簿記の初心者がやってはいけないことと、スクール利用のススメ!

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簿記始学者
簿記の学習を始めてみたけど、効率の良い学習方法ってあるのかな?挫折するような間違った取り組みはしたくないなぁ

という人向けの記事です。

この記事を読むとコレが分かる!
  • 初心者が目指すべき正しい目標
  • 簿記3級→2級と合格していくための重要ポイント
  • 初心者がやってはいけないこと
  • 独学・資格スクール利用のメリットデメリット

 

簿記初心者は、簿記3級ではなく”簿記2級”の合格を目標にする!

簿記3級は、簿記の初学者にとって誰もが通る道です。検定試験は年3回行われますが、そのいずれの回においても受験者が10万人を超える超人気資格なのです。

ですが!

簿記3級で勉強を終わりにしてしまうのは本当にもったいないです。というか、あまり意味がないです。簿記は2級まで取得して始めて意味があります

簿記2級を目標にすべき理由
  • 履歴書に書けるのは簿記2級から
  • 実務で使えるのも簿記2級から
  • 知識的に役に立つのは簿記2級から

履歴書に書いて「会計の知識が身についていること」をアピールできるのは2級からです。3級では評価されません。

実際、企業で経理実務をストレスなく出来るようになるには簿記2級レベルの知識が必要です(簿記3級は個人事業レベルなので、少し規模が大きくなった企業では対応できません)。

簿記の知識を株式投資に生かしたい!(投資先企業の財務諸表を分析したい!)ということであっても、やはり簿記2級の知識が欲しいところです。連結会計などの重要論点を学習するのは3級ではなく2級だからです。

結局、簿記3級はただの通過点なのです。

簿記2級を受験するために簿記3級が必要なわけではないので、いきなり簿記2級から受けることも可能です。世の中に出回っている簿記3級のテキストが良く出来ているので、まずは3級から勉強するというアプローチは間違ってはいません。

ただ、必ずしも簿記3級に合格する必要はありません。もし落ちてしまっても、次は思い切って簿記2級にチャレンジしてしまいましょう。

せっかく大事な時間とお金を使って勉強するわけですから、簿記3級を目標にするのはもったいないです。ぜひ”意味のある”簿記2級の取得を目標にしてください!

ちなみに、簿記4級は学習する必要も受験する必要もまったくありません。検討の余地がないので気にせず3級→2級とチャレンジしてくださいね。

 

日商簿記3級→日商簿記2級と合格していくために重要な3つのポイント

簿記3級→簿記2級と合格していくために必要な学習時間は、おおむね150~250時間程度です。1日1時間勉強しても半年ぐらいは必要になる計算です。

この半年をクリアするために、次の3つを意識しましょう!

楽しみながら学ぶ

簿記は楽しいです。

私は、大学3年生の頃に簿記に出会い、その技術の美しさ・面白さにどっぷりハマってしまいました。就職活動の時は「経理職」一本に絞って対策を行いラッキーなことに一部上場企業で内定を獲得。

入社して以来一貫して、10年の実務経験があります。この間、経理の仕事がつまらないと思ったことはありません。感じ方は人それぞれだと思いますが、やはり簿記という技術はどうしようもなく美しく、そして楽しいのです。

財務諸表の作成は、プラモデルを作るのと変わりません。1つ1つのパーツを慎重に組み立てて、1つの作品を作っていくのです。

是非、簿記に興味を持って、その楽しさを満喫しながらスキルの習得に努めて欲しいと思います。

簿記って面白そうじゃん!と思える入門書を一冊紹介しておきます。

女騎士、経理になる』です。

人間国と敵対する魔国が経済危機…!?特殊スキル「簿記」を武器に、滅びゆく世界を救え!話題沸騰の異世界会計英雄譚。

とにかくとっつきやすいのが特徴で、ザっと読んで、気がつくと専門用語に慣れているという優れものです。

23,000を超えるリツイート、いいねから分かるように、Twitterで注目を浴びた作品です。簿記の勉強になるだけではなく、単純にマンガとしても面白いです。

数ある簿記入門書のなかでも最強に分かりやすく読みやすいのでオススメです。入門書とは名ばかりの、初心者には不向きのお堅い本が多いので気をつけて下さいね。読むならコッチです。

 

完璧主義を捨てる

楽しみながら学ぶことができれば、それだけで簿記3級・2級は合格できたようなものだと思っていますが、あと2つポイントを指摘しておきたいと思います。

まずは、完璧主義を捨てることです。

簿記に挫折する人は、そろいもそろって「完璧主義者」です。分からないことが気になって次に進めないのです。分からないままとりあえず1冊終わらせる、ということができません。

