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ニホンフラッシュ 2020年3月期期末決算(2020年5月13日公表)
ニホンフラッシュ株式会社のこびと「ニフラ」から、2019年4月1日~2020年3月31日の業務報告が届いております。
経営成績の報告

当期 前期
売 上 高 310.3億円 247.2億円
営業利益率 15.3% 14.4%
1株純利益 133.08円 99.14円
コロナ下でこの決算は素晴らしい!…と思いたくなりますが、それはちょっと早計です。
今回の決算にコロナ影響が含まれているのは国内セグメントのみ。
中国セグメントは2019年1月~2019年12月までの業績を連結しているので、コロナの流行開始(2020年1月)以降の影響は来期決算に織り込まれることとなります。
とはいえ、大幅増収・増益の上、利益率もアップ。
そして二フラくんにしては珍しく、通期業績予想もバッチリ達成。

財政状態の報告

当期末 前期末
総 資 産 304.0億円 261.7億円
1株純資産 839.28円 755.90円
自己資本比率 69.2% 72.4%
A(※)/総資産 24.7% 25.7%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
財政状態についても、心配は全くありません。

キャッシュ・フローの状況

当期 前期
営業C/F 31.3億円 14.7億円
投資C/F ▲17.7億円 ▲0.5億円
財務C/F ▲3.0億円 ▲5.0億円
営業CFも無事増加中です。
FCFもプラスである上、株主還元を加味しても十分にキャッシュを増やせている点が素晴らしいですね。
投資CFのマイナスが激増している要因は、主に有形固定資産の取得。中国の物流センター倉庫建設あたりが主要因と思われます。

とはいえ、相変わらず、売上債権の増大は懸念事項です。
売上増加を考えれば、仕入債務・売上債権ともに膨らむのは自然とも思われますが、もともと、「中国建築業界特有の商慣習に基づく売掛債権回収のリスク」を抱えている二フラくんなので、常に要注意項目です。
今後の見通し
業績予想

ここ数年間、二フラくんの翌期予想は常に「超強気」でした。
その二フラくんが予想を未定とするのは、やはりコロナの影響が不可避だからでしょう。
当期は
- 日本:消費税増税
- 中国:工場等の設備投資
を乗り越え、無事に大きな成果を出してくれましたが、コロナの影響はどうなることやら…。
財政状態が健全なので、乗り切ってくれるとは思いますが、しばらく苦しいときが続くのだと思われます。

配当金について

業績予想が未定なのにも関わらず、強気に増配予想をぶち上げてくれました。(株式分割の影響を除くと、実質的には1円の増配予想です)
コロナ影響が不透明な中、二フラくんの自信を感じます。

それではまたっ!
(参考:ニホンフラッシュ株式会社 決算短信等)
分散が鉄則の高配当株投資。分散の一角に二フラくんみたいな子(財務健全・業績好調からの増配!)がいると、かなり安心ですね~。もちろんこれからコロナの影響が見えてくるところではありますが、それもあんまり怖くないのが、分散投資の良いところ。
少額で分散投資をやりたいならSBI証券が最有力候補。理由は2つ。
- 1株から買える(NTTドコモなどの注目している企業を3000円程度で買えます)
- サービス利用料が安い(単元未満株の買付手数料が無料!)
口座開設料・口座維持利用料はもちろん無料で、個別株なら投資信託と違って信託報酬などの保有コストもかかりません。
SBI証券を使った少額分散投資は、コスト面で優秀ですね。
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