こんな質問に答えます。
私(@kobito_kabu)は、新卒で一部上場企業の経理・財務部に配属されて、一貫して10年以上の実務経験がある現役の経理マンです。
自分自身が資格マニア(簿記1級、証券アナリスト、TOEIC、BATIC、FP、etc…)なのもあって、身の回りのUSCPAホルダーの動向はよくチェックしているので、多少説得力のある話ができるかなと。
- USCPAを持ってる同僚が羨ましいと思う3つの理由
- USCPAが無駄になる2つのケース
- USCPAがグローバル企業で働く場合に最強の資格になる理由
この記事の概要は、上記の感じです。
結論としては、人を選ぶもののUSCPAは高付加価値の資格です。ちょっとでも興味があるなら、本格的に検討してみるべきですね。
※ちなみに、アビタスが開催するセミナー(無料)に参加すると、このUSCPA攻略本(定価1,080円)がタダで貰えてお得です。セミナーに参加できる地域に住んでる人は、行かないともったいないですね。
目次
USCPAを持っている同僚が羨ましいなと思う3つの理由
希望が叶って海外駐在してた
もともと実務で英語のできる人でしたが(TOEICのスコアは600点台だったけど、仕事では全然困ってなかった)、海外駐在の希望はまったく叶わない状況でした。
ところがUSCPAに合格して1年も経たないうちに、海外駐在が決まりました。
決裁した役員から話を聞いたわけではないので真偽のほどは定かではありませんが『そろそろ希望を叶えてあげないと転職されてしまう』と、現場の管理職達から人事部に働きかけがあったそうです。
今も海外出張に行きまくってる
上場企業の経理マンが海外出張に行くときには、大勢の人達と関わりを持ちます。
- 監査法人の会計士
- コンサルタント
- 海外現地法人のCEO、CFO
- 海外現地法人の従業員
- 海外現地法人が雇っている監査法人
こういう時に、USCPAの肩書きを持っていると味方にも相手に安心感を与えられるんですよね。
ナメられてしまうと、円滑に仕事を進めることができません。情報が集まってこなくなるし、働きかけをしても動いてくれないからです。何を言っているのか、経理の実務家ならピンとくるでしょう。
市場価値がすごく高い人材になってる
- 実務経験がある
- 日本の会計基準が分かる
- 英語でコミュニケーションがとれる
- USCPAホルダー
このレベルだと、転職市場での価値はかなり高くなります。グローバル企業からは引く手あまたですね。
経理の転職限界年齢を上げるのに有効なスキルはこの2つです。
- マネジメントスキル
- 語学力
高い語学力があるだけで、10年くらいは転職寿命が伸びるんじゃないでしょうか。語学堪能な40代後半の同僚も、年収を下げることなく転職を決めていました。
参考:海外の管理職は有資格者ばっかりです
海外は日本以上に「学歴社会」なところが多いので、海外のDirectorの肩書を見るとMBAやUCSPAホルダーばかりです。
日本のように「性別」「年齢」であからさまに待遇を決めると差別になりかねないので、成果・学歴・経歴でできる限り客観的に人を評価しているということですね。
日本でより、海外の方が「資格」が効くと思います。
USCPAが無駄・無意味になってしまうのはこんな人
経理・財務の実務経験がない人
これはハッキリ言っておきますが、すでに社会人になっている&経理の実務経験がない人がUSCPAを取ってもさすがに無意味です。
すでに社会人として何らかのキャリアを積んでいるということを前提とすると、USCPAは
- キャリアチェンジのための資格というよりは
- 経理マンのキャリアアップのための資格
という感じがしますね。
営業やエンジニアなどの職種からキャリアチェンジする人も時々見かけますが、圧倒的に少数派。マイナーケースだと思います。
他職種の方が「USCPAを活かして経理財務の仕事がしたい」と言うのなら、
- まずは簿記2級や簿記1級を取得して、普通に経理に転職する
- 転職後にUSCPAを取得して、実務経験+USCPAを武器にもっといい会社に移る
みたいな細かなステップを踏むことをおすすめします。
※実務経験がないと使えないと言いましたが、もちろんまだ就業経験のない人=学生なら話は別です。そのへんはこちらの記事をご覧ください。
英語でコミュニケーションがとれない人
USCPAホルダーに求められるのは、
- 米国基準の会計知識ではなく
- 会計力+英語力を活用したビジネスの推進力
