宝印刷 2018年5月期決算(2018年7月4日公表)
たからちゃんより2017年6月1日~2018年5月31日の業務報告が届いております。
経営成績について
当期 前期
売 上 高 157.9億円 151.6億円
営業利益率 9.7% 9.7%
1株純利益 99.39円 96.81円
配当予想 25円(中間)+25円(期末)
売上・各段階利益(営業利益・経常利益・当期純利益)とも、前年比+3~4%程度に着地しました。
業績予想も無事上回り、中期経営計画での目標売上・利益(営業利益・当期純利益)も無事達成しています。おおむね順調な経営成績といえるのではないでしょうか。
一方、中期経営計画での目標に達していない指標が、営業利益率とROEです。
- 営業利益率 目標9.9% 実績9.7%
- ROE 目標8.1% 実績8.0%
特に営業利益率は、こびと株.comメンバーも重視している指標であり、目標未達はかなり残念です。前期の9.7%から、当期は9.9%へ改善する目標だったものの、前期並みに落ち着いてしまいました。
少し細かく確認してみると、
- 原価率 前期59.8% 当期60.4%
- 販管費率 前期30.4% 当期29.9%
といった状況です。
「原価の上昇を販管費の抑制でまかない、前期並みの営業利益率に着地させた」という感じですね。
たからちゃん自身の見通しによれば、来期は
- 受注増加
- コストは当期並み
とのこと。
業績予想数値は、中期経営計画通り、売上169億円・営業利益16億円・純利益12億円となっています。
原価率の上昇に歯止めをかけつつ、売上を拡大できるかどうかが勝負の分かれ目。期待しつつ見守っていきます。
財政状態について
当期末 前期末
総 資 産 198.5億円 186.4億円
1株純資産 1,274.72円 1,209.12円
自己資本比率 71.8% 72.5%
A(※)/総資産 47.5% 46.4%
※A=現金預金+投資有価証券
総資産は前期比+12億円、現預金も+1.6億円。1株純資産も順調に伸びていて、気に掛けるべき点が見当たりません。手もとの現預金が、負債の総額より大きくなっており、「どうやったら潰れるのかわからない」レベルの安全性だと思います。
キャッシュの動向も基本的に順調です。営業活動で稼いだお金で、投資活動と財務活動(主に配当金の支払い)を十分にまかなえています。
多少気になる点としては、売上債権が4億円程度増加していること。取引先の支払い状態に問題が出て回収が滞っているのだとすると、要注意です。
とはいえ、ビジネスモデル上、お付き合いしている企業は広く分散され優良企業が多いですから心配には及ばないでしょう。
投資CFの増加は投資有価証券の取得・売却のタイミングによるものですから心配ありませんし、財務CFにも特に懸念点はありません。
まとめ(今後の配当について)
たからちゃんは、総じて安心なこびとちゃんです。来期も、問題なく50円の安定配当を続けてくれることでしょう。
ところで、たからちゃんの配当方針は
配当金=安定配当金+業績連動配当金
です。当期純利益が前期比でプラスになった場合、業績連動配当が実施される可能性があります。
来期は、業績予想によれば当期純利益は+8%の見込み。
これは、もしかして、もしかしたら、もしかするのか!?
楽しみに待っていたいと思います。
それではまたっ!
(参考:宝印刷HPなど)
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