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ニホンフラッシュ 2021年3月期第1四半期決算(2020年7月31日公表)
ニホンフラッシュ株式会社のこびと「ニフラ」から、2020年4月1日~2020年6月30日の業務報告が届いております。
経営成績の報告
当第1四半期 前第1四半期
売 上 高 37.3億円 47.8億円
営業利益率 5.0% 9.9%
1株純利益 8.52円 12.52円
配当予想 14円(中間)+14円(期末)
ここ数年間、絶好調で過去最高売上・過去最高益を続けてきた二フラくんの前に、コロナ禍の壁が立ちはだかっています。
- 売上:21.9%減
- 営業利益:60.5%減
- 経常利益:29.1%減
- 純利益:31.9%減
なかなか厳しい数字です。営業利益率も、半分近くに低下しています。
中国においては
- 工場の操業日数が1/3に
- 移動制限等が営業活動に影響
というのが第1四半期の状況だったようです。
とはいえ、デベロッパーからの発注自体は多く、工場の増設・新設(ドアライン・枠ライン)を進めているとのこと。
財政状態の報告
当第1四半期末 前期末
総 資 産 280.1億円 304.0億円
1株純資産 817.93円 839.28円
自己資本比率 73.2% 69.2%
A(※)/総資産 20.1% 24.7%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
財政状態には、特別な不安はありません。
あえていうなら、在庫の増加が少々気がかりではありますが
- 商品及び製品:前期末比32%増
- 仕掛品:前期末比41%増
- 原材料及び貯蔵品:前期末比29%増
「喫緊の課題は生産高UP」というほどの受注があるのなら、さほど心配しなくても良いのかなと感じています。
今後の見通し
最近のニュース
ニホンフラッシュ㈱は、
- 経営の透明性の向上
- 意思決定の迅速化
を目的として、監査等委員会設置会社に移行しました。
監査等委員会設置会社というのは、会社運営の仕組みの一種。
一般に、
- モニタリング強化
(監査等委員は、取締役会の議決権がある分、監査役より強い) - 業務執行の意思決定迅速化
(重要な業務の執行を取締役に任せられる) - 社外取締役&社外監査役を選ぶ負担の回避
(社外役員の数を減らせて気楽)
なんてことが言われています。
監査等委員会設置会社に移行する場合、表向きは当然①②を「移行理由」にあげるわけです。でも実態は、③が目的ということも。
とはいえ、コーポレートガバナンスは、会社の重要事。
こびと株オーナーとして、今後の運用に、しっかり目を光らせていきたいと思います。
業績予想
- 国内の緊急事態宣言解除
- 中国での工場フル稼働
など、経済活動の再開を受けて、二フラくんから業績予想の発表がありました。
さすがにいつもの強気予想ではありませんが、通期で見て「前年並み」ということは、失われた1Qの売上・利益を残り9ヶ月間で取り戻すということ。
配当金について
増配予想は維持されました。
業績予想を達成できるのであれば、配当性向は21%。無理のない金額と言えるでしょう。
コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今回の決算では苦しんでいるこびとが多い状況です。
二フラくんの業績が予定通りV字回復し、こびと株オーナーに明るいニュースをもたらしてくれれば…と祈っています。
それではまたっ!
(参考:ニホンフラッシュ株式会社 四半期決算短信等)
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