日商簿記は就職活動の役に立つ!【役立て方と注意点を解説します】

 

こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。

こびと株.comのメンバーは、上場企業で10年以上の経理経験があります。

会計・投資好きが高じてこんなブログを運営しているのですが、このブログを通じて、学生や転職希望者から「就活相談」を受けることがあります。

その際に必ず聞かれるのがコレ。

就活中
簿記って就職・転職に役立ちますか?

今日は、この話題に関して私の思うところをまとめたいと思います。

 

この記事のポイント

結論から言うと、簿記は就職・転職の役に立ちます!

  • 職種の適性判断
  • 志望企業選び
  • 書類選考

といった場面で役に立ちます。

 

ただし、

  • 未経験で30代以上だとキツイ
  • 簿記は就職の「決め手」にはなりにくい
  • そもそも不景気だとNG

といった点には注意が必要。

これらにさえ気を付ければ、簿記はムダになることのない優良資格です。就職・転職の武器が欲しい人は、ぜひ取り組んでみてくださいね。

 

※簿記学習の最強の味方、おすすめ資格スクールは以下の記事をご覧ください。

【簿記スクール】経理部員のおすすめ講座2選【コスパ断トツ】

2019.07.02

 

就職・転職での、簿記の役立て方3つ

ズバリ、簿記は就職・転職に役に立ちます。(ただし注意点もあるので、後半で説明します。)

役立て方はこの3つ
  1. 職種の適性判断
  2. 志望企業選び
  3. 書類選考

それぞれの場面を、順番に見ていきましょう。

 

①職種の適性判断で、役に立つ

簿記と言えば経理・会計事務員・銀行員コンサルですね。

簡単に、楽しんで簿記に受かることができたのなら、これらの職種に適性アリだと分かります。

 

例えば、私は簿記が大好きなので、経理の仕事は天国です。

どのくらい天国かというと、こんな記事を書いちゃうくらいですね。

しかし、簿記が苦手な人・嫌いな人にとって、経理の仕事は苦痛でしかないでしょう。毎日毎日簿記を使って働くわけですから、当然です。

 

また、銀行やコンサルは、数字の分析をしてナンボの商売です。簿記にアレルギーがある人には厳しい仕事だと考えられます。簿記は、彼らの仕事の土台になるスキルだからです。

 

就活中
簿記を勉強してみることで、自分に向いている仕事・向いていない仕事が見えてくるんだね。

 

②志望企業選びで、役に立つ

簿記の知識は、志望企業選びにも役立ちます

  1. 志望企業を深く知ることができる(面接を有利に進められる)
  2. 財務の危ない企業に就職してしまうリスクを減らせる

 

簿記の知識があれば、企業の財務諸表を読むことができます。財務諸表を読むことが出来れば、

  • その企業の財務状態
  • 競合他社と比べてどのような特徴があるか

が手に取るように分かります。

財務諸表を読むことで企業に関する知識を深めておけば、より良い企業を選ぶことができますし、面接を有利に進められる可能性も高くなるでしょう。

 

そして、個人的にもっとも重要だと思うのは、簿記によって財務の危ない企業に就職するリスクを減らせるという点です。

具体的なエピソードをお話しますね。

 

とある居酒屋チェーンに就職したがっている後輩がおりました。ところが、私がその居酒屋チェーンの財務状況を分析してみると…

  • 賞与引当金が積まれていない→賞与は出ていない
  • 利益剰余金がどんどん減っている→赤字で、日々経営が苦しくなっている
  • 現預金の減少に対応するため、借入金を増やした→資金繰りが厳しくなっている

という状況でした。

私はこれをストレートに伝えましたが、彼は「その居酒屋チェーンのお店が好きだから」という理由で就職を決めました。

 

ところが…。入社してみると、やはりかなりキツかったようです。

  • 残業代が出ない
  • 休日はサービス出勤
  • 賞与なし・福利厚生カット(住宅手当がなくなった)

彼は後に「財務状況の重要性を甘く見すぎていた」と言っていました。(彼自身は、そのような状況でも必死に仕事を頑張り、経験を積むことで、無事に転職することができました。)

 

