日商簿記2級のまとめ(勉強方法・勉強時間、合格率・難易度、おすすめテキスト・過去問集など)

 日商簿記検定2級に関するまとめ記事です。

  • 難易度や合格率
  • 勉強方法や勉強時間
  • 独学と資格スクール利用の比較
  • おすすめテキストや過去問の紹介

など、日商簿記検定2級に関する話題をほぼ網羅しています。かなりのボリュームになるので、目次を利用して興味のあるところだけしっかりチェックして貰えればと思います!

 

目次

簿記2級まとめ

記事が長いので、先に内容をまとめます!

  • 簿記2級がわかれば専門家の端くれ!2級までとらなきゃもったいないです
  • 年3回の受験で、合格率は平均30%程度!3級・1級とも同時受験できる、チャレンジしやすい資格です
  • 勉強時間の目安は150時間程度(3級取得済の場合)。
  • 資格スクールを利用する場合は、オンライン講義なら資格スクエア、教室通学ならTAC大原がおすすめ。
  • 費用はテキスト代、受験料併せて独学で10,000円オンライン資格スクールで20,000円教室通学の資格スクールは70,000~80,000円程度。

 

こんな人が書いてます

高倍率の経理/財務専門職試験を通過し、一部上場企業において、入社以来8年間一貫して経理/財務業務に携わっている経理ガール。8年間、資格スクール・書籍等での自己研鑽を続けている、会計の専門家です。

高校時代に日商簿記検定3~2級を学び、大学2年生のときに日商簿記検定1級に合格しました。簿記とは既に15年近い付き合いになりますが、これからも末永く仲良くしていきたいと思っています。

日商簿記検定1級のほか、証券アナリストやTOEIC730点なども取得しています。

フルーツ
昔からテストが得意♪資格試験も任せて!

 

日商簿記検定2級の概要

日商簿記検定2級とは

企業が求める資格ランキングTOPの資格です。

  • 経理/財務の仕事をしたい人の、登竜門的な資格
  • 日商簿記検定3級をとった人の、ステップアップのための資格

就職・転職で使える資格です。また、日商簿記検定3級に比べるとグッと踏み込んだ内容ですので、「経営管理に役立つ知識」も身に付く資格といえます。

経営管理に役立つ知識として、最も企業に求められる資格の一つ。企業の財務担当者に必須。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できる。
高校(商業高校)において修得を期待するレベル。

(出典:日本商工会議所公式HP)

簿記検定試験の知名度は抜群で、過去7,700万人(2017年5月時点)もの受験実績があります。

2級は、毎回5万人以上の受験者がいます。簿記3級に次ぐ人気資格です。

フルーツ
「高校(商業高校)において修得を期待するレベル」だからって、あなどるなかれ。「高校生レベルでしょ?」という印象に反して、経理専門職採用の就職・転職活動で有無を問われるほどの資格なのです!

 

主催団体

商工会議所です。もちろん3級と同じ団体です。

※簿記検定は、国家試験に基づく国家資格ではありません。

会計分野における最高峰の国家資格は、公認会計士や税理士ですね。そういった資格を目指す場合にも、簿記2級はよい通過点となります。

例えば大手予備校の税理士試験向けの講座も、簿記2級の復習から始まることがあるようです。

 

試験日程

簿記2級の試験は、3級と同じく、年3回行われています。

  • 2月試験
  • 6月試験
  • 11月試験

1級だけは6月と11月の年2回です。

2級・3級は年に3回もチャレンジするチャンスがあるので、非常に取り組みやすいですね。また、1級と2級、2級と3級の同時受験も可能です。

フルーツ
思い立ったらすぐ受けちゃいましょう♪

 

申込期限について

第148回 (2018年2月25日実施)試験は既に終了しています。

これからチャレンジする方は、第149回試験(2018年6月10日実施)に向けて準備しましょう!

