高配当株を探そう!配当利回りランキング【2017年8月31日時点】

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2017年8月31日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ!

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2017年8月31日時点

全体指標

  • 日経平均:19,646.24
  • 日経平均高配当株50指数:35,462.62
  • 日経高配当株50配当利回り:3.44%(前月比+0.04%)
  • TOPIX :1,617.41
  • 円/ドル:1$=109.97円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場  :23社(前月比+3社)
  • 二部上場  :10社(前月比+2社)
  • JASDAQ上場:23社(前月比±0社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます


※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

先月と比較して、対象企業は3社ほど増えました。しかし、いまだに目ぼしい株はないというのが率直な感想ですね。上位陣の顔ぶれにも特に変わりはないですね。

この中で唯一のこびと株候補は[9437]NTTドコモです。ドコモについては、PBRが1.5倍を切るところまで値が下がれば一旦買いを入れたいと思います。KDDIも欲しいのですが、いまだ配当利回りは3%程度と、まだまだ待つ必要がありそうです。

23位の[5015]ビーピーカストロールについては、前期配当金91円→当期予想配当金71円と減配となっている影響で、配当利回りはだいぶ落ちています。2017年1月のランキングでは配当利回りが5.5%もあったんですよね。これこそまさしく、見せかけの高配当銘柄です。

この水準でも配当性向は100%近いので、今後どうなるかは不透明です。相対的に見て高配当であることは間違いないのですが、安定配当とは程遠いですね。

 

さて、今回のランキングでは、安定大型株に目を向けたいと思います。これらのランキングの中で継続的な配当に多少の安心感がある大型銘柄はこのあたりです。

  • [7201]日産自動車
  • [8316]三井住友フィナンシャルグループ
  • [8411]みずほフィナンシャルグループ
  • [9437]NTTドコモ
  • [1928]積水ハウス
  • [8304]あおぞら銀行

うーむ。どこかで見たことあるメンツですねぇ。そう、[1489]日経高配当株50ETFの組入れ銘柄です。

こうやって概観してみて思うのですが、[1489]日経高配当株50ETFはそこまで悪い銘柄選定ではないですね。ファンダメンタルズがイケてない銘柄は外されているように思います。

[1489]の配当利回りは3.44%なので、私たちのように十分な投資資金を持っていない個人投資家が、ある程度個別株のリスクを分散しながら安定的に高配当を得たいという場合には、選択肢として持っておいても良いかもしれません。

ただし!

日本の高配当株ETFは、HDVなどの米国高配当ETFとは本質的に異なっているということは理解しておく必要があります。HDVのセクター比率は、生活必需品、エネルギー、ヘルスケア、電気通信など、底堅い需要が見込まれるディフェンシブなセクターの銘柄で占められています。

一方で、日経高配当株50ETFは、自動車、金融、商社といった景気に敏感なセクターの銘柄で大半が占められており、あまりディフェンシブではありません。つまり、景気が後退する局面では、株価が下がるのと同時に配当金も下がります

株価は下落してしまっているけど、底堅い配当金があるから大丈夫!むしろ配当金で再投資だ!なんてことを考えている人には想定外の展開になるかもしれないので、十分に注意が必要です。

簡単にまとめると

  • 欲しい銘柄はない(NTTは下がったら買い)
  • 配当利回り4%を狙って個別株の大きなリスクを取るくらいなら、利回り3.5%のETFを買っても良いかもしれない
  • でも、ETFに関しても、日本株の高配当株はディフェンシブなセクターの高配当株が少ないのでイマイチ!

こんな感じでしょうか。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

こちらもあまり変わらない顔ぶれですね。

  • 配当性向に無理がない水準で
  • 営業利益率が10%超

たったこれだけの条件を満たせる銘柄がありません。

ちなみに[3597]自重堂はワークウエア(作業着)のメーカーで、高利益率、高財務体質なのである側面では条件を満たしているのですが、数年前から売上高の減少に歯止めがかかりません。

この営業利益率(直近で17.7%)なら、さぞビジネスモデル(ブランド力)に優位性があるのだろうと思うのですが、下げ止まらない売上・利益の理由を知るにはもう少し調査が必要そうですね。営業キャッシュフローが時々赤くなる困った子です。本能的に「やめておけ」という声が聞こえている銘柄ですねw

いずれにせよ、いくら配当利回りが高くても欲しい銘柄はありません。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

[8186]大塚家具、配当どころか会社がヤバいと思うのですがどうなんでしょうね。一時期(今もですけど)かなり高い配当利回りを出していたので、高配当株の黒歴史として名を残しそうな気がしています。

[5990]スーパーツールも、配当金投資に向く銘柄ではないかと思いチェックを続けていたのですが、直近の決算は散々な結果です。売上・利益ともに前期比2桁減で、どこで歯止めをかけるのか厳しい状況です。

と言っても、高利益率で高財務、配当性向にはまだ余裕があることには変わりがないので、減配しないように意地を見せて欲しいものですね。[7615]京都きもの友禅と同じく

  • 高利益率・高財務・高配当利回りの中小型銘柄が
  • 厳しい事業環境で売上・利益の減少が続いた場合
  • どのレベルまで苦しくなると減配するのか

よく観察しておきたいと思います。

ところで、ランクインしてない微妙なところに[8898]センチュリー21・ジャパンがいます。現在の配当利回りは3.6%ほど。この銘柄は完全にこびと適格です。不動産市況が悪化し、値段が落ちればポートフォリオに加えたいと考えています。

かなりとんでもない財務諸表です。後日、別途レポートできればと思います。

 

まとめ

引き続き、配当金投資をする身としては「やることがない」状況です。あまりに暇なので

  • REITに浮気したり
  • 債券を漁ってみたり
  • 米国株を見たりして

勉強しながら気を紛らわしています。米国株はHDVを淡々と買いましていくつもりなので、日本株ほど慎重にタイミングを計るつもりもないのですが…日本株は慎重になりますね。迂闊に手を出せない緊張感がたまらないです。

雰囲気にノセられずに、マイペースに投資していきたいと思います。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。