経理とTOEICの相性!英語力は市場価値をどれだけ高めるか?

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

ジャパニーズ経理マンのなかでは上位プレイヤーだと自負しております。

スペック

  • 30代前半
  • 上場企業にて経理に配属、一貫して経理/財務部に勤務
  • 日商簿記1級
  • 証券アナリスト
  • TOEIC800 etc…

転職サイトに登録したら、名のある企業からたくさんスカウトも来ました。

 

そんな私が、「経理とTOEIC」つまり経理と英語力の相性について語りたいと思います!

経理屋にとって

  • 英語力が実務でどのような役割を果たすのか?
  • 転職力・市場価値にどれだけ影響するか?

参考になれば幸いです。

 

経理で英語(TOEIC)が必要になる場面

海外子会社があるグローバル企業に勤務している場合

日本国内でのみ事業を展開しているのではなく、海外においても事業を展開しているグローバル企業に勤める場合は、TOEICは大きな力になってくれる可能性があります

 

連結決算

大企業の責務として、定期的に「決算短信」や「有価証券報告書」を作成・開示する必要があります。これらの資料には連結財務諸表が含まれています。

連結財務諸表とは、親会社と子会社の財務諸表を合算して作成する財務諸表です。本社(=親会社)の経理の担当者は、世界中にちらばる海外子会社達の財務諸表を収集する必要があります。

このときに、英語力が役に立ちます。

  1. 海外子会社担当者との資料授受(いついつまでにコレコレを提出してください)
  2. 海外子会社担当者への質疑(この資料のココはおかしくないですか?訂正してください)

特に重要なのは②です。

疑問のある処理についてはしっかりと確認・指導しなくてはいけません。ある程度の語学力がないと、連結担当者は務まらないというのはこのあたりに要因があります。

私の勤務先の場合、概ねTOEIC600点以上がないと海外関連業務には就かせてもらえないイメージです。

 

海外出張

海外出張に行く機会は意外と多いです。特に、M&A(企業買収)が絡むと頻発します。

買収前には、買収候補の企業の状態をチェックするために先方に伺う機会があります。また、買収後にも自社グループレベルのガバナンス体制を構築できるまでは定期的に出張が発生することになります。

「数字のことが分かる」のは基本的に経理/財務の人間だけですから、経理/財務部員抜きには話が進みません。いくら英語が得意な社員が他にいたとしても、何の解決にもなりません。だから、語学力のある経理マンは非常に重宝されます。

イメージとしては、TOEICで800点ぐらいのスコアがあると実務上問題ないと判断されるレベルです。実際は600~800点ぐらいのスコアの人も多いですが、企業サイドとしては「もっと語学力を磨いて欲しい」という気持ちです。

 

子会社の会計処理指導(オンライン会議など)

日本の親会社と、海外子会社では採用している会計基準が異なります。

日本の会計基準を使っているのは日本企業だけですからね。海外子会社はたいていIFRS(国際会計基準)か米国会計基準です。もちろんもっとローカルな会計基準を採用している場合もあります。

とにかく、この差を埋める必要があります。

金額的重要性がなければ問題ないのですが、そうではない場合は綿密な打ち合わせを行い両社の差異をすり合わせる必要があります。このような時は、電話会議などが開催されるケースが多いです(あまりに複雑な場合は出張で現地に行くことになります。)

電話会議では、

  • 議題が決まっており
  • 使用される専門用語も大体わかっている

ので、とりあえずTOEIC600点ぐらいのスコアがあればついていけるイメージです。それ以下の場合で、電話会議で発言・リスニングを出来ている部員は見たことがないですね。

 

海外との取引がある企業に勤務している場合

海外子会社が持っているわけではないけれど海外企業と取引がある、という企業に勤めている場合にも語学力が必要になるケースがあります。

 

