高配当株を探そう!配当利回りランキング【2019年4月26日時点】

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こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。

※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2019年4月26日時点

全体指標

  • 日経平均:22,258.73
  • 日経平均高配当株50指数:34,100.29
  • 日経高配当株50配当利回り:4.25%(前月比-0.09%)
  • TOPIX :1,617.93
  • 円/ドル:1$=111.58円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場   :228社(前月比+38社)
  • 二部上場   :  42社(前月比+ 3社)
  • JASDAQ上場 :  58社(前月比+ 1社)

 

全体感

日経高配当株50配当利回りの4%超えが常態化してきました。

  • 日経平均全体の配当利回り
  • 日経高配当株50の配当利回り

これらの差が拡大しているのは、高配当株の株価が冴えないからです。

JTやNTTドコモ、KDDIなどは増配傾向にありますが、それにもかかわらず株価はついてきていません。

  • この株価は、将来の業績後退→減配を懸念しているのか?
  • それとも、市場は評価を誤っており、高配当株たちは高配当を続けられるのか?

見る人によって、ずいぶんと景色が変わりそうですね。

 

ちなみに、私のポートフォリオのなかで、評価損に沈んでいるのはこの2つ。

  1. キヤノン
  2. JT(日本たばこ産業)

※JTにいたっては、評価損▲20%でナンピンという基準に引っかかってしまいそうです(現在▲15%)。

いずれも、国際優良株です。これらの銘柄は、流動性が高く非常に板が厚いです。

市場によるミスプライシングが長期で放置される可能性が低く、割安に見える時はたいていしっかりと悪材料が隠れています。

  • 割安で放置されている(ように見える)ものには、自分の知らないリスクが隠れている

大型株については、特にそういう保守的な目線でランキングを眺めて頂ければと思います。

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます

※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

該当企業がまさかの228社

いよいよ集計がめんどくさくなってきました。ニュースとして、日産が減配したことには触れておきます。57円→40円。それでも配当性向90%超。

このランキングにも、有名企業がズラりと並んでいますが、いくらブランドのある企業でも迂闊に手を出すと危ないですね。

さて、228社のち、個人的に投資しても良いかなと思えるのは下記銘柄です。

投資しても良さそうなもの
  1. JT 5.98% ★
  2. キヤノン 5.20% ★※5/15現在
  3. オリックス 4.84% ※
  4. 住友商事 4.72%
  5. NTTドコモ 4.56% ★
  6. 蔵王産業 4.55% ★
  7. インターワークス 4.49% ★
  8. 東京海上HD 4.46% ※精査中
  9. 三井物産 4.46%
  10. 丸紅 4.28%
  11. 三井住友FG 4.23%
  12. 伊藤忠商事 4.15%
  13. 三菱商事 4.09%
  14. KDDI 3.94% ★
  15. NTT 3.90% ★※5/14現在

★マークをつけた企業は、いわゆる”分かりやすい”財務優良企業です。高収益で豊富なキャッシュ(またはキャッシュ創出力)を持つ企業ですね。キヤノンはちょっと苦戦中。

 

大型株ばかりで、微妙と言えば微妙ですw

  • 宝印刷
  • エックスネット
  • 朝日ネット
  • CDS
  • ニホンフラッシュ
  • センチュリ-21
  • 日本エス・エイチ・エル

このぐらいの規模の会社がもっと欲しいんですけどね。

 

オリックスについて

オリックスを入れたのは、問い合わせが多いからです。

  • 5期連続最高益
  • 10年連続増配中
  • PER・PBRも低く配当性向にも余裕あり

ということで、興味がある人が多いようですね。どんなもんかな?と。

リーマンショック時の大減配と株価大暴落(95%減)」のことを考えると、こういう銘柄には慎重になってしまいますね。

歴史的な超低金利が追い風になっているのは間違いなく、そこも大きな不安要素ですね。リース業界とREITは金利が上がると99%業績が悪化します。

総合商社のような投資ビジネスを展開していますが、それならば経験・ネットワーク・人材に強みがある総合商社の方が…という判断です。※総合商社については後述

とはいえ、魅力的な優良企業であることは間違いありません。

  • 総合商社と同じく永遠の割安株となるか
  • ソフトバンクのように、一つ抜きんでて輝かしい投資会社に踊りでるか

それは分かりません。

 

