【経験者は語る】日系企業での「年上部下」がマジで厄介な3つの理由

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サラリーマン
今度の人事異動でさ、年上の先輩が部下になることになったんだよね…。めっちゃやりにくそうで不安…。
サラリーマン
そうだよねぇ。年齢が逆転すると厄介だよねぇ…。僕も再雇用の部下の扱いには苦労してるよ…。

こんな人のための記事です。

 

日系企業において、年上部下との付き合いは、かなりの高難易度

めちゃめちゃにコミュ力の高い人でもない限り、ほぼ確実に苦労すると思われます。

こびと株
そしてそれは、多分「年下リーダーであるあなたがダメだから」ではありません。

もちろんリーダーである以上、チーム内の人間関係に気を配るのは当然でしょう。部下との関係構築に努力する必要もあると思います。

でも、日系企業での年下リーダー&年上部下の関係には、良好な関係構築をはばむ文化が存在するのです!

 

こびと株
私こびと株、入社3年目にして年下リーダーに抜擢された経験があります
  • 古き良き日系大企業で
  • 25歳の女が
  • 10歳以上年上の男性4人を部下として

プロジェクトを遂行せねばならない。…この地獄が想像できますでしょうか?(笑)

もちろん、担当したのは単なるプロジェクトのリーダー。職位も、人事権も、評価権限も、リーダー給も与えられません。

この記事では、当時の体験をもとに、日系企業での年上部下が厄介な3つの理由を解説していきます!

 

理由①大事なのは、スキルより年齢

 

「何ができるか」はどうでもいい

日系企業での年上部下が厄介な理由の1つめは、会社全体にまん延する「大事なのはスキルより年齢」という文化です。

年上部下本人だけではなく、部内・社内の他のメンバーも

  • 何ができるか?
  • どんなスキルを持っているか?
  • どう貢献しているか?

といった点に注目しようとしません。

こびと株
要するに、誰も年上部下を「部下」という立場で考えられないんですね。何もかも「だって年上だし」で思考ストップです。

 

こういう組織で年下リーダー・年上部下という関係が発生することはマレなのですが、例外的に

  • 役職定年
  • 再雇用
  • 部長の気まぐれ

といったタイミングでだけ、年上部下が出現します。

こびと株
そして予想通り、現場は気まずい静かな混乱に包まれるわけです

 

エピソード:デキない人に雑務をふったら、周りから叩かれた話

ちなみに私が年上部下を持った時にも

こびと株
あ、この人たち、マジで「スキルに応じた仕事」って発想無いんだ!

とビックリした瞬間がありました。

 

チーム内に、スキルの低いおじさんがいたんですよね。

  • プロジェクト内容への知識は無い
  • スケジュールは守れない
  • 成果物はミスまみれ
  • コミュニケーションの基本は逆ギレ

チームに貢献してもらうことが難しかったので、まずはということで事務作業をお願いしたんです。

書類の整理とか。スケジュール表の作成とか。

過去の資料を見ているうちに分かることもありますし、自分でスケジュール表を作ればスケジュールを守るべき理由も分かると思いましたので。

 

そしたらもう、非難ごうごう

こびと株
おじさん本人が抵抗するだけならまだわかるけど、プロジェクト外からもメッチャ怒られて…ぽかん、って感じでしたw

別なおじさんから説教される、チーム外のおばさんから後ろ指をさされる、隣の部署から聞えよがしに批判される…。

もちろんリーダーである私にも問題(伝え方が悪い、信頼される行動ができていない等)があったのだと思いますが、それにしても…

こびと株
非難の理由が全員「この年齢の男性にやらせることじゃない」だったのは、正直ショックでしたね…。

 

理由②年齢の差は、身分の差

 

「役割に応じて働く」という発想はない

日系企業で年上部下が厄介な理由の2つめは、年齢差が、いわば身分差として機能しているから。

リーダーが指示を出す、メンバーは指示に従う、といった組織上の「役割」よりも

  • 年上への依頼は、平身低頭して頼みこむべき
  • 年上は年下に、常にご指導モードで接してOK
  • 年上はエライから文句言ってもいい
  • 年下が意思決定なんて生意気

みたいな「雰囲気」が優先します。

こびと株
みんな、それで当たり前の空気感が体に染みついているので、それ以外の選択肢なんて考えもしていない…そういう日系企業は、少なくないと思いますよ~

 

エピソード:ミスを指摘したら、怒鳴られた話

私がプロジェクトのリーダーであったときの話。

私はメンバーが作成した資料を確認する立場でしたので、

こびと株
すみません、ココの数字間違ってるので、直してもらえますか?

