残業する人と残業しない人の議論が噛み合わない2つの理由

残業する人
う~ん、今日も残業だ…いいよなぁ残業しないで定時で上がれるお気楽社員は。こっちの身にもなって欲しいよ…
残業しない人
さ、今日も定時で帰ろうっと。残業なんて仕事のできない人がやることだよ。付き合ってられないよ~

どの会社でもよく見かける光景です。

「残業する人」と「残業しない人」は、お互いになかなか分かりあえません。

それはいったいなぜでしょうか?そして、国や会社が主導する「働き方改革」がなかなか進まないのはなぜでしょうか?

この記事では

  1. 分かり合えない2つの理由
  2. 「働き方改革」は個人でやるしかない!

という2つのことをお示ししたいと思います。

 

残業する人の3パターン

そもそも、一口に「残業する人」と言っても様々なパターンがあります。

 

残業せざるをえない(職場のせい)

まず、残業せざるをえないという状況です。個人の好む・好まざるにかかわらず、残業からは絶対に逃げられないということです。

残業するプログラマ
これはもうさ、構造的な問題だよ。平日も休日も、クライアントからの鳴りやまない電話・大量のメール。そして、厳しい納期。個人の力ではどうしようもないね
残業する銀行員
だいたいさ、銀行の窓口を開けるのが9時。窓口が閉まるのが17時。17時になってから書類整理したり日報書いたりするんだから、時間通りに帰れるはずないじゃないか…

これらの他、介護や飲食などブラックと呼ばれることが多い業界では(全部が全部そうというわけではありません)、もはや個人のスキルにかかわらず残業が常態化しています。

これは会社のビジネスモデルの問題で、誰にどういわれようと個人でどうこうできる問題ではありません。

 

残業せざるをえない(個人の能力不足)

個人的なスキル不足で、残業せざるを得なくなっている人もいます。

残業する経理マン
あれ…もう皆帰っちゃった…俺、ほんと経理向いてないんだよなぁ。知識は足りないし、細かい作業は苦手だし…はぁ…

これは、個人の問題とも組織の問題とも言えます。

本人のやる気・スキルが足りてないという意味では、個人的な努力で改善が可能です。一方で、会社サイドとしては適材適所の配置が出来ていないのかもしれません。

ただ、どんな人でも最初から習熟度が高いわけではないですし、会社としても将来のキャリアパスなどを考えて配置しているわけですから、まずは自己責任と考えた方が前向きですね。

 

残業したい(生活費欲しい、仕事が好き、評価されて出世したい)

なかには、こういう人達もいます。

ぶら下がり社員
俺はさ、管理職になれなかったんだ。でも、逆に言えば会社にいればいるほど残業代がもらえる立場ってことさ。仕事なんてダラダラやって、残業代貰わないと割に合わないね

いわゆる生活残業というやつですね。日本企業の大半は「成果」ではなく「年齢と役職」に対してお金を払いますから、一定数このような人達が出てくるのは避けられないのかもしれません。

 

一方で、こういうエネルギッシュな人達もいます。

愛社精神MAX
俺はな、この会社、そしてこの仕事が好きなんだ。いくらやってても全然苦にならないんだよ。若いやつには負けないぞ!
キャリアウーマン
女だからっていう理由で評価されないのは気に入らないわ。いっぱい仕事をこなして、周りを納得させてみせる!女性でも管理職になれるってことを、後輩達にも見せてあげたいな。

彼らは、残業代が欲しいなんてことはあまり考えていません。ただ目の前のことに没頭していたり、もう少し先を見据えて行動しているだけです。

 

それぞれ、置かれた立場や考え方が異なるんですね。

ここまでのまとめ

一口に「残業する人」と言っても、色々な人がいる!

  1. 残業せざるをえない人(職場のせい)
  2. 残業せざるをえない人(個人の能力不足)
  3. 残業したい人(お金、熱意、出世)

 

残業しない人の3パターン

一方で、残業しない人にも様々なパターンがあります。

 

残業したくてもできない

まずは「したくてもできない」という人。国や会社の推進する働き方改革で、帰宅時間だけはキッチリ管理されるようになってしまった人達です。

彼らが悩む理由は、仕事量そのものが減っていないことです。

プログラマ
うん…そうだよね…もう定時だよね…分かりましたよ、帰りますよ。でも、仕事量減らしてくれないと、結局「家に持ち帰ってやるだけ」なんですよ…はぁ…

したくでもできない人は

  • 結果的にサービス残業を強いられたり
  • 周囲からは「いいご身分だよな」と言われたり

どこにこの不満をぶつければいいんだ?という状況で悩んでいる人が多い印象ですね。

 

残業する必要性がない

残業する必要性がない人もいます。そもそも職場の労務管理が完璧で、人員と業務のボリュームがバランスしているという状態です。

そのほかに、個人的な理由で残業する必要性がない人もいます。以前紹介したMr.Bondはこのタイプでした。

Mr.bond
もう1億円以上の資産があるのにさ、なんで残業代のためにセコセコ残らなきゃいけないんだよ。出世したって昇給額はたかがしれてるし、1日8時間も働けば十分だよ

経済的な不満がない人は、残業代・出世による昇給などの金銭面があまり大きなモチベーションになりません。自己実現とか社会貢献とか、もっと別な理由で働いています。

Mr.Bondの他にも「残業する必要性がない」同僚はたくさんいます。典型的なのは夫婦正社員共働きのカップルです。残業なんかしなくても、出世なんかしなくても世帯年収が1000万円を超えているので、経済的にはもう十分というわけです。