経済的に自立をし、自らが望むような生活を送るためには、やはりそれなりの労働環境が整った職場を選ぶ必要がありますよね。

簿記の知識があれば客観的な経営状態・財務状態を知ることができます

  • ブラック企業を選ばない
  • 給与とやりたい仕事のバランスがとれた企業を選ぶ
  • とにかく楽で給与が高いホワイト企業を選ぶ

どの目的にせよ、簿記の知識は役に立つわけです。

 

口コミや噂なども、企業選定の際には役に立ちますが、財務諸表の情報と比べるとかなり主観的です。かたよっている恐れがあります。

また、学生の就職人気ランキングも、社会人から見ると「え?」となっていることが多いです。学生たちが抱いているイメージというのは、必ずしも実態とは一致しないと言えるでしょう。

【悲報】口コミ、マジで使えない

私の勤務先の口コミを見たことがあるのですが、その口コミを書いた人はメキシコ支店で上司のパワハラにあって退職させられたそうです。ところで、弊社にはメキシコ支店がありません

( ゚Д゚)ハァ?

時々、役に立つ口コミもあるんですけどね…当たり半分、ハズレ半分ですね

財務諸表は、どの企業でも共通して守るべきルールに基づいて作られた信頼性の高い資料。就職・転職活動においても、とても有用だと言えます。

 

就活中
簿記を勉強すれば、財務諸表から企業が分かるんだね。ブラック企業に引っかかるリスクを減らせるのは、超重要だね…!

 

③書類選考で、役に立つ

日商簿記は、すべての社会人が学ぶべき基本資格とも言われています。近年は受験者が減少傾向にありますが、それでも年3回の試験で、受験者が毎回10万人を超える資格です。

そのため、企業からの評価も高く、学生に取得しておいて欲しい資格・知識では常に上位にきます。鉄板の3資格は、会計・英語・ITの3つですね。

  • 日商簿記
  • TOEIC
  • ITパスポート・基本情報処理技術者

 

これらの資格は、資格そのものの知識がそれなりに役に立つのはもちろんですが、

  • 就職に対する意識の高さ
  • 勉強熱心で前向きなこと
  • 計画性

などをアピールするのにも役に立ちます。

 

たくさんの後輩の就職サポートをしてきましたが、履歴書の資格欄がまっしろという学生は結構多いです。「日商簿記2級」などと書いてあると、この子は基本スキルが身についているんだなと思います。

実際、就職への意識が高く、熱心で前向き、計画性もあることが多いです。

そういう学生は、内定をとりまくります

簿記は、就職を有利にする資格のひとつなのです。

 

もちろん、就職だけでなく、転職の場合にも役立ちます。

経理やコンサルに転職したい20代のビジネスパーソンにも、ぜひおすすめしたい資格ですね。今の転職市場の状況なら、簿記2級があれば結構良い会社に入れます。未経験でもOKです。

チャンス到来!会計職(経理/財務)の転職市場が熱い!【中途入社増えまくり】

2019.02.22

 

ちなみに、簿記1級まで取れたら世界が変わります。手に職つけて安心したい人はぜひ。

簿記1級は価値ある資格!5つのメリットを現役経理マンが教えます【取る意味アリ】

2018.04.11

 

簿記が就職で役に立たない!注意点はコチラ

簿記は就職の役に立ちますが、この3つには気を付けて下さい。

注意点
  1. 未経験で30代以上だとキツイ
  2. 簿記は就職の「決め手」にはなりんくい
  3. そもそも不景気だとNG

 

①未経験で30代以上だとキツい

もちろん、年齢に関係なく、職種の適性診断や志望企業選びには、簿記が役立ちます。

しかし、いくら簿記を取得しても、未経験で30代だと経理への転職はキビシイです。32~33歳を超えて未経験だと、簿記1級レベルでもかなり厳しいと思います。

未経験で30代以上の場合、

  1. 簿記2級以上を取得
  2. 会計事務所で実務経験を積む
  3. 経理に転職

みたいなステップを踏むことも考える必要が出てきます。日本の転職市場では、若さが非常に重要な要素になるので、どうしようもありません。

会計事務所に転職すべき人・してはいけない人

2019.05.26

 