とお願いしたら、

年上部下
そんくらい自分で直せよっ!あぁ?

怒鳴られて、目が点になったことがありました。

 

  • 年下にミスを指摘されるなんて、プライドが傷つく
  • オレのプライドを傷つけるなんて許せない
  • コイツが悪い

みたいな感じですね。

こびと株
うん、わかる。きっと私の言い方が悪かったんだと思う。でもさ、そんなに年の功を振りかざすならさ、10コ以上も年下の子の発言に怒鳴り返してるのって…情けなくない?

 

理由③コミュニケーション不全は、常に年下の責任

 

コミュニケーションは間に生まれるモノなのに…

コミュニケーションというのは、人と人の間に生まれるものです。

だからコミュニケーションがうまくいかないとき、その責任は、大抵、両方にあります。(もちろんその比率は、5:5だったり9:1だったりするかもしれませんが…)

例えば間違った指示が伝わってしまったら

  • 話し手:もっと分かりやすく伝えるべきだった
  • 聞き手:もっと集中して聞くべきだった

みたいに、それぞれが反省することによって、同じミスの繰り返しが防げるわけです。

 

ところが、常に年下側にだけ、コミュニケーション円滑化の責任を負わせようとする会社があります。

  • 年下が話し手の場合→話し方が分かりにくいのが悪い
  • 年下が聞き手の場合→ちゃんと聞いてないのが悪い

という具合に、とにかく「年下が間違っている」と考え、年上は自分のコミュニケーションを見直そうとしません。

こびと株
露骨に言われると「そんな会社ある?」と思うかもしれませんが、日系企業はこの傾向が強いと思いますよ。

ミスコミュニケーションが生じたシーンで先輩にコミュ力(伝え方・受け取り方)について指導されたことがある人、少なくないんじゃないでしょーか?

もちろん指導が悪いわけではありませんが、「コミュニケーションがうまくいかない責任は両方にある」という感覚が無いなら、それは全く説得力のない指導になってしまっていますよね。

 

エピソード:「可愛げがない」といって、吊るしあげられた話

こびと株
私はコミュ力が高い方ではないので、もちろんガンガン叩かれましたw

年上部下たちの激しいマウンティングを適当に受け流し、一生懸命仕事だけに集中していたところ

  • 気づかいが足りない
  • 可愛げがない
  • もう少し人付き合いを勉強した方がいい
  • コミュニケーション能力が足りない

と、吊るしあげを食らいました。

 

1時間ばかり会議室に缶詰めで、10歳以上年上の男性社員4名から、次々と「ご指導」頂く状況。

果てはプライベートについてまで口を出しはじめ

  • 話題に参加するためにテレビくらい見るべき
  • 友達いないでしょう?

等ネチネチと…

こびと株
さすがに頭真っ白になりましたね。コレっていじめ?みたいな(笑)

生意気に見られる私の態度にも問題はあったと思いますが、彼らのコミュニケーション能力が高いとはいまだに思えない私ですw

 

まとめ:古きよき日本の会社で年上部下をもつと苦労する

古き良き日本の会社で年上部下を持つのなら、かなりの覚悟が必要です。

それはもう、その「年上部下」がどういう人か、という話ではありません。

会社組織そのものがどういう文化か、という話なんです。

  • 大事なのは、スキルより年齢
  • 年齢の差は、身分の差
  • コミュニケーション不全は、常に年下の責任

こういった、昔ながらの年功序列の雰囲気を持つ会社なら、

こびと株
マジで厄介なので気を付けて下さい!

 

ちなみにこの年上部下4名とのプロジェクト、キツかった話ばかりしましたが、プロジェクト自体はきちんと成功に終わっています。

人間関係も、なんというかつじつまは合わせて、プロジェクト終了後も元年上部下と

  • 1年ペアで働く機会があったり
  • 時々ランチや飲みに出かけたり
  • 休日にバーベキューに行ったり
  • 元年上部下の部下になったり

しつつ、「あの時は色々ありましたけど、雨降って地固まりましたよね!」みたいなトーンを作ることができました。

こびと株
でも私、日系企業で年上部下を持つのは、もう絶対にイヤですw

私は、こういうタイプなので、仕方ありません。(笑)

【最適解】職場の人間関係を良くする方法【コミュ力低めのサラリーマン】

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環境が整わない場所でのリーダーは、無駄に苦労が多い…という単純な話ではありますが、

こびと株
古い会社で働く人、年上部下を持つ立場になるときは、よくよく気を付けて下さいね

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。