インターネット申込期間は3月27日~4月27日です(東京商工会議所の場合)。受験地によって異なることがあるので、公式HPから最寄りの受験地・商工会議所をご確認下さい。

 

受験料・申込方法

4,630円です。2,800円(税込)の3級に比べると、1.5倍以上ですね。とはいえ、受験料が1万円を超えることも多い国家試験等に比べると、リーズナブルだと思います。

申込手続きの詳細は、各商工会議所のホームページをご覧ください。

例えば東京商工会議所の場合ですと、こちらに書かれています。大まかな流れは以下の通りです。

  • STEP1 申込登録をする:インターネットまたは電話で申込登録をします
  • STEP2 申込書が届く:申込書(払込取扱票)は登録日から通常営業日5日以内に普通郵便で発送されます
  • STEP3 受験料等の支払:コンビニエンスストアで受験料を事務手数料を支払います
  • STEP4 受験票が届く
  • STEP5 試験日:試験会場へ行き、受験します
  • STEP6 合格発表:成績表が郵送されます。事前に合否のみインターネットで確認する方法もあります。

USCPA(米国公認会計士)などと違って、複雑な受験手続はありません。3級と全く同じ手続きです。

受験資格もありませんから、気軽に受験しちゃいましょう!

フルーツ
3級に合格していなくても、2級(もちろん1級も)を受けることができます♪年齢制限もないので、小学生でも受験OKです!

 

出題範囲・試験時間・合格基準

  • 出題範囲:商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)
  • 試験時間:2時間
  • 合格基準:70%の得点

商業簿記は、3級でも出題範囲になっていましたね。2級ではそれらに、本支店会計連結会計などが加わります。リース、外貨建取引、各種引当金などもでてきて、より実践的な内容になっていきます。

工業簿記は、2級ではじめて出題される分野です。「企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で、経営管理に必須の知識(出典:商工会議所の検定試験)」です。

出題イメージについては、後述の「簿記2級の出題形式/出題例」をご参照下さい。

 

日商簿記検定2級の難易度(合格率)

合格率

過去の合格率を調べてみました。10年分以上のデータです!

合格率の平均は約29.6%!3級の合格率に比べると、10%近く低くなっていますね。

3級と同じく、「70%以上の点数をとれば合格」という絶対評価の試験ですから、合格率にばらつきがあります。最近では、難しめの回で11.8%、易しめの回で47.5%となっています。

そして、4人に1人程度、申し込みをしたものの受験をすっぽかしてしまう人がいるのも3級と同様です。

フルーツ
3級とは難易度に差がありますが、きちんと勉強すれば高校生だって受かります!試験範囲は、商業高校などの授業で取り扱われるレベルなのです~。

 

日商簿記検定2級の出題形式/出題例

実際の過去問(第146回試験等)を参考に、出題形式出題例をまとめます。

出題は大問が5つです。3問が商業簿記、2問が工業簿記です。傾向としては、体系的・網羅的学習をはかる基礎的な内容を重視しているようです。

フルーツ
基礎をしっかり身につけましょう!

 

Ⅰ 【商業簿記】仕訳問題5題

3級試験と同じく、第1問では「こんな取引があったよ、仕訳してね」という問題が出ます。

問われる取引の例としては…

  • 研究開発をしました。(ポイント:研究開発費は発生時費用処理ですよ)
  • 新株を発行しました。(ポイント:資本金に組み入れない部分は資本準備金で処理しますよ)
  • 納付すべき消費税の額を算定しました。(ポイント:仮受消費税と仮払消費税、それぞれの意味と使い方を理解しておきましょう)

といった具合です。

2級の範囲全体をきちんと勉強しているか確かめるために、基礎的・標準的なレベルの問題がまんべんなく出題されることが多いようです。

 

Ⅱ 【商業簿記】帳簿記入問題

第2問では、帳簿や勘定の記入について、一連の取引の流れに沿った出題がされることが多いようです。

第146回試験では、銀行勘定調整表に関する問題がでました。銀行勘定調整表を完成させ、必要な修正仕訳を行い、貸借対照表に計上される残高を求める問題です。

他の回の試験では

  • 伝票会計(3伝票制)
  • 株主資本等変動計算書
  • 固定資産
  • 商品売買

などが論点となっています。

 

Ⅲ 【商業簿記】精算表等作成問題

第3問では、試算表等のデータをもとに、精算表、損益計算書、貸借対照表などを作成させる問題が多いようです。未処理事項の処理と決算整理を行った上で、精算表等を完成させる必要があります。この過程で、引当金や固定資産などの個別論点も問われています。

