従業員持株会ってどうなの?奨励金というメリットに目を奪われて、大きなデメリットを見逃してはいけない

新入社員
持株会に入ろうかな!
2年目の先輩
持株会って、ホントのところ、どうなのかな?

こんな人のための記事です。

就職して早々、加入をすすめられる持株会。会社は奨励金などを用意して勧誘(?)してきますが、実際、持株会ってどうなのでしょう?

  • オトク?
  • それとも微妙?
  • もしかして、実は落とし穴があったりする?

こんな疑問に答えます!

 

社員持株会

あれはすでに10年以上前。こと私が入社したての、ぴちっぴちの(死語?)新入社員だったころの出来事です。

フルーツ
従業員持株会かー。株とかよくわかんないけど、会社がなんかちゃんとやってくれて、オトクなんだよねー。

不用意に独り言をつぶやいたのが運の尽き。

鬼のような優しい優しいシーさん先輩の教えを受けることとなったのでした。

シーさん
フルーツよ。きみも経理マンの端くれだ。数字に強くなる、調べてからモノを言う、慎重に行動する。このあたりを心掛けた方がいいんじゃないかね。
フルーツ
ぇ?
シーさん
ぇじゃないっ!
フルーツ
はぁ…

従業員持株会のメリット・デメリットを熱く語られ、最終的には「解約する」という結論に至ったのでした…。

 

入社時に加入して後悔した3大金融商品はコチラ
  1. 年金保険
  2. 従業員持株会
  3. 財形貯蓄

もちろん、会社側も悪意があるわけではないでしょう。しかし、入社時のバタバタの中よく考えもせずに加入すると、後悔するような商品も少なくありません。いたいけな新入社員に、イマイチな商品すすめるなんて、会社もあこぎだわぁ…。

フルーツ
新入社員のみなさん、要注意ですよー!先輩社員のみなさん、加入中の商品について、再検討してみてくださいね~

 

従業員持株会のメリット

シーさん
まずは、どんなメリットがあるのか把握すべし

 

メリット①:奨励金がある

まず第一にあげられるのは、奨励金の存在です。

「従業員持株会」という制度を設けているからには、企業側には「従業員に株主になって欲しい」という思いがあります。

会社側は、この制度に次のような効果を期待できるからです。

  • 働くインセンティブが高まる(※)
  • 安定株主ができる

※業績が上がって株価が上がると、株を持っている従業員は得をするので。

 

従業員持株会に加入してもらうために、企業は「奨励金」というエサを用意していることがあります。

毎月10,000円分の株を買ってくれるなら、企業がプラス200円追加で拠出しますよ、といった具合です。

この奨励金、パッと見、かなりおトクに見えますよね。

新入社員
うんうん。1万円で200円なら2%だから、超低金利の時代にはびっくりの高率じゃない?

こうやって、従業員持株会に加入する従業員は後を絶たないのですが…これ、全くの勘違いです。利回りはちっとも高くありません

ポイントは、追加払込額にしか奨励金がつかないこと。

利子は普通、前月以前に払い込んだおカネを含む「残高」の何%かもらえるものです。でも奨励金は、「追加払込額」の2%。

初めはオトクに見えても、払込期間が長くなるにつれて、大してオトクでないことに気が付きます。

シーさん
これは、財形貯蓄や個人年金保険なんかでも同じ仕組みだね。

※何を言ってるのかよく理解できない、という人はあとでこちらの記事も見てみて下さい。IRRについて知れば、意味を理解できると思います。

国民年金はお得?それとも損?メリットがあるのかIRRで客観的に計算してみた

2019.07.27

 

メリット②:値上がり益が期待できる

次にあげられるメリットは、値上がり益です。

当たり前ですが、従業員持株会という形式をとっていても、自分の株式の利益は自分に帰属します。したがって、株価が上昇すれば大きな利益が狙えるというわけです。

この意味で、成長段階にある企業の従業員持株会は、成熟企業の従業員持株会よりも大きな魅力があると言えます。

 

結局、

勧誘担当者
奨励金と値上がり益で経済的にメリットがありますよ!

というのが、従業員持株会に加入する意義ということですね。

 

メリット③:ドルコスト平均法でコツコツ積み立てられる

株式投資の世界は、普通にやると普通に負けるようにできています。相場の世界では心理的なトラップがたくさんあるからです。興味のある人は「プロスペクト理論」で調べてみてくださいね~。

従業員持株会でコツコツ積み立てる場合、人間心理は一切無視して機械的な投資が行われます。ですから、心理的なトラップを回避できます。

自動的に、ドルコスト平均法という手法になっていくわけです。一般人の場合、下手に売買を繰り返すより、こちらの方がずっといいパフォーマンスが出ます。(外部リンク:投資初心者必見!ドルコスト平均法って万能なの?

