こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
当ブログ「こびと株.com」のメンバーは、日々「しこたま金を貯めこんで自由気ままに暮らしてェ~~」と思ってあれこれと戦略を練っています。
ところで、「自由」って何なんでしょう?
色々と考えた結果、こびと株的には、経済的自由は6つのレベルに分かれているという結論に達しました。
この記事では、
- 経済的自由度を測るための家計管理
- 6つのレベルはどのような状態なのか?
この2点を中心に、熱く語りたいと思います。
経済的自由度を測るための家計管理
- 自分の経済的自由のレベルを測る
- 自分の経済的自由のレベルを高める
このためには、4つの箱を使って、自分の支出を仲間分けする必要があります。
4つの箱というのは、↓コレのことです。
順番に解説します。
①:基礎生活費(月予算)
①の箱には
- 生きていくために最低限必要なコストで
- 毎月支払いが発生するもの
が入ります。
例えば、
- 住居費(住むエリアによっては車両関係費も)
- 水道光熱費
- 食費
- 日用品費
などですね。
②:基礎生活費(年間予算)
②の箱には、
- 生きていくために最低限必要なコストで
- 毎月ではなく、不定期で支払いが発生するもの
こういった項目が入ります。
例えば、
- 必要最低限の洋服代
- 家具、家電
- 税金、社会保険料
- 医療費
などがこれに該当します。
③:ゆとり費(月予算)
③の箱には、
- なければ死んでしまうというわけではないけれど、この支出があると生活に豊かさを感じる
- 毎月支払いが発生するもの
が入ります。
例えば、
- 保険料(安心代として、多く払ってる分)
- 美容院代
- ペットの飼育費
- 友達とのカフェ代、飲み会代
- 趣味費(マンガ、ゲーム、音楽、スポーツなど)
などがこれに該当します。
④:ゆとり費(年間予算)
④の箱には、
- なければ死んでしまうというわけではないけれど、この支出があると生活に豊かさを感じる
- 毎月ではなく、不定期で支払いが発生するもの
が入ります。
例えば、
- 贅沢な服飾品(服、カバン、靴、小物など)
- 旅行
- 冠婚葬祭費(結婚祝いなど)
- プレゼント代
などがこれに該当します。
ここまでのまとめ
あらためて、4つの箱を見てみましょう。
例えば、こんな感じのイメージになります。
ここで、ポイントを2点。
- 何が基礎生活費になり、何がゆとり費になるかは、人によって違う
- 同じ項目でも「基礎生活費に入るもの」と「ゆとり費に入るもの」がある(例:洋服代など。最低限の洋服代と、プラスアルファのオシャレな洋服代は入る箱が違う)
普通の家計簿は、
- 固定費や変動費
- 費目
といった項目で一律に分類します。こういった区分で家計簿を作ると、誰が作っても同じような家計簿ができあがります。
例えば、総務省の統計調査では、家計簿の費目は次のように分類されています。
数千世帯を対象にした調査ですが、
- 大工だろうが
- たこ焼き屋だろうが
- 漁師だろうが
- ボクサーだろうが
全員一律このかたちで集計していください!という感じなので、この家計簿には生活者の価値観が反映されていません。
ここに、従来型の家計簿の弱点があります。
価値観が反映されない家計簿というのは、
- Aさん、Bさん、Cさんといった複数の人の家計状況を比較するときには役に立ちますが
- Aさんの個人的な目標を達成する役には立たない
のです。
個人のために最適化されたフォーマットではないからです。
経済的自由を達成したい人には、それ専用のフォーマットが必要です。
- 経済的自由のレベルを測り
- 経済的自由のレベルを高められるような
そんな家計簿です。
仮に、こういう状況のAさんがいたとします。
- 税込み年収350万円
- 手取り年収280万円
- 年間生活費280万円
彼の生活費を、4つの箱に当てはめてみるとこんな感じになりました。
Aさんはいったいレベルいくつなのか?
