こんにちは、こびと株(kobito_kabu)です。
現在、
- 高配当株投資
- インデックス投資(つみたてNISAやiDeCoのみ)
の両刀で資産運用をやっています。
毎月恒例企画ということで、2月の投資トピックスについて「この2つの投資にどのような影響があるか」という観点で、まとめていきます。
本記事の構成はこの通り。
- 日本株の投資トピックス
- 外国株の投資トピックス
- まとめ:高配当株投資のポジションについて
目次
日本株の投資トピックス
日本株については、以下の順番で解説します。
- 株価指数の推移
- その他指数の推移
- 2月のトピックス
①株価指数の推移(日経平均・TOPIX・J-REIT・マザーズ)
2月28日時点の株価は、この通り。
- 日経平均株価:27,446円(+6.72%)
- TOPIX:1,993pt(+6.70%)
- マザーズ連動ETF:578円(+5.23%)
- REIT連動ETF:1,986円(-1.54%)
※端数は四捨五入。カッコ内は、いずれも「年初来」。
※J-REITとマザーズ指数がグーグルファイナンスから消えてしまったようなので、それらの指数に連動している「ETF」のデータを表示しています。そのため、実際の指数の動きとは誤差があります。
年初来の値動きをチャートで見てみると、こんな感じです。
2月単月の動きを見ると、この通り。
- TOPIX +1.07%
- 日経平均株価 +0.36%
- REIT連動 +0.18%
- マザーズ連動 ▲4.48%
トータルで見るとヨコヨコなのですが、
- バリュー株
- グロース株
この切り口で内訳を見ると、事情が異なります。
相対的にバリュー株の強さが目立ちました。
こちらは、TOPIXのバリュー株指数の推移。
2月単月では、+約2.3%の成績です。
※S&P500は-3.6%。世界経済の中心である米国株式市場の雰囲気が良いとは言えないなか、健闘しています。
一方、こちらはTOPIXのグロース株指数の推移。
バリュー株と比べると、冴えない感じですね。
②その他指数の推移
この3つをチェックしておきます。
- GDP
- 景気動向指数
- 消費者物価指数
最初に、①GDPについて。
2022年10月~12月期のGDPが発表されました。
GDP(対前年増減率)の推移はこの通り。
(出典:NHK NEWS WEB「去年10-12月のGDP 年率+0.6% 2期ぶりのプラス」)
- 前期比0.2%増(年率換算で0.6%増)
- 2四半期ぶりのプラス成長
という結果です。
※一般に、2四半期連続でマイナス成長になると「不景気扱い」です。
ポイントとしては、
- 個人消費が増加(政府が実施した全国旅行支援の効果で、旅行や外食などのサービス消費が増加)
- 輸出が増加(水際対策が緩和され、外国人観光客が戻ってきたことでインバウンド需要が増加)
といったところ。
引き続き、コロナの行動制限が緩和されて、経済が正常化していくと良いですね。
(出典:NHK NEWS WEB「去年10-12月のGDP 年率+0.6% 2期ぶりのプラス」)
どこも低迷していますね(アメリカは、ちょっとマシ)。
2023年~2024年の日本のGDP成長率は、1~1.5%程度と予想されています。
日本が再びウハウハの成長を見せる日は、いつか来るのでしょうか。
ちなみに、2022年を1年通して見てみると、インドが好調でした。
GDPは、旧宗主国の英国を抜いて、5位になっています。
インドの2022年の実質国内総生産(GDP)は6.7%の成長となり、中国の伸び率を上回った。
ドルベースの22年の名目GDPは約3兆3800億ドル(約460兆円)と英国を抜き、日本の8割に迫った。
中国が22年に人口減に転じたのに対し、インドの人口は60年代まで増加が続くと予測される
(出典:インド2022年6.7%成長、中国上回る GDP英国抜き5位)※赤字は筆者
GDPが伸びれば、株価も伸びる。
そんな単純な関係ではありませんが、GDPは、世界経済の勢力図を見るうえで参考にはなります。
次に、②景気動向指数(先行指数)について。
12月の数値(2月27日公表)は、97.2となりました。
(出典:景気動向指数 速報からの改訂状況)
景気動向指数は、
- 景気全体の現状を知ったり
- 将来の動向を予測したりするときに
使われる経済指標です。産業、金融、労働など、経済に重要かつ景気に敏感な30項目の景気指標をもとに指数が算出されています。
色々な指標をミキサーに入れてスイッチをいれると、1つの「景気動向指数」ができるというイメージです。
景気動向指数を見る上で大切なのは、この2つ。
- この数カ月、プラストレンドか?マイナストレンドか?
