高。実体経済より、政府による「マネーの供給量」の方が影響が大きい相場
実体経済と株式市場の「乖離(かいり)」を生み出しているのは、政府による金融緩和です。
政府の株価下支えに乗るなら、リスクオンで株式を買うべきだと思います。しかし、私は「インカムゲイン」を狙う投資家なので、実体以上に買われている企業を買いたいとは思いません。
いずれ「副作用」「反動」が来ると思うからです。
この記事でピックアップする高配当株も
× 積極的に買いまくろう
〇 現金を残しつつ、軽めに買おう
という感じです。今月、5万円の投資用資金を用意したならば、買うのはせいぜい1~2万円みたいな温度感です。残りは温存。
日経平均のような「指数」と比較して、出遅れている「個別株」はあるので、何も買えないという感じでもないと思いますが…という微妙な雰囲気(笑)
さて、上記の「経済状況まとめ記事」の執筆時にはなかった情報を、1点追記・補足しておきます。
8月28日に、安倍総理が辞任の意向を表明しました。
第2次安倍政権は、日銀・GPIFなどによる「日本株買い」を通じて、株価を吊り上げてきました。
自民党政権が続く限り、現在の経済政策はある程度維持されると思いますが、それでも「これほど投資家に優しい」政権はなかなかないと思います。
そういう意味では、短期はさておき、中・長期的には日本株はネガティブかもしれません。
- 現在の、不景気の株高という状況
- 政局が動きそうな雰囲気
こういったことを踏まえると、短期の値上がり狙いのトレードならともかく、「長期のインカム狙い」で高配当株を積極的に買う理由はないかなと思います。
※高配当株投資は、アクティブ運用です。銘柄選定と投資タイミングが非常に重要で、インデックス投資のように、いつどんな時でもコツコツ買い続けるという類の投資ではありません。
私は、「金融緩和が続くから株価は上がる、だから買う」という、緩和マネーによる値上がりを期待した投資家のお金は抜けてほしいと思ってます。
優良株を高利回りで買うチャンスがなくなるからです(笑)
高配当株投資家としては、「株なんか儲からない」という雰囲気になって、”実体以上に”値下がりする期間があったほうが嬉しいのです。永遠の株価低迷はゴメンだけどな!
配当利回りランキング(東証一部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
今月は、下記の4トピックに触れたいと思います。
- バフェット、5大商社を購入
- 菅内閣誕生懸念により、通信株急落
- 2020年8月の新規登場銘柄(4銘柄)
- その他、物色中の銘柄
それでは、順番に見てみましょう。
バフェット、5大商社株を購入
2020年8月31日付の日経新聞で、こんな記事が出ました。
サプライズ・ニュースです。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイは日本時間の31日、子会社を通じて伊藤忠商事や三菱商事など5大商社株の発行済み株式の5%超を取得したと発表した。
バークシャーが日本市場に上場する個別株を大量保有するのは初とみられる。バフェット氏は声明で事業面での協業に期待感を示した。
(出典:日経新聞「バフェット氏の投資会社、日本の5大商社株を5%超取得」)
※赤字は筆者
このニュースを受けて、5大商社株は軒並み急騰しています。
※バフェット氏は、1年ぐらい前から買い進めていたようです
- 伊藤忠商事…2,723.5円(前日比+4.19%)
- 三菱商事…2,512.5円(前日比+7.72%)
- 三井物産…1,914円(前日比+7.35%)
- 住友商事…1374.5円(前日比+9.09%)
- 丸紅…639.6円(前日比+9.48%)
「総合商社の上位5社」というくくりで、まとめてバスケット買いをするというのは、奇しくもこびと株メンバーの買い方と同じです(笑) 私たちの方が5年早かったですね(ドヤァ
とはいえ、私たちはコロナショックの影響を見て、住友商事・丸紅の評価は下げています。結局、「不景気になると赤字になる」という収益構造を変えられていなかったからです。
一方で、非資源ビジネスを強化した伊藤忠商事などは、不景気にもかかわらずそれなりの利益を確保しています。私たちが想定したより、業績へのダメージは大きかったですけど(笑)
三菱商事は「累進配当(減配せず、余裕があれば増配する方針)」を宣言しており、現状の配当利回りは5.33%ほど。でも、私は減配を意識した方が良い状態と思っています。
通期予想ベースで、配当性向ほぼ100%ですからね。一歩間違えれば転落という、綱渡りの業績です。
減配想定”後”の利回りでも納得できるなら、買うのもアリですね。
バフェット氏が買ったから「買い」、ということはないですが、ファンダメンタルを重視する世界最高の投資家が買いに入ったというのは、素直にポジティブに受け止めています。
バフェット氏は声明で「日本と5社の未来に参画できることをうれしく思う」と述べた。
投資先に選んだ日本の5大商社については「世界中で合弁会社をつくっている」と指摘した上で、「将来、相互に利益をもたらす機会があると望んでいる」と述べ、協業の可能性に言及した。
(出典:同上)
企業体質・業績が改善することを、楽しみにしています。
”菅内閣”誕生懸念により、通信株急落
