こんな人のための記事です。
株価が暴落したときの対応…それは、投資を始めた人なら、誰もが気になるトピックスでしょう。
コロナウイルス感染拡大に伴って、株式市場が不安定になっている今はなおさらのこと。
この記事では、
- 高配当株への投資をメインにしており
- 運用資産額4桁万円
- コロナショック後もポートフォリオ全体では増配
の私たち(当サイトの運営メンバー)が、
- リスク許容度の範囲内の投資ができているか?
- 好財務・高収益の高配当株を選べているか?
- 投資先は十分に分散できているか?
※もちろん、未来のことは誰にもわかりません。株価の先行きがどうなるのかは不明です。である以上、暴落したときの対応の「正解」は、分かりようもありません。
この記事で解説しているのは、あくまで「私たちはこう考えて高配当株投資に向き合っています!」という参考情報。「投資判断は自己責任で」という原則に注意しつつ、ご覧下さい。
目次
そもそも高配当株投資って…
配当利回りの高い株式への投資
高配当株投資は、配当利回りの高い株式を選んでする投資。
厳密な定義が定められているわけではないですが、当サイト運営メンバーは
- リスク許容度の範囲内で
- 好財務・高収益の高配当株に
- 分散して長期間投資していくこと
を目指しています。
配当金目当てということは…
高配当株投資の狙いは、もちろん配当金をGETすること。
株式投資で得られる2種類のリターン
- キャピタルゲイン(売買差益)
- インカムゲイン(配当金)
のうち、②インカムゲイン(配当金)に注目しているわけです。
だから、もともと高配当株投資家は
はず。
- 今日の株価が暴落しても
- 明日の株価がさらに下がっても
振り回されずにいられるのが、高配当株投資の大きなメリットのひとつです。
- 株価はセンチメント(市場心理)に左右され激しく上下しますが
- 配当金はセンチメントに左右されません。業績に左右されます
比較的「読みやすい」配当金で、手堅いキャッシュフローを作る。そういう投資スタイルです。
とはいえ、持っている株の株価が長期的に低迷し続けるのはイマイチ。
- 2000円の配当金をもらっても
- 株価が5000円下がっていたら
ということになってしまうからです。
高配当株投資家にとって重要なのは
- ×短期的な株価の増減
- 〇安定配当を受け取りつつ、長期的に(少しでも)株価が維持・成長していくかどうか
というわけ。
だから、高配当株投資家が考えるべきことは、いつも同じ。
暴落相場で高配当株投資家が考えるべきポイント3つ
- 分散された投資先に
- 長期投資をしている
高配当株投資家にとっての暴落相場での最重要項目は
もう少し細かく言えば、以下の3つです。
- リスク許容度の範囲内の投資ができているか?
- 好財務・高収益の高配当株を選べているか?
- 投資先は十分に分散できているか?
ポイント①リスク許容度の範囲内の投資ができているか?
乱高下する相場環境は、
- 自分の持っている資産の状況
- 自分のリスク許容度
この2つが釣り合っているからどうか、見直してみる良い機会です。
株価が暴落したとき、かなり大きな心のザワつきを感じるなら、それはリスクを取りすぎてしまっている証拠かも。
※「リスク許容度ってなんだっけ?」という方には、リベラルアーツ大学の両学長の「【いつか泣く】リスク許容度を無視して投資する人の末路【株式投資編】」がおすすめです。
そういうときは、仕方ありません。
「今までの投資は失敗だった」と認めて、保有株を整理するしかないでしょう。
暴落時の株価は
- これから上がるかもしれないけど
- さらに下がるかもしれない
という状況です。
例えば、コロナショックで株価が急落していた頃、米国株のボラティリティ(価格変動の幅)の指標は急上昇していました。
(Bloombergマーケット情報「VIX:IND」より抜粋)
リスク許容度を超えた投資をしているということは、この上下の振れ幅に耐えられないということ。
このボラティリティの中、リスク許容度を超える投資を続けるなんて、とてもおすすめできる選択肢ではありません。
自分のリスク許容度を把握し、投資の経験値を高める経験は、かなり貴重なモノだからです。
ノーベル賞学者の山中教授も言っています。
成功している投資家たちも、失敗したり、それを調整したりしながら、自分にあったリスク水準を選び取っているのです。
ポイント②好財務・高収益の高配当株を選べているか?