なので、英語でコミュニケーションとれない人は重宝されません。
英語が苦手でも受かりますみたいな宣伝文句がありますし、確かに受かってる人も見かけるのですが、合格してから実務でどうするんだみたいな感はありますねw
時々「英語は苦手だけどUSCPAを目指したい」という人から相談が来たりするのですが、方向性としてはイマイチだと思いますね。やはり英語を使いこなせてナンボだと思います。
※ここで言っている英語力というのはTOEIC〇〇点とかそういう話ではなく、実際に使える英語力です。要するに、どんなに不格好でもとりあえず体当たりしてコミュニケーションをとってみる姿勢が大事ということ。物怖じする性格の人は、海外業務は不向きです。
USCPAはグローバル企業で働く経理マンにとっては最強の資格の1つ
グローバル企業で経理・財務をやるなら、USCPAは最強の資格の1つです。
理由はこの3つ。
- そもそも英語ができる人が少ない
- そのなかで、英語で会計・ファイナンスを扱える人はさらに少ない
- それなのに需要だけが高まり続けている
英語ができる人が少ない
大企業でも、そもそも英語ができる人って少ないんですよね。
海外部門で働く人ならいざしらず(彼らは語学のエキスパートですから)、それ以外の部門で働く人は専門性を1つ持つだけでもいっぱいいっぱいです。
- システム
- マーケティング
- 研究
- 会計・税務…etc
だから、英語を使って仕事ができるというだけで、まだ十分差別化になります。
※世の中にあふれる「語学教室」「英語教材」の数を見れば、どれだけ多くの人が未だ英語を使えないか(使わなきゃいけないという状況に追い込まれてるか)良く分かりますね。
英語で会計・ファイナンスを扱える人はさらに少ない
ただでさえ英語ができる人が少ないなかで、会計・ファイナンスまでも扱える人となると、さらに少ないです。
感覚的には、数千人規模の会社でもせいぜい4~5人ぐらいなものじゃないでしょうか。もしかしたらそんなにいないかも。
会計・税務の世界ではしょっちゅうルール改正があるので、それをキャッチアップするだけでも結構大変です。そんななか、語学学習までやっている人は相当に意識が高い人ですね。
需要が高まり続けている
最近、ますます日本企業のM&Aが活発ですね。2018年だけで見ても
- 武田薬品が、シャイアー(アイルランド)を7兆円で買収すると言ったり
- ルネサスエレクトロニクスが半導体メーカー(アメリカ)を7,300億円で買収すると言ったり
- 日立製作所がABB(スイス)の送配電事業を7,100億円で買収すると言ったり
本当にもう海外M&A市場は盛り上がってます。
それもそのはず、内需が先細りする日本では、投資機会がないからです。
※ほんとね…買収プロジェクトがあると経理・財務部は地獄になりますよw 海外出張、深夜の電話会議で休日返上のハードワークになります。
こういう時に、英語が喋れて会計が分かる人はめちゃくちゃ重宝されます。マジで。本当に。USCPAホルダーの方、ぜひ弊社に来てください。
まとめ:実務経験・コミュニケーションスキルに問題がないならUSCPAは絶対に無駄にならない
以上をまとめると、この通り。
USCPAの同僚、ずるい!
- 海外駐在の希望が叶って
- 海外出張で遊びまくって
- 転職も自由自在
USCPAは価値の高い資格ですが(海外のファイナンス・トレジャリーの管理職はホルダーばっか)、
- 経理・財務の未経験者がとっても意味ないです(20代なら話はちょっと違う)
- ビジネスで英語が使えないなんちゃってUSCPAだと無駄になります
日系グローバルの大企業でも、未だに英語ができる人はそんなに多くないし、ましてや会計も分かるというのはかなり希少な人材です。海外M&Aの案件は増え続けるでしょうから、USCPAが活きる機会は多いと思います。
USCPAへの興味が高まった方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。試験の概要やら勉強時間やら、網羅的にまとまってます。
スクール比較はこちらの記事ですね。
安定路線は「アビタス」一択です。実績No.1で、教材のクオリティ面でもコスト面でも、選択肢から外す理由がありません。
てっとり早いのは、アビタスに資料請求&セミナー参加で、個別面談してしまうことですね。話が一気に進みますので、時間を無駄にしたくない方はぜひ。
それではまたっ!
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