- プラス幅(又はマイナス幅)はどれぐらいか?
ココ1年の推移を見てみると、この通り。
- 1月 101.3(前月比-1.6ポイント)
- 2月 100.2(前月比-1.1ポイント)
- 3月 100.7(前月比+0.5ポイント)
- 4月 102.3(前月比+1.6ポイント)
- 5月 100.8(前月比-1.5ポイント)
- 6月 100.5(前月比-0.3ポイント)
- 7月 99.4(前月比-1.1ポイント)
- 8月 101.6(前月比+2.2ポイント)
- 9月 98.6(前月比-3.0ポイント)
- 10月 98.8(前月比+0.2ポイント)
- 11月 97.7(前月比-1.1ポイント)
- 12月 97.2(前月比-0.5ポイント)←New!!
見るからに弱い動きですね。
日本経済研究センターが算出している「景気後退確率」も上昇中。
コロナショック前の、2019年11月以来の高水準になっています。
最後に、③消費者物価指数(2月24日発表)。
こちらは、前年同月比+4.2%となりました。
(出典:日経新聞「日本の消費者物価、1月4.2%上昇 41年4カ月ぶり伸び」)
目立ったのは、食料品やエネルギー代です。
- 食用油 +31.7%(前年同月比。以下同じ)
- 牛乳 +10.0%
- 都市ガス +35.2%
- 電気代 +20.2%
モロ、生活に直撃していますね。
電気・ガス代の請求金額を見て、請求額を二度見・三度見した家庭も少なくないんじゃないでしょうか(うちです)。
歴史を振り返ると、インフレに強いのは「労働」と「株式」です。
- インフレ率以上に、賃金が増える職に就く※今、めっちゃ賃上げムードきてます
- 長期的に見て、インフレ率以上に価値が増える株式を持つ
- ライフスタイルを見直して、インフレ率の高いモノではなくインフレ率の低いモノを買うようにする
こういった手を打たないと、生活は苦しくなり、資産は減るばかりになりますね。
③2月の国内トピックス
日本株について、今月のトピックはこの2つです。
- 日銀の次期総裁人事
- 割安株が急伸!東証の改善要求で
順番に見ていきます。
日銀の次期総裁人事
日銀の次の総裁・副総裁候補が明らかになりました。
4月8日の黒田総裁の任期満了に伴い、日本の金融政策を決める日銀のトップが10年ぶりに変わります。
この3名になります。
- 総裁:植田和男(うえだ かずお)氏
→東大卒の経済学者。元日銀審議委員。金融緩和には、積極的とも中立的とも言われる。 - 副総裁:氷見野良三(ひみの りょうぞう)氏
→前金融庁長官。金融行政の世界で国際的に名前が知られている。 - 副総裁:内田真一(うちだ しんいち)氏
→日銀理事。黒田総裁のもと、大規模緩和を企画・立案した金融政策の実務家。
日銀総裁は、伝統的には「財務省」or「日銀」の出身者。
※色々なメディアが、日銀総裁の「本命予想」を報道していましたが、どれも大ハズレ。あれは何だったんだ状態になってます(笑)
「次の日銀トップはどんな人?」というのは、投資家的には大注目だった話題。
なぜならこの人事から、今後の金融政策の行方が透けて見えるからですね。
ザックリ言えば
- 日銀トップがハト派→金融緩和は続く→円安・株高になるかも!
- 日銀トップがタカ派→金融緩和は縮小→円高・株安になるかも!
みたいな見方です。
2月24日、衆議院議院で行われた所信聴取での、植田さんの見解はこんな感じ。
- 日銀が行っている金融政策は適切
- 金融緩和を継続し、経済をしっかり支える
現時点では、
→黒田現総裁路線から大きな変更はなさそう
→金融緩和を継続しそう
→ハト派っぽい!