第146回試験では、精算表の作成について問われました。個別論点は、有形固定資産、貸倒引当金、有価証券、外貨建債務の換算などでした。

他の回の試験では、

  • 収益の認識基準
  • 未払法人税等
  • 前払費用
  • 貸付金・借入金

などが個別論点として出題されています。

 

Ⅳ 【工業簿記】勘定記入等問題

第4問での出題は様々ですが、費目別計算等に関する仕訳と勘定記入の問題が多いようです。標準原価計算や本社工場会計なども出題されています。

第146回試験では、標準原価計算における仕訳と勘定記入(シングル・プラン)について問われました。

他の回の試験では

  • 補助部門費の配賦
  • 材料費に関する勘定記入
  • 製造指図書別の原価集計
  • 本社工場会計

などの出題がされています。

 

Ⅴ 【工業簿記】総合原価計算等問題

第5問での出題も様々ですが、近年では、総合原価計算(とくに単純総合原価計算)の出題頻度が若干多いようです。

第146回試験でも、単純総合原価計算の問題が出ました。

他の回の試験では、組別総合原価計算、等級別総合原価計算などのほか、

  • 直接原価計算
  • 標準原価計算
  • CVP分析

なども出題されています。

 

簿記2級取得のメリット

フルーツ
簿記2級取得にはメリットがたくさんあります♪特にすでに簿記3級を取得している人にいいたい!2級までやらなきゃ絶対もったいないですー!!

学生のメリット

就職活動時のアピール材料になる

簿記2級を取得していると、就活時のアピール材料としてはかなり強力です(簿記3級とはまた一味違います)。

「配属先は会社にお任せ」の総合職採用だけではなく、経理・財務専門職採用で内定がとれるレベルです。

簿記2級ホルダーは「ビジネスの基礎となる簿記のスキルは、学生のうちからきっちり身に着けてあります!」という無言の証明ができますから、経理・財務以外の職種を希望する場合でも、アピール方法次第で他の学生にグッと差をつけることができます

フルーツ
こびと株.com運営メンバーの1人は実際に、簿記2級で経理専門職採用に合格しています!

※簿記2級は、文系大学生には特におすすめの資格です。興味のある方は以下の記事もご覧ください♪

【就活で高評価】文系大学生のおすすめ資格と資格が必要な5つの理由

2018.11.01

 

希望企業の財務状況をチェックできる

就職先の財務状況が分からないまま就職するというのは、とんでもなく大きなリスクです。世の中、名前が知られていなくても財務優良な企業はありますし、一方で誰もが知る大企業にもかかわらず財務状況は火の車という会社もあります。

しっかりとしたビジネスを持っていて、十分なお金を持っている会社を選びたいと思うのであれば簿記の知識は必須です。

簿記2級の知識があれば、簿記を知らなかった頃はいうに及ばず、簿記3級の時とも一段違った会社選びができるはずです。

フルーツ
簿記2級で初めて学習する内容のひとつに、「連結会計」があります。開示されている財務諸表は連結が基本ですから、これがわかるかどうかで財務諸表の理解のレベルが大きく変わってくるのです!

 

社会人のメリット

基本的なメリットは、簿記3級と同様に、

  1. 自分の業務が会社経営に与える影響を、数字で捉えることが出来るようになる
  2. (経理部門・企画部門等への)異動のアピール材料になる
  3. 家計管理に活きる

などです。もちろん、簿記3級→簿記2級と知識レベルが高まっていますから、それぞれのレベルが一段高まります

たとえば

といった具合です。

そして、簿記2級取得には、さらなるメリットがあります。それは、転職価値が高まるという点です。

  • 経理職の未経験者採用は、簿記2級が事実上資格要件になっていることが多い
  • 経験者採用でさえ、募集要項に「簿記2級保持者歓迎」等の記載を頻繁に目にする

これは簿記3級にはない、大きなメリットです。※もっとも、資格の有無以上に「若さ」が重要になります

 

