こんにちは、こびと株(kobito_kabu)です。
現在、
- 高配当株投資
- インデックス投資(つみたてNISAやiDeCoのみ)
の両刀で資産運用をやっています。
毎月恒例企画ということで、1月の投資トピックスについて「この2つの投資にどのような影響があるか」という観点で、まとめていきます。
本記事の構成はこの通り。
- 日本株の投資トピックス
- 外国株の投資トピックス
- まとめ:高配当株投資のポジションについて
目次
日本株の投資トピックス
日本株については、以下の順番で解説します。
- 株価指数の推移
- その他指数の推移
- 1月のトピックス
①株価指数の推移(日経平均・TOPIX・J-REIT・マザーズ)
1月31日時点の株価は、この通り。
- マザーズ連動ETF:597円(+8.71%)
- 日経平均株価:27,327円(+6.26%)
- TOPIX:1,975pt(+5.73%)
- REIT連動ETF:1,972円(-2.21%)
※端数は四捨五入。カッコ内は、いずれも「年初来」。
※J-REITとマザーズ指数がグーグルファイナンスから消えてしまったようなので、それらの指数に連動している「ETF」のデータを表示しています。そのため、実際の指数の動きとは誤差があります。
この4つの株価、年初来の値動きを見てみるとこんな感じです。
J-REIT(=日本の不動産ファンド)がイマイチなのは、金利上昇を懸念しているからです。
不動産ファンドは、下記の2つを元手に、イイ感じの不動産をしこたま買い込みます。
- 投資家から集めたお金
- 銀行からの借入金
金利が上がれば、「②銀行からの借入金」に対して支払う利息が増えます。
その分、不動産投資の成績が悪化するワケですね。
REITにとって、金利上昇は天敵です。
日銀は、日本の金利をしっかりコントロールできるのか?
②その他指数の推移
この2つをチェックしておきます。
- 景気動向指数
- その他の指数(物価、失業率・求人倍率など)
最初に、①景気動向指数(先行指数)について。
11月の数値(1月25日公表)は、97.4となりました。
(出典:景気動向指数 速報からの改訂状況)
景気動向指数は、
- 景気全体の現状を知ったり
- 将来の動向を予測したりするときに
使われる経済指標です。産業、金融、労働など、経済に重要かつ景気に敏感な30項目の景気指標をもとに指数が算出されています。
色々な指標をミキサーに入れてスイッチをいれると、1つの「景気動向指数」ができるというイメージです。
景気動向指数を見る上で大切なのは、この2つ。
- この数カ月、プラストレンドか?マイナストレンドか?
- プラス幅(又はマイナス幅)はどれぐらいか?
ココ1年の推移を見てみると、この通り。
- 12月 102.9(前月比+0.9ポイント)
- 1月 101.3(前月比-1.6ポイント)
- 2月 100.2(前月比-1.1ポイント)
- 3月 100.7(前月比+0.5ポイント)
- 4月 102.3(前月比+1.6ポイント)
- 5月 100.8(前月比-1.5ポイント)
- 6月 100.5(前月比-0.3ポイント)
- 7月 99.3(前月比-1.2ポイント)
- 8月 101.6(前月比+2.3ポイント)
- 9月 98.2(前月比-3.4ポイント)
- 10月 98.6(前月比+0.4ポイント)
- 11月 97.4(前月比-1.2ポイント)←New!!
