こんな人のための記事です。
- インデックス投資ってよく聞く。なんか良さそうだけど、どうなんだろう?
- 配当金投資っていうのも聞く。それって初心者向け?
- 資産運用に興味はある。でも結局何をすればいいのかな?
こういう疑問を持つ人、実は少なくないのではないでしょうか。
この記事では
- 株式投資歴5年超
- 上場企業の経理歴10年超
- 証券アナリスト資格保有
の私が、「インデックス投資」と「配当金投資」について、その特徴や向き・不向きなどについて解説していきます。
※この記事は、特定の投資方法や商品をおすすめしているわけではありません。株式投資には、損をするリスクも十分にあります。「損をしながらも成功するまで学び続ける」という気持ちになれる人以外は、投資スタート自体を止めておいた方が良いかと思われます。
目次
インデックス投資と配当金投資の特徴
まずは、インデックス投資と配当金投資の特徴をざっくりまとめておきます。
インデックス投資とは
インデックス投資は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、ニューヨークダウ平均、S&P500などの株価指数と同じ値動きを目指す投資手法。
(東洋経済ONLINE「インデックス投資の長期戦で損しないコツ」より抜粋。太字は筆者)
ざっくり言うと
- 基準になる「株価指数」を決めて
- それと同じ値動きを目指す
というのがポイントです。
「株価指数」が何を示しているかと言えば、例えば、
- 日経平均株価・TOPIX→日本株全体の値動き
- S&P500→アメリカ株全体の値動き
みたいなイメージになります。
※あくまでイメージです。実際には、日経平均株価とTOPIXでは計算の仕方が違いますし、S&P500は米国株のうち500銘柄の株価をもとに計算されています。
インデックス投資の特徴としては、ざっと
- 世界経済の成長の恩恵を受けられる
- ノーベル賞を受賞した理論で、現状、投資の最適解とされている
- 積立投資に向いている
- 時間や専門知識があまり必要ない
などが挙げられると思います。(もちろん、実際には、どの「株価指数」を選ぶかによっても差が出てきます。)
※インデックス投資をする場合の、具体的な方法やおすすめファンドは、以下の記事でご紹介しています。
配当金投資とは
「配当金投資」「高配当投資」「高配当株投資」などと呼ばれる投資法は
高配当株を中長期にわたって保有することで毎年配当金を受け取るというシンプルな投資方法です。
(ZUUonline「株式投資は元手があれば年利3%でも大きな利益に 高配当銘柄への投資の魅力」より抜粋。太字は筆者)
ざっくり言うと
- 配当金がたくさん出る株を保有して
- 配当金をもらう
というのがポイントです。
どのくらいの配当がもらえれば「高配当」か、という定義はありませんが、一般的に「配当利回り3%以上」程度を指すことが多いようです。
なので、例えば
- 1年にもらえる配当金額は50円
- 株価は1,000円
という銘柄があれば、「配当利回り5%」ということになります。
※当サイトの運営メンバーは、税引き後の配当利回り3%程度を目安に投資をしています。毎月、高配当銘柄を「配当ランキング」で紹介しています。
配当金投資の特徴としては、ざっと
- 比較的安定的に、毎年キャッシュを得られる
- 将来が予測しやすい
- 銘柄選定にスキルが必要
- 日々の株価を追いかけなくて良い
などが挙げられると思います。(もちろん前提として、たくさんの優良な銘柄に少しずつ投資していくことが必要になります)
※配当金投資をする場合の、具体的な方法は、以下の記事でご紹介しています。
インデックス投資が向いている人・向いていない人
インデックス投資が向いている人
インデックス投資は
- 理論派タイプの人
- 長期的に資産額を増やしたい人
- リスク・リターンのバランスを「いい感じ」にしたい人
などに向いている投資法だと思います。
インデックス投資は、投資における、ひとつの理論的な正解と言えます。
- 日々使えるお金が増えなくても
- 短期的な資産額の変動があっても
- 取り崩しのタイミングが難しくても
それでも理論的な「正解」なら安心できる。そう考える、理論派タイプに向いているでしょう。
また、インデックス投資は、
×日々のキャッシュフローではなく
〇資産額全体を
増やしていくのに向いた投資方法です。
インデックス投資では、基本的に、数多くの銘柄に少しずつ投資することになります。
少しずつ分散して投資をすると、
- 調子の悪い銘柄Aがあっても
- 調子の良い銘柄Bがおぎなってくれる
みたいなことが起こるので、リスクを低く抑えることができます。
可能な限りリスクを抑えたいという人には、ぴったりの投資法でしょう。
ちなみに、「インデックス投資にチャレンジしてみたい!」という人には、SBI証券での口座開設をおすすめしています。
理由はざっくり
- 多くの優良ファンドに投資できる
- 業界最安級の取引手数料
- 口座開設・口座維持手数料無料
といったところ。
インデックス投資が向いていない人
反対に、インデックス投資に向いていないのは
- 投資を「楽しみたい」
- 日々の生活がよくなる実感を得たい
- 売り時を考えられない(資産を取り崩すことができない)
というタイプかな、と。
インデックス投資は、
- 投資する「株価指数」
- その株価指数にしっかり値動きを連動させている銘柄
を選んだら、あとはあまりすることがありません。
また、インデックス投資では、基本的に、毎年入ってくるお金が増えることはありません。
ですから、日々の生活が良くなる実感を得にくいわけです。
そんな中で
- 長期的には、資産額は拡大する見込みがある
- とはいえ短期的には、資産額が激減することもある
ということをしっかり理解できる人しか、インデックス投資は向きません。
不景気がきて、含み損が拡大してお金がひたすら減り続けているとき、変わらずファンドを買い続けられる人は、多くはありません。(これができる人が、将来大きな利益を手にするんですけどね)
インデックス投資では、利益が確定するのは「売却したとき」です。拡大した資産を使おうと思えば、必ず売却が必要になります。
けれども、この「売却」がなかなか厄介。
- いつ売ればいいのか?
