【勘違い多発】平均寿命と健康寿命に関する2つの罠

 

こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。

最近、「人生100年時代」なんて言葉をよく耳にします。

でも、今の平均寿命は80歳ちょい。

「多くの人が100歳まで生きるようになるなんてほんとかよ!」と思って色々と調べていたら、面白い気づきがあったので記事にしてみました。

 

結論としては、本当に人生100年時代になるみたい。

平均寿命・健康寿命にはちょっとした「罠」があるようなんです。

  1. 平均寿命の罠:多くの人は、今公表されている平均寿命より長く生きるようになる
  2. 健康寿命の罠:算出方法がいい加減

順番に解説します。

 

平均寿命の罠:想定しているより長生きするかも

現在の平均寿命は、次の通り。

  • 男性81.25歳
  • 女性87.32歳

(出典:2019/7/30付日経新聞より)

これを見て、お算数が苦手な私はピンときました。

こびと株管理人
へー。僕も81歳ぐらいまで生きるんだなぁ

これは勘違いです。

おそらく、多くの人がこれよりも長く生きるようになります。

 

まず、平均寿命というのは「今0歳時点の子供の平均余命」です。今年30代半ばに差しかかろうかというおじさん(=私)の平均余命ではありません。

こちらの表をご覧ください。

各年齢ごとの、平均余命の一覧です。


(出典:厚生労働省 平成30年簡易生命表

  • 0歳時点の男の子の平均余命
  • 0歳時点の女の子の平均余命

この2つが、ズバリ日経新聞に載っていた平均寿命と同じになります。

平均余命を見てみると、私の寿命は81歳ではなく82歳になりそうです。

 

さて、平均寿命というと、なんとなくこんなイメージを持っている人が多いんじゃないでしょうか。

男性
自分と同い年の人が、半分ぐらいに減っちゃう年齢じゃないの?

ところが、これはちょっと実際とは違います。

現実には、「平均寿命≒60%生存年齢」になっているそうです。多くの人がイメージしている50%生存年齢は、平均寿命+3歳ぐらいになるとのこと。

 

こうやって見てみると、私がイメージしていた自分の寿命は、85歳ぐらいで見ておくと妥当な感じがします。ところが、ここからさらに考慮すべき点があります。

平均寿命は伸び続けているという現実です。


(出典:日経新聞より)

 

若干伸び率が鈍化していますが、

  • 予防医療の進歩
  • 医学の進歩
  • 長生きのための生活習慣の研究
  • 食生活・運動生活の改善

などにより、平均寿命は伸び続けています。今後も、伸びることはあれど、縮むことはないでしょう。

 

これまでと同じペースで平均寿命が伸び続けた場合、「50%生存年齢」がどうなるかを算定した人がいるので、そのデータを紹介します。

男性のケースです。

  • 1970年生まれ:91.6歳
  • 1980年生まれ:93.8歳
  • 1990年生まれ:96.0歳

(出典:「いらない保険」講談社より)

衝撃的な数字ですね。

1990年生まれ=今30歳の人は、2人に1人が96歳まで生きるそうです。

 

今までの話をまとめると、こうなります。

  • ざっくり、自分は男性平均寿命の81歳ぐらいまで生きるのかなと想定してた
  • 平均寿命というのは、現時点で0歳の人の平均余命
  • 自分の年齢(30歳半ば)の平均余命を見直してみたら、自分の寿命は82歳だった
  • 50%生存年齢で見てみると、85歳だった
  • 寿命の伸び率を考慮すると、50%生存年齢は95歳だった

イメージしてたのと全然違う!

思ってたより10年以上長生きしそう。

 

  • 80歳ちょいまで生きるつもりでカネを準備してたら
  • 思ったより長生きしてしまい、実は全然足りなかった

なんてことは普通にありそうです。

 

やはり、高度に分散された高配当株ポートフォリオで、終身の「じぶん年金」を用意しておくというスタイルは、時代に合っていそうですね。

【高配当株でじぶん年金】元本860万円で65歳から死ぬまで毎年90万円受給するプランと、そのメリット・デメリット

2019.06.25
こびと株管理人
本当に、人生100年時代がきてるんだな~

 

健康寿命の罠:測定方法がいい加減

もう1つ紹介しておきたいのが、健康寿命の罠です。

健康寿命という言葉をご存知でしょうか?