ダラダラと下げ続けていますね。
指数が下に向いている背景としては、
- 在庫が増加(モノが売れてないということ)
- 消費者マインドが悪化
- 中小企業の売上見通しが悪化
- 機械受注が減少
- 新築住宅の着工床面積が減少
という感じ。
これらを受けて、日本経済研究センターが算出している「景気後退確率」も上昇しています。
日本経済研究センターが12日発表した2022年11月の景気後退確率は80.8%だった。
10月の78.1%(改定値)から2.7ポイント上昇した。景気後退の警戒水準である67%を7カ月連続で上回った。
(出典:日本経済新聞「22年11月の景気後退確率、80.8%に上昇 日経センター」)
※実際、最新の決算では大企業の「業績悪化」「業績予想の下方修正」も目立ち始めています。
なお、最新の決算を手軽に見たい人は下記ツイート参照。
決算シーズンです
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続くhttps://t.co/40avuKQlho— こびと株.com (@kobito_kabu) January 30, 2023
次に、②その他の指数について。
まず、消費者物価指数(1月20日発表)。
こちらは、前年同月比+4.0%となりました。
(出典:NHK NEWS WEB「消費者物価指数 41年ぶり高水準 厳しい家計 物価上昇どこまで」)
特に目立ったのは、食料品の値上げです。
- 食用油 +33.6%(前年同月比。以下同じ)
- ポテトチップス +18%
- ハンバーガー +17.9%
- 炭酸飲料 +15.9%
- あんパン +14.1%
- 牛乳 +9.9%
- 豚肉 +9.4%
- 卵 +7.8%
トータルで見て、「生鮮食品を除く食料」は前年同月比7.4%上昇。
こちらは、46年4か月ぶりの高水準です。
歴史を振り返ると、インフレに強いのは「労働」と「株式」です。
- インフレ率以上に、賃金が増える職に就く
- インフレ率以上に、価値が増える株式を持つ
- ライフスタイルを見直して、インフレ率の高いモノではなくインフレ率の低いモノを買うようにする
こういった手を打たないと、生活は苦しくなり、資産は減るばかりになりますね。
最後に、雇用関係(失業率、求人倍率)の指標です。
- 12月の完全失業率…2.5%(前回は2.5%)
- 12月の有効求人倍率…1.35倍(前回は1.35倍)
※完全失業率が2.2%ぐらいまで戻ればほぼ完全雇用=ゴール。
(出典:日経新聞「22年12月の完全失業率2.5% 前月比横ばい」)
引き続き
- 失業率は、低い水準で安定
- 有効求人倍率は、緩やかな上昇トレンド
という状況。
日本における雇用環境は「悪くない」と言えそうです。
③1月の国内トピックス
日本株について、今月のトピックはこれ1つです。
- 日銀 金融緩和維持
日銀 金融緩和維持
1月17日・18日に開かれた日銀の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の維持が決定されました。
金融政策決定会合というのは、日本の金融政策を決めるエラ~い人たちの会合のこと。
要するに、日本版のFOMCですね。
さて、その金融政策決定会合。
今回、かつてないほどの注目を浴びたのナゼなのか?
答えは、「日銀の政策修正」が警戒されたからです。
そもそも日銀は、こう言い続けていました。
- アメリカを始め、海外の中央銀行が利上げを始めても
- 急激な円安が進んでも
- 国内のインフレ率が上がりだしても
変わらぬスタンスを貫いていました。
ところが、先月。
2022年12月の金融政策決定会合で…
突然、事実上の緩和修正・利上げが決まりました。
これが、市場にとって大きなサプライズになったんですね。
そして、こういう雰囲気になったワケです。
市場関係者「コイツら、急にマジックハットから鳩を飛ばしてビビらせてくるぞ!油断も隙もありゃしねぇ!」
そして迎えた、2023年1月の金融政策決定会合。
投資家たちは
と大警戒&大注目。
まぁ、12月の発表が突然すぎましたからね。
いくら日銀が「さらなる措置はいまのところ考えていない」と言っていても、疑いたくもなるというもの(笑)
結果は、既に述べた通り、金融緩和維持。
マジックハットから、新しい「何か」が飛び出してくることはありませんでした。
とはいえ、問題は「これから」です。
- 今月金融緩和が維持されたからと言って
- 今後も金融緩和が維持されるとは限りません
こんな変なニュースも、ちらほら見受けられるようになってきました。
金融庁幹部が地方銀行のトップに対し、上昇局面にある国内金利の動向を踏まえ、ポートフォリオや信用コストなどへの影響を経営者が的確に分析・把握し、市場変動対応に優先的に取り組むよう促していることが分かった
出典:ブルームバーグ「国内金利上昇に備えを、金融庁が地銀トップに要請-関係者」)※赤字は筆者
要するに
金融庁「金利上がるぞ。死ぬんじゃないぞ。」
地銀「ヘイ」
ということです(笑)
※金利が上がると、債券価格は下落します。銀行が保有している債券=資産が減るということです。ちゃんと備えてないと、お金が減ってあら大変!
今年は、日銀トップの任期満了の年です。
3月には副総裁の、4月には総裁の交代が見込まれています。
- 次のトップは、金融緩和をどう考えるのか?