見ていきましょう。
経済的自由の6つのレベル
冒頭で紹介したように、経済的自由には6つのレベルがあると思ってます。
各レベルの内容は、この通り。
▼レベル0(依存)
基礎生活費+ゆとり費のすべてを、誰かに払ってもらっている状態
▼レベル①(最低限の自立)
基礎生活費だけは、自分の労働で賄える
▼レベル②(経済的自立)
基礎生活費+ゆとり費を、自分の労働で賄える
▼レベル③(セミリタイア)
基礎生活費を、ちょっとの労働+資産収入で賄える
▼レベル④(フルリタイア)
基礎生活費を、資産収入だけで賄える
▼レベル⑤(経済的自由)
基礎生活費+ゆとり費のすべてを、資産収入だけで賄える
レベル0(依存)
基礎生活費・ゆとり費の区分を問わず、すべての生活支出を誰かに支払ってもらっている人は「レベル0(依存)」の状態です。
例えば、世帯主に扶養されている親族がこれにあたります。
私の美しい母によると、私も昔はレベル0だったそうです。納得できませんが、そうなんでしょう。
レベル1(最低限の自立)
基礎生活費を自分の労働で賄えている人は、「レベル1(最低限の自立)」が出来ている人です。
生活は苦しく、満足がゆくほどゆとりのある暮らしはできないかもしれません。けれども、誰かを頼らなければ生きていけないという状態ではありません。
例えば、
- 旦那・妻が嫌いなのに
- 別れると生きていけない
- だから離婚できない!
こういう人も、レベル1の経済力があれば、独立した家計を営むことは十分に可能です。
レベル2(経済的自立)
基礎生活費のみならず、ゆとり費も含めた支出のすべてを自分の労働で賄えている人は「レベル2(経済的自立)」の状況です。
自分が労働を続ける限りにおいては、満足のゆく生活を送ることが可能です。その気があれば、蓄え(=貯金)を作ることも可能です。
- 労働が苦痛ではない人
- むしろ、働くのが楽しくてしょうがない人
- 好きなこと・できること・稼げることが重なっている人
こういう人には、この状態は1つのゴールになりえます。
レベル3(セミリタイア)
基礎生活費の部分を
- 少しの労働と
- 資産収入で
賄える場合、「レベル3(セミリタイア)」の状態です。
※資産収入というのは、資産運用から生み出される収入です。資産とは、株、債券、不動産などです。これらの値上がり益や、配当金、利息、家賃収入などが「資産収入」にあたります。
もし彼に資産収入があるとしたら、こういうイメージになります。
※何よりも大事なのは「自由・時間」なので、ゆとり費なんて多くはいらないという価値観です。贅沢な支出をするために一生懸命働くことはしません。
たとえば、
- 月13万円の資産収入があれば、月払いのコストはすべて支払えます
- つまり、あとは年払いのコスト分=30万円を稼げば足りるということ
最低賃金の時給1,041円(東京)でも、土日休み・1日1時間程度の労働で生きていくことが可能です。
経済は、壮大な「見栄(みえ)の張り合い」で回っているという考え方があります。
派手な消費のための労働に人生を捧げるということに違和感を感じる人にとっては、このレベルを目指す価値は十分にあります。
※このレベルに到達するためには、当然「資産収入が必要」です。
資産収入の作り方については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
レベル4(フルリタイア)
基礎生活費のすべてを、資産収入のみで賄えるようになったら「レベル4(フルリタイア)」の状態です。
これから死ぬまでの間、一切働かずに生きていくことができます。贅沢はできないかもしれませんが、それはあくまで「消費レベル」での話。
人生とは、時間そのもの。
有り余る時間があるわけですから、これ以上の贅沢はないと考える人もいるでしょう。
ちなみに、レベル4だから働いてはいけないなんてことはなく、
- 働いても良いし
- 働かなくても良い
どちらでも良いのです。「働かない権利」を持っているということです。
普通の人はこんな権利は持っていませんから(働かなければ生きていけない)、他の人が持っていない権利を持っている分、明らかに優位なポジションにいます。
レベル5(完全な自由)
経済的自由の最高レベルです。
- 基礎生活費のみならず
- ゆとり費も含めて
すべての支出を資産収入のみで賄えるようになったら「レベル5(完全な経済的自由)」です。贅沢をしたとしても、あなたは一切働く必要がありません。
- 富裕層A:資産収入が年間500万円、年間支出も500万円
- 富裕層B:資産収入が年間1億円、年間支出も1億円
この2人の生活水準や資産規模には明確な差があるように感じますが、レベルとしては同ランクです。
一切働かずに自分の満足のゆく生活水準が維持できるという点では、何も変わらないからです。ここまでくると、あとはもう個人的な価値観だけの問題です。
レベル4と同様に、別に働きたければ働いても何の問題もありません。
- 働かなくても良い権利だけではなく
- 贅沢な望みを叶える権利も持っている
これがレベル5の人です。
以上のように、経済的自由は6つのレベルに分けて考えることができます。
そして、このレベルを測るには、4つの箱をベースにした「自由への家計簿」が必要なのです。
解説していきます。
「自由への家計簿」で家計管理するメリット
具体的には、こういうメリットです。
- 「自分の自由」を定義できる
- リタイアまでの距離が近く感じられる
- 日々の小さな前進を感じられる
順番に見てみましょう。
メリット①:「自分の自由」を定義できる
経済的自由になるために、いくらお金があれば良いでしょうか?