その他メリット:他試験の試験科目になっているケースがある

簿記は他の資格試験の試験科目(またはその一部)になっていることがあります。具体例としては

  • 証券アナリスト(財務分析)
  • 中小企業診断士(会計)
  • 銀行業務検定
  • 公務員試験(国税専門官や財務専門官:会計)

などです。

簿記2級まで学習が済んでいると、公務員試験を受けるときには会計学が、証券アナリスト試験を受ける時は財務分析が、得意科目・得点源になること間違い無しです。

簿記2級の取得で、会計を得意分野にしましょう!専門性を身に着け、またそれを広げ深めていくための第一歩として、簿記2級は十分な足掛かりになります。

 

簿記2級の勉強方法(独学か資格スクール利用か)

簿記2級については、資格スクールの利用が断然おすすめです。理由は単純で

  • 試験に合格するための近道だから
  • 正しい理解のために必要だから

です。

 

簿記2級にはつまずきやすい論点がたくさんあります。例えば、

  • 「退職給付引当金」の算定では、概念がとらえにくい用語がいくつもでてくる
  • 「連結会計」は、ここで基本をおさえておかないと、次のステップでまず間違いなく挫折する
  • 「工業簿記」は、算数が苦手な人には少々とっつきにくい

といった具合です。これらに効率よく取り組むのは、独学では難しいのです。

 

特に、以下の3つのいずれかに当てはまるひとは、迷わずスクール利用を選択しましょう。

  • 資格取得に期限がある人(就職・転職活動で使いたい、次の異動希望調査までに取得したい、など)
  • 使える知識を手に入れたい人(実務で使いたい、実際の企業の財務諸表を見たい、など)
  • 簿記1級へのステップアップまで視野にいれている人

 

それでは、独学のメリット・デメリット、資格スクール利用のメリット・デメリットをもう少し詳しく見ていきたいと思います。

簿記3級について書いたこととかなりかぶりますが、あらためて確認していきます。

 

独学のメリット・デメリット

独学のメリット

いちばんのメリットは、コストが安く済むことです。金銭的な負担を小さくすることを最重視するなら、独学を選択することになるでしょう。資格スクールを利用せず、最低限のテキスト・問題集で勝負を挑むことになります。

さらに、自分のペースで学習を進められるというメリットもあります。資格スクールへ通うまとまった時間がとれない場合などは、独学でがんばることになります。

意思が強く、自己管理ができる人や、理解が早く、授業をまどろっこしく感じる人にとっては、独学の方がスムーズかもしれません。

 

独学のデメリット

合格まで時間がかかる可能性があります。資格スクールの授業には、生徒たちを合格まで最短で導くための、様々な工夫がなされています。

独学で受験する人は、これらの工夫の効果を得ることができませんから、学習の効率はどうしても下がります。

簿記3級と同じノリで独学を選択して、ドツボにはまった人(取得に3回も4回も受験している人)も何人か見てきました。

さらにいえば、ドツボにはまっているうちに簿記自体がイヤになり、挫折してしまった人もいます。もったいないことこの上ないです…。2級に一発合格して勢いをつけて、1級まで取得できればさらに世界が広がるんですけどね。

また、正確な理解ができていないまま学習が進む可能性もあります。独学で内容理解につまずくと、誰にも質問できず、「解き方だけ丸暗記する」「パズル的に足したり引いたりして強引に答えを出す」といった応急処置を繰り返すことになります。これでは当然使える知識にはなりませんね。

さらに、ペースメーカーがいないという問題があります。

  • 問題集は買ったけど、忙しさにかまけて進捗3ページのまま1年が過ぎた…
  • 試験日は明日なのに、工業簿記が手つかずだ…
  • 「簿記2級をとろう」と決めたのは半年前、進捗率は0%…

このような状況にならないために、独学では自己管理が求められます。

フルーツ
私は独学で簿記1級をとりました。でも経理の仕事を始めてみたら、「ヤバい、資格はとったけど実は何にもわかってない…」ということに気がつきました。

通学して学びなおしたおかげで部内でもトップレベルの知識があると評価されるようになりましたが、実務で使える専門性を身につけたいなら、はじめから資格スクールを利用することをおすすめします!