(岸田政権はどういう人をトップに据えるのか?) - 任期満了までに、今のトップは何をするのか?
(次のトップが動きやすいようにやっておくことは何か?)
これらの動向は、株価・物価・景気・失業率など多方面に影響します。
資産運用はもちろん、日々の生活にもインパクトがあるということですね。
外国株の投資トピックス
お次は、外国株の話題です。
外国株については、この4つの順番で見ていきます。
- 株価指数の推移
- ゴールド・債券ETF等の値動き
- 高配当ファンドの値動き
- 1月のトピックス
①株価指数の推移
G7(主要先進7ヵ国)の、主な株価指数の推移(年初来)はこの通り。
※グーグルファイナンスでは、チャートを5つまでしか同時比較できないので、泣く泣く「FTSE MIB(イタリア)」を抜いています。
- FTSE MIB(イタリア) +10.11%
- DAX30(ドイツ) +7.53%
- CAC 40種(フランス) +7.40%
- S&P TSX(カナダ) +6.81%
- S&P 500(米国) +6.60%
- FTSE100(イギリス) +2.88%
TOPIX(日本)は+5.73%。
昨年ビリだった米国のS&P500。
今年はプラス成績ですが、他の先進国と比べて「特別良い」というワケではありません。
※ナスダック総合指数に関しては+11.53%と絶好調です
しかし、1月の成績が良かった年の米国株は、年間で見ると強い傾向にあります。
※月初数値の基準の違いにより、S&P500の成績が先ほど「G7パフォーマンス駅伝」で取り上げた数値(+6.60%)と、若干ズレています
ご覧の通り、
- 1928年~2023年以降で、1月の成績が+5.7%以上だった時に
- 1年を通してマイナスになったことは、過去2回しかありません
②ゴールド・債券ETF等の値動き
有名なゴールドETFである、「GLD」の値動きはこの通り。
(出典:グーグルファイナンス SPDRゴールド・シェアーズ(GLD))
ゴールドの1月の成績は+4.88%。
2022年は、ほぼ一貫して「下げ」が続いていましたが、今年はイイ感じになりそうですね。
「米国の利上げが鈍化する(=ドル安になる)のでは?」
という予測から、ゴールドが買われています。
ドルとゴールドは基本的に「逆相関」の関係にあります。
ドルが弱くなる=ゴールドが強くなる
こうなりがちだということですね。
※個人的には、ゴールドは値動きが激しくインカムもないので、買いません。保有するとしたら、現物一択です。イザという時に、握りしめて移動できるからです。
お次は、債券です。
投資額に対して2%~5%ほどのインカム(利息)が欲しければ、米国債券が有望な投資候補になります。
米国の優良債券ファンドを3つチェックしてみましょう。
- AGG:ローリスク・ローリターンな債券(格付け高く、利回り低い)
- LQD:ミドルリスク・ミドルリターンな債券(格付け普通、利回り普通)
- HYG:ハイリスク・ハイリターンな債券(格付け低く、利回り高い)
米国総合債券に投資する【AGG】というファンドのチャートはこの通り。
- 年初来+2.73%
- 現在の分配金利回りは2.32%
- 投資対象の約7割は、格付けがAAA(トリプルエー)の債券です
値上がりの理由は、金利下落です。
「債券」と「金利」は、シーソーの関係にあり、逆の動きをします。
その証拠に、金利のチャートを見てみましょう。
こちらは「米国の長期金利(10年国債)」の推移です(現在の金利は約3.43%)。
(出典:三井住友銀行「マーケット情報チャート」)
長期金利はすでにピークを打っています。
米国優良社債に投資する【LQD】というファンドのチャートはこの通り。
- 年初来+4.44%
- 分配金利回りは3.15%ほど
- 投資対象の約8割は、格付けがBBB(トリプルビー)~Aの債券です
- ギャンブル性の低い「投資適格」な債券であるものの、AGGよりは安全性が低いです
こちらも、金利下落を背景に、価格が上昇しています。
最後は【HYG】です。
「ジャンク」「ゴミ」と言った呼ばれ方をする「投資不適格の債券」を集めた、ハイリスクな債券ファンドです。
- 年初来+3.47%
- 現在の利回りは5.13%ほど
