少額からの資産運用は意味がないのか?意味ない派と意味ある派の3つの主張

 

こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。

わりと使い古された話題ではありますが、ちょうど知人がこのネタで悩んでいたので記事します。

友人
月1万円から積立投資始めたんだけどさー、会社の同僚に「そんなの意味ない。もっとバリバリ働いて稼ぎなよ」って言われちゃった。どう思う?

こんな疑問にお答えします。

 

この記事では、

  • 少額からの資産運用に意味はない派
  • 少額からの資産運用に意味はある派

の主張をそれぞれまとめてみました。

それでは、順番にご覧ください。

 

少額からの資産運用に意味はない派

まず、少額の資産運用は意味がない派の意見を見てみましょう。

意味がない派
  1. 儲けが少なすぎる
  2. 儲からないくせにリスクは変わらない
  3. 自己投資が先決

上記の通り。

順番に見てみましょう。

 

儲けが少なすぎる

例えば月1万円の投資を20年間続けると、こうなります。

利回り投資元本20年後利益 
3%240万円327万円87万円
5%240万円407万円167万円
7%240万円510万円270万円

5%とか7%とかいうのは、かなり攻めた資産運用の利回りです。それだけリスクをとって投資をして7%で運用し続けたとしても、20年で(たった?)270万円の儲けです。

ちょっとイイ車を1台買えるかどうかというレベル。

 

一方で、月30万円投資できる人は、20年間年利7%で運用できると利益部分が8,000万円にものぼります。投資金額が違うだけで、やっていることは同じなのにもかかわらず、です。

少額資産運用は意味ない派
ほら、結局資産運用はお金持ちがやることなんだよ。庶民がやっても時間のムダムダ。他にやるべきことがあるのさ

 

儲からないのに損するリスクは同等

「資産運用は少額から始めましょう!」というセリフは良く見聞きすると思いますが、少額投資は「リスクが低い」わけではありません。

投資額が小さいから、もし損しても

  • 給与でカバーできるでしょ
  • 生活に支障はでないでしょ

ぐらいの意味です。

要するにリスクが低いのではなくて、リスクが現実化しても耐えられるでしょという意味に過ぎないということですね。

 

  • 1万円の投資だろうが
  • 100万円の投資だろうが

同じものに投資していれば、同じだけのリスクを背負うことになります。値動きの振れ幅(率)は変わりません。

少額資産運用は意味ない派
大して儲からないのに、値動きで精神を消耗させられるのは一緒だからね。割に合わないよ。

 

自己投資が先決

最後はコレ。たかだか10万20万を株や債券に投資するぐらいなら、

  • スクールに通って資格をとったり
  • 個人コーチを雇って英語やプレゼンスキルを伸ばしたり
  • 色々な人に会ったり
  • 色々なところに行ったりして

自分を伸ばした方が、将来の稼ぎに繋がるよねという考え方です。

 

「資産運用なんて、それでしかお金が稼げない無能か、お金が余っている人がやること」と言い切っている著名人もいますね。

人が働いてお金を稼ぐ能力を人的資本と呼ぶことがあります。余っているお金を

  • 人的資本に投下して、稼ぐ能力を高めるか
  • 金融資本に投下して、資産収益を得るか

このどちらが良いのか?という話です。

 

回答は非常に単純で、将来性の高い方(利回りの高い方)に賭ければ良いだけということになります。

自己投資をしないで資産運用している人というのは「人的資本を育てる余地がないから、そっちはあきらめて資産運用にお金を回している」ということに他なりません。

少額資産運用は意味ない派
若いうちは、自己投資が先決だよ。それが将来大きく稼ぎに影響するんだからね。

 

少額からの資産運用に意味がある派

次は、「少額の資産運用には意味がある派」の意見を見てみましょう。

意味がある派の主張
  1. 資産運用のスキルそのものが財産
  2. 資産運用のコスパはどんどん良くなる
  3. 自己投資も並行してやればいい

上記の通り。

こちらについても、順番に詳しく見てみましょう。

 

資産運用のスキルそのものが財産

超少子高齢化・人口減少が進行中の日本では

  • 税・社会保険料など、とられるものは増えて
  • 給与や年金など、受けとれるものは減る

というジリ貧の状況になりつつあります。

そういう状況もあって年金2,000万円問題というのが話題になったわけです。

 

人は、いつか必ず人的資本を失います。これは、生物学的に避けようがありません。

これまでは、大した資産がなくても乗り切れたのかもしれませんが、今後はどうなるか分からないですね。

だからこそ、

  • 金融資本を貯めて
  • それを上手に守り、運用する

ということが、日本国民にとって必須科目になりつつあるわけです。国が、つみたてNISAやiDeCoといった制度を拡充してきたのも、そういったメッセージの現れでしょう。

 

少額からの投資に賛成派
大きな失敗をしても致命傷にならないうちに、金融のことをちゃんと勉強して資産運用スキルを伸ばすのは意味があることだと思うな

※資産運用スキルが育っていないと、ようやく手に入れた退職金数千万円をいきなりぼったくり保険や投資商品でカモられて終わることになるわけですね。

こういう話がなくならないのは、まさに少額からの資産運用でスキルを高めてこなかったからです。

 

資産運用のコスパはどんどん良くなる

資産運用のコスパは、資産が膨らむにつれてどんどん良くなります。

  • 100万円を3%で運用したら3万円の利益
  • 3000万円を3%で運用したら90万円の利益

です。

どちらも、投資にかけている時間は変わりません(デイトレードとかなら別ですけど)。

 

