こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。
※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)
抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視
目次
サマリー
2021年6月30日時点
全体指標
- 日経平均:28,791.53円(前月比−68.55円)
- 日経平均PBR:1.23倍
- 日経高配当株50配当利回り(※):4.42%(前月比+0.29%)
- 円/ドル:1$=111.10円
※6/30付で、構成銘柄の変更が行われています。
採用銘柄:ソフトバンク・INPEX・日本郵船
除外銘柄:東海カーボン・日本精工
配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数
全部で340社。先月より2社減少しました。
- 一部上場 :274社(前月比+ 3社)
- 二部上場 : 33社(前月比± 0社)
- JASDAQ上場 : 33社(前月比− 5社)
全体感
6月の投資トピックスについては、こちらの記事で解説しています。
まとめると
- 日経平均&TOPIXはグダり気味。J-REITがコロナ前全戻し直前
- 景況感を見るに「実体経済」は良くなってきている(「株価」との乖離を埋めていっている)
- ワクチン接種率が急増中。今後の進捗に期待
- S&P500やナスダックは史上最高値を更新
- 利上げ時期が2022年中に前倒しになる可能性(FRB・FOMCの動向に注意)
- 米国の株式市場・住宅市場で過熱感が見られる
という感じ。
現状の日本株は「高すぎる!」というほどではないですが、決して割安とは言えないというのが私見です。
- あれもこれもドンドン買うというよりは
- 光る銘柄があればピンポイントで買う
そんなイメージですね。
配当利回りランキング(東証一部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
今月は、
- いつものように「新規登場銘柄」について触れつつ、
- ランキングの上位銘柄のうち、普段あまり触れない銘柄についてコメントしていきたい
と思います。
2本立てですね。
本題に入るまえに、ちょっと補足しておきます。
大前提
各銘柄に対するコメントに関しては、下記を前提としてアタマの中に入れておいて頂けると助かります。
- このブログでいう「日本株の高配当株投資」は、数十銘柄からなる分散投資を前提としています
- 投資したすべての個別銘柄で勝つことより、ポートフォリオ全体で「セクターバランス」「配当金の安定性・成長性」がとれることを重視しています
- 日本株ポートフォリオの長期トータルリターンは5.0%以上(※)を目標としています(短期で2倍、3倍にすることを狙ってはいません。)
- わざわざ手間をかけて個別株を運用している理由は、日本の高配当ETFに気に入っているものがないからです(米国株はETFで済ませています)
- より有望に思われる米国株への100%集中投資をしない理由の1つは、為替や税制です
※TOPIXの過去20年配当込みリターンは年3.8%。
「これだけ持ってれば金持ちになれる!」みたいな、珠玉の最強銘柄を探しているワケではないということです。
※次なるGoogleやAmazon、Apple探しは他の投資スタイルの人にお任せします。
上記を前提としつつ、日本の
- インフレ率(現状、0%前後)
- 国債利回り(現状、0%前後)
を考えた時に
という人は、この記事の「個別銘柄さがし」は参考になるかなと。
いずれも、高配当株投資の「うまみ」を測るうえで重要だからです。
仮に
- 配当利回りが3.0%
- インフレ率が2.0%
の場合、配当金を受け取っても、インフレにより物価上がっているので「実質的な購買力アップ」は1.0%しかありません(3%-2%)。
しかし、
- 配当利回りが3.0%
- インフレ率が0.0%
の場合、受け取った配当金は、3.0%分そのまま「実質的な購買力アップ」に繋がります。
インフレにより減価しないからです。
また、もし仮に
- 配当利回りが3.0%
- 国債利回りが3.0%
の場合、あえてリスクの高い「株式」を買わなくても、リスクの低い「債券」を買えば十分な「インカムゲイン」が狙えます。
現在の国債利回りは0%付近をうろついており、これではインカムは狙えません。
結局、
- 「配当利回り」が「インフレ率」より高ければ高いほど
- 「配当利回り」が「国債利回り」より高ければ高いほど
高配当株投資のうまみはアップするということです。
※米国では、株高に伴って配当利回りが低下しており、しかも日本と違って「インフレ率」や「国債利回り」が高いです。日本とは状況が違いますね。
こういった背景を踏まえて、
- 安定的に増配していく配当金を得ながら
- 超長期的に元本を増やしていくために
丁寧に、日本の高配当株にも分散投資していく。
このことにうまみがあるかどうか、判断して頂ければなと思います。
①新規登場銘柄
新規登場銘柄は、この通り。
順番に見ていきます。
6535 アイモバイル
インターネットマーケティングの会社です。
クリック課金型広告配信の草分け的存在で、最近ではふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」なんかが有名ですね。
- 2007年創業
- 2016年上場
ということで、まだまだお若い企業です。
事業の規模感としては、
- 売上:170億円前後
- 営業利益:30億円前後
といったところ。
総資産180億円のうち150億円が現預金であり、高収益&キャッシュリッチです。
このお金を使ってどこまで会社を大きくできるかが「経営陣の腕の見せ所」であり、おじいちゃん企業のように、配当金というカタチで株主にカネを返している場合ではありません。
今回は、「上場5周年記念」ということもあって上場以来初めての配当。
いわゆる、初配です。読み方は知りません。はつはい?しょはい?