- 投資対象のほぼすべてが、格付けCCC(トリプルシー)~BBの債券です(リスクが高いぶん、長期的なトータルリターンは大きい傾向)
こちらも、AGGやLQDと同様に、長期金利の下落を受けて価格は上昇しています。
2022年は、債券にとって「地獄の1年」になりました。
パフォーマンスは、史上3番目に悪い成績。
- 債券はいらない子
- 債券はゴミ
- 株式50%:債券50%のポートフォリオはオワコン
- 合コンには絶対に呼びたくない
なんて好き放題言われてましたね。
でも、2023年以降は、また債券の評価が復活しそうな感じがあります。
直近で円高が進行したこともあり、日本の投資家にとっても買いやすくなっています。
金利上昇に一服感が見られることからも、個人的に、債券は「買い場」になりつつあるという認識です。
「ポートフォリオに債券を入れたい」と考えている投資家は、投資を検討する価値があるタイミングと言えるでしょう。
※当然、為替リスクには十分な配慮が必要です。
私なら、絶対に買いません。
社債は、分散投資が必須だからです。
会社が倒産して債券が紙切れになっても痛くも痒くもない人、つまり”超大金持ち”でない限り
- 1社の債券を1本買うのではなく
- LQDのような、広く分散された債券ファンドを買いましょう
③インカム系ETFの値動き
私の愛する高配当株ETFについて。
- キャピタル(売却益)も
- インカム(分配金)も
両方狙えるポテンシャルのあるファンドたちです。
HDV、VYM、SPYDの年初来のチャートは、この通り。
分配金を無視して価格だけ見ると、順位はこの通り。
- 1位がSPYD…+6.10%
- 2位がVYM…+2.55%
- 3位がHDV…+1.66%
高配当株ファンドにはバリュー株が多い分、値上がりは控えめですね。
今年も
- 値動きは、地味に
- 配当金は、堅実に
しっかりと「高配当株ファンドに求められる仕事」をして欲しいなと思います。
現在の利回りはというと
- SPYD:約4.74%(過去平均は約4.6%)
- VYM:約2.95%(過去平均は約3.2%)
- HDV:約3.57%(過去平均は約3.7%)
という感じ。
一見、「過去と同水準の利回りならまぁ買っても良いか」という感じですが、景気後退入りの可能性は忘れずに。
景気が悪化して企業業績が落ち込めば、減配もありえます。
- 今の分配金利回りが3.0%でも
- 1割減配すれば、分配金利回りは2.7%に低下します
- 2割減配すれば、2.4%です
④1月の海外トピックス
外国株について、今月のトピックはこの2つです。
- 2023年最初のFOMC
- ソフトランディング or ハードランディング?
2023年最初のFOMC
1月31日~2月1日に、2023年最初のFOMCが開催されました。
FOMCは、米国の金融政策を決める、おエラい方々の会合。
今回の注目ポイントは、主に2つ。
- 利上げは0.25%か?
- タカ・ハト、どちらのスタンスを示すか?
1つめのポイント「利上げは0.25%か?」について。
こちらは、みんなの想定通り0.25%利上げでした。
投資家の温度感は
という感じ。
特に波乱はなく、受け入れられたもようです。
※日銀様の「不意打ち利上げ」とは異なり、「サプライズ」にはならなかったということです
2つめのポイント、「タカ・ハト、どちらのスタンスを示すか?」について。
結論、FOMCの姿勢は、市場関係者には「ハト派」っぽく受け止められた模様です。
- タカ派(まだまだ利上げしまっせ)
- ハト派(そろそろ利上げ終わりにしようかな~)
どちらの姿勢も示しうるということで、パウエル議長の一挙手一投足に注目が集まっていたんですね。
パウエル議長の会見を受けて、投資家達は
- 次回、3月のFOMCでは利上げしそうだな~
- その次、5月のFOMCではどうなるか分からないな~
- ま、なんにせよ、利上げするにしてもせいぜいあと2回かな
- 今年中には、利上げ終わるやろ。株高くるんじゃなァ~い?
そんな楽観的な雰囲気になったわけです。
さて、2023年は投資家の期待通り
- このままインフレが収まり
- 利上げ終了(もしかしたら利下げ開始)
- 株価は上昇!