健康寿命:医療や介護を受けずに自立した生活を送れる年齢

 

厚生労働省によると、健康寿命は下記の通りです。

  • 男性:72歳
  • 女性:75歳

これを見ると、不安になる人は多いかもしれません。

なぜなら、平均寿命と健康寿命の差が「不自由な生活を送る期間」「寝たきりの期間」に見えるからです。

 

平均寿命(男性81歳)と健康寿命(男性72歳)の差は、約10年。

この数字を使ってマーケティングしている保険会社は少なくありません。

保険営業マン
この期間に備えて、今のうちに医療保険や介護保険に入っておいた方が良いですよ~

人生100年時代を前提とするのなら、不健康で生活する時期はさらに伸びて、30年近くに及びます。

まさに絶望のデータ!

ところが、この「健康寿命」というのは、わりといい加減な概念のようなのです。

 

健康寿命の算定方法は次の通り。

算定方法
  1. 政府が3年ごとに行う「国民生活基礎調査」により算定される
  2. 全国30万世帯、約70万人を対象としたアンケート調査
  3. 「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?」と聞く
  4. 「ある」と答えた人は、不健康に区分
  5. 「あなたの現在の健康状態はいかがですか?」と聞く
  6. 「よい」「まあよい」「ふつう」と答えた人以外は、不健康に区分

こうやって、何の医学的根拠にも基づかない、アンケートに答えた人の主観的な意見をもとに、健康寿命が推計されているのだそうです。

 

大学生の頃、私は「大航海時代」というオンラインゲームにハマって、1日18時間ほどプレイしていました。

当時は寝不足でかなり調子が悪かったですから、もしこのアンケートが私に届いていたら、何の遠慮もなく「健康上の問題がある」と答えていたでしょう。

こういう回答が、健康寿命の計算に反映されるのです。どうかと思うわ。

こびと株管理人
なんか、参考にするのが急にアホらしくなってきた

まったく無意味とまでは言いませんが、これをもとに人生設計するのはイマイチな感じがしますね。

※健康寿命を使ってマーケティングしている保険会社はろくなもんじゃないというのは、保険や寿命のデータに詳しい有識者からするともはや常識のようですね。

 

まとめ:ほんとに人生100年時代になりそう

というわけで、まとめると次の通り。

  1. 平均寿命の罠:多くの人は、今公表されている平均寿命より長く生きるようになる
  2. 健康寿命の罠:算出方法がいい加減

1990年生まれ=現在30歳の人の2人に1人は、96歳まで生きます。

2007年生まれの人は、2人に1人が107歳まで生きると言われていますね(出典:LIFE SHIFT)。

すごい時代だわ~。

 

平均寿命に関する、私の勘違いは主に

  1. 平均寿命=ざっくり50%生存年齢だと思っていた
  2. 平均寿命の伸び率を考えていなかった

この2つですね。

これらを考慮すると、自分が思っているよりも、長生きする可能性は高そうです。

 

また、健康寿命をアテにした人生設計は、あまり意味を持たなそうだなと思いました。

保険会社は、ことさら「平均寿命と健康寿命の差」をアピールして、割高な医療保険・介護保険などを売りつけてきます。

健康寿命をセールストークにする営業の話は、話半分に聞いた方が良いかもしれません。

 

結局、長生きに対する最強の備えは「個人資産を作ること」ですね。

こびと株管理人
引き続き、高配当株をかき集めていこうと思います

それではまたっ!

 

関連記事です。

80%以上の人が老後不安を抱えている国で、老後の心配をほとんどしていない3つの理由

2019.11.23

30歳で300万円投資できれば、もう老後資金は準備OK?貯金で貯めきるのが無理だと思うなら株式投資だ!

2017.08.20

【年金対策】最強の長生きリスク対策は終身年金!終身年金を用意する6つの選択肢

2019.08.30
スポンサーリンク
スポンサーリンク


ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。