 

資格スクールのメリット・デメリット

資格スクールのメリット

圧倒的に学習の効率がいいことです。「就活が始まるまでに簿記2級をとりたい!」「次の異動希望提出までに簿記2級をとりたい!」といった方は、スクール利用で決まりだと思います。

短期間で結果を出すには、学習効率が最重要だからです。

資格スクールの授業は、

  • 合格させる
  • 理解させる

この2つを目的に設計されています。講師はこれらの目的を達するために雇われたプロですし、使われるテキストや問題集には工夫が散りばめられています。

また、わからない点は講師に質問できるというメリットもあります。

簿記2級では、3級に比べてグッと難易度の高い論点を取り扱います。テキスト等を読むだけで「全部理解できる!」という人は少ないと思います。

わからないところをわからないままにしておいて、理解が進むはずはありません。ひっかりはサクッと解決して、次に進みたいものです。

フルーツ
もし周りに、簿記に詳しくて、説明がうまくて、頻繁に時間を割いてくれる…そんなステキな友達がそばにいるなら、独学もスムーズにいくかもしれません!…そうでない人は、素直にお金を払って、資格スクールの講師に「ステキな友人役」を果たしてもらいましょうw

 

資格スクールのデメリット

お金がかかることです。一般的に言えば、資格スクールの利用は、独学と比べて金銭的な負担が大きくなります。

独学にかかる費用は

  • テキスト代
  • 問題集代
  • 勉強場所代(カフェ代など。家で勉強できる人はゼロ円)

といったところです。

自分の場合はいくらかかりそうか考えて、資格スクールの料金と比べてみるといいと思います。

ただし、1回で合格できなかった場合は、費用がかさみます(もちろん時間もとられます)。受験料が複数回分かかるだけではなく、最新年度のテキスト・問題集を購入し直したり、また何度もカフェに通ったりする必要がでてくるからです。

このあたりもきちんと考慮して、本当に資格スクールが高コストかどうか、チェックしてみましょう。

 

簿記2級の勉強方法・勉強時間(独学)

独学の基本姿勢

商業簿記については、簿記3級と同じ姿勢で取り組めばOKです。

  1. テキスト&問題集を1冊こなす
  2. 過去問を完璧にやる

この2つですね。テキスト&問題集は「こなす」感じでさらっと、過去問は注力して「完璧にやる」。この組み合わせが重要です。

フルーツ
独学で簿記1級までとった私が言います。商業簿記は手で覚えるものです。テキストを読むだけで完璧に理解しようとするのは挫折のもと。大事なのは過去問です!

 

一方、工業簿記については、

  1. テキストと問題集を交互に使いながら、きちんと理解する
  2. 過去問をたくさん解く

という取り組み方をおすすめします。

テキストと問題集の段階である程度しっかりした知識を身に着け、そのあとで過去問にすすみましょう。商業簿記よりも、テキスト&問題集での学習に重みを置く必要があります。

過去問については、できるだけたくさん解いてみるのがいいと思います。答え合わせと間違った箇所の復習を欠かさずに、工業簿記の問題に慣れていきましょう。

フルーツ
工業簿記は算数みたいなものなのです。算数だから、基礎を理解しないと応用問題は解けません!テキストと問題集での学習が大切なのは、基礎固めが大切だからです。

 

独学のおすすめテキスト

簿記2級についても、3級にも劣るものの、教材は豊富です。ふらりと本屋さんに出向けば、何種類ものテキスト・問題集等がみつかるでしょう(これが1級になると、教材はガクンと減ります。)。

ある程度人気のある教材は、どれも大抵よくできていますので、あとは好みの問題です。簿記3級を勉強したときにお気に入りのテキストがみつかった人は、同じシリーズのものを使いましょう。

私フルーツのおすすめは、スッキリわかるシリーズです。3級まとめでも紹介したシリーズです。これをやりこめば必ず合格できます

  • 説明が簡潔で分かりやすく、図表が豊富で初学者にも分かりやすい
  • テキストと問題集が一体になっていて学習効率が良い
  • 売上No.1の人気シリーズ(安心のTAC出版)

 