優良高配当株である通信株(NTTやKDDI)の株価が急落しました。
18年連続増配中で高収益・好財務のKDDIの株価は、1日で4.74%もの下落を記録。
(出典:Yahoo Finance)
要因は「”菅内閣”が誕生するのではないか」という予想です。
安倍首相の後任候補に、従前から携帯料金の引下げを唱えていた菅官房長官が有力視され始めたことを受け、通信株が揃って急落しました。
終値ベースではKDDIが▲5%弱安、NTTドコモ <9437> が▲3%超安、日本電信電話 <9432> が▲5%超安と値を下げ、ソフトバンクグループが保有株の一部売却を発表したソフトバンク <9434> も▲3%弱安となっています。
通信業界は「規制産業」ですから、行政の影響をモロに受けます。通信費の引き下げは、以前から何度も話題になっていますよね。
政府のスタンス次第では、ファンダメンタルズ(業績)に影響が出ますから、シンプルにマイナス材料でしょう。
政局次第ですが、
- 売上の低下(成長率の減少)
- 利益率の低下
- EPS(一株あたり純利益)の減少
といった影響がありそうかどうか?
「長期にわたり、安定して配当金を得続けたい」という投資プランに、どう影響するのか?
今後も注視していく必要があります。
ちなみに、「業績・配当金」ではなく「株価」への影響に関してですが…
仮に、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクと分散投資していても、今回のように業種全体に影響があることが起きると、みんな同じような値動きをします。
高配当株投資は、疑似債券投資を狙っているようなもので、
- クーポン(利息)替わりに
- 配当金を受け取っているだけです
あくまでも主たる狙いは「インカム」なので、「元本(株価)の変動」はできるだけ小さい方が良いのです。
業界構造に大きな変化が起きて、株価が暴落してしまっては元も子もありません。積み上げた配当金が「結果的にはただのタコ足配当だった」となりかねないからです。
株価の変動+配当金のトータルでプラスじゃないと意味がないという点で、異論のある人はいないと思います。
- 配当金の安定性を守るためにも
- 元本を守るためにも
セクター(業種)分散こそが重要です。
これを徹底するからこそ、元本の変動をあまり気にせず、安心して配当金を「家計予算」に組み込むことができるようになるというワケです。
※こびと株メンバーは「質素・倹約」で投資資金を捻出しています。
けれども、「株式」というフィルターを通して出てきた「配当金」は、よほどの買い場がこないかぎり「人生を豊かにするために使う方針」でやっています。
そうしないと、投資で増やしたお金を使うタイミングが永遠にこないからです(笑)
たとえば、今月の場合は
- バフェットに買われ、暴騰した商社株
- 首相の後継問題で、急落した通信株
これらをバランスよく持っていれば、株価の変動リスクはおさえられたということです。
新規登場銘柄について(全4銘柄)
2020年8月のランキングで新規登場した銘柄は、この通り。
4名銘柄登場したのですが、残念ながらすべて「愛せない」結果に。
もっと愛情深い人間になりたい…
理由としては、
- 長期減収トレンド(高配当株でも、「成長性」は重要です。低くてもいいけど、マイナスはダメ)
- 低利益率で時々赤字になる(フリーキャッシュフローも出ない)
- 自己資本比率等が低く、不景気を耐えしのげる財務がない
みたいな感じですね。
その他、気になる銘柄
以前から何度か登場している銘柄ですが、このへんが気になってます。
- バルカー
- JACリクルートメント
- 4℃ホールディングス
※今は、大型株はさておき、「中・小型株」を一生懸命見てます。
これから3銘柄、ざっくりチェックしていきますが、この記事を見てくださっている方が「自分でも調べられるように」ガイドしていければと思います。
[7995]バルカー
配管のつなぎ目に貼るシールなどを製造する、BtoBの化学メーカーです。
- 時価総額:330億円
- PER:10.66倍
- PBR:0.93倍
- ROE:8.88%
- 配当利回り5.66%
IR BANKの決算まとめというページを使って、状況確認します。
まずは、売上高。
リーマンショックで激減した後、コロナがくるまでは上昇傾向でした。これだけで景気敏感であることが分かりますね。
増収トレンドであり、悪くないです。
次に、営業利益率。
本業の「収益効率」を表す指標であり、せめて10%は欲しいところ。
長期で改善トレンドにあり、本業の収益性が高まってきていたことが分かります。
お次はEPS(一株あたり当期純利益)。
超超超重要指標です。基本、これが右肩上がりの企業に投資すべきです。
EPSは、株主のものです。
企業経営者は、2020年3月期の165.84円のEPSを
- 翌年度以降の事業投資に使う分(社内留保)→事業が成長すれば、株価が上がって結果的に株主のためになる
- 株主に現金で還元する分
の2つに分けます。後者を、配当金と呼ぶわけです。
というわけで、配当金の推移を見てみます。
EPSの伸びに連動するように、右肩上がりです。
EPSに占める配当金の割合が多すぎすると「無理して配当」していることになります。
この、「無理して配当していないか」を見る指標を配当性向と呼びます。
※配当性向:配当金÷EPS