 

  • コツコツと積み立てできる
  • 投資先を決めるために時間をかけなくていい

というのもプラスポイントかもしれませんね。

 

従業員持株会のデメリット

シーさん
一方で、デメリットもあるよね。

 

①値下がりリスクもある

値上がり益が狙えるということは、裏を返せば値下がりのリスクがあるということです。

うちの会社には、10年かけて上昇した株価が一気に半値近くになってしまって、ガッカリして持株会をやめてしまった先輩がいましたね。

この点は、特段強調する必要もないでしょう。

 

②流動性リスクがある

忘れがちだけど重要なデメリットは、流動性リスクです。要するに、好きな時に売れないということです。

フルーツ
決算の前後なんかに「持株会の株は売れません」って言われたりしますよね。

インサイダー取引の防止のための規制ですね。

これ以外に、「売却手続きに時間がかかってすぐには売れない」というケースもあります。

株式投資の世界では、好きなときに売れないというのは大変大きなリスクです。よく注意して、資金配分する必要がありますね。こうやって考えると、「奨励金は流動性プレミアム」という見方もできるかも!

 

③労働と投資が一極集中してしまう

勤務先の株主になるというのは、「一極集中投資」です。

シーさん
これは、持株会の一番大きなデメリットじゃないかな。

 

例えば…

勤務先の業績が悪化して、大規模なリストラを行うことになったとします。もしあなたがそのリストラの対象になったら、あなたは職を失います。

一方で、株式も値下がりしていく確率が高いですよね。なにせ、大規模リストラを行うような状況ですから。

つまりこの場合、「職を失う+財産は減っていく」というダブルパンチを受けることになるのです。

 

このようなことになるのは、集中投資をしているからです。

結局、

  • 会社がうまくいけば、自分も天国
  • 会社がダメになれば、自分も地獄

という、会社と一蓮托生の関係を築いてしまっているのです。

それが、従業員持株会の本質です。

フルーツ
自分が「持株会に入る(=投資をする)目的は何か?」を、よく考える必要がありそうですね。

※「会社に尽くしたい!」というのが目的なら、従業員持株会に入るのは◎。モチベーションアップに役立つと思われます。

 

ちなみに、他にも小さなデメリットとして株主優待が貰えない(名義が「持株会」のため)などもあります。

 

さて、あなたの株式投資の目的は?

フルーツ
私の目的は、収入源の分散です!

安定志向の経理部員ですからね。堅実なのが好きです。

コツコツタイプです。心配性です。要するに、リスクが嫌いです。

危ないのヤダ。安心して安定した暮らしをしたい。

 

そしてそのためには、今の時代、

こういうことなんですね。

 

こうやって考えると、社員持株会は全然目的にあわない!!

だって、給料くれるのと配当くれるの、同じ会社じゃ分散できてないですよね?もしも会社がつぶれたら、両方失うじゃないか!

ダメです、ダメ。やっぱり社員持株会はダメ。

いくら奨励金が魅力的でも、だまされてはいけません!誰もだまそうとはしてないですけどねw

卵はひとつのカゴに盛るな」です。

 

まとめ:持株会は、やめておこう!

フルーツ
奨励金に目がくらんでも、従業員持株会はやめておこうっ!

これが私の結論です。

その分のお金、普通の株式に投資します。配当金(≒不労所得)を育てたいですからね。

 

みなさんも、社員持株会について、もう一度考え直してみてくださいね。

ほどほどに利用する分には構わないと思いますが、全力投資はリスクが高いと思いますよ。

それではまたっ!

 

関連記事です。

持株会に入らずにコツコツと株式投資を進めた結果、今や、毎年数十万円の配当金を受け取れるようになっています。金のタマゴを産むニワトリはかわいいですね。

高配当株のポートフォリオは、金のタマゴを産む”痩せない”ニワトリのようなものである

2019.08.03

 

少額からの分散投資を最安で始める方法について、具体的に解説しています。まずは月3万円の配当金を目指したい、という人にオススメの記事です。

【配当金月3万円の第一歩】SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方を解説します

2019.08.20
スポンサーリンク
スポンサーリンク