2級のテキスト&問題集は、商業簿記と工業簿記にわかれています。どちらも、Amazonのページに飛ぶと、「なか見!検索」で内容を確認できます。何ページか読んでみて、購入を決めるといいと思います。

人それぞれ、テキストの合う・合わないというのはあります。けれどもそれは、使ってみないとわからないことがほとんどです。大抵のテキストは、どれもよく工夫されていますから、テキスト選びに悩むより、勉強そのものに時間をかけた方が得策です。

フルーツ
簿記3級を受けずに簿記2級にチャレンジする人は、まず簿記3級のテキスト&問題集を購入しましょう。それがおおむね手になじんでから、簿記2級のテキスト&問題集を開くのがおすすめです。いきなり簿記2級からはじめると、知らない言葉が多すぎて簿記が嫌いになってしまうリスクが…!

 

独学のおすすめ問題集(過去問)

過去問は、実際の過去の試験問題なので、どのテキストを選んでも問題自体は同じです(当たり前ですね。)

ですから、選択のポイントは

  • 問題数(何年分収録されているか)
  • 予想問題の有無
  • 解答・解説の丁寧さ
  • おまけ(出題傾向まとめ等)

あたりになります。

中でも最も重要なのは、問題数(何年分収録されているか)です。簿記は身に着けるために反復練習が必要な技術なので、なるべくたくさんの問題に触れることが重要です。

おもいきって、問題数の多い過去問題集を選びましょう。

例えばこのあたりですね。11回分収録されています。

予想問題は、あってもなくてもいいと思います。過去問を十分な数こなしたあとで、時間があればチャレンジして下さい。(もちろんやった方がいいですが、過去問が優先です!)

解答・解説は自分に合うものを選びたいですが、さほどこだわる必要はないと思います。わからないところはテキストにもどって確認しながらすすめればいいからです。

おまけは、あくまでおまけです。(笑)

 

テキスト&問題集と過去問に着実に取り組めば、きちんと合格ラインに達することができます。安心して学習しましょう!

 

独学の方法

スケジュールの立て方(勉強時間)

簿記2級を取得するには、一般に、200時間程度の勉強時間が必要だと言われています。

簿記3級取得後の人は150時間程度とも言われていますので、簿記3級を受けずに簿記2級にチャレンジする人は、最初の50時間を簿記3級の学習にあてればよいと思います。テキストを読んで、過去問を数回分みっちり解いてみてください。

 

基本的な学習スタイルは、3級と同じです。大きく3フェーズでの学習でしたね。

  1. テキストを読む(商業簿記15時間・工業簿記25時間程度)
  2. 答えを見ながら過去問1回目を解く(44時間程度)
  3. 過去問2回目以降の繰り返し(65時間程度)

 

※ちなみに、簿記2級に1週間で合格する人というのはも存在はします!もちろん素晴らしいことですが、彼らの勉強法は、だれもが参考にできるものではないように思います。彼らはかなり効率良い人(テキスト&過去問2~3回分だけで本試験を乗り切ってしまう。多分算数大得意。)だからです。

フルーツ
凡人は、天才のマネをするより、コツコツがんばろうっ!コツコツ派は報われる!

 

テキスト・過去問の使い方(勉強方法)

1 「スッキリわかる」を読む

①商業簿記を1回やり通す

3級のときと同じく、やり通せばOKです。完璧に仕上げる必要はありません。読み進めて、問題を解いて、とにかくページを進めることに集中してください。この時点では、暗記を頑張る必要もありません。

テキスト300ページ程度を、トータル15時間程度でやっつけてしまうイメージです。

②工業簿記をガッツリ読む

工業簿記については、テキスト&問題集の段階できちんと理解しておくことが重要です。商業簿記のようにずんずん進むのではなく、じっくり一歩ずつ進みましょう。

テキストは250ページ程度ですが、トータル25時間程度はかかると思います。

 

2 過去問(直近11回)をすべて解く(答えは見ながらでもよい)

3級の勉強方法と同じです。どんどん過去問を解きましょう。分からないところは答えを見ながらでかまいませんが、必ず手を動かしてください。

本番は2時間の試験です。解くのに2時間、答え合わせと解答理解に2時間程度のイメージで進みましょう。11回分やると、44時間かかる計算になります。

フルーツ
紙とペンと電卓、この3つを手放さないで下さい!解答を読んだだけでわかったつもりになるのはNGです。

 