コロナ前の配当性向は40%前後で、まぁ適正値と言える状況でした。
- コロナのせいでEPSが下がったのに
- それでも配当を増やしたので
配当性向が厳しくなっていることが分かります。60%はちょっと高めの数字です。2021年3月期はどうなるでしょうか。
景気にはサイクルがあります。長期目線の高配当株投資では、不景気が来た時に倒産しない
- 「財務が強固」な企業
- 「カネ回りの良い」企業
に投資すべきです。
その際に参考になるのが、自己資本比率やフリーキャッシュフローです。
70%弱あり、十分と言えます。
これがいつも黒字(プラス)の企業は、カネ回りの良い企業です。黒になったり赤になったりを繰り返す企業は、資金繰りに苦しんでいる可能性があります。
以上、見てきたデータは、すべてIR BANKの決算まとめの1ページでざっと見ることができます。3分もかからないでしょう。気になった企業は、必ず”自分の目でチェック”ですね。
こうやって、IR BANKや四季報などで基本的な数値を見たら、次はこれ。
- IR BANKなどで基本数値をざっと見る←今、解説してきたこと
- 企業のHPで最新の決算資料を見る
- 将来の成長性を予測する
バルカーの最新の決算資料を見ると、コロナの影響で40%減益になっていることが分かります。やはり、景気敏感業種なんですよね。
- 通期の業績予測も
- 配当予想も
出ていないという、不透明な状況です。
IR BANKや決算資料で確認できる数値というのは、所詮「過去の数字」です。投資は未来に対してするものですから、一番重要なのは「将来どうなるか」です。
自分の持っている「すべての情報」をつなぎ合わせて、未来を予測しましょう。
バルカーは、個人的にはこの配当水準を維持するのは難しいかな~と思っています。現状の配当利回り(5.66%)は「減配を織り込んだ利回り」だと思いますが、どうでしょうか。
[2124]JACリクルートメント
人材紹介会社の準大手です。リクルートエージェントを筆頭とする、転職エージェント業界の3位の企業です。私も利用したことがあります。
IR BANKの決算まとめページはこちら。ぜひ自分の目でご確認ください^^
- 時価総額:526億円
- PER:13.04倍
- PBR:3.99倍
- ROE:30.58%
- 配当利回り6.27%(※前期と同水準の配当を想定した場合)
※アナリスト予想、コンセンサスでは4.5%ぐらいの配当利回りになっています。強い減配懸念があるということです。
※会社自身は、通期予想も配当予想も公表していません
JACは、超高収益・好財務の企業です。
問題なのは、人材紹介業で超景気敏感株だということ。リーマンショックの時は壊滅的なダメージを受けています。
コロナ禍ではかなりの逆風ですが、最新の決算を見るに余裕で踏ん張れている印象があります。JACはハイクラス求人に強みがあり、他社との差別化ができています。
年功序列・終身雇用が崩壊し「転職が当たり前」になる世の中を考えると、長期的には市場の成長性も期待できるかもしれません。
- 前期配当金は、80円
- 第2四半期終了時点のEPSはたったの15円
海外事業の減損により、EPSは大きく毀損しています。今の状況が続けば、当期の配当維持を「難しい」と見るのは当然でしょう。
現状、高すぎる配当利回り(前期並み想定で6.3%弱)で「うかつには手を出せない」レベルです。もし、減配後の利回り(4%強?)を想定して「アリ」だと思うなら、打診買いぐらいなら良いのではという感じ。
[2124]ヨンドシーHD
宝飾「4℃」のブランドを展開する、小売企業です。
IR BANKの決算まとめページはこちら。
- 時価総額:420億円
- PER:18.75倍
- PBR:0.95倍
- ROE:5.06%
- 配当利回り4.69%
最新の決算では、コロナの影響でボロボロです。営業利益が80%も吹っ飛んでいます。宝飾品・化粧品業界は、どこも手痛くダメージを受けていますね。
経営陣が、HPで「業績厳しいけど、増配する」みたいな感じで、株主還元に並々ならぬ意欲を示しているのが面白いです(笑)
これまでも、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災と、過去の大きな危機に際しても、当社グループは安定的な成長を遂げてまいりました。
新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲はまだ不透明ではありますが、お客様に寄り添った商品、サービスを提案し続けることで、この難局を乗り越えていきたいと思います。
配当につきましては、将来における1株当たり年間100円配当の実現に向け、連続増配のこだわりを堅持するなか、2021年2月期は、中間配当、期末配当ともに40円50銭の年間81円、10期連続の増配を予定しております。
(出典:4℃HP)
※赤字は筆者
その意気やヨシ!ですが、ない袖はふれません。もし投資するなら、業績動向を慎重に見極めたいところ。
私は、ジュエリーにあまり将来性を感じていないので、投資しないと思います。
配当利回りランキング(東証二部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
まとめ:もしこびと株メンバーが今月から高配当株投資を始めるとしたら?