ように見えますね。
「日銀は、これまで通りだ!安心安心!」
ということで、円安・株高が進みました。
とはいえ、
- 所信聴取は、無難にこなしただけだね
- 今はまだ黒田さん在任中だし、そもそも急な方向転換はハイリスクだからね
- 実際には、これからじわじわ緩和修正していくかもよ?
- 日銀・元日銀の有力者達がトップに就任しないこと自体、「方針転換の前触れ」じゃん
なんて声も聞こえてきます。
割安株が急伸!東証の改善要求で
日本のバリュー株(割安株)に注目が集まっています。
きっかけになったのは
- 東京証券取引所様から
- 上場企業達への
こんなメッセージです。
東京証券取引所は、日本最大の証券取引所です。
このマーケットを取り仕切っているのは、民間企業である「㈱東京証券取引所」。他の企業は、ある意味「上場させてもらってる」ワケです。
東京証券取引所に上場している企業達としては、(やかましいわ)と思いつつも、東京証券取引所様のご意向を完全スルーするワケにもいきません。
PBRは、企業の割安さを測る指標の1つです。
単位は、
- 1.0倍
- 1.5倍
- 2.0倍
といった感じで、「倍」になります。
PBRは、
- 高ければ高いほど、企業のブランド力・将来の成長などに対する投資家の「期待が大きく」
- 低ければ低いほど、企業のブランド力・将来の成長などに対する投資家の「期待が小さい」
ということを表しています。
というワケで、具体例を示すと
- 東証プライム市場の日本企業(約1,800社)のうち、PBRが1倍以下の企業は約50%(多っ!)
- S&P500に含まれる米国企業のうち、PBRが1倍以下の企業は3%(少なっ!)
という感じ。
日米企業のこの差こそが、まさに会社の将来性に対する「投資家の期待の差」です。
ぶっちゃけた話、誰もニッポンの未来はwow wowすると思ってないワケですよ。
今も昔も、wow wowすると思われているのはアメリカ企業です。
なぜ、日本企業の未来はwow wowすると思われていないのか?
※脚色しています
そんなこんなで、東京証券取引所が
- PBR1倍割れの企業、投資家に評価されてないからね?
- 改善策を考えて、もっと経営の質を良くしてね?
- 年に1回は、キッチリ改善状況を報告してもらおっかなー???
こんな感じのメッセージを出したワケです。
※脚色しています
これを受けて、一部の企業がすぐさま「自社株買い」などの経営効率化のためのアクションをとりました。
アクションをとった企業の株価は、ご覧の通り急上昇。
- シチズン…株価が35%上昇
- ホンダ…株価が10%上昇
- AGC…株価が8%上昇
(出典:ブルームバーグ「割安株の急伸目立つ、「PBR1倍割れ」企業への東証の改善要求で」)
そして、市場全体が
こんな雰囲気になったというワケ。
日本の高配当株の多くは、まさに低PBRの企業ばかり。
ちょっとした「追い風」が吹き始めた状況ですね。
はやいうちから優良高配当株を仕込んでおくと
- 配当利回りは高いし
- 株価は上がるしで
2度、美味しい思いができるかもしれません。
外国株の投資トピックス
お次は、外国株の話題です。
外国株については、この4つの順番で見ていきます。
- 株価指数の推移
- ゴールド・債券ETF等の値動き
- 高配当ファンドの値動き
- 2月のトピックス
①株価指数の推移
G7(主要先進7ヵ国)の、主な株価指数の推移(年初来)はこの通り。
※グーグルファイナンスでは、チャートを5つまでしか同時比較できないので、昨年に引き続き「FTSE MIB(イタリア)」を抜いています。今年はトップだけど。
- FTSE MIB(イタリア) +13.74%
- CAC 40種(フランス) +10.21%
- DAX30(ドイツ) +9.21%
- FTSE100(イギリス) +4.27%
- S&P TSX(カナダ) +4.05%
- S&P 500(米国) +3.82%
TOPIX(日本)は+6.70%。
おいアメリカ!何やってんだアメリカ!