当初のコスパが悪いからといって資産運用を始めなければ、いつまで経っても資産運用を始めることができません。

結果、コスパが良い資産運用ができるステージまでたどり着くこともないというわけです。

資産運用をはじめてみたら

  • 投資に回せるお金を増やしたくなって、家計の無駄をカットした
  • 投資に回せるお金を増やしたくなって、もっと稼げる仕事に転職した
  • 投資に回せるお金を増やしたくなって、自己投資にも励むようになった

こういうサイクルに入る人も珍しくありません。

 

そういう意味では、少額からの資産運用を通じて「資本主義経済とは何か」ということを早くから学ぶメリットは大きいかもしれませんね。

少額からの投資に賛成派
自分の財産が積みあがっていく安心感と達成感は、他ではなかなか得られないと思うな

 

自己投資も平行してやれば良い

あまっているお金を

  • 人的資本に投資するか
  • 金融資本に投資するか

利回りの高いと思う方に投資すれば良い、ということは先ほど述べた通り。

 

ちなみに、どちらもお金をかけたからといって儲かるとは限らないという点では同じです。

  • 資産運用のつもりがずーっと含み損が続き、最後は泣く泣く損切りするハメに
  • 自己投資のつもりがただの資格マニアになってしまい、収入は全然増えない
  • ノウハウ・スキルコレクターになってしまい、いつも高額情報商材を買い続けるばかり

こういう可能性もあるわけです。

※日本企業は典型的な年功序列企業であり、給与を決める最大の要因はどの会社に勤務していて何歳かです。自己投資がもっとも収入に結びつきにくい雇用形態とも言えます。自己投資を収入に結びつけるのにもセンスが必要です。

経理の年収にまつわる3つの「残酷な真実」と年収アップ戦略

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↑「経理の年収」と言っていますが、実は職種問わず共通するのが「残酷な真実」です。

 

 

だから、資産運用も自己投資も、どちらもバランスよくやれば良いじゃないかというのが1つの妥協点になるわけです。

少額で資産運用にチャレンジしつつ、少額で自己投資もやる。

芽が出始めれば、資産運用にも自己投資にも使えるお金が増えていくはずです。

その上で、より大きく花が咲きそうな分野にグっと資金を寄せていくというのが、合理的なやり方なのかもしれませんね。

少額からの投資に賛成派
資産運用も自己投資も、両方が良い感じで回り始めたら素敵よね

 

まとめ:やるもやらないもその人の価値観次第

以上、少額からの資産運用は意味がないのか?という点について

  • 意味がない派
  • 意味がある派

の意見をざっくり見てきました。

 

まとめると、次の通り。

意味がない派
  1. 儲けが少なすぎる
  2. 儲からないくせにリスクは変わらない
  3. 自己投資が先決

総じて、コスパが悪すぎるから自己投資にお金を回すべきという主張です。

 

一方で、意味がある派の主張は次の通り。

意味がある派の主張
  1. 資産運用のスキルそのものが財産
  2. 資産運用のコスパはどんどん良くなる
  3. 自己投資も並行してやればいい

最初はコスパが悪いのは当たり前。

「資産運用スキル(上手にお金を貯めて、投資する)」も見えない財産の1つとしてとらえつつ、収入を増やすための自己投資とうまくバランスをとっていくべきという主張です。

 

つまらない結論で恐縮ですが、やはり「その人次第」ということになりそうです。

 

最後に、こびと株メンバーがどちらの立場をとっているかというと、後者ですね。少額から始めて、どんどん資産運用スキルを高めていく方が良いんじゃないかなと思ってます。

私たちは100万円以上自己投資して勉強しまくりましたが、まったく年収は増えませんでした。

典型的なTHE・年功序列企業にいるからです。いくらスキルが高くて実務ができても5歳上の人の年収は越せません。

こういう企業で働いているなら、資産運用の方がコスパが良いですね。良くも悪くも、年齢を重ねれば自然とサラリー収入は増えるからです。

 

私は、資産運用は必須ではないと思っています。めんどくさいならやらなくても良いし、それでもこの国で幸せにやっていける方法はあると思っています。

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その一方で、

  • 働けなくなった時のために、金融資本も蓄えておきたい
  • ほどほどの労働と資産収入でのんびり暮らすために、金融資本も蓄えておきたい
  • 年金たっぷりの安定して豊かな老後を過ごすために、金融資本も蓄えておきたい
  • セミリタイア・アーリーリタイアするために、金融資本を蓄えたい

こういう人は、意識して積極的に資産運用スキルを高めていくと良いのかなと思います。

成果主義じゃない日本企業に勤務している人とは相性が良いと思いますね。安定雇用+リスク運用の布陣です。

 

年数千円の配当金から始まったこびと株メンバーの投資も、今や年間数十万円。これが毎年得られ続けるというのは、かなりの満足感がありますね。

国民年金と同等額の配当金を得られるようになるのもそう遠くはなさそうですし、老後の年金問題とも無縁になれそうです。こういう状況を作るには、

  • 少額だろうが
  • 他の人に意味がないと笑われようが

淡々と、自分のやり方を信じて積み上げていくしかないのかなと思います。

以上、「少額からの資産投資は意味がないのか?」でした。

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。