こんな人のための記事です。
- 今の時代、英語力はかなり重視されている
- 将来は、英語力は不要になる可能性がある
- 今は本物の英語力は脇に置いて、TOEICのスコアだけアップさせるのが良策♪
目次
英語力は必要!?現時点での社会の状況を確認
- 進学・就職・転職などの際、英語力は必要とされているのか?
- 実際に社会に出て、どのくらい英語を使うのか?
について確認したいと思います。
データで確認!英語力は必要とされている?
結論からいうと、人生の様々な局面で英語力はポイントになっています。
英語力は必要とされている、といって間違いないでしょう。
まずは進学のとき。大学や大学院の入試で、英語力は必要とされています。
大学入試で受験科目に英語があるのはごくごく一般的なことですし、大学や大学院の入試の出願要件にTOEICスコアが要求されていることも、よくあります。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の「TOEIC® Program 大学の入学試験における活用状況-2020年度-」によると、入学試験にTOEICスコアが活用している大学は調査対象769校のうち、333校だそうです。
さらに、TOEICのスコアで単位認定してもらえる大学も多くあります。例えば2020年は、
- 明治大学:620点以上で2単位~6単位
- 関西大学:490点以上で2単位~6単位
- 相模女子大学:520点以上で2単位
といった具合です。
多くの大学が、英語力を入学試験や単位認定の基準にしています。
次に、就職・転職のとき。企業は採用活動において、英語力を重視しています。
(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「就職やキャリアアップに役立つTOEIC® Program」)
このデータによれば、約6割の会社がTOEICスコアを採用活動の参考にしています。
さらに、この調査は2019年に行われたものですから、「新たに要件・参考とする可能性がある」と答えていた会社のうちのいくらかは「参考としている」あたりに移行しているのではないかと推察されます。
実態を確認!実際に英語使うのはどれくらい?
ひととき、「日本人の9割に英語はいらない」という本が話題になりました。マイクロソフト日本法人の元社長の著作で、
- 英語ができてもバカはバカ
- 英語業界のカモになるな!
- 英語ができても仕事ができるわけではない
- ビジネスで英語が必要になる人は1割程度
といった主張を展開されているようです。
典型的な外資系企業の社長まで勤めた人が「9割に英語はいらない」というのですから、これはひとつの参考になりそうですね。
有名な転職サイト「リクナビNEXT」の「一部上場企業1000人に聞いた「仕事で英語」の理想と現実」という調査をみても、「現在の仕事で、「英語」を使う機会はありますか?」という問に対して「英語を使う機会はない」と回答している人が61.4%もいます。
リクナビNEXTによれば「アンケートの回答者は、東証一部上場企業に勤務する正社員。勤務先はいずれも、いわゆる「日本の大手企業」であり、当然日本市場のみならずグローバル展開を積極化している企業群」です。
そんな人たちに尋ねてさえ、「英語を使う機会はない」という回答が6割以上。
現時点での社会の状況まとめ:実際に英語を使う機会は多くないのに、英語力は必要だと思われている
- 進学では英語が重視される
- 就職でも英語が重視される
- 転職でも英語が重視される
- でも実際に英語を使う機会は少ない
というのが、現時点での社会の状況です。
これから英語はどうなる!?英語力の未来を考えてみる
未来①英語以外の言語の台頭→英語不要
現在、世界共通語は英語だと考えられています。しかし、この英語優位の状況が、今後も続いていくとは限りません。
近年のアジア諸国・アフリカ諸国の発展をみる限り、他の言語が世界共通語として英語にとって代わる可能性も、十分にあると言えるでしょう。
候補になる言語の代表格は
- 中国語
- フランス語
の2つです。
中国語は、既に世界の言語別使用人口第1位です。英語の使用人口が5億人程度しかいないのに対し、中国語の使用人口は10億人を超えます。(出典:TIME ALMANAC)
今後中国の経済力が増していくに従い、使用人口の多い中国語が、世界共通語としての地位を確立しても、何の不思議もありません。
一方、フランス語も将来有望な言語です。フランスの投資銀行は、2050年の世界共通語をフランス語と予測しています。(出典:Forbes「Wants To Know The Language Of The Future? The Data Suggests It Could Be…French」)
理由は、アフリカ諸国の発展です。アフリカは、人口の増加や経済的発展が見込まれています。これらの国の中には、フランス語を公用語とする国が数多くあるのです。
未来②AIの発達→英語不要
他言語の台頭以外にも、「英語力はいらなくなる!」と思われる大きな理由があります。それは、AIの発達です。
相当な精度で同時通訳可能な機器が開発されれば、英語力に限らず語学力はほとんど意味がなくなります。
「機械に訳せる文章には限りがある」と主張する人もいます。小説や詩は訳せない、ことわざや慣用表現に配慮した通訳はできない、といった主張です。
もちろん現在の機械翻訳は実用に耐えるものとは言い難く、精度のいい機械が開発されるまでに、まだしばらく時間はかかるでしょう。
でも、Google翻訳ひとつみても、機械翻訳の精度向上は明らかです。特に近年は、ニューラルネットに基づく翻訳が脚光を浴びています。世界中の研究者が、この分野に尽力しています。
- 機械が同時通訳してくれるから、どこの国の人とでも簡単にコミュニケーションがとれる
- 詩句や慣用表現を含め、機械の翻訳はほとんどカンペキ
- 複数言語の習得なんて趣味でしかない
という時代は、必ずやってくる。…私はそう思います。
英語力の未来まとめ:英語力はいらなくなる!
