毎月更新の定例記事です。
抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視
目次
サマリー
2018年11月30日時点
全体指標
- 日経平均:21,351.06
- 日経平均高配当株50指数:36,331.47
- 日経高配当株50配当利回り:4.01%(前月比+0.1%)
- TOPIX :1,667.45
- 円/ドル:1$=113.46円
配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数
- 一部上場 :120社(前月比+1社)
- 二部上場 : 21社(前月比+4社)
- JASDAQ上場 : 37社(前月比+3社)
配当利回りランキング(東証一部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
高配当株がザックザク(に見える)!
11月にランキング初登場した銘柄は全部で21銘柄あります。
- [8766]東京海上ホールディングス
- [1413]ヒノキヤグループ
- [3276]日本管理センター
- [8058]三菱商事
- [9422]コネクシオ
- [8065]佐藤商事
- [8002]丸紅
- [5110]住友ゴム工業
- [8999]グランディハウス
- [6032]インターワークス
- [6472]NTN
- [3271]THEグローバル社
- [8383]鳥取銀行
- [7272]ヤマハ発動機
- [8542]トマト銀行
- [7914]共同印刷
- [4182]三菱ガス化学
- [9110]NSユナイテッド海運
- [6471]日本精工
- [7322]三十三フィナンシャルグループ
- [9433]KDDI
いつものように全部に長ったらしいコメントをしていたらみんなイヤになっちゃうと思うので、こびと株.com視点で
- 検討の余地があまりない
- 検討の余地あり
でグルーピングします。コメントをちょっと添えておきます。
※結局長々になりました。ごめんなさいm(_ _”m)
基本的には、四季報やEDINETで「財務諸表5年~10年ぶん」を眺めて判断しています。
- [1413]ヒノキヤグループ(不動産・建設関係。優良企業だが、国内住宅市場の先行き不透明。長期に及ぶ低金利下でゲタ履いた成績と見るべきか)
- [8766]東京海上ホールディングス(メガ損保。リーマンでも赤字転落しておらず、意外に安定配当。ただ、フリーキャッシュフローがブレブレで将来が読みにくく評価が難しい)
- [3276]日本管理センター(不動産関係。EPS成長傾向も、やはり不動産関係の銘柄を仕込むのは今のタイミングではない)
- [9422]コネクシオ(携帯販社。売上微減・営業益横ばい傾向。配当性向は40%。特段利益率が高いわけではなく、競争激化でどうなるか不透明)
- [8065]佐藤商事(金属専門商社。利益率も財務体質も地味の一言)
- [5110]住友ゴム工業(ブリヂストンでよいのではなかろうか)
- [8999]グランディハウス(不動産)
- [6472]NTN(機械。赤字転落おおすぎ)
- [3271]THEグローバル社(不動産)
- [8383]鳥取銀行(地銀。この先生きのこりたい)
- [7272]ヤマハ発動機(二輪で世界大手。景気敏感。もっとお安くなれば検討するかも。いや、しないかな。)
- [8542]トマト銀行(地銀。この先生きのこりたい)
- [7914]共同印刷(総合印刷3位。低収益。地味財務。)
- [9110]NSユナイテッド海運(景気敏感。不況時にはしっかり赤字転落)
- [6471]日本精工(地味。有利子負債多い)
- [7322]三十三フィナンシャルグループ(三重銀行と第三銀行が統合。この先生きのこりたい)
ヒノキヤと東京海上はちょっと悩んだのですが、上のグループに含めました。このへんももう”個人の好み”としか言えない感じですね。
- [8058]三菱商事(商社。景気敏感銘柄。本来的には高配当株投資には向かないが、事業ポートフォリオの再編等で、価格次第では積極的に拾っていけると判断。ただ、割安とは感じない。)
- [8002]丸紅(商社。同上。商社業界全体にそれなりの魅力を感じるなら検討の余地あり。個別リスク低減のため、大手商社とセットで買うと幾分マシに)
- [6032]インターワークス(求人サービス。高収益・高財務。景気に左右されやすいことや今後の国内人材市況を考えると、長期的な安定性の判断は難しいところ)
- [4182]三菱ガス化学(収益性・財務体質がこの5年で大幅改善。H25赤字転落時も減配せず。地味だけどもう少し調べてみたい。※年初から半値になっており大事故状態。ハイリスク。)
- [9433]KDDI(高収益・高財務。連続増配銘柄。将来の競争が不透明も、高配当株投資では魅力のある銘柄)
商社の配当金水準は「配当性向」ベースなので、利益が悪化すれば簡単に減配します。やっぱり安定性はないので、そのへんはご注意。
ちなみに、11月末時点で、日経高配当株50ETFの配当利回りが4%を越えています。
日経高配当株50ETFの配当利回りがすでに4.2%。今日はどうなりますかね。
JT
武田薬品
キヤノン
日産
KDDI
ドコモこのへんの株価が冴えないので、利回りは上昇する一方ですが、果たして…
ちなみに、日経全体の配当利回りは2.09%。高配当50ETFとの差は2.12%です(2017年3月時点では1.23%の差でした)
— こびと株.com (@kobito_kabu) December 16, 2018
指数としては、なかなか興味深い水準になってきましたね。
大型株の配当利回りが割とイイ感じなのですが、これを割安と見るか、将来の業績低下を織り込んでいっているとみるかは難しいところ。
一時期ほど「買いたい銘柄がまったくない」という状況ではないのですが、それでも買い場と言える状況でもないと思います。
将来の業績低下を織り込んでいると判断するのなら、現金をため込むというのも一つの手ですね。
※超優良ETFを積み立てている方は、タイミングなんぞ計らず積立続けるが吉。
配当利回りランキング(東証二部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
新顔はいないですね。欲しい銘柄もありません。
配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
こちらも新顔はおらず。
- [8898]センチュリー21・ジャパン
- [4327]日本エス・エイチ・エル
この2社はこびと株認定済。高収益・高財務・安定業績と文句なし。このレベルの銘柄で分散投資する(50銘柄とか)なら、もし事故っても納得がいくというもの。
あなた不動産銘柄は怖くていらないって言ってたじゃない!と思った方は、センチュリー21の財務諸表を15年分ぐらいひっくり返して見てみてください。
不動産銘柄とはいえ、分散投資の一角を担えるポテンシャルがあることはお分かり頂けると思います。早くこの2社のこびとページ作らないと。。。w
まとめ
注視すべきは日経高配当50ETFの利回りの水準でしょうか。
- 減配→配当利回り低下
- 株価上昇→配当利回り低下
- 増配→さらに配当利回り上昇
- 株価下落→さらに配当利回り上昇
どういうコースを辿るのか分かりませんが、個人的には増配(業績堅調)&株価下落(需給悪化)で、ますます配当利回りが上がっちゃうんじゃないかと予想してますw
ファンダメンタルを見る限り日本企業にはまだまだ増配余地がありますしね。投資家心理はどうでしょう。ちょっと悲観的?
とにもかくにも、面白い相場になりつつあると思います。
それではまたっ!
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