- 普通配当30円+記念配当70円
- トータル100円
配当利回りは6%オーバーと大盤振る舞いですね。
通期の1株当たり利益予想は91.48円なので、配当性向は100%を超える見込み。圧倒的な「はじめてなので頑張りました感」。
普通配当30円をベースに見ると、通常運転の配当利回りは1.9%前後です。
要するに、高配当株ではありません。
6502 東芝
誰もが知ってる大企業ですね。
- 2015年:不正会計
- 2016年:巨額損失
- 2020年:架空取引
- 2021年:物言う株主と対立中
何かと話題の尽きない東芝さんです。
個人的な感想としては
という感じで、投資する予定は一切ございません。
8541 愛媛銀行
ザイ・オンラインの特集「定期預金の金利が高い銀行ランキング」の第1位として
ということでランクインしていた地方銀行です。(参考:ザイ・オンライン「定期預金の金利が高い銀行ランキング![2021年・夏]」)
- 経常収益は、ここ10年程横ばい
- EPSは、ここ5年で約15%減
と、なかなか魅力を感じにくい状況。
高配当株投資は、配当利回りが高い”だけ”の銘柄にかたっぱしから投資する手法ではありません。
高配当化している地銀は少なくありませんが、収益性・財務に優れるメガバンの配当利回りが4~5%ある現在
- メガバンとは異なる独自の収益基盤・強みがある
- 他の地銀とは違う圧倒的な強みがある
キラリと光るものがないと、投資するのは難しいですね。
1835 東鉄工業
建設会社です。
- 線路の敷設工事とか
- トンネルの土木工事とか
- JR東日本の研修センターの建築工事とか
をやっています。
事業内容から分かる通り、主な顧客は鉄道業界。
皆様のお子様に
と言えば、前年比+1.2%ぐらい尊敬される可能性があります。
※「いやいや、そこはJRの株主になれよ!」という声が聞こえてきそうですが、あちらは配当利回りが1%台。とーちゃんが欲しいのは、線路ではなく配当金。
交通局向けの軌道工事や、不動産会社向けのマンション工事なんかにも手を伸ばしていますが
という状況にあります。
1,300億円規模の売上がどうなるかは、JR東日本様の気分次第というワケ。
※ちなみに、JR東日本は「主要取引先」であるというだけでなく、同社の大株主でもあります。10%強の株式を持たれています
過去十数年の業績は、非常に良いトレンドでした。
ご覧のとおり、1株あたり純利益(EPS)(※株式投資でもっとも重要な指標です)は、右肩上がり。
(出典:IRBANK)
ROEも8%以上あり、合格水準ですね。
その他、
- 増収増益傾向
- 営業利益率は10%前後で合格
- 現預金も増加傾向(無借金経営)
- 自己資本比率アップ(10年で、52%→67%)
- 増配傾向(10年で、18円→85円)
という感じ。
とはいえ、2021年3月期はコロナの影響等あって受注高が減少。2021年3月期・2022年3月期は
- 売上減
- 利益率悪化
- 減配
となっています。株価も低調です。
コロナのようなイレギュラーな事態が起きる時期でもなければ、割安にならないタイプの銘柄でしょう。
2021年5月に策定された「新・中期経営計画書」では、2024年3月期に「過去最高益」にチャレンジします。
(出典:中期経営計画)
結局のところ、ココに投資するかどうかは「今後のJR東日本の行く末」ひいては鉄道業界の未来をどう読むか。
私は、お殿様(JR東日本)の力を信じています。
※底値感があるワケではないので、買うなら何回かに分けて。
②その他、(普段コメントしないけど)気になってる人も多そうな銘柄
新規登場銘柄の他に
- 普段、このブログで言及しないけど
- 気になっている人も多そう(いそう)だし
- ワンチャンありそうな銘柄
について、コメントしていきます。
- 9513 J-POWER
- 8630 SOMPOホールディングス
