ニホンフラッシュ 2021年3月期第3四半期決算に関するつぶやき(配当ニュートラル)

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ニホンフラッシュ 2021年3月期第3四半期決算(2021年1月29日公表)

ニホンフラッシュ株式会社のこびと「ニフラ」から、2020年4月1日~2020年12月31日の業務報告が届いております。

 

経営成績の報告

ニフラ
減収減益だけど、頑張ってるよ…!

        当第3四半期    前第3四半期

売 上 高   200.1億円   218.5億円

営業利益率     14.4%        14.6%

1株純利益      89.12円      91.5円

配当      14円(中間)+14円(期末予想)

 

二フラくんいわく。

国内市場では、コロナで苦しい中、

  • 対面営業ができないからWeb面談を活用
  • 機能ドアにコロナ対策の通気孔のある換気ドアを追加
  • 生産性の前年比10%UP
  • 工程内不良の半減
  • 客先クレームの撲滅

なんかに取り組んで、がんばってるんだよー!

 

中国でも、

  • 1Q:春節→コロナ
  • 2Q:検温・マスク配布・帰省者の隔離など
  • 3Q:大雨

とかで大変だけど、受注残高9.7%増だよー!

とのこと。

こびと株
確かによく頑張ってると思う。国内はまた緊急事態宣言とかでざわついてるけど、なんとか通期は前期並みにもっていってほしいな…!

 

財政状態の報告

ニフラ
財政状態も心配ないよ~。

        当第3四半期末         前期末

総 資 産    358.9億円    304.0億円

1株純資産       898.48円     839.28円

自己資本比率    62.7%        69.2%

A(※)/総資産   24.2%        24.7%

※A=現金預金+有価証券+投資有価証券

 

基本的には安心のこびとちゃんです。

こびと株
唯一の気がかりは、短期借入金の増加かな。

 

念のため、2Qに確認できなかったキャッシュフローの状況を、第二四半期報告書でチェックしておきましょう。

      当第2四半期      前第2四半期末

営業C/F      ▲8.4億円        13.4億円

投資C/F    ▲9.1億円      ▲11.1億円

財務C/F     10.8億円         ▲3.1億円

キャッシュフローの状況が悪化しています。

 

営業CFは、なんと赤字。主たる要因は、この2つ。

  • 売上債権が増加(11.7億円増)
  • たな卸資産も増加(7.5億円増)

短期借入金(13.8億円増)による資金調達を加味しても、キャッシュは7.2億円の減少となっています。

こびと株
営業CF赤字は痛い

 

  • 借入による資金調達ができている
  • まだまだ現預金残高には余裕がある

だけマシではありますし、コロナ禍のなか止むを得ないタイミングもあるのでしょう。

とはいえ、営業活動できちんとキャッシュを稼げないのは要注意。

こびと株
3Q末のBSだと、キャッシュは2Q末+17.7億円の増加。ちょっとは良くなったのかな…。4Q以降も注視していきたいポイントですね

 

今後の見通し

 

最新ニュース

ニフラ
中国のグループ会社が10月末に、大規模ショールームを開設したよ~

1500㎡にもなる総合建材ショールームが完成したのだとか。

1500㎡というと、ざっくり小学校の体育館2つ分くらいのイメージですかね(もちろん小学校によりますけどw)。

二フラくんとしては、このショールームを「新規のデベロッパーや販売代理店の開拓につなげる」とのこと。

こびと株オーナーとしては、

こびと株
ショールームのコロナ対策を心配しつつ、拡販への期待を寄せつつ…

な気持ち。長い目で見守っていきたいと思います。

 

業績予想

ニフラ
予想の変更はナシ

3Q末時点の進捗率は

  • 売上:63%
  • 営業利益:61%
  • 経常利益:67%
  • 当期利益:67%

といったところ。どの項目も75%には達しておらず、若干キビシイ状況です。

 

二フラくんは普段から、期中の予想変更にはどちらかと言えば消極的

  • 達成の見通しがあるのか
  • はたまた「とりあえず予想は据え置き」としているだけなのか

ちょっと掴みにくいところです。

個人的には

こびと株
国内の緊急事態宣言もあるし、ちょっときびしいのかなぁ…

と感じています。

 

配当金について

ニフラ
配当予想も変更ナシっ!

3Q末時点の1株当たり利益が89.12円。

これに対して、予想配当額は28円ですから、すでに十分実行可能な額の利益を稼いでいるわけです。

業績予想が達成されれば、配当性向は21%。ゆとりのある水準です。

 

また、期末配当14円を払うのに必要なキャッシュの額は3.5億円程度。

二フラくんの手元現預金残高は72.1億円ですが、流動負債120.6億円を加味すると、さほど余裕があるとは言えません

こびと株
受取手形及び売掛金159.2億円をキッチリ回収して、ゆとりある財政状態で配当金を支払ってほしい…!

と願うこびと株オーナーです。(資金繰りが安定する&コロナ禍の悪影響をこれ以上受けなければ、来期以降は増配だってありえるよね!…と思っているのはナイショですw)

それではまたっ!

(参考:ニホンフラッシュ株式会社 四半期決算短信等)

 

自分で決算発表資料を見るにはどうすれば?と思ったら…

「簿記」という会計の基本ルールを学ぶことです。

遠回りに感じるかもしれませんが、基礎をきちんと固めることが、結局は一番の近道。

興味のある人は、ぜひチャレンジしてみて下さい!

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高配当の「こびと株」っていいかも?と思ったら…

分散が鉄則の高配当株投資。しっかり投資先を分散できていれば、二フラくんみたいな子が業績を戻すべく踏ん張っているとき、気長な気持ちで待ってあげることもできますからね。

少額で分散投資をやりたいならSBI証券が最有力候補。理由は2つ。

  1. 1株から買える(NTTドコモなどの注目している企業を3000円程度で買えます)
  2. サービス利用料が安い(単元未満株の買付手数料が無料!)

口座開設料・口座維持利用料はもちろん無料で、個別株なら投資信託と違って信託報酬などの保有コストもかかりません。

SBI証券を使った少額分散投資は、コスト面で優秀ですね。

 

※関連記事です。

高配当株投資をはじめて、配当金を受けとりたい人のためのスタートマニュアルです。

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。