- 世界共通語は英語じゃなくなるかも!
- AIの同時通訳によって、語学力に意味がなくなる時代がくるかも!
それじゃぁどうする!?英語との向き合い方
そんな状況の中で選ぶべき手段は、TOEICのスコアだけを伸ばすことです。理由はこちら。
- TOEICスコアアップは、本物の英語力をつけるよりずーーーーっとカンタン!
- TOEICのスコアさえあれば、英語力アリと扱われていろいろ有利!
- 実際に英語を使う機会は少ないので、本物の英語力がなくてもあまり困らない
1つずつ見ていきましょう!
TOEICスコアアップは本物の英語力をつけるよりずっと簡単!
まずは1つめ。TOEICのスコアアップは意外に簡単です。
ポイントは、「英語力をつけるための勉強」をしないこと。ただひたすら「スコアアップのための勉強」に特化することです。
この方法なら、英語嫌いでも、45日間の独学で730点というスコアを叩き出すことができます。学習法は以下の4ステップです。
- TOEIC試験テクニック本を読む
- 単語を覚える(単語帳は絶対金フレ)
- シャドーイングする
- 模試を解く
ただこれだけです。単純明快。短期間で安上がり(費用は数千円の書籍代のみ)。まさに「TOEIC専用の勉強法」です。
この方法で、本物の英語力がつくことは、ほぼ無いでしょう(せいぜい、語彙が多少増えたり、リスニング力がちょっぴり高まったりする程度)。日本にいながら片手間の45日で本物の英語力が身に着くなんて、そんな虫のいい話はありません。
でも、TOEICスコアは上がります。まじめにやれば、スコアアップはほぼ確実とさえ言えるでしょう。海外に行かなくても、大金を投じなくても、ちょっぴりの時間と労力で、TOEICスコアは手に入ります。
TOEICのスコアさえあれば、英語力アリと扱われる!
2つめ。「進学や就職で英語力が必要とされる」ことは、さきほどデータで確認しました。では、この英語力、何によって測られるのでしょうか?
答えはカンタン、TOEICのスコアによって、です。
(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「上場企業における英語活用実態調査」報告書)
TOEICの結果を利用している企業の比率は、6割以上です。「英語テストの結果は利用していない」という会社を除くと、TOEICの利用度はなんと94%超。企業で利用される英語テスト≒TOEICといっても、過言ではないでしょう。
本物の英語力がなくてもあんまり困らない!
さいごに、3つめ。
実際に英語を使う機会は多くない、というのは、さきほど述べた通りです。外資系企業の元社長でさえ、「日本人の9割に英語はいらない」と言っているのです。
外資系で本当の英語力が求められるのは、本社の上層部と直接やりとりする経営陣で、全社員の割合からすればせいぜい3%である。
(出典:「日本人の9割に英語はいらない」成毛眞 著)
さらに、楽天リサーチ(株)による「英語に関する調査」をみても、「英語が話せたらしたいこと」のベスト3は
- 海外旅行をする
- 英語の曲を歌う
- 英語の映画を字幕なしで観ている
といった具合。人々は、娯楽のために英語習得を志しているようです。
また、「英語を活かして実践しているもの」のランキングをみても、これら娯楽目的の利用は上位を占めています。
英語が好きな人・得意な人は、本物の英語力を目指して勉強するといいと思います。決してそれを否定しているわけではありません。
日本人の9割に英語が不要でも、あなたは英語を使う1割になればよいのです。例えAIですべての言語が翻訳可能になっても、「現地語のままで味わう」喜びが消えるわけではないでしょう。
私には、数か国語を自由に操る友人がいます。彼女は
「何語で話すかによって、性格が変わるよ。英語を話す私と、日本語を話す私は、ちょっと別人じみてると思う。」
と言います。こんな体験は、AIの活用では得ることができません。思考の礎として、文化として、英語を含む他言語を知ることの価値は、必ずあります。
- 英語が好きな人は、英語を学ぶ
- 英語が嫌いな人は、英語から離れる
こんなシンプルな判断でいいじゃないか、と、私は思っているのです。
英語不要論まとめ:TOEICスコアだけとっておくと◎!
- 今の時代、英語力はかなり重視されている
- 将来は、英語力は不要になる可能性がある
- 今は本物の英語力は脇に置いて、TOEICのスコアだけアップさせるのが良策♪
それではまたっ!
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