こういう人たちは、基本的には「人並み以上の仕事を抱えること」を嫌がる傾向にありますね。

 

残業したいと思っていない

必要性はあるけれど、気持ちがついていかない人達もいます。

上司
うちにはね、子供が4人もいるんだ。本当は僕が部長クラスにまで昇りつめた方が経済的には良いんだよね。でも、多少お金に不自由したとしても、家族との時間を大切にしたいと思ってるんだよ

ちなみに、こびと株.comのメンバーはこういう考え方です。

弊社の残業水準で働くと、おおむね年収が100万円~150万円ほどアップします。資産形成期の私たちにとってこの金額はとても大きくて、正直言って喉から手が出るほど欲しい金額です。

ただ、

  • 時間のある限り膨張し続ける業務
  • 会社人間になることで狭まる将来の可能性

このあたりを考えると、どうしても残業したいと思えないのです。

 

ここまでのまとめ

一口に「残業しない人」と言っても、色々な人がいる!

  1. 残業したくてもできない人
  2. 残業する必要性がない人
  3. 残業したいと思ってない人

 

残業する人と残業しない人の議論が噛み合わない2つの理由

結局、対立しがちな「残業する人」と「残業しない人」は、こういう理由で議論がかみ合いません。

 

理由①:主語が大きいから

見てきたように、

  • 残業する人
  • 残業しない人

と一口に言っても、その背景・事情は様々です。これをひとくくりに語ることはほとんど不可能です。

 

主語が大きいというのはこういうことです。

  • 日本人は~だよね
  • 中国人って~な感じ!

ほんとにそんなに簡単に語れる!?って思いますよね。

 

同じように

  • 残業するヤツは仕事のできないヤツ
  • 残業しないヤツはやる気がない

こういう議論は、あまり刺さらないのです。個人によって事情が全然違うからです。

むしろ、軽々しくこういうことを口にすると、かえって反感を買います。視野の狭さを露呈するばかりか、本来、敵ではなかった人を敵に回す可能性があります。

 

理由②:議論を決着させられる立場にいないから

もう1つの理由は、そもそもこの議論を決着されられる立場にいないからです。ジャッジが不在なのです。だから結論が出ません。

労務環境というのは、組織の問題です。従業員同士で議論していても答えは出ません。

  • 残業する人は仕事ができないのか?
  • 残業する人は評価されるのか?
  • 残業する人は偉いのか?
  • 残業しない人は出世できないのか?
  • 残業しない人は生産性が高いのか?

この質問に答えを出す立場にあるのは、評価権限をもつ上司であり、もっと言えば組織マネジメントをする立場にある経営陣です。

部長
とは言ってもねぇ、考え方は人それぞれだしねぇ。残業しなきゃいけないときもあるし、でも普段はしなくてもいいしゴニョゴニョ

「しっかりと旗を振って方向性を指し示し、リーダーシップをとって欲しい」というのが部下たちの本音でしょう。従業員同士の雰囲気が悪くなってしまうのは、マネジメントに力がないからです。

 

国や会社だけには任せておけない!働き方改革は自分でやろう

マネジメントがしっかりと機能している会社なら

  1. 残業を評価する会社なのか
  2. 残業を評価しない会社なのか

どちらかすぐに分かるでしょう。こういう会社では、「残業する人」と「残業しない人」の不毛な争いも起きません。価値基準が明確だからです。

あなたが仕事大好き人間で、いくらでも時間の許す限り働いていたいなら、モーレツな働きぶりを評価する会社に居れば良いと思います。

一方で、ワークライフバランスを重視していて「残業なんかしたくない!」という人は、そういう会社に籍を置けば良いのです。

 

問題は、どういう立場なのかよく分からない会社が多いということです。

  • 残業を抑制したいのか
  • たくさん働いて欲しいのか
  • 成果で評価するのか
  • 労働時間の長さを評価するのか

とにかくハッキリしないのです。上司によって考え方が違っていたり、部署によって考え方が違っていたりします。こうなると、従業員としては「振り回されるだけ」になってしまいます。

ではどうすればいいか?

 

働き方改革は自分個人でやるしかありません。

国や会社に任せているうちに、苦しみながら定年になってしまうからです。

 

私は、もうかれこれ2年近く残業をやっていません。

「残業しないで定時帰り」を23ヶ月間続けた記録【人生を取り戻す】

2017.07.14

評価されてるのか評価されていないのかイマイチよく分かりませんが、私はワークライフバランス重視派です。(成果を出しているにもかかわらず)残業しない行為がとがめられるなら、すぐに転職します

 

これだけ人材の流動性が活発になっている時代です。昔聞かれた「35歳転職限界説」なんてものも、今ではほとんど聞かれなくなりました。

若い人たちの転職も活発で、20代で3社4社と経験している人も少なくありません。理想の働き方は、自分で探す時代というわけです。

 

自分の会社には期待できない!!と思っているのなら、その直感はおそらく正しいです。こういう状況で個人にできる一番てっとり早い働き方改革は、会社を変えることです。

狭い世界で過ごしていると気が付きませんが、ホワイト企業はたくさんあります。

  • モヤモヤとした不毛な時間を過ごしている暇があったら
  • 残業する人/残業しない人に不満を漏らしている時間があったら

新しい職場を探した方がよっぽど建設的です。

  • 平均的な年収
  • 有給フル消化可能
  • 完全週休2日
  • 月間残業20時間以下

このぐらいの条件なら探せばいくらでもありますからね。何社か経験しても肌に合わないなら、フリーになるという選択肢もありますしね。

とにかく、人に期待するより、自分の信念にあうように行動するのが一番です。

 

それではまたっ!

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シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。