9513 J-POWER:配当利回り4.73%
日本全国約100箇所で発電所を運営し、電力会社に「電力を卸売り」しているエネルギー企業です。
基本情報は、この通り。
- 時価総額:2,959億円
- 2022年3月期予想売上:8,420億円
- 2022年3月期予想経常利益:500億円
- 予想ROE:4.2%
- 予想PER:8.7倍
- 予想PBR:0.36倍
売上のピークは約9,100億、経常利益のピークは約1,020億。業績の伸びはイマイチです。
ROEは及第点とされる8.0%にまったく届かず、低水準。
PERやPBRは、
- 一般的な基準で見ても(PERは15倍程度、PBRは1.0倍程度が基準)
- 関係性のある他の会社と比べても(他の電力会社のPERは10倍以上、PBRは0.5倍前後)
割安です。
バリュートラップにハマってるように見えなくもないですが、とりあえず、指標上は割安です。
割安な銘柄がいつまで経っても割安なまま放置される状態。永遠の割安株。
市場から評価を見直される「起爆剤」的な何かがないと、抜け出せない。
現状、株価は「悲惨」の一言。
※10日で1割の金利がつくのはトイチ、1日で3割の金利がつくことをヒサンと言います。本編とは何の関係もありません。
1株あたり純利益(EPS)が成長していないと「株価はこうなる」という良い例ですね。
(出典:IRBANK)
配当金&配当性向はこんな感じ。
地味です。
(出典:IRBANK)
10年で配当金を2倍に成長させているようなカワイイ企業もあるなかで、たったの5円増配。
では、なぜ今ここでJ-POWERを話題を出しているのか?
理由は、下記のとおり。
- 株高の現状において、放置されている
- 歴史的に高い配当利回り(過去、4.5%超の利回りだった年はない)
- 配当性向等にはまだ余裕があり、減配懸念はそれほど大きくない
- 業績の「底打ち感」(新・中期経営計画における2023年度の経常利益目標は、900億円)
- 火力発電所を持つJ-POWERにとってネガティブな話題「脱炭素」の流れから、再生可能エネルギーへの舵取り(成長性が皆無なわけではない)
- 国内に限らず、海外にも収益基盤を築いている
- 高配当株ポートフォリオのなかで、インフラ系の銘柄への投資比率が足りてない←個人的理由
現状のPBRは0.36倍ですが、他社と比較するに0.45倍ぐらいはあっても良いんじゃないのと思います。
株価の上昇余地としては25%ぐらいでしょうか。
基本的に
- これ以上大きく株価は下がらない
- 減配することはない
- 業績は底打ちしており、じょじょに回復していく
これを前提に投資する銘柄なので
- PBRが0.2倍台になる(17%前後の株価下落)
- 2023年度に、新・中期経営計画の目標である経常利益900億円を達成できない
- 減配する
ということがあれば、「投資シナリオと違う」というイメージでしょうか。
この場合、切っても良いかもしれません。
ここの社長は株価対策にあまり熱心とは言えません。そこは注意です。
8630 SOMPOホールディングス:配当利回り5.11%
保険会社で、3メガ損保の一角です。
※3メガ損保:東京海上、MS&ADインシュアランスグループ、SOMPO
基本情報は、この通り。
- 時価総額:1.6兆円
- 2022年3月期予想売上:4兆円
- 2022年3月期予想経常利益:1,850億円
- 予想ROE:6.2%
- 予想PER:12.76倍
- 予想PBR:0.75倍
売上は、順調に拡大傾向です。
(出典:IRBANK)
EPSは、2016年頃から横ばいです。
(出典:IRBANK)
配当金は比較的安定しており(赤字の時にも配当アリ。減配しても、その後すぐに増配。)、配当性向も無理のない水準です。
(出典:IRBANK)
高配当株ポートフォリオの一角として、SOMPOホールディングスに投資するかどうか?
