転職できない!経理の転職年齢の限界と「逆転方法」について

サラリーマン
未経験から経理に転職したいんだけど…なかなか転職できない…なんでだろう?
経理マン
今まで何回も転職してきたのに、急に転職が難しくなったな…やっぱり年齢のせいかな…これからどうしたものか

こんな悩みにお答えします。

 

私は10年以上の経理/財務経験がある、経理のプロです。

たくさんの経理マンを見てきたなかで、経理の転職限界年齢が分かるようになりました。

 

この記事では、次の3点をご紹介します。

この記事の要点
  1. 経理経験者の転職限界年齢
  2. 経理未経験者の転職限界年齢
  3. 転職できない時の逆転方法

では、本題に入りましょう!

転職できない理由:やっぱり年齢要因

転職活動がうまくいかずに困っている人をよく見ますが、基本的にはコレです。シンプルですね。

  1. 年齢が高い
  2. 経験年数が短い

日本企業の採用は「年功序列」の「メンバーシップ型」です。

年齢と重ねるととたんに転職がキツくなるのは、これらの制度が原因です。

 

補足:メンバーシップ型って?

職務内容ではなく、会社の構成員であることそのものに対してお金を支払うシステムです。

このシステムは、「年次の高い人は、年次の低い人より会社への貢献度が高い」というのが前提になっています。

欧米では「ジョブ型」の会社が多く、報酬は年齢ではなく職務内容で決まる傾向にあります。

 

メンバーシップ型の企業では、いくら仕事の経験が浅い人でも、年齢の高い人であれば高い給料を払わなくてはいけません(なぜなら、そういう給与テーブルがそうなっているから)。

でも現実問題として、そういう人に対して高い給料を払えるかというと、払えないですよね。

だから、「そもそも雇わない」という結論になります。

どれだけ(キャラ的に)魅力的な応募者がいたとしても

「新人(20代前半)と同じ給料で40代の人を雇う」という発想はありません。

 

経理経験者の転職限界年齢【基本は30代まで】

経理経験者の場合、転職寿命は長いです。

とはいえ、40代を過ぎてからはキツくなります

今の会社で何十人もの中途採用者を見てきましたが、40歳を過ぎてからの転職者はほんの数名しか知りません。

しかも、かなりハイスペックな管理職候補なので、必ずしも参考にならないでしょう。

 

英語が堪能で、マネージャー・部長職などを経験していると、ギリギリ45歳ぐらいまでは転職可能と言われています。

50歳過ぎて外資に転職した人もいましたが、その人もかなりのハイスペックでしたね。

 

結局、一般論として考えるのなら、経理経験者でも30代のうちにキャリアを固めておきたいということになります(もっと具体的に言うと「35歳まで」です)。

このように、早いうちからキャリアについて悩み、考え、そして経験を積んできた人にだけ、40代以降も転職のチャンスが与えられるというイメージです。

 

補足:管理職になれなかった40代

管理職になれなかった40代は結構寂しい思いをしているようです。

いくら現状に不満を漏らしたところで、社内ではもう出世の目はありません。

といって、転職先もありません。

若手・中堅のやる気を奪う「働かないおじさん」はこうやって生まれるんだなぁと、なんだか複雑な気持ちで眺めています…

 

経理未経験者の転職限界年齢【基本は20代まで】

経理経験のない人の場合は、20代じゃないとキツいと思っておいた方が良いでしょう。

実際には、「30代でもOK」みたいな話も時々聞きますし、実際に身の回りにも未経験から30代で経理に転職できた人も知っています。

ただ、30代といっても、30歳とか31歳とか、そういう感じです。

1歳刻みで明確に難易度は上がっていき、33歳ぐらいになるとかなり厳しいのが現実です。

 

しかも、その年齢で採用してくれる会社は「その年齢でも採用しないと応募者が集まらない会社」なので、待遇が低いケースが多いです。

ただ、個人的に経理職のワークライフバランスは素晴らしいと思っているので、

  • 今の会社があまりにもキツく(ストレス・プレッシャー・低待遇)
  • 経理として採用してくれた会社がまともな会社なら(法令違反を堂々とやる会社でない)