②簿記は就職の「決め手」にはなりにくい

簿記は、あくまであなたのスペックを示すひとつのパーツです。就活・転職活動は総合力ですから、簿記だけで内定が得られるということはありません。

  1. 企業の経理部
  2. 会計事務所
  3. 銀行
  4. (財務系)コンサル

こういう、簿記の知識がダイレクトに効いてくるところでさえ、「簿記さえあれば100%大丈夫」というわけにはいかないのです。

「資格をとれば大丈夫!」「簿記さえとれば、あとのことは何とでもなる」という妄信はやめておきましょう。

※とはいえ、簿記すらないままこういうところを志望する人は結構多いので、簿記があれば有利なのは間違いないんですけどね。簿記があれば有利→〇、簿記さえあれば他はどうでも大丈夫→×、というイメージです。

 

③そもそも不景気だとNG

残念ながら、景気が悪ければどうしようもないのも事実です。

  • 職種への適性は分かったけど、求人が無い
  • 志望企業は選べたけど、倍率がめっちゃ高い
  • 書類選考は有利だけど、それでも落ちる

みたいな感じですね。

「スキルさえあれば大丈夫!」という勘違いしている人も多いのですが、やっぱり世の中の動きは重要です。景気の波にうまく乗れると◎です。

 

ちなみに、今の就職・転職市場は間違いなく好景気の部類。年収をアップさせる大チャンスです。

チャンス到来!会計職(経理/財務)の転職市場が熱い!【中途入社増えまくり】

2019.02.22

 

参考:簿記の難易度・勉強時間について

簿記の難易度・習得コストについてザっと紹介しておきます。

※試験範囲や合格率といった概要から勉強方法にいたるまで、下記の記事にまとめてあります。「簿記って悪くないかも」と思った方は、ぜひ目を通してみてくださいね。

【日商簿記3級のすべて】難易度、勉強方法・勉強時間、合格率、おすすめテキスト・過去問集など

2019.08.02

日商簿記2級のまとめ(勉強方法・勉強時間、合格率・難易度、おすすめテキスト・過去問集など)

2019.07.03

簿記1級の難易度・勉強時間の目安を現役経理マンが教えます【会計のコスパ最強資格】

2019.07.10

 

リンクを踏むのがめんどくさい人のために、簿記3級・2級についてダイジェストで紹介しておきます。

 簿記3級簿記2級  
受検者数約10万人約6万人
合格者数約4万人約1.5万人
合格率40%前後30%前後
勉居時間目安多くて100時間約200時間
受検費2,800円4,630円
独学テキスト約3,000円約5,000円
スクール6,480円~20,000円~
就職効果物足りない十分

こんな感じです!

 

簿記の勉強でスクールを利用するなら、クレアールがおすすめです。理由は単純。コスパが最強だから。科学的に解析され、厳選された超効率的な学習法で

  • 効率重視で合格したい
  • 忙しくて時間がない
  • 費用を抑えて取り組みたい

という人に向いています。

WEB通信での学習が基本なので、スマホ学習でスキマ時間を活用できますし、早見再生で時間短縮もできます。音声のみのデータも用意されています。

こういうちょっとした利便性が、合格と挫折を分けたりするのですよね。

※資料を請求すると、無料で講義DVDがもらえます。見てから決めればOKなので、とりあえず請求だけしておきましょう。

 

まとめ:使い方とタイミングを間違えなければムダにならない

簿記の知識は、就職・転職活動で役に立ちます。

役立て方は、この3つ
  1. 職種の適性判断で、役立てる
  2. 志望企業選びに、役立てる
  3. 書類選考を有利に進めるのに、役立てる

 

とはいえ、こういう点には注意が必要です。

注意点
  1. 未経験で30代以上
  2. 簿記が就職の「決め手」にはなりにくい
  3. そもそも不景気だとNG

使い方・タイミングを間違えなければ、ムダになることはないということですね。

簿記のスキルを身に着けて、ぜひ上手に役立ててください。

 

それではまたっ!

 

<関連記事>

簿記何級なら経理に転職できる?【現役経理部員が解説します】

2018.11.02

簿記の初心者がやってはいけない3つのこと【あなたは大丈夫?】

2017.12.04
スポンサーリンク
スポンサーリンク


ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。