長期にわたって投資を続けるなら
- 暴落は必ずあります
- 不景気も必ずあります
だからこそ、銘柄選びは本当に重要です。
- 自己資本が厚くて、借金が少なめ
- 現金をたくさん持っている
- 利益率が高い
- 売上が長期的に上昇トレンド
- 配当継続の実績がある …etc.
こういった項目を自分の目で確認して、「不況期を乗り越えられる好財務」「剰余金を積み上げられる高収益」「信頼できる配当方針」…これらがバッチリそろった銘柄を選択する必要があります。
そういう会社の株式を選び抜いて保有しているなら、相場がどんなに乱高下しても、慌てる必要はないわけなんです。
ポイント③投資先は十分に分散できているか?
こう思った人。正解です!(笑)
- 企業の業績は、過去の情報です
- 業績予想や経営計画は、あくまで予測・計画です
未来を読める人なんて、どこにもいません。
好財務・高収益の優良企業や、歴史ある名門企業でも、無配転落・大減配はは有り得ます。
※今回のコロナショック・原油安の影響で、過去80年にわたり配当金を減配しなかった名門企業、ロイヤル・ダッチシェルが66%の減配を発表しています。
外部リンク:シェル、80年ぶりに減配へ(ロイター通信)
でも、
- 業種の異なる
- 好財務・高収益の優良企業100社が
全部同時に配当ゼロになる可能性は、決して高くありません。
- 得られる配当金も
- 株価の維持・成長も
自分の持っている株式全体で考えればOKなのです。(1社ごとの状況を気にしすぎる必要はありません。)
しっかり分散して投資ができていれば、配当金が減るときも、株価が落ちる時も、全体的な下落具合はマイルドになります。
※私たちの保有銘柄は、コロナショック後も配当維持・増配が多く、ポートフォリオ全体では増配になっています。評価損益もプラスです。
なお、石油業界・タバコ業界・金融業界など、特定の業種でいくら分散してもリスクはそれほど減りません。
暴落相場は再び…?
コロナショック
日経平均株価は
- 2020/1/17:24,116円
- 2020/3/19:16,358円
- 2020/5/16:20,037円
と、2ヶ月強で32%下落→2ヶ月弱で22%上昇と荒れ模様です。
- このまま上昇へ向かうのか
- 2番底に向けて下がるのか
エコノミストたちの間でも見解は分かれています。
理論株価大喜利(りろんかぶかおおぎり)もいたるところで行われていて、日経平均の適正値は15,000円だの、30,000円だの好き放題言われてますね(笑)
こんな感じで、プロでも株価を当てるのは難しいのです。だから、私たちは淡々と「業績・配当金」に着目して安定キャッシュフローを獲得していきたいと思っています。
暴落は常に「いつか来る」
分かっていることは、ただ1つ。
投資をするときは、そういう覚悟をしていないと危険かなと思います。
「いつ、暴落がきても大丈夫」
そう言えるために必要なのが、先ほど挙げた3つのポイント。
相場が上がっていようが、下がっていようが、常にこれらに気を付けて、自分の投資方針を守り続けていきたいですね。
まとめ:高配当株投資家は常に3つのポイントを問い続けるべし
暴落相場で高配当株投資家が考えるべきことは、この3つ。
- リスク許容度の範囲内の投資ができているか?
- 好財務・高収益の高配当株を選べているか?
- 投資先は十分に分散できているか?
これをクリアできているなら、大丈夫。相場がいかに乱れようと、配当金というキャッシュフローは揺らがないからです。これからも、自分の投資方針を守り続けるだけです。
私たち自身、コロナショックでの株価暴落でも
- 売却は一切ナシ(というか、そもそも株式投資を始めてから一度も売ったことがありません)
- 買い増しはアリ
という判断でした。おかげで、ポートフォリオの配当利回りはさらに上昇。これからの配当金がますます楽しみになりました。
※今後2番底がくるのであれば、さらに買い増す予定でいます。資金管理もバッチリ。
もちろん、未来のことは分かりません。これらの判断が裏目に出る可能性も、もちろんあります。
でも私たちとしては
です。
これからも、自分の投資方針を守りつつ、荒れる相場の中を生き延びていきたいと思っています。
それではまたっ!
※当サイトでは、月末毎に高配当株ランキングを作成しています。「もし今私たちが高配当株投資を始めるなら」ということで個別の銘柄にも具体的に言及していますので、参考にしていただければ幸いです
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