従業員持株会ってどうなの?奨励金というメリットに目を奪われて、大きなデメリットを見逃してはいけない

フルーツ@寒いの嫌い!です。前世は猫だったのかな。私もこたつで丸くなり続けたいです。

気を取り直して。今日は、従業員持株会についてお話したいと思います。

 

社員持株会

あれは6年前。私が入社したての、ぴちっぴちの(死語?)新入社員だったころの出来事です。

フルーツ
従業員持株会かー。株とかよくわかんないけど、会社がなんかちゃんとやってくれるんだろうから、はじめてみようかなー。

不用意に独り言をつぶやいたのが運の尽き。鬼のような先輩社員の優しい優しいシーウィード@こびとの見える経理マン先輩の教えを受けることとなったのでした。

シーさん
フルーツよ。きみも経理マンの端くれだ。数字に強くなる、調べてからモノを言う、慎重に行動する。このあたりを心掛けた方がいいんじゃないかね。
フルーツ
ぇ?
シーさん
ぇじゃないっ!
フルーツ
はぁ…

従業員持株会のメリット・デメリットを熱く語られて、最終的には「加入しない」という結論に至りました…

 

従業員持株会のメリット

メリット①:奨励金がある

まず第一にあげられるのは、奨励金の存在です。

「従業員持株会」という制度を設けているからには、企業側には「従業員に株主になって欲しい」という思いがあります。この制度は、次のような効果が期待できます。

  • 安定株主を作ることができる
  • 働くインセンティブを高める(業績が上がり株価が上がると従業員も得するため)

従業員持株会に加入してもらうために、企業は「奨励金」というエサを用意していることがあります。毎月10,000円分の株を買ってくれるなら、企業がプラス300円追加で拠出しますよ、といった具合です。

この奨励金は、利回りベースでみると数%に及び、超低金利のこの時代にあってはかなりお得な利回りです(だからこそ、従業員持株会に加入する従業員は後を絶たないのですが)。

 

メリット②:値上がり益が期待できる

次にあげられるメリットは、値上がり益です。当たり前ですが、従業員持株会という形式をとっているとしても、自分の持ち分の利益は自分に帰属します。したがって、業績の伸びに伴い株価が上昇すれば、大きな利益が狙えるというわけです。

この意味で、成長段階にある企業の従業員持株会は、成熟企業の従業員持株会よりも大きな魅力があると言えます。

結局、「奨励金と値上がり益で経済的にメリットがありますよ!」というのが、従業員持株会に加入する意義ということですね。コツコツと積み立てていけるというのも、投資に時間をかけたくない人には追い風になりますしね。

 

メリット③:ドルコスト平均法でコツコツ積み立てられる

株式投資の世界では、普通にやると普通に負けるようにできています。それは、相場の世界では心理的なトラップがいっぱいあるからです(※興味のある人は「プロスペクト理論」で調べてみてください。)

ドルコスト平均法でコツコツ積み立てる場合、人間心理は一切無視して機械的な投資が行われますから、そういった心理的トラップを回避できます(外部リンク:投資初心者必見!ドルコスト平均法って万能なの?)。

一般人の場合、下手に売買を繰り返すより積立投資の方がよほどいいパフォーマンスが出せます。

 

従業員持株会のデメリット

①値下がりリスクもある

一方で、デメリットもあります。

値上がり益が狙えるということは、裏を返せば値下がりのリスクがあるということです。この点は、特段強調する必要もないでしょう。

 

②流動性リスクがある

他に言及しておくべきデメリットとして、流動性リスクがあります。要するに、インサイダー規制の観点から、「好きな時に売れない」ということです。

株式投資の世界では「売りたいときに売れない」というのは大変大きなリスクです(こうやって考えると、奨励金は流動性プレミアムと考えることもできますね)。

 

③労働と投資が一極集中してしまう

最も大きなデメリットは、勤務先の株主になるということは「一極集中投資に他ならない」ということです。勤務先の業績が悪化して大規模なリストラを行うことになったとします。

もしあなたがそのリストラの対象になった場合、あなたは職を失います。

大規模リストラを行うような状況ですから、株価には全く期待できないでしょう。したがって、職は失うわ財産は毀損するわ、踏んだり蹴ったりな状況に追い込まれるわけです。

なぜこのようなことになるかというと、それは集中投資をしているからです。

結局、会社がうまくいけば自分もハッピー、会社が傾けば自分も地獄、というように会社と一蓮托生の関係を築いてしまっているのです。それが、従業員持株会の本質です。

このような投資をする場合は、そもそも自分がどのような目的で投資をやっているのかを見つめなおさなければなりません(会社に尽くしたい!という目的があるならば、従業員持株会は大きなモチベーションになると思います)。

 

ちなみに、他にも小さなデメリットとして株主優待が貰えない(名義が「持株会」のため)などもあります。

 

さて、あなたの株式投資の目的は?

フルーツ的に株式投資の目的は、ずばり収入源の分散です!

経理マンですからね。堅実なのが好きです。コツコツ派です。心配性です。要するに、リスクが嫌いです。危ないのヤダ。安心して安定した暮らしをしたい。

そしてそのためには、今の時代、

こういうことなんですね。

 

こうやって考えると、社員持株会は全然目的にあわない!!

だって、給料くれるのと配当くれるの、同じ会社じゃ分散になってないですよね!?会社つぶれたら両方失うじゃないか!だめですだめ。やっぱり社員持株会はだめ。

いくら奨励金が魅力的でも、これはリスクプレミアム!決してタダで貰えるお得なお金をいうわけではないのです。

「卵はひとつのカゴに盛るな!」です。分散しなきゃ!

 

まとめ:持株会、やめておこう!

奨励金に目がくらんでも、従業員持株会はやめておこうっ!これが私の結論です。その分のお金、株に投資します。配当金を育てないとですね。

みなさんも、社員持株会について、もう一度考え直してみてくださいね。ほどほどに利用する分には構わないと思いますが、全力投資はリスクが高いと思いますよ!

ではまたっ!

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フルーツ

こびと株.comのメンバー(役割:保有銘柄のウォッチ)。某有名大学で会計を学んだ後、一部上場企業の経理/財務部で働いている。持ち前の情報収集力・財務分析力を武器に、保有銘柄のウォッチを行っている。