契約書の吟味

筆頭はコレです。2社間で取引が行われる場合、必ず取引の条件等を定めた契約書が作成されます。

社内で英語版の契約書を翻訳する担当者がいれば良いのですが、そういった担当者がいない場合は経理マンが自力で契約書を読み解くことになります。

結局、法務担当者や翻訳者は「会計/税務」の論点に詳しくないので、訳せたところでどうもピント外れなところがあります。

実感としては、やはり原文で読み解けないと自信を持った会計処理はできません。私個人に関して言えば、契約書を吟味する際に語学力が役立った!ということが一番多かったように思います。今までに確認した英語の契約書は10や20ではありません。

TOEICでいうと、やはり600点くらいのスコアが欲しいところです。

 

日商簿記1級+TOEICハイスコアの評価(社内)

とりあえず、800点をハイスコアのラインとします(730や900というラインも考えられますが)。

結論から言って、日商簿記1級+TOEICハイスコアはやたら評価されます。理由は簡単で、替えが効かないからです。

大企業になればなるほど、

  • 日商簿記1級
  • 公認会計士
  • 税理士

などの資格を保有している人達は「当たり前の存在」になってきます(さすがに公認会計士や税理士はゴロゴロいるわけではないですが、こと会計/税務のスキルに関しては、実務経験の長い部員のスキルと大差はありません)

経理/財務部員である以上、一定程度の会計/税務のスキルを持っているのは当たり前ということですね。

そこで、明確な差別化につながるのが「語学力」というわけです。これもイメージですが、実務に耐えうる十分な語学力を持っている部員は7~8人に1人いるかいないか、という感じです(英語が社内公用語になっているような企業では違うのでしょうが)

  • 会計/税務スキル
  • 語学力
  • 社内事情、自社ビジネスにやたら詳しい

こういう経理マンは社内での居心地は抜群に良いと思います。

 

日商簿記1級+TOEICハイスコアの評価(社外・転職価値)

社外からの評価はどうなんだ?というところですが、もちろん評価されます

 

TOEICのスコアが高い経理マンは評価される!

リクナビネクストのような転職サイトに登録すると、企業から直接スカウトが届きます。私は今までに累計30社ほどのオファーを頂いていますが、「語学力が必要な案件」はおよそ3~4割ほどです。

つまり、10社ぐらいは語学力の水準をクリアしていることを確認してオファーを送ってきているということです。これらの特徴は1つです。年収水準が高いです。

英語が使えると年収が上がるというのは、実感から言ってもまず間違いありません。

転職エージェントとやりとりをしても、語学力というのはハッキリ「付加価値」として認識されます。グローバル系の企業のみならず、外資系企業などにまで選択肢が広がるので、会計と英語の相性は本当に抜群です。

 

転職のためにTOEICのスコアを伸ばしたい方はこのノウハウを参考に!

こびと株.comメンバーのフルーツも、転職活動をするにあたって何度も何度も

  • 英語はできる?
  • TOEICは何点ぐらい?

と聞かれ、ついに英語力の必要性を認めざるを得なくなりました。

社内での「TOEICで点を取れ!(昇進要件)」というプレッシャーもあり、とにかく早く730点のスコアを取って二度とTOEICについては考えなくても良い状態になりたいと考えたようですw

英語嫌いのための、得点ゲット最速ノウハウです。もし良かったら参考にして下さいね。

【TOEICは転職に効果大】英語嫌いが独学45日で730点!方法と効果を紹介します!

2017.09.13

 

まとめ:経理+英語の相性は抜群!市場価値を高めたいならTOEICで良いスコアを取ろう

文句なしの好相です。

私が2017年10月現在オファーを受けている企業も、語学力がキーになって舞い込んだ案件です。30代前半にもかかわらず、提示された年収はなんと900万円!

英語ができなければこんな案件は舞い込んでこなかったでしょう。市場価値=年収を高めたいということであれば、真っ先に伸ばすべきスキルが語学力です。

経理はAIに代替される可能性が高いとあって逆風が吹いていますが、経理以外の相性の良いスキルを鍛えてなんとか生き残りを図っていきたいところですね。

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。