ニホンフラッシュ 2019年3月期期末決算に関するつぶやき(配当ポジティブ)

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ニホンフラッシュ 2019年3月期期末決算(2019年5月10日公表)

ニホンフラッシュ株式会社のこびと「ニフラ」から、2018年4月1日~2019年3月31日の業務報告が届いております。

 

経営成績の報告

ニフラ
わーい!増収増益

            当期       前期

売 上 高     247.2億円    206.4億円

営業利益率     14.4%         15.3%

1株純利益    198.27円    187.21円

配当予想     25円(中間)+25円(期末)

 

大幅増収増益の二フラくんでした。

  • 前期比20%近い増収
  • 前期比6~12%程度の増益
  • 過去最高売上
  • 過去最高利益

を達成しました。

3Q時点まで維持していた業績予想には届かなかったものの、達成率は売上99%・利益95%前後というところ。

フルーツ
十分に好業績だね!

決算発表当日は、株価もストップ高。前日比126%の2,510円まで上昇しました。

 

セグメント別にみても

  • 日本:1ケタ%増収増益
  • 中国:2ケタ%増収増益

ということで、どちらも順調。

 

相変わらず

  • 中国3工場の環境対策投資
  • 吉屋(青島)家居有限公司の創業経費
  • 設備・人員強化の先行投資

の3点が、営業利益率の下振れ要因(前期比△0.9%)となってはいるようです。

とはいえ、いずれも固定費ですので、売上が伸びれば十分カバーは可能。なかなか良い循環が生まれてきているように思われます。

 

財政状態の報告

ニフラ
まずまずって感じかな。相変わらず問題ないよ。

            当期末          前期末

総 資 産    261.7億円   242.8億円

1株純資産     1,511.80円   1,448.51円

自己資本比率    72.4%       74.7%

A(※)/総資産   25.7%       29.5%

※A=現金預金+有価証券+投資有価証券

 

財政状態については、相変わらずの安定感。問題なく稼働を続けてくれています。

フルーツ
さすがは、こびと株だよね~。

 

キャッシュ・フローの状況

ニフラ
当期はキャッシュを8億円増やしたよ!

        当期        前期

営業C/F     14.7億円       17.7億円

投資C/F    ▲0.5億円    ▲20.4億円

財務C/F    ▲5.0億円        ▲2.4億円

 

昨年度マイナスだったFCFと、2Q時点でマイナスだった営業CFが、ともにプラスに回復しました。

懸念していたキャッシュフローについて、まずは一安心の決算でした。

 

とはいえ、売上債権の増大は続いています。当期の増加額は20億円。

  • ここ3ヶ月の売上増加(77億円)
  • 仕入債務も増加(7億円)

などを考えると、必ずしも異常とは言えませんが、

  • もともと、「中国建築業界特有の商慣習に基づく売掛債権回収のリスク」を抱えている
  • 手形売却損が増加している(前期比+1.4億円・143%)

ことから、気がかりな項目ではあります。今後の動向を見守りたいと思います。

 

また、投資CF・財務CFに目をむけると、

  • 有価証券の売却(純額で+9億円)
  • 短期の借入(純額で+2億円)

でキャッシュを作っているようにも見えてきます。

 

増益によって営業CF(+15億円)が出るようになったのはプラスポイントですが、

  • 事業に必要な固定資産等の取得(△10億円)
  • 配当金の支払(△7億円)

をまかなうには、あと一歩届かない状況というわけです。

フルーツ
うーん。キャッシュフローは二フラくんの課題かも。

 

今後の見通し

業績予想

ニフラ
来期も大幅増収増益の予定っ!

二フラくんの、ここ数年の予実をチェックしてみましょう。

  • 2016/3期売上:予想 200億円(前期比+19.9%) 実績 180億円(前期比+  7.7%)
  • 2017/3期売上:予想 200億円(前期比+11.4%) 実績 178億円(前期比△  0.7%)
  • 2018/3期売上:予想 215億円(前期比+20.6%) 実績 206億円(前期比+15.8%)
  • 2019/3期売上:予想 250億円(前期比+21.1%) 実績 247億円(前期比+19.8%)
  • 2020/3期売上:予想 310億円(前期比+25.4%)

という感じですね。

毎年かなり強気の予想を出すけど、なかなか達成できないこびとちゃんです。

 

とはいえ、当期かなりの好業績だったのは確かですし、来期に自信があるのも間違いはなさそう。個人的には

フルーツ
10~20%くらいの増収で落ち着いてくれれば十分かな~

と考えています。

 

  • 日本:消費税増税がどう響くか
  • 中国:これまでの投資が順調に実るか

あたりが課題になってきますが、ぜひ健闘してほしいものです。

 

配当金について

ニフラ
来期も当期と同額配当の予定だよ~

二フラくんの配当政策には、具体的な数字は示されていません。

とはいえ、この好業績。配当性向も随分低まってきましたし、そろそろ「増配」の声が聞こえてきても不思議ではありません。

  • 当期の配当性向:25.6%
  • 来期予想達成時の配当性向:20.9%

 

まだまだ成長中の二フラくんですし、キャッシュフローにはさほど余裕があるわけではないのでなんとも言えませんが、

フルーツ
もしかしてもしかすると、来年の3月には…?

と期待が膨らむこびと株オーナーです。

 

いつの日も変わらぬこびと株オーナーの願いは「末永くたくさんの配当を運んできてほしい」ということ。

  • 事業できちんと利益を出し
  • キャッシュフローを整えつつ
  • 増配について検討して

ほしいと思います。

 

それではまたっ!

(参考:ニホンフラッシュ株式会社 決算短信等)

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。