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ニホンフラッシュ 2018年3月期期末決算(2018年5月1日公表)
ニフラより2017年4月1日~2018年3月31日の業務報告が届いております。
当期 前期
売 上 高 206.4億円 178.2億円
営業利益率 15.3% 15.5%
1株純利益 187.21円 152.69円
配当予想 25円(中間)+25円(期末)
当期末 前期末
総 資 産 243.4億円 212.3億円
1株純資産 1,448.51円 1,259.95円
自己資本比率 74.5% 74.4%
A(※)/総資産 30.0% 29.3%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
ポイント1:過去最高の売上・利益で絶好調
売上・営業利益・経常利益・純利益とも、過去最高を更新しており、絶好調のニフラくんです。(これに伴い、株価も上昇中。決算発表前日の2,707円から、当日2,815円、翌日3,070円(いずれも終値)と急上昇です。)
子会社や工場を設立しての投資が功を奏し、特に中国における売上・利益の伸長が著しい状況(売上31.6%増、営業利益25.1%増)です。
- 原価率 :微増(65.3%→66.0%)
- 販管費率:微減(19.2%→18.7%)
と、費用のコントロールにも問題はなさそうで、健康に成長中のこびとと言えそうです。
ポイント2:強気の業績予想
このニフラくん、実はかなり強気なこびとです。
- 28/3期売上:予想 200億円(前期比+19.9%) 実績 180億円(前期比+ 7.7%)
- 29/3期売上:予想 200億円(前期比+11.4%) 実績 178億円(前期比△ 0.7%)
- 30/3期売上:予想 215億円(前期比+20.6%) 実績 206億円(前期比+15.8%)
と、毎年の予想未達にもめげず、かなり高めの予想を発表しています。
31/3期の売上予想も250億円(前期比+21.1%)と、相当大きく出ています。
中国での住宅供給整備の堅調さや国内の緩やかな景気回復などを背景に、試験操業中の工場の本格稼働や機能的新商品開発などに期待をかけているものと思われます。
31/3期こそは、ぜひ、業績予想を達成してほしいですね。
ポイント3:CFはマイナスながら心配無用
ニフラくんの決算をサッと見て気になるのが、当期のキャッシュフローがマイナスになっていること。主要因は、投資CFのマイナスが20億円にまでふくらみ、営業CFでまかないきれなくなっていることです。
投資CFのマイナス要因は主に2つ。
- 有価証券の取得 23億円(売却・償還による収入との純額では9億円)
- 有形固定資産の取得 11億円
有価証券の取得については、おそらく「1年以内に満期の到来する有価証券」を取得であると思われます。
キャッシュに余裕がある企業が、安全性の高い有価証券を保有するのはよくあるケースです。ですから、ニフラくんの場合も、キャッシュの使い道として特に問題はないと考えています。
一方、有形固定資産の取得の内容は、主として機械装置及び運搬具のようです。昨年10月に竣工した中国山東省の新工場関係の支出でしょうか。
一時的で不可欠な投資であれば、問題はありません。これらの投資が今後のキャッシュフローにプラスの影響をもたらしてくれるよう、期待しつつ観察していきたいと思います。
配当金について
当期の期末配当は、3月に発表された通り10円増配の30円(年間計50円)でした。
翌期の配当予想は、これを引き継いで50円(中間25円+期末25円)。配当性向は27.1%ですから、まだまだ増配余地はあるように思われます。
当期はFCFがマイナスでしたが、投資額が昨年並みの水準に戻れば、営業CFで投資CFと配当をまかなうことは十分に可能です。設備投資等がひと段落したら、ふたたび増配を期待したいと思っています。
それではまたっ!
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