- どのくらいずつ売ればいいのか?
- 売りたいときに暴落していたらどうしよう?
- せっかく積み立ててきたものを売っていいのか?
などなど、いろいろな悩みがつきまといます。
配当金投資が向いている人・向いていない人
配当金投資が向いている人
配当金投資が向いている人の特徴は
- コツコツタイプ
- 生活支出が低い(ミニマリスト志向)
- 年金という言葉が大好き
あたりです。
これらのタイプの人は、配当金投資によって
- 月数万円のおこづかいをゲット
- 老後のじぶん年金を準備
といった成果が達成できるかもしれません。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
※受け取った配当金で高級なパン(1コ400円とか!)を買って、人生の幸福を噛みしめるのが、私たちの習慣です。
「日本株で高配当株投資をやってみたいな」と思う人は、こちらもSBI証券を利用すると良いでしょう。
単元未満株の買付手数料が無料なので、少額での分散投資にピッタリです。
他の証券会社を使うと手数料負けしてしまう可能性が高いですが、SBI証券なら安心です。
配当金投資が向いていない人
一方で、
- 投資のための勉強はしたくない
- 短期間に投資で大金持ちになりたい
- 理論的な裏付けがないと迷う
というようなタイプには、配当金投資はおすすめしにくいです。
高配当株には落とし穴も多いので、自分で銘柄を選定する眼をもっていなくてはなりません。
もちろんカンペキを目指す必要はありませんが、落とし穴に落ちないだけの知識は、どうしても必要になります。
※自分のお金は自分で守る。そのための知識は自分で身につける。…こう聞いて「めんどくさいからヤダなぁ」と思ってしまう人は、そもそも投資自体を止めておいた方がいいかな、と思います。きっちりリスクもある世界だからです。
そして、配当金投資は、短期で大金持ちを目指せる投資法ではありません。
- お金を少しずつ増やしていきたい人
- 老後の年金の足しにしたい人
- 配当金で家計を少しずつラクにしたい人
には向いていますが、「一気に10倍・100倍にして大金持ちになりたい!」という人にはまったく向きません。
また、さきほどから書いている通り、「理論的な正解」に近いのは、配当金投資よりもインデックス投資です。
「理論的に正しい!」ということが心の安定につながるタイプの人は、配当金投資を続けることが難しいかな、と思います。
インデックス投資VS配当金投資
残念ながら、誰にでも当てはまる回答はありません。
最適な投資法は
- その人の置かれた状況によって
- その人の目指す目的によって
違ってくるからです。
性格や資産運用の目的、年齢や家族構成などを考慮しつつ、自分に合った投資方法を選択する必要があります。
※ちなみに、「誰にとっても◎な投資法」が無い一方で、「誰にとってもNGな投資法」はあります。選んでしまわないように、よく注意してくださいね。
初心者向けなのは?
理由としては、配当金投資は銘柄選定にスキルが必要だからです。
さきほども書いた通り、高配当株には落とし穴も多いもの。
落とし穴に落ちないようにポイントを押さえるには、それなりの知識や経験値が必要になります。
とはいえ、上記はあくまで一般論。
想像だけで配当金投資orインデックス投資の選択に悩んでも、たぶん結論にはたどり着かないと思います。
自分に何が合うかなんて、やってみなければわからないからです。
- 少額から始める
- 手数料の高い投資方法を選ばない
- 資産運用についての「学習」と「実践」を少しずつ進める
この3つを守って、大ケガをしない範囲で好みの投資方法を試しつつ、経験値を貯めていって下さいね。
※ほとんどの人は第一歩を踏み出せないので、踏み出せた人はそれだけで相当リードしていますよ!
まとめ:はじめの一歩を踏み出そう
インデックス投資の向き不向きは
〇理論派タイプ
〇資産額を増やしたい
〇リスク・リターンのバランスを「いい塩梅」で取りたい
×投資を「楽しみたい」
×日々の生活がよくなる実感を得たい
×売り時を考えられない
といったところ。
インデックス投資が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
一方、配当金投資の向き不向きは、
〇コツコツタイプ
〇生活支出が低い(ミニマリスト志向)
〇年金という言葉が大好き
×投資のための勉強はしたくない
×短期間に投資で大金持ちになりたい
×理論的な裏付けがないと迷う
といった感じです。
配当金投資が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
- 配当金投資が良いのか?
- インデックス投資が良いのか?
そこに悩んでいるあなたは、きっと資産運用にたっぷりの興味をもっているはず。
そんな人がするべきことは、悩みぬくことではありません。行動することです。
- 資産運用の本を買ってみる
- 資産運用ブログを読んでみる(こびと株.comをよしなに!w)
- 証券口座を開設してみる
いきなり現金を動かさなくても構いません。でもぜひ、「ぼんやり悩んでいるだけ」の段階を超えて、具体的な行動を始めて下さい。
本当は「少額で投資を始める」のが一番だと思います。最も学習効果が高いのは実践ですし、やってみなければわからないことは無数にあるからです。
とはいえ、投資は誰にでもすすめられるものではありません。
リスクのある行為ですから、
- 何がなんでも損するのはイヤ
- 知識はゼロ!勉強する気もゼロ!
という人には、おすすめできないのが本音です。
当サイトでも、そんな人のお役にたつべく、資産運用に関する様々な情報を発信していきたいと思っています。
それではまたっ!
※関連記事です
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