ランキングの解説は以上です。
最後に、2019年7月からシリーズ化を開始した「もしこびと株メンバーが今月から高配当株ポートフォリオを作るとしたら」というモデルを出して終わりにします。
※「私たちならこうする」という事例であって、下記銘柄への投資を”推奨するものではありません”。株式投資には元本割れのリスクがありますので、くれぐれも自己責任でお願い致します。
30万円で今月スタートならこんな感じにします。
全力投資せず、余裕資金を残しながらのスタートです。
※1:ピンクマーカーは、相対的に減配懸念の大きな景気敏感株。
※2:今月初めて入れた「JAC」と「バルカー」は、アナリストが予想している減配”後”の利回りで記載しています
セクターの割合は、こんな感じ。
いちどオリジナルファンドを組んだ後は、個々の株価の値動きにはこだわらず
- 全体として長期的に元本を割れなければOK
- 全体として長期的に配当金を出し続ければOK
そういうイメージでやっていきます。
※先月以前にオリジナル高配当株ポートフォリオを作っている方は、下記メンテ方法を参照しつつ買い増しする銘柄を決めていけば良いかなと思います。
10年経てば、配当金だけで40~50%近い投資回収を見込めます。各社の業績が向上しており、市況が良ければ評価額も伸びるでしょう。
日本株に年利何%のリターンを期待するか…ということですが、私はトータルリターンが5%ぐらい取れれば十分だと思ってやっています。
今のところ、目標はバッチリクリアできていますね。
過去何度もおすすめしているとおり、高配当株ポートフォリオを自作するなら、SBIネオモバイル証券が優秀です。低コストで、少額からの分散投資が可能だからです。
日本株は、投資総額1,000万円ぐらいまでの規模なら、この証券口座の方が小回りが利くと思います。
- 1株から購入できる(NTTドコモやKDDIなどの注目している企業を3,000円前後から買える)
- 月額50万円までの投資なら、サービス利用料が固定で220円(税込)かかるが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200pt貰える
- Tポイントを使って株が買える
※大手ネット証券を使って少額分散投資をすると、手数料負けします。
※SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方はこちらの記事をどうぞ。
2022年9月26日、
株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。
これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。
- 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
- 口座開設・口座維持手数料無料
- 1株から購入可能(単元未満株の売買手数料無料)
ちなみに、米国株であればHDVやSPYDといった優れたETFがあるので、これらを活用すれば個別株への投資は不要です。圧倒的にラクですね。
※ハイテク企業を含まない分、株価の回復が遅れておりソコソコの良い利回りになっています。
- 日米の高配当株を中心に、よく分散された高配当株ポートフォリオを作る
- ①追加投資、②配当金再投資、③増配でひたすら配当金を増やし続ける
こうすることで、誰でも月10万円ぐらいの配当金は作れる可能性があるんじゃないかなと思っています。
月10万円あれば、
- 水道光熱費が払える
- 家賃が払える
- 通信費(スマホ代など)が払える
- 保険料が払える
といった感じで、独身なら固定費のほとんどを賄えるでしょう。
ちょっと働けば生きていける水準ですから、セミリタイアも視野に入ると思います。
あるいは、月10万円の配当金を趣味に使えば、相当遊び倒せるでしょう。サラリーマンのお小遣いの平均は3~4万円ぐらいですからね。
全部使い切っても「老後は安泰」ってのは良いですよね。
いずれにせよ、配当金は人生の選択肢を増やしてくれます。コツコツと配当金を増やして、生活を豊かにしていきたいですね。
それではまたっ!
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