高配当株を探そう!配当利回りランキング【2017年9月29日時点】

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毎月更新の定例記事です。

2017年9月29日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ!

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2017年9月29日時点

全体指標

  • 日経平均:20,356.28
  • 日経平均高配当株50指数:37,288.02
  • 日経高配当株50配当利回り:3.29%(前月比-0.15%)
  • TOPIX :1,674.75
  • 円/ドル:1$=112.49円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場  :22社(前月比- 1社)
  • 二部上場  :  9社(前月比- 1社)
  • JASDAQ上場:24社(前月比+1社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

[3548]バロックジャパンリミテッド[6178]日本郵政が新たにランクインしてきましたが、その他は毎度おなじみの見慣れたメンバーですね。

新顔2社についてコメントする前に、相場所感を述べたいと思います。

 

日経平均は年初来高値を更新(10月6日):終値20,690.71円

株価だけ見ていてもしょうがないので、他のいくつかの指標(当ブログの場合、当然配当利回りを最重視)も見てはいるのですが、個人的な感想としては「やっぱり高い」です。

日経高配当株50ETFの配当利回りは3.3%。4%ぐらいになると買い場という認識なのですが、その水準からは程遠いですね。「ひとり配当金生活」というブログを運営されているさいもん氏の見解に素直に乗っかっています。

 

4%という水準が現れるのは10年2回とかそういう頻度です。絶好の買い場が来なければ一切買わない、というわけではないのですが、絶好の買い場でもないのにガツガツ買いたいということはありません。

もう3~5割ぐらいの力で相場についていっている感じでしょうか。今年に入ってからは日本株は1銘柄も購入していません。そもそも「こびと株の10条件」を満たす株とか全然ない状況ですしね~

 

機会損失を避けるべきか?

今買ったら高値掴みになるのではないか?そう思って何もしないとします。ところが、株価はそのあとぐんぐん上昇!

  • 投資していたら儲かったのに、投資しなかったから儲からなかった

機会損失というやつですね。

「市場平均に張っている」もしくは「市場平均と戦っている投資家」は、相場についていかざるを得ないと思います。しかし、こびと株.comメンバーは市場平均を意識していないので、置いていかれても全然OKです。逆に、市場平均に勝ったからといって、だからどうしたという感じです。

他の方々から、「あいつらは市場平均を気にしてないと言ってるけど、現実問題として市場平均に負けてるじゃないか!ゴミ投資家だ!」と評価されるのだとしたら、それは止めようがありません。市場平均に負ける=意味のない投資方法だと考えるのなら仕方のないことですね。

結果がすべて(お金が増えたかどうか)のシビアな世界ですから、その点に関して反論する気はまったくありません。

ただ、私たちは自分の投資目的・資金ニーズに合った投資方法を採用しているだけなので、そもそも外部からどう評価されるかはあまり問題じゃないんですよね。

収入の分散を目的として

  • 投資額に対して年間3%程度(税引後)のキャッシュフローが得られればOK
  • 元本が割れなければOK

というスタンスです。投下資金を配当金のみで回収して、その時に投資元本がまるまる残っていればOKという感じですね。

  • 配当利回りが3%なら、資金回収期間は33年
  • 配当利回りが4%なら、資金回収期間は25年

その差8年です。

今から8年の間に、配当利回りが3%から4%に上昇するタイミング(株価が下落するタイミング)があれば、配当利回り4%で買えた方が結果的に資金回収スピードが速いことになります。しかも、安く買えているぶん元本割れのリスクが低くなります。

私たちは、このぐらいの時間軸で投資を考えているので、別に3~4年相場についていけなくても全然気にならないんですよね(特に日本株の場合は)。

30年も株を持つなんて狂気じみているという人もいるかもしれませんが、私たちは成功例を実際に見ています。

インフレを考えると、そこまでバカバカしい選択肢でもないんじゃないかなぁと思うのですが。ですが!

一般に、長期=ハイリスクです。これは間違いありません。オプション価格の計算にしろなんにしろ、期間が長いことに対してリスクプレミアムを要求されるというのは、そういうことです。

1日持ち越すだけでリスクがあるという世界なのに、30年持つなんて…やっぱり狂気じみてるかもしれないですねw

 

配当利回り4%の場合、資金回収期間は25年。25年後に元本を維持できていたとしてようやく2倍です。1年で資産を倍にしている投資家さんから見ると、何とものんきなペースでございます。

色々な表現の仕方があると思いますが、

  • 資産総額が毎年プラスになったりマイナスになったりしながら、過去30年で見ると平均的に6~7%のリターンをあげていた(今の時代、株式でもそんなにリターンを上げられないと言われていますが、どうなのやら)

というのと

  • キャッシュフローが毎年プラスになりながら、過去30年で見ると平均的に資産総額の3~4%のリターンをあげていた

どっちが良いですかという話です。前者が王道的なインデックス投資です(スマートベータとかではないですよ)。後者が私たちの配当金投資ということになります。

好みの問題ですね。

とにかく「急いで買いたい理由」もなければ「欲しい銘柄」もないので、まったりと相場に付き合っていきたいと思います。

 

新顔2社について

[3548]バロックジャパンリミテッドは、若い女性向けの衣料・服飾雑貨の販売会社です。営業利益率は8%前後、自己資本比率は40%強あります。

創業は2000年ですが、上場は2016年と最近のことです。配当金狙いの投資をするにあたっては、歴史が浅くてなんとも手を出しづらいところですね。少なくとも、この中途半端な財務スコアの会社で積極的に投資をしたいと思える感じではありません。

 

[6178]日本郵政は2015年に上場ゴール(※上場してすぐが株価のピークになること)を決め込んで以来、株価が低迷している会社ですね。利益率は6%少々、自己資本比率は5%弱です。売上高・利益ともに大きく下降トレンドにあります。

財務スコアが悪いうえ、定性的に見ても将来性のあるビジネスをやっているわけではなので、まったく欲しくない銘柄です。株高にあってPBR0.4倍はさすがに売られすぎな気もしますが、なんといっても超大型株です。プロのアナリストから見てもこんなレベルが妥当だということなのでしょう。

結局、今月も買いたい株はありません。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

こちらも新顔はまったくないですね。

  • 相場所感
  • 相場との距離感

は上記で示した通りです。これといって買いたい理由・欲しい銘柄はありません。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

[4840]トライアイズが唯一の新顔です。建設コンサルとファッションブランドが2本柱という珍しい会社です。営業利益率は5%前後で、過去5年では2期営業赤字だった期間があります。自己資本比率は83.6%と高水準です。配当金は安定・増配傾向にあります。

気になるのは業種と営業利益率の低さですね。配当利回りは3.90%ですが、配当性向が100%を超えており、利益率を改善できない限り到底維持できる水準ではありません。

欲しい株がないですね~…

 

まとめ

圧倒的な高配当株不足!

欲しい銘柄がまったくありません。ウォッチしているのは[9437]NTTドコモぐらいでしょうか。現在のPBRは1.7倍ですが、1.5倍を切ってきたところで打診買いする予定です。この方針は変わらず。

キャッシュポジションを厚めにして、買い場を待ちたいと思います。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。