配当利回りランキングの続き【2018年8月31日時点】

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

この記事の続きです。

高配当株を探そう!配当利回りランキング【2018年8月31日時点】

2018.09.06

2018年8月末時点で、高配当株ランキングに初登場した銘柄は14銘柄ありました。そのうち7銘柄は前述の記事でコメント済です。

この記事では、残り7銘柄についてコメントします。

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

[4668]明光ネットワークジャパンは個別指導塾の大手ですね。1,000円分のクオカードがもらえることもあって、配当・優待狙いの投資家には昔から人気があります。20期以上、連続増配しています。

直近の売上高は約200億円で、営業利益率は10~15%程度です。有利子負債はほとんどゼロに近く、自己資本比率は77%と良好。ビジネス上のお金の流れもきれいです。

かなり「こびと」っぽい優良企業なのですが、大きな懸念点として「内需頼み/少子化」があります。学習塾業界の競争は激しく、営業利益率は年々低下傾向です。このトレンドをどう読むか次第でしょう。今期に関しては配当性向は150%を超えています。

個人的には、もっと値が下がらないと投資できない(リスクに見合わない)と思っている銘柄です。減配と株価下落はセットでやってきますから、慎重になる必要があるでしょう。

ちなみに、クオカード1,000円を加味すれば配当利回りはもっと高い!という意見もあるかもしれませんが、優待は簡単に改悪できるので、私は計算には含めていません。業績に着目するのみですね。

 

[5108]ブリヂストンはゴム製品のビッグカンパニーです。タイヤで世界首位です。直近の売上高は約3.6兆円、営業利益率は12%前後です。自己資本比率は60%前後で、キャッシュと負債のバランスも悪くありません。典型的な国際優良株ですね。

業績は景気に左右されやすい(自動車の売れ行きに左右されます)のですが、リーマンショックの時には赤字転落せずに踏ん張りました。さすがに減配しましたが、その後数年で水準を回復させています。

あまりポートフォリオに大型株ばかり突っ込みたくないのですが、ブリヂストンには投資する余地があると考えています。

高配当株投資的には国際優良株は避けたほうが無難ということは知っておいても良いかもしれません。

補足:国際優良株のリスク

マーケットにおける値づけが適正であるケースが多く、価格に歪みが発生しづらい。すなわち、高配当株化しているときは先行きの業績後退を織り込んでいることが多く(情報に劣る個人投資家の多くは、それに気づかない)、個人投資家が「お、なんか安いじゃん!」と飛びついた後には、業績悪化→減配/株価下落のダブルパンチを食らいやすい。

個人的には、〇〇ショックのときのように、市場全体から資金流出して値下がりが起きたタイミングなどが、買いやすいかと思っています。

 

[5411]ジェイエフイーホールディングスは鉄鋼業のビッグカンパニーですね。直近の売上高は約3.6兆円、営業利益率は5%弱です。ちなみに世界的な立ち位置としては、10位前後でしょうか。鉄鋼業界ではスケールメリットが重要なので、生産力に劣る日本企業に投資する意味は薄いのかなと思っています。

鉄鋼業の企業に投資したいなら、世界のリーディングカンパニー、中国勢に投資した方がマシかもしれません。

 

[6584]三桜工業は自動車部品のメーカーです。直近の売上高は約1,400億円、営業利益率は4%弱です。自己資本比率は40%で、財務的には特に目立ったところはありません。配当は安定傾向にありますが、特別この銘柄に投資すべき理由は見当たりません。

 

[1916]日成ビルド工業はプレハブ・立体駐車場等の建設会社です。直近の売上高は約800億円、営業利益率は5%程度です。ここ5年で、売上を倍増させています。

自己資本比率は35%ほどで、こちらも財務的に目立ったところはありません。1株当たり当期純利益も配当金も増加傾向にありますが、特別この銘柄に投資すべき理由は見当たりません。

 

[1820]西松建設はダム・トンネル等の土木工事を得意とする建設会社です。直近の売上高は約3,000億円、営業利益率は8%弱です。売上高は横ばいですが、利益率は大きく改善傾向にあります。自己資本比率は48%で、特筆すべきことはありません。

建設業界の会社は、どこも似たり寄ったりな感じの財務諸表ですね。あまり好きな財務諸表ではありません。資金回収は遅いし、在庫負担は重いし、原材料・人件費はコントロールしづらいし…うーむ。

 

[8133]伊藤忠エネクスは燃料商社の首位です。直近の売上高は約1.1兆円、営業利益率は1.5%ぐらいです。1株あたり利益も配当金も増加傾向にあり、配当性向的にはまだまだ余裕があります。自己資本比率は30%程度で、B/Sを見ても目立った特徴はありません。

ボスの商社(伊藤忠)に投資しておけばいいんじゃないでしょうか。あと、資源系の株ならやっぱりもっと世界的に強い企業が欲しくなっちゃいますね。

 

というわけで、初登場した14銘柄のうち、検討に値する銘柄はこの2つですね。

  1. 明光ネットワークジャパン
  2. ブリヂストン

 

ケチばっかりつけているので、今回のランキングに登場した全77銘柄のうち、個人的に「検討に値する」と思う銘柄を羅列しておきます。高配当株投資をされる方のご参考になれば。※投資は自己責任でお願いします

77銘柄のうち検討に値する銘柄

パーセントは配当利回りです

  1. JT 5.13%
  2. 積水ハウス 4.36%
  3. 住友商事 4.16%
  4. 蔵王産業 4.02%
  5. 明光ネットワークジャパン 3.93%
  6. ブリヂストン 3.91%
  7. 伊藤忠商事 3.81%
  8. NTTドコモ 3.81%
  9. 三井物産 3.78%

※積水ハウス、明光、ブリヂストン、NTTドコモにはまだ投資していません。また、積水ハウスと明光は、よほど値が下がらない限りは投資しないと思います。

うーん、大型株が多くてなんだか気に入らないですね\(^o^)/

日経高配当株50ETFに含まれていて、私が選別したリストに含まれていないのは

  • 金融系(銀行・保険)
  • 自動車系

まぁ単純に好みの問題ということで…このあたりと0.3%の信託報酬が気にならないなら、日経高配当株50ETFを買っても良いと思います。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。