これを決める要素は、主に次の3つです。
- そもそも、損害保険業界に投資するかどうか?
- ポートフォリオ全体のうち、金融セクターの割合をどれぐらいにするか?(そのうち、損保業界の割合をどれぐらいにするか?)
- 損保業界のなかで分散投資するか?
まず1つめ。
「そもそも、損害保険業界に投資するかどうか?」
日本の損保会社は、成長性が見いだせない国内市場はほどほどに
- 海外の保険市場へ活路を見出す
- M&A等を絡めながら、新規事業に取り組む
この2つが必須になっています。
現状、どの会社もそれなりの成果を出していますが、今後もこれがうまくいくと思うのなら、損保業界への投資は「アリ」になります。
次に2つめ。
「ポートフォリオ全体のうち、金融セクターの割合をどれぐらいにするか?(そのうち、損保業界の割合をどれぐらいにするか?)」
損保業界は、いわゆる金融業にあたります。
金融業というと
- メガバンを中心とした、銀行業
- 生保や損保を中心とした、保険業
- リース会社などの、その他金融業
などに分けられます。
これらの会社は、いずれの業界も会社のカネで資産運用をしているので、金融危機が起きると「収益・財務」両方に大ダメージがあります。
株価も配当も似た動きをしやすいということです。
したがって、ポートフォリオ全体で金融セクターの割合をどれぐらいにするか決めておかないと
ということになりかねません。
- 金融セクターは、ポートフォリオ全体の15%まで
- そのうち、銀行は7%まで
- そのうち、保険は5%まで
- そのうち、その他金融は3%まで
という感じでコントロールしておくことが、株価と配当金の安定のためには必要になります。
最後に、3つめ。
「損保業界のなかで分散投資するか?」
損保業界最強は、東京海上=マリンちゃんです。
これだけあれば良いじゃんと思うのなら、SOMPOホールディングスに投資する必要性はないということです。
3メガ損保、すなわち
- 東京海上
- MS&AD
- SOMPO
これらの業績推移や株価を見比べてもらえれば分かる通り、この3つは思いっきり連動しています。
- 一緒に業績が良くなって
- 一緒に業績が悪くなって
- 一緒に株価が上がって
- 一緒に株価が下がります
そういう意味では、この3社への分散投資は、あまり効果的な分散投資にならないでしょう(一切意味がないとは言っていません)。
大災害や金融ショックなどが起きれば、
ということになりかねないんですね(2回目)。
MS&ADインシュアランスも、SOMPOホールディングスも、優良企業であることは間違いありません。
しかし、その上をいくのがマリンちゃん。
損保業界への投資をアリと思う人が
- 3社に分散投資するか?
- マリンちゃんだけに投資するのか?
以上、サーっと見てきましたが「自分でも探せるようになりたい!」という人は、ぜひこちらの記事・動画を見てください。
毎月のランキング記事と併せて見ると、それなりに参考になるかなと思います。
配当利回りランキング(東証二部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
新規登場銘柄
こちらの銘柄も、
ですね。
長期的に売り上げが減少傾向です。
配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
まとめ:もしこびと株メンバーが今月から高配当株投資を始めるとしたら?