3 実戦形式で過去問を解きなおす

いよいよ最終フェーズ!合格に向けて一直線です。

今度は答えを見ずに過去問を解きなおしましょう。時間もしっかり測って、本番と同じ気持ちで取り組みましょう。時間配分も集中力の維持も練習のうちですから、途中で休憩してはいけません。

解き終わったら答え合わせ。正解できた問題のことは忘れましょう。大事なのは、不正解だった問題です。こちらについては、解けるようになるまで何度でもトライしましょう!

解き直しと答え合わせ・解説確認に44時間(4時間×11回分)、不正解だった問題に再トライするのに15時間くらいのイメージですね。

フルーツ
過去問が全部解けるようになれば、間違いなく合格レベルです!あとは試験当日に向けてコンディションを整えるだけ♪

学習に行き詰ったときは

どうしても、「解説が理解できない!」「答えに納得できない!」というようなことがあれば、ぜひ当サイトにコメントをお寄せ下さい。お悩みを解決するお手伝いが出来ればと思います!こびと株.comメンバーの4人は、全員日商簿記1級ホルダーの実務家なので、誰かしらが必ずお悩み解決の役に立てると思います。

試験のことに限らず、経理実務のことなどについてでもよいので、気軽に相談して下さいね。

 

簿記2級の勉強方法・勉強時間(資格スクール利用)

資格スクール利用の基本姿勢

学習内容が何であっても、資格スクール利用の基本姿勢はあまり変わりません。簿記3級のまとめにも書いた通り、とにかく講師の指示・テキストの内容を信じることです。

資格スクールはノウハウをたくさんもっています。ですから、

  • 重要なところと、そうでないところ
  • 理解してから進むべきところと、まずは暗記してしまうべきところ
  • 本番試験での出題可能性が高いところと、低いところ

といったメリハリをつけることができるのです。

初めてそれを学ぶ人が重要性を判断するのは、難しいですよね。自己流の判断は避け、講師の指示に従って勉強しましょう。

フルーツ
メリハリのつけかたを自分で判断しなくていいのが、資格スクールのいいところです!利用する以上そういった判断はまかせきりにして、自分は勉強自体に集中しましょう!

 

資格スクールでうまくいく人の特徴

これも学習内容によらず、大抵同じです。講師の指示を愚直に守れる人がうまくいきます。簿記は受験者が多く、資格スクール側も注力している内容なので、特にこの傾向(指示を守る人がうまくいく傾向)が強いかもしれません。

また、あれもこれもと手を出さず、資格スクールの教材を完璧にマスターできる人もうまくいきやすいです。せっかく資格スクールを利用するなら、ノウハウのつまった教材を100%活用しましょう!

 

資格スクールで失敗する人の特徴

「成功する人」の裏返しですね。講師の指示を守らない人、たくさんの教材に手を出す人

どうして資格スクールの利用を決めたのか、思い出してみてください。

  • 正しく理解しながら学習をすすめたかったから
  • 効率よく学習したかったから
  • ペースメーカーになってほしかったから

資格スクールの講師・テキストが「正しい理解のために」「効率的な学習のために」「適切なペース配分のために」有用だと思って利用を決めたら、最期まで講師・テキストを信じましょう。

フルーツ
講師はプロです。テキストはノウハウの塊です。信じてついていけば、結果はついてきます!…そうじゃなかったら資格スクールつぶれちゃってますってw

※資格スクール利用の理由が「わからない点を講師にきけるから」の1点のみ、という人は上記にあてはまりません。不明点の質問さえできればあとは事実上独学でいける自信のある人(勉強が得意な人、受験などを独学で成功させた経験のある人など)は、自己流でもうまくやれるかもしれません。

 

おすすめの資格スクール

結論からいうと

  • オンライン講義が好みなら、資格スクエア
  • 教室通学したいなら、TAC or 大原

がおすすめです。

ざっとまとめるとこんな感じです。

※ TACや大原にも通信講座はあります。(通信講座がお好みならおすすめは断然資格スクエアなので、表からは外しました)

 

資格スクエア

簿記3級のまとめでも資格スクエアをおすすめしました。特徴としては以下のとおりです。

  • 3年で28,000人もの会員を獲得している教育系ITベンチャー
  • 価格がかなり安い
  • スマホなどを利用して、スキマ時間を利用した講義視聴ができる

簿記2級についても状況は同じです。資格スクエア自身がいっている通り、経済的で効率的。オンラインの講座を探している人は、資格スクエアで決まりだと思います。

 

とにかく安い!