経理に転職するとラクになるんじゃないかなとは思います。

年収うんぬん以前に、まともな体調をキープできるところで働くことの方が重要ですからね。

 

「経理に転職できない!」からの逆転方法

残念ながら、特効薬はありません。妥協忍耐がキーワードです。

もっとキラキラしたことが言えれば良いんですけどね。

 

逆転方法
  1. 志望企業のランクを下げる
  2. 簿記1級などの優良資格を取る
  3. 適切な場所で網を張り、ひたすら案件を待ち続ける

 

方法①志望企業のランクを下げる

今「転職できない」のなら、今あなたの探している条件の会社に、今すぐ雇われるのは難しいということです。

いったん、総合点で今よりも良い会社に移るのは、あきらめましょう。

まずは、自分が大事にしている価値観が認められるところを目指すと良いと思います。

  • 年収は下がるけど、残業時間が減るから良い
  • 労働時間は増えるけど、転勤がなくなるから良い

こんなイメージですね。

 

その後のキャリアプランとしては

  • スキルを磨いて、より良い条件の会社に再転職する
  • あるいは、副業にチャンレジする

などが考えられるでしょう。

年齢が高くなればなるほど、転職の難易度は上がります。

そして、再転職を目指すとき、あなたの年齢は今より上がっているはずです。

 

だから、個人的には、副業やるというプランの方がおすすめです。

経理はワークライフバランスがとれている仕事ですから、副業をやる体力的・時間的余裕が作れる可能性があります

会社だけが稼ぐ手段ではありません。顔をあげて、視野を広げてみましょう。

「良い会社に入ればハッピーになれる」という思い込みを捨てて、「人生における会社の重要性を下げること」が一番の逆転方法だと思います。

 

方法②優良資格を取る

例えば、日商簿記検定の1級などは、実務に直結していて、企業からも人気の高い資格です。

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優しい試験ではありませんが、だからこそ価値があります。

年に2回も受験できますから、1~2年のうちに数回のチャンスがあるわけです。

良い求人案件を待ちながら、こういう「本当に評価される資格」を1つとるのも、逆転のチャンスを増やす手段になるでしょう。

効果の低い小さな資格(FASSやBATICなど)をかき集めるのは、あまりにもコスパが悪いのでおすすめしません。

 

方法③適切な場所に網を張る

あとは、ひたすら案件を待つしかありません。

「たまたま良い求人案件に出会う」のを待ち続けるのです。

ほとんどの人は、半年以上転職活動を続けられません。そんな気力も体力も持たないからです。

しかし、企業の採用案件というのは、タイミングによってかなり内容が異なります。

本当に現状を変えたいのなら、忍耐強く案件を待ち続けるという姿勢も必要です。くどいようですが、3ヶ月後には未来が変わっているという特効薬はありません

 

そして、機を待つ場合には、経理に強い転職エージェントを使いしょう。

転職エージェントならどこでも良いというわけではありません。(意外に、ダメなエージェント使って消耗している人が多いんですよね。)

営業職や研究職の転職活動のお手伝いをしていたエージェントが、経理職の転職支援をできるワケがないですよね。

業務の内容も、求められるスキルも、理解できないからです。

 

経理の転職に強いエージェントとしておすすめなのは、MS-Japanです。

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このエージェントと相談しながら、ひたすら案件を貰い続けましょう。

事例は少ないですが、1年以上かけて転職できた友人もいます。

諦めさえしなければ、チャンスは必ずやってくるのです。

 

まとめ:年齢は超重要な資源です

「自分もいつの間にか歳をとっている」という現実をつきつけられるのが、転職活動です。

  • 経験者は30代のうちに
  • 未経験者は20代のうちに

ある程度キャリアを動かしておく必要があります。

若返ることはゼッタイにできませんから、年齢制限を甘く見てはいけません。

日本の採用慣行がすぐに変わるとは思えないですし、結局のところ、自分の身を守れるかどうかは自分の意識次第ということですね。

なんだか世知辛い世の中です┐(´д`)┌

 

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。