ランキングの解説は以上です。
最後に、2019年7月からシリーズ化を開始した「もしこびと株メンバーが今月から高配当株ポートフォリオを作るとしたら」というモデルを出して終わりにします。
※「私たちならこうする」という事例であって、下記銘柄への投資を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがありますので、くれぐれも自己責任でお願い致します。
30万円で今月スタートならこんな感じにします。
※1:ピンクマーカーは、景気敏感株。
※2:待機資金は、高利回りの「中・小型株(※ディフェンシブな業種)」が出てきたら買うお金です。宝印刷やエックスネットなどのような会社ですね。
待機枠の資金で配当利回り4.0%ほどの株を買えれば、トータルで3.96%の利回りになります。
- TOPIXの予想平均利回りが約2.4%
- 日本国債(10年)の利回りが約0.04%
であることを考えると、それなりの利回りです。
今後の増配にも十分期待できるメンバーでしょう。
セクターの割合は、この通り。
個人的には、今は「キャッシュを厚くしていく時期」かなという認識です。
※どこまで上がるか分からないので、機会損失を避けるため毎月ちょいちょい買っていく必要はあります。
日本株の高配当株投資戦略をとっている人は、つかの間の「休憩時間」かなと。
なお、これまで、高配当株ポートフォリオを自作する人には、SBIネオモバイル証券をおすすめしてきました。
低コストで、少額からの分散投資が可能だからです。
- 1株から購入できる(「超優良企業」をおこづかいレベルの金額から買える)
- 月額50万円までの投資なら、サービス利用料が固定で220円(税込)かかるが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200pt貰える
- Tポイントを使って株が買える
※SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方はこちらの記事をどうぞ。
大手ネット証券を使うと手数料負けする…というのが従来の状況だったワケです。
けれども最近、マネックス証券が1株から取引きできる「単元未満株」の買い付け手数料無料を打ち出しました。
ということで、少々様子見中です。
資産形成上、手数料は非常に重要な要素なので、大手証券会社の手数料再編がどうなるか要注目です。
ちなみに、
- 今、SBIネオモバイル証券を使っている人
- これから、SBIネオモバイル証券を使おうと思っていた人
も、焦る必要はありません。
「これはもうSBI証券(楽天証券)に一本化だね!」という日がきたら、「株式移管」という手続きをとってお引越しすれば良いだけだからです。
やりたい人は始めれば良いし、すでにやっている人もそのまま続ければOKです。
時が来れば、対応は見えてきます。
2022年9月26日、
株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。
これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。
- 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
- 口座開設・口座維持手数料無料
- 1株から購入可能(単元未満株の売買手数料無料)
米国高配当株の場合は、HDVやSPYDといった優れたETFがあるので、これらを活用すれば個別株への投資は不要です。圧倒的にラク!
※日本株と異なり、ETFをまるっと買っても「元本も増やしながら」「高水準の配当金をもらえる」「増配もする」という感じで、本当に優秀です。
- 日米の高配当株を中心に、よく分散された高配当株ポートフォリオを作る
- ①追加投資、②配当金再投資、③増配でひたすら配当金を増やし続ける
こうすることで、誰でも月10万円ぐらいの配当金は作れる可能性があるんじゃないかなと思っています。
※日米高配当戦略は、外国株100%と比較して
- 為替影響を低減できるし
- 働いていて収入が高いうちは「外国税額控除」で、海外の税金を取り返す
- 仕事をやめて収入が低くなったら「配当控除」で、日本の税金を取り返す
といった感じで、税金コントロールの面でもバランスが良いです。
月10万円あれば、
- 水道光熱費が払える
- 家賃が払える
- 通信費(スマホ代など)が払える
- 保険料が払える
といった感じで、独身なら固定費のほとんどを賄えるでしょう。
ちょっと働けば生きていける水準ですから、セミリタイアも視野に入ると思います。
あるいは、月10万円の配当金を趣味に使えば、相当遊び倒せるでしょう。サラリーマンのお小遣いの平均は3~4万円ぐらいですからね。
全部使い切っても「老後は安泰」ってのは良いですよね。
いずれにせよ、配当金は人生の選択肢を増やしてくれます。コツコツと配当金を増やして、生活を豊かにしていきたいですね。
それではまたっ!
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