その他について

4点コメント
  1. JTの6%はさすがに美味しい
  2. 総合商社を買うならまとめ買いで
  3. 通信会社はいつでも買える
  4. 蔵王産業かわいい

①JT(日本たばこ産業)の6%はさすがに美味しいですね。JTに投資する場合

  • 米国債の長期金利が2.5%前後なので、外人目線では無リスク資産から+3.5%の利回りで為替リスクを負う
  • 日本国債の金利はほぼゼロなので、日本人目線では無リスク資産から+6.0%の利回りで、為替リスクは負わない

外人が売って、日本人(個人投資家)が買う、という流れは成立しそうです。ESG投資の話もあって、機関投資家は持ちづらいですしね。

 

②総合商社は、三菱商事だ三井物産だと、分けて考える必要もないというのが持論です。

投資の世界はハイリスク・ハイリターンですから、利益が出ている商社は、つまりそういうことです。業績の良い商社株ばかり買っていたら…どうなるでしょう。

この業界のビジネスモデルに価値ありと思うのなら、上位5社ぐらいをまとめて同額程度持っておくと良いのかなと思います。”不要論”を乗り越えてきただけあって、非常にしたたかです。

事業ポートフォリオ再構築の過程で業績が底堅くなっているとはいえ、減配するときはします。安定感はありませんので、アテにはできないですね。

 

③ドコモやKDDIは、あと2~3年ぐらいは冴えないんじゃないでしょうか(適当)。焦って買わなくても、いつでもチャンスはくると思います。

ビジネスモデル・業績は底堅いだけに、のんびり構えていられますね。

 

④蔵王産業は可愛いですね。大型国際優良株ではなく、市場から相手にされていない感が素敵です。

配当利回りが4.5%あるのなら安心して買えます。5.0%とかいけば嬉しいですね。THE・配当を出すしか能ない(以下略)。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます

※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

投資したいと思える銘柄はありません。

  1. 営業利益率10%超
  2. 自己資本比率50%超

この2つの条件で絞るだけで、ほとんどの企業が消えます。

残った数社ですら、過去に赤字に転落していたり、簡単に減配していたり、配当維持の姿勢をまったく感じません。ノータッチでいきます。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます

※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

待ってました[9436]沖縄セルラー

ようやく超優良企業がこのランキングに入ってきてくれましたね。このランキングを取り始めた2017年1月以来、初めての登場となります。

※5月に入ってさらに魅力的な水準になったため、購入しました。

 

このあたりは悪くない水準だと思います。

  1. センチュリー21・ジャパン
  2. 日本エス・エイチ・エル
  3. 沖縄セルラー
  4. スーパーツール ※上記3社から若干見劣り(私たちは買ってません)
  5. オーデリック ※いつもチェックするけど結局買わない

ちなみに、沖縄セルラーとNTTドコモ、KDDIあたりは事業の相関性が高いので、”分散しているつもりがたいして分散になっていないシリーズ”になりがちです。

セクター分散にも気をつけたいところですね。

 

まとめ:割と欲しい水準のものも増えてきたかも

世界各国のPER・PBRや配当利回りを眺めてみても

  • 日本 PER:12.2倍 PBR:1.3倍 配当利回り:2.33%
  • 米国 PER:20.1倍 PBR:3.5倍 配当利回り:1.89%
  • 全世界 PER16.6倍 PBR2.3倍 配当利回り:2.44%

日経高配当株50配当利回りの水準を見てみても

EPSの伸び率や配当性向といったその他指標を眺めてみても、一部の銘柄についてはやはり「魅力的」に思える水準のものがあるように感じます。

とにもかくにも高配当株投資は

  • セクター・事業分散をしっかりやって(ディフェンシブで固めすぎても似たような業種ばかりになって微妙)
  • 出来る限り減配しない銘柄を選んで
  • できればちゃんと増配してくれる銘柄を選んで

超長期的に元本守りつつ、ひたすら配当金を増やしていく。それに尽きますね。

HDVやSPYDなど、米国株のETFは割高だと思ってます。そちらはしばらくは様子見です。アロケーションが崩れすぎないように注意しつつ、日本株を拾います。

と思ったけど、現時点で若干日本株によってるので…悩ましい!(楽しい)

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。