学習が進む人の特徴は、10個問題を解いて7問解けて3問間違った時に、「7問解けた!この調子でドンドン知識を吸収していこう!」と思える人です。

「3問間違った…答えを見ても意味が分からない…あー簿記って難しいなぁ」と考えてしまう人はあっという間にモチベーションを失ってしまいます。

日商簿記3級・2級に関して言えば、合格点は7割です。つまり、合格者レベルであったとしても7割の理解で良いわけです。決して満点を取る必要はありません。

簿記の世界は奥が深いので、簿記1級合格レベルにならないと見えないこともたくさんあります。だから、簿記初心者は完璧主義を捨てて、7割の理解で「十分十分!」と学習を進めていって欲しいと思います。

 

とにかく手を動かす

次に、とにかく手を動かすことです。

簿記は「習うより慣れろ」の世界です。アタマで考えるより、手で覚えることも多いです。

  • テキストの通読をメインに学習する
  • アタマの中だけで考えて解く

 

こういう学習は必ず失敗します。大事なのは

  • テキストはそこそこに、問題集(特に過去問)をメインに学習する
  • とにかくアタマではなく手を動かす

ことです。

頭の中だけでプラモデルを組み立てることはできません。必ず手を動かしましょう!簿記の学習中は8割手が動いているぐらいでちょうどいいです。

 

初心者が簿記の学習を開始するにあたりやってはいけない3つのポイント

簿記の初心者がやってはいけないことを紹介します。

クオリティの低い教材を使う

日商簿記検定は歴史が長く、独学用の教材も非常に多く出版されています。基本的に、どれもクオリティが高いので、教材探しに困ることはありません。

ただ、毎回受験者が10万人以上いる超人気資格なので、商業目的(儲けたい)でいい加減な内容の教材を出版しているところがないわけではありません。

必ず口コミを確認して、マイナーな教材ではなく人気のある教材を使いましょう

 

予算を決めずに学習を開始する

新しいことを始めるにはお金がかかります。簿記も例外ではありません。

後から「こんなにかかるなんて!」と思ってモチベーションが下がることがないように、ちゃんと総コストを掴んでおきましょう。勢いだけで始めるとやる気を失いかねません。

以下、簿記3級と簿記2級の独学コストを簡単にまとめてみます。

 

独学のコスト
  • 受験料:7,430円
  • 教材費:15,000~20,000円
  • 電卓:1,000円~5,000円
  • 文房具:1,000円程度
  • 交通費:1,000円程度

結局、受験料や教材費で3万円程度かかります。これに、もう1つ忘れてはいけないコストがあります。

それは、勉強に要した時間です。

人間が持つ色々な資源のなかで、時間こそが最も重要な資源です。これもしっかりと金銭換算しておきましょう。

  • 時給1,000円
  • 簿記3級・2級に合格するための勉強時間が150~250時間

とすると、金銭的には15~25万円程度のコストがかかることになります。簿記の勉強しないでバイトしてればこれだけ稼げたわけですからね。

受験料等と勉強時間コストを合算すると、18万円~28万円程度かかるということですね。

 

将来的に、これだけコストがかかってもモトが取れる!モトを取る方法がある!と思える人はぜひチャレンジしてください。こういう計算が出来ている人は、コストとリターンを十分に検討できている人なので挫折することがありません。

(私は、大学生時代にかけたこの20万円ちょっとのコストで生涯の職業「経理」をゲットしました。今では、会計の知識を生かして株式投資でも継続的に利益を上げ続けています。本当に、信じられないぐらい安い投資だったと思っています!)

 

学習につまづいた時の解決策をイメージしないまま学習を開始する

予想外のできごとはストレスになります。

トラブルが起きたときに、何をどうすれば良いのか判断するのに力を使ってしまいます。本来、簿記の学習のために使わなければいけない労力が、他の余計なことにとられてしまうわけです。

そうすると、どんどんとやる気を削がれていきます。

だから、今のうちから想定できるトラブルに対しては、あらかじめどうするか対応を想定しておくと良いです。

  1. 思ったより理解に時間がかかってしまった時のために2週間予備期間を設けておこう
  2. 教材Aが合わなかった時のために5千円予備を持っておいて、すぐに別候補の教材Bに切り替えよう
  3. 分からなくなったら、この人に聞こう
  4. 独学で1ヶ月チャレンジして成果が出なければ、資格スクールに申し込もう

 

勢いで学習を始めることも否定しませんが、そもそも簿記という技術自体が「完成形(財務諸表)をイメージして、そこに向けて処理を積み重ねていく」という技術なので、先をイメージする能力に乏しい人は早晩行き詰ります。

しっかりと先を見据えましょう!