昨年と同様、世界最強の経済大国アメリカが下位に甘んじております。
2月単月の動きはこの通り。
今、米国株は
- 強気派
- 弱気派
が入り乱れており、方向性を欠く展開になっています。
②ゴールド・債券ETF等の値動き
有名なゴールドETFである、「GLD」の値動きはこの通り。
(出典:グーグルファイナンス SPDRゴールド・シェアーズ(GLD))
ゴールドの2月の成績は年初来-0.75%。
「米国の金利、まだ上がるんじゃね?」
という思惑から、ゴールドは若干の逆風となっています。
ドルとゴールドは、基本的に「逆相関」の関係にあります。
ドル預金の金利が上がると、「金利がつかないゴールドより、ドルの方が良いじゃん!」となり
- ゴールドが売られ
- ドルが買われます
結局、株と同様、ゴールドの未来も、「FRB(米国の中央銀行)の利上げ次第」というワケですね。
なお、ゴールドの「使い道」についてはこちらがよくまとまっているので、ご参考まで。
投資以外の用途としても、使い道があります。
お次は、債券です。
投資額に対して2%~5%ほどのインカム(利息)が欲しければ、米国債券が有望な投資候補になります。
米国の優良債券ファンドを3つチェックしてみましょう。
- AGG:ローリスク・ローリターンな債券(格付け高く、利回り低い)
- LQD:ミドルリスク・ミドルリターンな債券(格付け普通、利回り普通)
- HYG:ハイリスク・ハイリターンな債券(格付け低く、利回り高い)
米国総合債券に投資する【AGG】というファンドのチャートはこの通り。
- 年初来-0.26%
- 現在の分配金利回りは2.47%
- 投資対象の約7割は、格付けがAAA(トリプルエー)の債券です
値下がりの理由は、金利上昇です。
「債券」と「金利」は、シーソーの関係にあり、逆の動きをします。
その証拠に、金利のチャートを見てみましょう。
こちらは「米国の長期金利(10年国債)」の推移です(現在の金利は約3.91%)。
(出典:三井住友銀行「マーケット情報チャート」)
長期金利は、昨年の10~11月にピークを打っているように見えます。
今後、それを上回るような事態になるのか?
非常~~に重要なポイントになりそうです。
米国優良社債に投資する【LQD】というファンドのチャートはこの通り。
- 年初来-0.23%
- 分配金利回りは3.39%ほど
- 投資対象の約8割は、格付けがBBB(トリプルビー)~Aの債券です
- ギャンブル性の低い「投資適格」な債券であるものの、AGGよりは安全性が低いです
こちらも、金利上昇を背景に、価格が下落しています。
最後は【HYG】です。
「ジャンク」「ゴミ」と言った呼ばれ方をする「投資不適格の債券」を集めた、ハイリスクな債券ファンドです。
- 年初来+1.03%
- 現在の利回りは5.35%ほど
- 投資対象のほぼすべてが、格付けCCC(トリプルシー)~BBの債券です(リスクが高いぶん、長期的なトータルリターンは大きい傾向)
こちらも、AGGやLQDと同様に、長期金利の上昇を受けて価格は下落しています。
③インカム系ETFの値動き
私の愛する高配当株ETFについて。
- キャピタル(売却益)も
- インカム(分配金)も
両方狙えるポテンシャルのあるファンドたちです。
HDV、VYM、SPYDの年初来のチャートは、この通り。
分配金を無視して価格だけ見ると、順位はこの通り。
- 1位がSPYD…+0.93%
- 2位がVYM…-1.06%
- 3位がHDV…-2.98%
今年の米国株は、グロースが強く、バリューが弱いです。
イマイチな動きが続いていますね。
現在の利回りはというと
- SPYD:約4.92%(過去平均は約4.6%)
- VYM:約3.02%(過去平均は約3.2%)
- HDV:約3.66%(過去平均は約3.7%)
という感じ。
④2月の海外トピックス
外国株について、今月のトピックはこれです。
- 逆イールド 進行中
- アメリカ インフレ最新状況
逆イールド 進行中
米国の債券市場で、「異常事態」が進行中です。
こちらのグラフをご覧下さい。
(出典:ブルームバーグ「米2年債と10年債の逆イールドが進行、利回り差は1980年代以降で最大」)
黒線が、米国債(2年モノ)の利回り推移。現状、4.9%程度です。
赤線が、米国債(10年モノ)の利回り推移。現状、4.0%程度です(あれ?こっちの方が低い!)。
そして、青線は上記2つの利回り差の推移。
グラフを見ると、この利回り差がマイナス方向にどんどん深堀りしていることが分かります。
このように
- 長期債(10年債)の利回りの方が
- 短期債(2年債)の利回りより低い
この状態を「逆イールド」と言います。
逆イールドは、一般に
- 異常事態であり
- 景気後退の予兆
とされているんですね。
逆イールドが発生した後、株価はどうなったのか?