となるのか。
それとも
- インフレおさまらず
- さらなる利上げ&長期化する高金利
- 株価は下落…
となるのか。
ソフトランディング or ハードランディング?
2023年、世界の投資家達の関心事はこれ。
私達が乗っている「飛行機」が
- ソフトランディング=軟着陸できるのか?
- ハードランディング=激しい衝撃を伴って着陸することになるのか?
要するに、2023年の世界経済は
- 浅~い景気後退で済むのか
- 不況の始まりになってしまうのか
どっちやねん、ということです。
今、世界中の中央銀行がこぞって「利上げ」を行っています。
利上げをすると、景気は冷え込みます。
- 利上げが続いたり
- 高い金利水準が続くと
経済はそれだけ傷んでいきます。
一方、
- 早々に利下げに転じられたり
- 高すぎない適切な金利水準を維持できれば
経済は「適温」の環境下で力強く成長していきます。
ソフトランディング派は、こう言います。
- 世界経済の中心である米国では、経済指標は力強く、個人消費は回復している
- 多くの国で、インフレ率はすでにピークアウトしている
- 2023年の後半には、利下げに転じられるかもしれない
- IMF(国際通貨基金)だって、世界経済はマイナス成長しないって言ってる…etc
ハードランディング派は、こう言います。
- ロシア・ウクライナ戦争は続いており、エネルギー問題は解決されていない
- 中国でゼロコロナ政策が解除されたが、感染再拡大で経済混乱。景況感には逆風
- インフレ率が下がりつつあるとはいえ、高水準であることには変わりない
- 各国の財政はひどく悪化している。重債務の国から金融不安が広がる可能性がある…etc
現時点で、世界経済が失速していること自体は間違いありません。
世界銀行によると、2023年の世界経済成長率(見通し)は、3.0%→1.7%と急減速しています。
(出典:NHK「2023年の世界経済 急減速 リスクと課題」)
年率1.7%という成長率は
- リーマンショック・コロナショック後に次ぐ低成長率で
- 先進国の9割以上・新興国の7割以上が、成長率を下方修正した結果の数字です
景気失速は早々に終わり、ここから緩やかに景気回復への道筋を辿れるのか?(ソフトランディング)
景気は失速し続け、景気低迷が長期化するのか?(ハードランディング)
どちらにせよ、私としては「2023年は、インデックスファンドは買いやすい時期」だという認識です。
- ソフトランディングで、株価が上昇基調に戻るも良し
- ハードランディングで、株価がさらに下落するも良し(さらなる下落相場=絶好の買い場)
「いずれも良し!」と感じられるからですね。
本来、インデックス投資は、タイミング投資ではありません。
とはいえ、心理的に「買いやすい時期」「買いにくい時期」というのは、どうしてもあるワケです。
まとめ:高配当株投資のポジションについて
以上をまとめると、この通り。
- 12月の日本株、J-REIT以外は軒並みプラス。J-REITは金利上昇を懸念して値が重い。
- 41年ぶりのインフレ、最新決算での業績悪化・業績予想下方修正など、景気の先行きには懸念アリ
- 注目の金融政策決定会合では、大規模な金融緩和の維持が決定
- FOMCでは想定通り0.25%の利上げ。今後に向けたスタンスはハト派と受け止められた
- 世界経済は失速気味。投資家の関心はハードランディングorソフトランディング、どちらになるか
- 金利上昇に一服感。ゴールドや債券は復活の気配か
- 米高配当株は悪くない水準だが、減配を見込んでおくこと
という感じです。
個人的には、
- インデックス運用(iDeCoやつみたてNISA)は、淡々と継続(給料に余裕があれば、買う額を増やすもOK)
- アクティブ運用(高配当株投資)は、日本株については「割安」なものがあればピンポイントで買う。米国株は、「急落場面」があればぼちぼち拾う
というスタンスです。
2023年は、
- 2022年に記録したマイナスの反動で、大きくプラスに転じると予測する人
- 蟻地獄のように、ジリジリと下げ続けると予測する人
様々な見方がありますね。
いずれにせよ、「何が起きても大丈夫」なポジションをとるのみです。
こういう保守的なやり方は、大儲けはできませんが、退場もしません。
「長く投資を続けること」こそが、複利を活かし資産を増やすキモですから、焦らずやることが大切ですね。
それではまたっ!
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