- 3000万円?
- 5000万円?
- 1億円?
答えは、「人によって違う」です。
いくらお金が必要かは、生活水準によって変わります。そして、生活水準は人によって違うのが当たり前。だから、一律〇〇万円必要という議論にはあまり意味がありません。
※同様の話で、老後に2000万円必要みたいな話もあまり意味がありません。生活水準は、人によって違うからです。
- 生きていくために最低限必要な基礎生活費の水準
- ゆとり費の水準
この2つは、自分専用の、自分だけの数字です。
上記のうち、①生きていくために最低限必要な基礎生活費の水準が分かれば、「自分の経済的自由レベルを上げるためにいくら必要」か、意味のある数字が見えてくるはずです。
メリット②:リタイアまでの距離が近く感じられる
- 生活費400万円を、すべて資産収入で賄おうと思った場合
- 1億円もの大金を年利4%で運用する必要があります
こうなってしまうと、非現実的だと諦めてしまう人がほとんどでしょう。
一方で、生活費400万円には内訳があり
- 生きていくために最低限必要な基礎生活費が200万円
- ゆとり費が200万円
ということであれば、基礎生活費を賄うために必要な資産の金額は5,000万円にまで減ります。
さらに「まぁ年間50万円ぶんぐらいのゆるい労働ならやっても良いか…」という人なら、セミリタイアに必要な資産額は3,750万円にまで減ります。
※大金であることには変わりありませんが、1億円よりはマシですよね。
こんな感じで、生活費を「基礎生活費」「ゆとり費」に分解すると、リタイアまでの距離がグっと近づいて感じられるはずです。
経済的自由のレベルを高める考え方は、いたってシンプルです。
- 基礎生活費を減らせば減らすほど、あなたは自由に近づく
- 資産収入を増やせば増やすほど、あなたは自由に近づく
今の日本は、非常に恵まれています。
- 水道ガス電気、交通などの生活インフラが整っており
- 警察・消防が優秀で、治安が良く災害対策もしっかりされていて
- 住宅の品質も高く
- 高いレベルの医療・教育がどこでも受けられて
- そこら中に安くて美味しい食事があり
- 企業努力により、便利なモノ・サービスがいつでも簡単に手に入ります
基礎生活費を下げるというと「ビンボーくさい」という印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし、基礎生活費を下げた生活でも、何世代か前の人たちよりもはるかに豊かな暮らしになるはずです。
メリット③:日々の小さな前進を感じられる
経済的自由について
- 「あるか」「ないか」
- 「0か」「100か」
という極端な考え方をする必要はありません。少しずつ進み具合をチェックすることができます。
たとえば、
- 2016年:基礎生活費250万円、資産収入0円
だった人が
- 2021年:基礎生活180万円、資産収入50万円
になっていれば、「経済的自由へと進んでいる」ことが明確に分かります。この人は、いつかレベルを上げて、セミリタイアを達成するでしょう。
まとめ:経済的自由度を上げたいのなら、やることはシンプル
まとめます。
経済的自由度には6つのレベルがあります。
各レベルの内容は、この通り。
▼レベル0(依存)
基礎生活費+ゆとり費のすべてを、誰かに払ってもらっている状態
▼レベル①(最低限の自立)
基礎生活費だけは、自分の労働で賄える
▼レベル②(経済的自立)
基礎生活費+ゆとり費を、自分の労働で賄える
▼レベル③(セミリタイア)
基礎生活費を、ちょっとの労働+資産収入で賄える
▼レベル④(フルリタイア)
基礎生活費を、資産収入だけで賄える
▼レベル⑤(経済的自由)
基礎生活費+ゆとり費のすべてを、資産収入だけで賄える
※基礎生活費、ゆとり費のイメージは下記の感じです。どの箱に何を入れるかは、個人の価値観、居住地、買い物の仕方などによって変わります。
- 労働に人生を捧げるなんてイヤだ!
- 働きたい時に働きたい!働きたくない時には働きたくない!
といった感じで「自由」が欲しいという人は、レベル3(セミリタイア)以上を目指す必要があります。
こういう考えを持つ人にとっては、普通の家計簿よりも、自由への家計簿が役に立つはずです。
経済的自由のレベルを上げるためのルールは、シンプルです。
- 満足度を下げずに、基礎生活費を下げる
- 資産収入を増やす
資産収入が、基礎生活費を上回ったらアガリです。
こびと株.comメンバーも、ひたすらにこの2つを追求してレベルアップしていきたいと思います。
それではまたっ!
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