過去を振り返ってみると、この通り。
(出典:三井住友DSアセットマネジメント「逆イールドと米国株式市場」)
緑色の部分が、逆イールドになった局面です。
逆イールドが発生した
- 2000年~2001年
- 2006年~2007年
その1~2年後ぐらいに、株価(赤線)が下落してることが分かりますね。
コロナショック以後、最初に逆イールドが観測されたのは2022年のはじめ頃です。
それから約1年が経ち、この逆イールドの「深さ」は、今や1980年代以降最大になっています。
今年に入ってから、米国の株価は昨年と比べると堅調です。
それは、「株式投資家」は未来を楽観しているということ。
一方で、逆イールドという異常事態が着々と進行していることは、頭の片隅に置いておいても良いのかもしれません。
アメリカ インフレ最新状況
相変わらず、アメリカのインフレ状況が注目の的です。
アメリカのインフレは、おさまるのか?おさまらないのか?
「楽観派」と「悲観派」が入り乱れて、それぞれ言いたい放題言っています。
ざっくり、
- 楽観派:インフレはもうピーク→利上げはそれほど必要ない→経済も再加速する!
- 悲観派:インフレはまだまだ続く→金利はどんどん高くなる→不景気になる!
という感じ。
楽観派は、こう言います。
「消費者物価指数の推移を見て!インフレは、もうピークアウトしてるでしょ?」
(出典:ニッセイ基礎研究所「米インフレの高止まりリスク」より)
確かに、物価指数はすでに下り局面に入っているように見えます。
一方、悲観派は、こう言います。
ピークアウトしてるとはいえ、いまだにインフレは高水準!
- 消費者物価指数(CPI)は6.4%上昇で、市場予想以上
→現に物価上がってる=インフレ続いてるやん! - 個人消費支出価格指数(PCE)も5.4%上昇で、市場予想以上
→やっぱり物価上がってる=インフレ続いてるやん! - 失業率は3.4%で、1969年5月以来の低水準
→失業者が多くて不況どころか、人手不足やん!(人手不足→賃金上昇→インフレ進行)
なんやかんやあって、最新の利上げ予想はこんな感じに。
(出典:twitter 後藤達也@goto_finance)
- 3月の利上げ幅は、0.25%でほぼ決まりと見られていましたが、0.5%の予想もちらほら
- 年内に利下げに転ずるとの見方が多かったですが、利下げ予想は後退
つまり
「インフレ、結構長引くんじゃない?」
という悲観派の主張に、ちょっと傾いた感じですね。
まとめ:高配当株投資のポジションについて
以上をまとめると、この通り。
- 2月の日本株、マザーズは下落、その他はヨコヨコの動き
- コロナの行動制限緩和などで個人消費・輸出が増加
- とはいえ景気後退確率は上昇中。景気の先行きには懸念アリ
- 日銀次期総裁は学者出身の植田和男氏。現時点では金融緩和路線に大きな変更はなさそう
- PBR1倍割れ企業への東証からの改善要求で、バリュー株は追い風
- さらなる金利上昇気配に、ゴールドは若干逆風
- 米国の逆イールド、1980年代以降最大の深さに
- 現状、アメリカの株式市場は「楽観より」だが、悲観論者も少なくない
という感じです。
個人的には、
- インデックス運用(iDeCoやつみたてNISA)は、淡々と継続(給料に余裕があれば、買う額を増やすもOK)
- アクティブ運用(高配当株投資)は、日本株については「割安」なものがあればピンポイントで買う。米国株は、「急落場面」があればぼちぼち拾う
というスタンスです。
米国株は「やや割高」な印象で、また調整局面を迎えてもおかしくないと思っています。
とはいっても、プロも素人も、とにかく予想が当たらないのが株式市場です。
- 値上がりが続く
- 下落局面がくる
「どちらが来ても大丈夫」なポジションをとるのみですね。
そうやって、相場から振り落とされずに長期投資を続けていれば、自然と複利が効いてきますからね。
長く戦い続けられる環境を整えることが、最重要です。
それではまたっ!
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