 

簿記初心者は、資格スクールの利用が絶対にオススメ

色々と書いてきましたが、個人的には「資格スクールを利用すること」を自信を持っておすすめします。

私自身が、上場企業で経理という仕事を10年続け、TAC・大原で日商簿記検定や税理士試験(簿記論)を受講してきた実体験からの感想です。

資格スクールのデメリットは「金銭面のコスト」だけです。お金が払えるなら、払ってしまった方が格段に効率が良いです。合格確率は間違いなく上がりますし、本質の理解度も必ずアップします。

(私の場合、経理を仕事にしているので金銭面のコストはすぐに回収できます。自己啓発目的の方は、その辺を差し引いて考慮して頂ければ幸いです)

 

独学のメリット・デメリット

独学のメリットは、コストが安く済むこと。これに尽きます。

デメリットは

  • 誤った理解のまま学習が進む恐れがある
  • 分からない時に講師に確認できない
  • 勉強ペースが一定になりづらい
  • 再頻出論点などが分からず、勉強に強弱がつかない
  • 市販教材のクオリティが、予備校のものに劣る(予備校用教材+講師による解説が、間違いなくトップレベルのクオリティの教材です。)

あげるとキリがないですね。このデメリットと予備校に支払うお金を天秤にかけて、独学の方がお得だと思うなら独学を選択しましょうということです。

独学と予備校利用でどれぐらい合格率が変わるかというと…

年度によっても異なりますが、日商簿記検定の場合、簿記3級で30~40%台、2級で20~40%台です。

合格率だけを見ますと簿記2級も3級も大差がないようですが、2級は学習範囲も広く、出題も高度になります。3級試験とくらべ、格段に難しくなると考えておいてください。

フォーサイト受講生は、3級の合格率は76%、2級は53.3%(2014年6月試験実績)と、毎回平均合格率を大きく上回っています。

(出典:資格取得 Foresightフォーサイト)

下手すると倍ぐらい違いますね。TACや大原でもこれぐらいの差が出ていると思います。

初心者・独学は結構難易度が高いです(勉強が得意な有名高校・大学生は別ですが)。

 

独学のおすすめテキスト

こちらの記事で独学のおすすめテキスト・勉強方法や勉強時間について詳しく触れているので、良かったらあわせてお読みくださいませ!

日商簿記3級のまとめ(難易度、勉強方法・勉強時間、合格率、おすすめテキスト・過去問集など)

2017.05.10

日商簿記2級のまとめ(難易度・合格率、勉強方法・勉強時間、おすすめテキスト・過去問集など)

2017.12.13

 

資格スクールのメリット・デメリット

メリットはたくさんありますが、突き詰めるとこの2つに行き着きます。

  • 正しい理解で学習を進められる(机上論の知識ではなく、実務に使えるレベルになる)
  • 合格率がアップする

デメリットは、お金がかかることですね。

個人的には、予算が確保できるなら一切議論の余地なく予備校利用を推奨します(独学で簿記を勉強してきました!という人ほど、実務でおかしなことを言ってるケースが多かったので…)。

蛇足ですが、会計士・税理士試験レベルになると、合格者の大半は予備校利用者だと思います。これらの試験は実質的に相対試験なので、独学者は予備校利用者に勝てないんですよね。情報量が全く違いますから。

会計大学院などの大学院に通っている生徒でさえ、ダブルスクールで資格学校に通うほどです。それぐらい、簿記に関しては資格学校は試験ノウハウを持っているのです。

あと、名物講師に当たると授業が単純にめちゃくちゃ面白いですw

 

まとめ:簿記の初心者は思い切って資格スクールに飛び込もう!

スクールは、実際に通学するなら【資格の大原】簿記検定講座がおすすめです。簿記3級の場合、20回弱の講義で2万円程度です。

大原の簿記講座は最強です。3級・2級レベルで、すべての授業に出席して講師の指示を聞いていたのに落ちた!という人がいたら教えて欲しいぐらいです。

予備校のパンフレットは講座の詳細なカリキュラム(これを見ると学習量が分かる)や合格体験談などが分かりやすくまとまっているノウハウなので、はやいうちに資料請求しておくと良いですよ。ネットサーフィンを続けているよりよっぽど良い情報が手に入ります

  • もう少し安く済ませたい
  • 通学講座じゃなくて通信講座で十分

という人なら、資格スクエアをお勧めします。テキスト+問題集+講義16回(14時間)で、6,480円です。格安!

※「ただ受かりたいだけ」なら、3級・2級は独学でも十分に受かります。あくまで「ちゃんと理解したい」「実際に使える知識を身につけたい」人向けに、スクールを薦めています。

 

スクールを利用して、簿記の楽しさ・美しさを学び勢いがつくと、簿記1級・会計士・税理士試験への道筋が見えてきます。そこから先は、高付加価値・高報酬を狙える世界が待っています。

簿記初心者時代を楽しく乗り越えて、さらなるステップアップを目指せるようになると良いですね!

それではまたっ!

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2 件のコメント

  • こんばんは!有益な情報、ありがとうございます。ちょうど簿記2級の勉強を始めたところでした(^o^)/3級を取ってからずいぶん時間が経ってしまったのと、出題範囲が回ごとに増えているようで、いつ受けようかと踏ん切りがつかない今日この頃です(^_^;)

    • >ねこむさん

      簿記2級の試験範囲、だいぶ広くなりましたよね。ますます2級の価値がアップしていると感じます。
      是非受けてみてください!分からないところがあればいつでもご質問くださいなv

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    シーウィード

    こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。