  • 商業簿記:講義22回(全12時間)+テキスト1冊+問題集1冊
  • 工業簿記:講義16回(全15時間)+テキスト1冊+問題集1冊

これらを全部含めて、税込19,440円。これはもう、めちゃくちゃ安いです。

講義自体は、45年の実績を誇る東京CPA会計学院(会計士試験対策で有名なスクール)の会計士講師が担当しますので、安かろう悪かろうというわけでは全くありません。

 

そして効率的!

通学講座の場合、1コマ2時間30分くらいがスタンダードです。一方、オンライン学習がメインの資格スクエアの場合は、論点ごとに講義をもっと細かく分割してくれているので非常に学習しやすくなっています。全27時間で学習が一通り終わるのは早いですね。

スマホさえあれば「いつでも・どこでも・なんどでも」学習できるので、かなり効率よく学習がすすめられると思います。

フルーツ
会員登録すれば初回講義は無料です!まずは中身をチェックしてみましょう♪

 

TAC・大原

TAC
資格の大原 簿記講座講座
簿記3級のときと違い、価格の高い大手資格スクールを選択肢としたのには理由があります。簿記2級の論点は、簿記3級より格段に難しいからです。

内容の難易度が高いと、オンラインの講義よりも教室での生の講義に優位性が出てきます。講師が生徒の様子(理解度など)を見ながら授業を進めてくれますし、オンラインに比べて質問もしやすいからです。

 

また、全体の学習時間も長くなってきますので、教室講義で学習スケジュールをきちんと管理してもらえるのは大きなメリットです。オンラインの講義だと、自分のスケジュールにあわせてフレキシブルに使えるかわりに、下手をするとサボりがちになりかねません。

これらを考慮すると、

  • 学習計画の自己管理ができる
  • わからない箇所はそのままにしない自信がある(資格スクエアにも質問機能はあります)
  • 決まった時間に教室に通うことがどうにも難しい

こういった人以外は、教室通学を選んだ方がよいようにも思えます。価格が高くとも、それをカバーするだけの価値はあると思います。

 

通学講座を選ぶなら、TAC大原のどちらかがいいと思います。大手資格スクールは、大手になるだけの理由があります。過去の蓄積でノウハウもたっぷりたまっていますし、講師の教育もなされているので、安心してついていくことがきます。

逆に、TACか大原なら、どちらを選んでも大きい違いはないと思います。資料を両方からとりよせて、雰囲気をみてから選ぶのがおすすめです。通いやすい場所にある方を選ぶとか、安い方(TAC)を選ぶとか、そんな決め方でも問題ないと思います。

フルーツ
私はTACにも大原にも通った経験がありますが、どちらもすばらしい資格スクールです!あなたをきっと合格へ導いてくれるはず♪

 

簿記2級を受けようと思っている方へ

自分が簿記を学習していた頃のことを思い出して書いていたら、すっかり長くなってしまいました。お役にたつところがあったらうれしいです。

学習をすすめる中で(または学習を検討する中で)、こんなところも知りたい!というのがあれば、ぜひご連絡ください。

こびと株.comメンバーはみんな簿記が大好きです。さらには資格も大好きです(笑)だから簿記検定チャレンジ中・チャレンジ検討中の人は応援したくなってしまうのです♪

フルーツ
簿記はたのしいよー!

それではまたっ!

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

フルーツ

こびと株.comのメンバー(役割:保有銘柄のウォッチ)。某有名大学で会計を学んだ後、一部上場企業の経理/財務部で働いている。持ち前の情報収集力・財務分析力を武器に、保有銘柄のウォッチを行っている。